いろいろ勉強して、たまには誰かに習ったりして、
おしゃれのコツがわかるようになって、
練習の段階が終わり、実地訓練だとばかりに、
おしゃれして本番にのぞみ、その回数がふえてくるころ、
感じ始めてくることがあります。
誰かから、何か反応がないかな、と。
それは「素敵」や「おしゃれだね」という誉め言葉かもしれません。
または、具体的な誉め言葉ではなくても、「どこで買ったの?」という質問かもしれません。
そしてSNSをやっている方の場合は、それは「いいね」や💛マークでしょう。
やったならやったなりの、何らかの反応が欲しいもの。
しかもそれはできうるならば、いいものであってほしいもの。
それなのにどうしてなのか、これがどこからもなんとも反応がかえってこないのです。
友達からも、家族からも、たまたま出合った人からも。
そうするとあなたは悩みます。
このおしゃれは間違っているのだろうか?
単なる自己満足だったのかしら?
それとも逆に変だった?
などと想念が頭の中を駆け巡ります。
けれどもご安心ください。
ほとんどの人は褒めてなどくれないのです。
あなたのおしゃれに対しては、SNSにアップした猫ちゃんよりも、
反応が薄いのが常なのです。
なぜでしょうか。
それは皆、褒められ慣れていないから。
褒められなれていないから、誉め言葉が思いつかないから。
思い出してみてください。
あなたは常日頃から誰かに向かって、
「素敵!」「おしゃれだね!」と言っているでしょうか。
ここでよく言っている方は、いい反応をそれなりにもらっている方でしょう。
それでもそれは出した分だけのエネルギーが戻ってきたわけではありません。
送電線を通る電気のように、それはところどころで漏れて、全く同じものは戻ってきません。
言わなければ言わないほど、何も反応はありません。
まれにおだてたい人もいるので、そういう方からは思ってもいない言葉を聞けるものですが、心から出てきた誉め言葉はなかなか返ってくることがないでしょう。
残念ながら、これは不思議な宇宙の法則です。
ではどうしたらいいか。
褒めてほしかったら、まずは誰かを褒めるところから始めましょう。
友達、家族、そして鏡の中の自分自身を口に出して褒めてみましょう。
そうこうしているうちに、少しずつその投げたボールは返ってきます。
投げた回数よりは少ないけれども、それでも投げなかったころよりは多いはず。
お金は一切かかりません。
やってみる価値はあります。
慣れない人ほど、褒め言葉を言葉にするのは難しいもの。
まずは練習が必要です。
一種の天才を除いては、褒め言葉でさえ、それは練習して習得するもの。
そして褒められ方も、同じように練習してみるといいでしょう。
「いいえ、そんな」とか言わずに、素直にその言葉をいただきましょう。
それが誉められ上級者というものです。
「いいね」が欲しかったら、誰かに「いいね」すること。
そして誰もが「いいね」が欲しいと覚えておくこと。
これは誰でも実行可能な簡単な方法です。