年齢の問題だけではなく、
西暦が進むほど、おしゃれをするのが難しい状況になってきました。
理由は社会の状況の変化です。
特に、日本の社会の変化です。
円安が進み、円高時代に比べて円の価値が半分になりました。
売られている服の中には「ウールライク」のように
本物ではなく「似ている」ことをうたうものがふえ、
素材、縫製とも質が落ちました。
アパレル会社の中には正社員のデザイナー、パターンナーが在籍していないところも多く、
技術は継承されなくなりました。
日本のアパレル製品はすべてといっていいほど輸入に頼っており、
原材料も含めて日本国内で完全に生産できるものはありません。
化学繊維の原材料の原油は輸入、木綿、羊毛、シルク、すべて輸入品です。
(一部、着物は国産の芭蕉布を使い、国内で縫われているものもあります)
円安が進めば進むほど、輸入に頼るアパレル製品の値段は上がります。
製品の値段が上がっても、
それに見合うだけの可処分所得があればいいでしょう。
しかし日本で働く人の可処分所得はこの30年間で減っています。
特に女性は非正規雇用も多く、所得が上がらない構造の中に取り込まれています。
日本のファッションが世界のトップに輝いた90年代、
景色は全く違うものでした。
円高で、所得の高い国、それが日本であり、
その日本のファッションが世界を席巻したのでした。
90年代、表参道は、パリコレクションで発表されたトータルルックを着て歩く
20代、30代の人たちであふれていました。
東京の夜の7時、表参道の交差点で空を見上げれば、希望という星が輝いていて、
皆、夢見るような笑顔で交差点を渡っていきました。
夢見るような笑みを浮かべることができたのは、夢を見ることができたから。
誰もが、もっとよくなることを疑っていませんでした。
しかし今、あのころ夢見た社会とは全く違う、
想像もしなかったような凋落した姿を、あのころの若者たちは見ています。
さて、では私たちは、この凋落を受け入れて、
おしゃれをすることをあきらめるべきでしょうか。
もう既にどこかかから、
「おしゃれなんかしても無意味」
「清潔が一番大事だから、おしゃれなんか必要ない」
「お金がないならおしゃれはあきらめな」
「汚れない軽い服が正義。おしゃれな重い服は間違ってる」
そんな言葉がささやかれています。
素性を明かさない匿名の誰かがSNSで、コメントを投げつけてきます。
それに対しての答えはひとこと。
「あきらめません」
自分を表現すること、
ファッションという文化を経験すること、
自分が自分であることを楽しむこと、
すべてあきらめません。
これからもっと、
こんな言葉を投げつけてくる人がふえるでしょう。
そんな言葉には抗いましょう。
そしてあきらめずに、死ぬまでおしゃれを楽しむ自分でい続けること。
それは抵抗であると同時に、リベンジです。
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