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2024年5月5日日曜日

服は捨てないで回す

 

           ※セカンドハンドのラルフローレンのチュニック

ファッションには2種類あります。

一枚の服が、生産され、消費者に買われて、消費者に廃棄される。
これは一方通行の線上の動きです。
これをリニアファッションと呼びます。

もう一つは、一枚の服が生産され、消費者に買われ、消費者が再び売り、また誰かに買われ、着られなくなったら資源として集められ、リサイクル素材となり、また生産される。
これは円を描くように回っていきます。
これをサーキュラーファッションと呼びます。

2019年に環境省が発表したレポートによると、
日本では66%の衣料が可燃ごみ、あるいは不燃ごみとして廃棄されています。
これは「リニア」ファッションであり、
「捨てるおしゃれ」の結果です。
(詳しい資料はこちらの環境省によるレポートにあります)

ほんとうの意味でおしゃれな人は、まだ着られる服を可燃ごみ、あるいは不燃ごみとして捨てません。
要らなくなった服は回します。
ほんとうにおしゃれな人が実践するのはサーキュラーファッションです。
サーキュラーファッションを意識することが、本当のおしゃれで素敵な人がすることです。

服を回すにはさまざまな方法があります。
・誰かにあげる
・リサイクルショップやフリマアプリで売る
・寄付する
・リサイクル、リユースボックスへ入れる
・資源ごみとして地域の自治体で回収してもらう
などです。

もちろん服はモノなので、破れたり、壊れたりして着られなくなります。
しかしそんなものでも、下着を除いては、資源ごみとして出すことは可能です。
工業用のウエスとしての使い道が残っています。

また、人間なので、サイズアウトや好みに合わない、
また環境が変わって着る必要がなくなった、ということも起こり得ます。
その際は、売るに限ります。
ボタンが一つないジャケットや、共布ベルトがないコートでさえ売られていますから、
着られないもの以外、ほとんどのものは売ることができます。

リサイクルショップで最低価格で買い取ってもらうのではなく、
フリマアプリでなるべく高く売るためには、
自分が要らなくなっても誰かが欲しくなるようなものを買う必要があります。
そのためにはある程度クオリティが高く、長く着られるように作られているものを選ばなければなりません。
回していくためには、手放すときだけに意識を向ければいいのではなく、
手に入れるときにこそ、注意深く考えなければならないのです。
ただやみくもに捨て続けても、
おしゃれで素敵な人になどにならなかった例をもう既に皆さんもご存知でしょう。

手に入れるときに注意すべきなのはそれだけではありません。
選べるならば、
リサイクル素材や、
または環境に対する負荷が低い自然素材を選ぶ必要もあります。

当然のことながら、セカンドハンドやヴィンテージを選択することも重要です。
世界にはもう既にたくさんのセカンドハンドやヴィンテージであふれていますし、
それらを扱うショップも身近なものとなりました。
下北沢や高円寺に行かなくても、リサイクルショップやフリマアプリで簡単に誰でも買えます。

最終的に要らなくなった服は資源として回します。
市町村のゴミの出し方を調べれば、衣類の資源ごみの日はいつなのかわかるでしょう。
市町村で資源ゴミの回収がない場合は、リサイクルボックスを探しましょう。

そうやって、できうる限り服を回していきます。
それがうまくできるようになったなら、
あなたのクローゼットはすっきりし、
毎日着るものに困ることもなくなり、
いつも新しいものを買わなければいけないという強迫観念から解放され、
気付いたら、被服費も大幅に減っているでしょう。 

そうしてうまくなればなるほどに、
あなたのスタイルは確立し、
外からの目も気にならなくなるでしょう。

そんな状態になった暁に待っているのが、
おしゃれで素敵な人になった自分なのです。
それはきっと、ずっとなりたいと思っていた自分です。
どうせならば、生きている間にそうなってしまったほうがよくはありませんか?
来世なんか待たずにね。

 

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