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2020年11月15日日曜日

おしゃれをしなくていいときもある

 私は自分の本の中で、「おしゃれをしたくないならする必要はない」と書いています。
おしゃれなどというものは趣味のようなもので、したい人はやればいいし、したくない人はやらなくても構いません。
またおしゃれじゃないからといって、誰かにとやかく言われる筋合いもありません。

同じように、一人の人の中でも、おしゃれをしたくないとき、できないときがあってもいいと考えています。

おしゃれをしたくないとき、できないときとはどんなときでしょうか。

例えば病気のとき。
病気のときは、おしゃれどころではありません。
何よりも病気を治すことが優先です。
もちろんそんな中でも好みのパジャマを着るということはできますが、
病気によっては、そんなことさえできないこともあります。

次にはお金がないとき。
勤めている会社が倒産してしまったり、失業したとき等、
あまりにもお金がないときは、おしゃれをする余裕などないでしょう。
そんなとき、おしゃれなんてしなくても構いません。
それをする前にやらなければいけないこと、考えなければいけないことがたくさんあります。
またそういうときは、被服費にお金を使っている場合ではないでしょう。
無理をして、おしゃれをする必要なんてありません。

忙しいとき。
忙しすぎて、自分の身なりにかまっていられないときもあります。
それは仕事や子育て、あるいは介護かもしれません。
自分をきれいにすることは二の次というときが、人生に一度や二度はあるでしょう。
そんなときも、おしゃれはしなくてもいいと割り切りましょう。
もし誰かがあなたがおしゃれじゃないと責めたら、小林がそう言ってたと、
わたしの名前を出しても構いません(まあ、知らないだろうけどね)。

そして次に、疫病が世界を蔓延しているとき。
外出は最低限にして、多くの人との接触を避けなければならないときも、おしゃれのことなど気にしないでいいでしょう。
疫病は私たちにストレスを与えます。
疫病に罹患しなかったとしても、そのストレスにまずは対処しなければなりません。
そのために必要なのは、必ずしもおしゃれな服ではないかもしれません。
身体と心がリラックスできるような、優しい衣服が必要です。
必要なのはおしゃれではなくて癒し。
自分が安心で守られているような衣服を選ぶのが先決で、おしゃれなんて後回しにしていいでしょう。

人生にはおしゃれなんてしていられない時期があると自分で認めて、
自分におしゃれをしなくていい許可を出せば、
おしゃれをしていない他人も認められるようになります。

おしゃれは生きる上での必須事項ではありません。
あくまでも付随するもの。
人生のおまけ。
あったらあったで楽しいけれども、それがなくても生きていけるもの。

おしゃれなんてしなくたって、楽しく生きていけると知ったとき、
本当の魅力が生まれます。
そして、その魅力はおしゃれよりもずっと価値あるものなのです。








2020年10月5日月曜日

ポストコロナへ向けて何を買うか

 100年前のスペイン風邪以来初めての、世界中を襲う新型コロナウィルスによる疫病によって、世界は様変わりしました。

外出自粛は余儀なくされ、人々の行動範囲はぐっと狭まり、仕事は自宅へ持ち込まれ、出会う人も限られたものになりました。

 そうなってくると、おのずと着るものも変わってきます。
たくさんの華やいだお出かけは消失し、狭い範囲の中での繰り返しの日常の中で、より自分が快適でいられる服を欲するようになったことでしょう。

 変化するのは着る側だけではありません。
着る側が変わるのと同時に、作る側も変化せざるを得なくなります。

多くのブランドでは処理しきれないほどの在庫を抱え、セール時期は早まるばかりではなく、セールをしても簡単には売れなくなります。
この変化に対応できないブランドや企業は市場から退場していくことになるでしょう。

しかしこれは必然のことです。
そもそもこうなる前に、アパレル製品は過剰に作られ過ぎていました。

この過剰生産の傾向が強まったのはファストファッションが流行り始めた2000年ごろからです。
今では全世界のアパレル生産量は1990年代の約二倍だと言われています。

