服や靴、バッグが片付かないという方がまだまだいらっしゃいます。
いろいろな片付け方法を試してみた。それでもまだ片付かないとおっしゃる皆さん。
では、服や靴、バッグが片付かない理由はなんでしょうか?
それはいろいろな意味において、服、靴、バッグがその人自身のコントロールする能力を超えたからです。
まず、収納の問題。
どういうところに住んでいるかによって、どれぐらい収納できるかが変わってきます。
狭い都会のマンションに住む人もいれば、田舎の広い一軒家に住む人もいます。
狭ければ狭いなりの収納スペースしかないでしょう。
そのスペースに収納できる量を超えたら、もうそれはコントロールできていないということです。
入らないものができたとき、それは片付かない理由となるでしょう。
次に、案外見落とされているなと思うのが、
人のコントロールできるものの量についてです。
たくさんのものを管理できる人は少数です。
多くのものを管理し、コントロールするにはその人のエネルギーと時間が必要です。
能力はあっても、時間がないなら、やはりそれは無理になります。
服、靴、バッグが多ければ多いほど、管理することは難しくなり、
難しくなればなるほど片付きません。
もちろん人によって、管理して、コントロールできる量は違います。
けれども、ほとんどの人は少ない量であればあるほど管理しやすくなり、
その結果、片付けも簡単になります。
片付かない理由は、その人の管理、コントロールできる以上の量の服、靴、バッグを所持しているからです。
場所、そして人の管理能力、これらは両方とも限界があります。
場所、時間、エネルギー、すべて有限で、無限にあるものではありません。
そしてこの有限を超えれば超えるほど、片づけることは難しくなっていきます。
好き、嫌いといった感情だけで所持する量を決めるのではなく、
場所、時間、エネルギーといった物理的な問題について、
客観的に判断する必要があります。
狭い収納スペースしかないところに住んでいて、片づける時間もないのなら、
それに見合った少ない量のものを持つしかありません。
最初に所持できる限度の量を決めて、その範囲内に常におさめていることが重要です。
感情と欲望が、もっともっととあなたを急き立てるかもしれません。
そんなあなたを肯定的にとらえる人たちもたくさんいます。
けれども、理性的にならないでいたら、最終的に困るのは自分自身です。
無限の欲望の言うことだけを聞いていたら、時間もお金もかかります。
片付かない状態が毎日のストレスの原因になります。
その眼に見えないストレスが日々重なって、あなたはなんとなく不調を感じるようになるでしょう。
まずは客観的かつ理性的に自分の状態を判断しましょう。
そしてどれぐらいまでなら自分が管理、コントロールできるか見極めて。
今がうまくいっていないのなら、それは持ちすぎているという証拠です。
どこまでなら自分が管理、コントロールできるかわからないのなら、
全体量を減らしつつ、自分ができる量がどこまでなのか見つけましょう。
それがどこなのかを知っているのは自分だけです。
自分の管理、コントロールできる量がわかり、
すっかり片付いた暁には、あなたは心底安堵することでしょう。
限界を超えてたくさん持つことは、幸せにはつながらない。
もっともっととあおった人たちの嘘が、あなたにもきっとわかる日が来るでしょう。