もう何回も書いていますが、
人は目、すなわち脳に情報が入って、
それがある程度飽和状態になったら、
その時点で飽きます。
つまり、情報の量的な問題です。
情報が飽和するのには、
何パターンが考えられます。
流行がお年寄りや子供という末端まで届いて飽きる場合、
季節が進み、目の中に同じ色、同じ形の情報が蓄積され飽きる場合です。
飽きるという意味では、どちらも同じです。
おしゃれに見せたいのなら、
この2つを避けなければいけません。
つまり、お年寄りや子供が着るようになる前にもうやめる、
季節を先取りする、などです。
そう考えると、
「今、これが流行っている」という時点で、
それはおしゃれに見えるピークに到達しているのです。
おしゃれに見えるのは、いつでも流行ってしまうその前です。
流行りのピーク時に到達したならば、
あとは下るのみです。
ピークにいられるのはあとほんのちょっとの期間だけ。
その期間を過ぎたら、もうおしゃれには見えません。
流行っていると知って買ってみた、
少し着ておしゃれに見えた、
けれどもすぐに何だかおしゃれに見えなくなるのです。
なぜなら、その情報が飽和しすぎて、おしゃれに見えるピークが過ぎたからです。
売る側はこれを利用します。
一気に大量に生産して、短期間で売り、
おしゃれに見える期間を短くします。
情報が隅々までいきわたれば、
それはすぐに飽きられると知っているからです。
「今流行っている○○」というテーマでの検索ワードが多いですが、
その時点で、それはピークを過ぎています。
つまり、流行っているかもしれないけれども、
別段おしゃれには見えません。
ではどうしたらいいか。
簡単です。
「今流行っている」を避けることです。
そうすれば、せっかく買ってみたものの、
街で同じ服を着ている人とすれ違い、バツの悪い思いをし、
おしゃれになんか見えないという事態を避けられます。
そして、こうしたちょっと着ただけで着なくなるものを増やすのを防げます。
飽きるというのは、人間の心理の問題です。
私たちは踊らされる側ではなくて、
看破する側にならなければいけません。
だってもう、踊らされている余裕はないでしょう?
その「今流行っている」ものを買う前によく考えてみてください。
自分が本当はどうしたいのかを。
おしゃれに見せたいのなら、
それは選択しないに限ります。