しかし、全世界の人口が2倍にまで膨れ上がったわけではありませんから、どう考えても生産過剰なのです。
過剰になりすぎたものが淘汰されていくのは、必定と言うほかありません。

そしてこの増える在庫と捨てられた衣類の責任は、消費者側にもあります。
買う側が支持しなければ、こんなことにはなりませんでした。

さて、コロナ後の世界を見据えて、それでも何か買い足すとすれば、何がいいのでしょうか。

まずは、カルマの回収です。
つまり増えた在庫と捨てられた衣類を回収すること。そのためにも、古着やセカンドハンド品(中古品)を次に買うものの選択肢に入れましょう。

古着や中古品といっても、恐れることはありません。
今はクオリティの高い、特に中古品がたくさん出回っています。
そしてそれらは、今新しく売られているファストファッションの商品よりも、デザイン、品質とも高いものも多いのです。
それらを選べば、ファストファッションよりも安価で、クオリティも高く、長き着られるものを手に入れることができます。

次にお勧めなのは、機能性の高いスポーツウエア及びアウトドアウエアです。
スポーツウエア及びアウトドアウエアのよいところは、そのデザインがほとんど変わらない、ということです。
変わるのは大きいものを着たらいいか、小さいものを着たらいいかという、そのときのはやりのシルエットのみ。
デザインのデティールはほとんど変化がありません。
フーディーはいつでもフーディーであり、ポロシャツはいつでも同じポロシャツです。

スポーツウエアやアウトドアウエアは機能性が高い素材のものが多いので、台風や大雪、または真夏の暑さにも対応できます。

また、スポーツウエアやアウトドアウエアは、その機能によりデザインされているため、着る人の性別や年齢を選びません。

それだけではなく、これは私の予想ですが、スポーツウエアやアウトドアウエアを日常着として着るというトレンドは、今後10年以上は続きます。

田舎の生活者だけではなく、都会の生活者にとっても、スポーツウエアやアウトドアウエアのテイストを取り込むことが、今後10年続くファッショナブルなことであるのです。 

デザイン的にすたれることが少なく、長もちし、機能性が高くファッショナブルであるというスポーツウエアやアウトドアウエアはこれから買い足すアイテムとして一番のお勧めです。

皮肉なことに、これだけ利点のあるスポーツウエアやアウトドアウエアですが、消費者にリーチする能力が低いため、有名なノースフェイスやパタゴニア等を除いては、汎用性の高いいいデザインやいいブランドがあまり知られていないという現状があります。

※ちなみに、私が最近いいと思ったブランドは以下のとおりです。
ヘリーハンセン、コロンビアブラックレーベル、チャンピオンブラックエディション、
ミズノスポーツスタイル、オニツカタイガー(ウエアを含む)、リーボックコラボレーションコレクション

最後にお勧めなのはクオリティが高く、サステナビリティに配慮され、かつ長もちするものです。

皆さんはメルカリをご覧になったことがあるでしょうか。
クオリティが高い商品は、それが10年前のものであっても高値で取引されています。

例を挙げるとしたら、エディ・スリマン時代のサンローランは、今から10年近く前のものであっても、いまだに高値で売られています。

確かに最初に買うときは高いでしょう。けれども、もともとクオリティが高いものであったら、売ることができますし、欲しいと思う人がいます。

例えばアンダーウエアのような、完全に最後までだめになるまで着るとわかっているもの以外は、なるべくクオリティの高いものを買って、ぼろぼろになるまで着るか、要らなくなったら捨てるのではなく売るという選択をしましょう。

以上が、ポストコロナへ向けてお勧めのものとなりますが、消耗品でないものについては、ポリウレタンの含有率に注意してください。
ポリウレタンが10パーセントも含まれるものは、いくら高いものであったとしても、長もちしません。

ただ現在、完全にポリウレタンを避けるのは難しいので、私の場合は、3パーセントまでは許容範囲にしています。

まだまだ収束がいつになるかわからない新型コロナウィルス感染症ですが、
これが終わった後も人生は続き、私たちは服を着ます。

世界がよりよくなるためにも、自分ができるいい選択をしていきましょう。

 


 




 




2020年7月8日水曜日

本当に自慢できるもの

本当のおしゃれな人が何を自慢するか知っていますか?
最新のものでしょうか? 
違います。
ものすごく高価なものでしょうか?
それも違います。
たくさん持っているということでしょうか?
同じく違います。

本当におしゃれな人が自慢するのは、
どれだけ長くそれを着ているか、あるいは持ち続けているか、ということです。

なぜ長く着ている、あるいは持ち続けていることが自慢になるのでしょうか?
理由は2つあります。

まず1つは、それをとても大事に扱ってきたということ。
丁寧な洗濯とメンテナンスで汚れないように、
傷まないように長い間、着続けてきたということは、
ものを大切にするという精神のあらわれであり、
それだけでも自慢できることです。
20年、30年と1枚の服をメンテナンスして着続けることは、
なかなかできることではありません。

そしてもう一つは、
実はこれが最も重要なポイントなのですが、
その人がそれを買った当時から、目利きであったということです。
それは2つの意味で目が利いています。
一つは、自分がずっと好きでいられるものを見つけて手に入れたということ、
そしてもう一つは、
それが何年たってもすたれないクオリティとデザインであったと見抜いた、
ということです。

どんなに新しいものを買っても、
自分がずっと好きでいられないものであっては将来的に手放すことになるでしょう。
また、同様にどんなに高価なものを買っても、
2年もすれば、すたれたデザインになり、見るからに時代遅れになるものなら、
長く着続けることはできません。

本当におしゃれな人たちは、
自分の好みをよく知っています。
つまり、体型の癖や自分の趣味嗜好といった自分自身の特性をよく理解しています。
またそれだけではなく、よいものを見たり、さわったりする訓練を通して、
例えばヴィクトリア&アルバート美術館に飾ってある、
ディオールのニュールックのスーツのように、
50年以上たってもいまだに人々の心をとらえるデザインとはどんなものか、
深く理解し、美術館に飾られる前にそれを見抜く能力を持っています。

あたらしいものをたくさん買うことも、
高価なものを手に入れることも、
財力があれば簡単に解決できますが、
自分を知り、将来にわたって生き残るデザインを見抜く力は、
他人から借りることはできこそすれ、
財力があっても得ることはできませんし、
持っている人から奪うこともできません。

本当におしゃれな人が自慢するのは、
そのお金で買えない力なのです。

新しいものを買うときは、
それがどれぐらい長く着られるか、
モノとして、またデザインとして、
どれだけ長く持ち続けられるか考えてみるといいでしょう。
10年、20年、30年たってもデザイン的に優れているもの、
へたれないで着られるもの、
そんなものを集めましょう。
そうしてそれが集まった暁には、ちょっとだけ自慢しましょう。
「もう20年も着ているんだ!」という自慢話を聞いて嫌味を言うのは、
よほどの偏屈ぐらいなものです。
ほとんどの人は、あなたが10年、20年、30年と
素晴らしいクオリティとデザインを兼ね備えた服を持ち続けていると聞いて、
感嘆の声をあげるでしょう。






2020年5月18日月曜日

香りをまとえ

ローズとジャスミンの香りに有機化合物であるアルデヒドを配合しできたのがシャネル№5です。
「香水を使わない女に未来はない」と言ったのはココ・シャネルであると雑誌などには書いてありますが、よく調べると、これは詩人のポール・ヴァレリーの言葉のようです。

一方、香水とファッションを最初に結び付け、1947年にファーストコレクションと同時に初めての香水である「ミス・ディオール」を発表したのはクリスチャン・ディオールです。
一般的には、香水はコスメの部類だと考えられていますが、
シャネルにしろ、ディオールにしろ、香水とファッションは切り離すことができない存在です。
オリジナルの香りを作ってこそ、一人前のブランドとして認められる、
そんな風潮すらあります。

香りをつけるというとき、英語ではwearを、フランス語ではporterという動詞を使います。
これらは両方とも衣服を着るというときに使われるのと同じ動詞です。
その性質はコスメティックであるにもかかわらず、
香水がファッションと深いかかわりを持つのも、
こんな言葉の使われ方が理由かもしれません。

さて、私は、香水とは装いの最後の句読点のように感じます。
なくても意味は通じるけれども、文章としては不完全な、
そんな印象です。
そしてその印象がある限り、美しいと全面的に賛同することができないのです。

それは香りのしないモダンローズに似ています。
遠くから見て完璧な美しさを兼ね備えた高芯咲きのモダンローズの多くは、
近づいて花の香りをかいでみると、ほとんど香りがしません。
一方、ふんわり丸く、千もの花弁を持つロサ・センティフォーリアに代表されるオールドローズは、
近づくと陶酔するようなミルラやティーの香りがします。
魅力的なのはいい香りのするオールドローズです。
香りがすればするほどに、多くの蜂を引きつけます。
バラがよい香りを放つのはそのためです。

美しさにとって、引き付ける力は重要です。
それなしでは、重力に逆らえません。
見る人の気持ちはたどり着く前に真下へと落下します。

美しい装いに引き付ける力を付加するためには、
よい香りが必要です。
見る者の心を動かして、
落下させずにこちらへ引き寄せるには、
香りは強力な力となり得ます。

そういう意味では、確かに香水をつけない女に未来はないのでしょう。
目の前までおびき寄せても、誰もつかまえることができないのなら、
物語は始まりません。

香水が持つ力は動かす力です。
その力によって、人の心を動かします。
それは多くの人が望むことではないでしょうか?

多くの人がそれを望みながらも、
失敗を恐れて、その力を使わずに過ごしています。
どの香水を使ったらいいかわからない、
いい香水が手に入らない、
香水についてはよく知らないと、
いくらでも言い訳を並べるでしょう。

そうしている間に、その力の使い手だけが魔法を使うのです。
この世で使える数少ないその魔法を。

道は2つに分かれます。
どちらの道を選んでも構いません。
香りという魔法を使うか使わないのか。
どちらを選ぶかによって、その後の人生は変わるでしょう。

力が欲しいのなら、香りの魔術師たちが作った香水を1瓶携えて行きましょう。
その香りは、あなたをいろいろな場面において救ってくれることでしょう。



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2020年4月2日木曜日

おしゃれな人は服を捨てない!

British Vogueの4月号からサステナビリティのエディターとして参加する
スーパーモデルのアンバー・ヴァレッタはこのように言っています。

〝 リデュース、リフォーム、リサイクル

ファッション業界は年間平均1000億着の服を生産していますが、地球上には77億人しかいません。消費量を減らしましょう:短期的なトレンドではなく、長期的なスタイルを求めて購入し、ダメージを補修し、ヴィンテージ品を購入しましょう。最後に、衣類をゴミ箱に捨てないことです。寄付をするか、指定された繊維リサイクルボックスを利用しましょう。”

原文こちら

これは今始まったことではありませんし、
アンバーだけが言っていることでもありません。
ステラ・マッカートニーを始めファッションの最先端にいる人たちが、
もう何年も前から同じことを繰り返し言っています。
3,4回着てそのシーズンのうちに捨てるようなやり方は、
おしゃれな人のやることではありません。

アンバーはこう言っています。
〝自分の選択がもたらす影響には、責任があります。私たちが購入するほとんどすべてのものには、環境面や人的側面のコストが隠れています。私たちの力は、財布に手を伸ばす前に、一度立ち止まることにあります。”

大量に買って大量に消費することは環境に負荷をかけ、
人権をおびやかします。
これは何年も前から明白な事実です。

本当におしゃれな人とは、そのことについて何も考えていない人ではありません。
そしてそのことについて考えているからには、
その考えがおのずと消費行動に反映されます。
本当におしゃれな人かどうかは、その人の行動としてあらわれます。

たくさん買って、どんどん捨てていく人は今の時代、
おしゃれな人ではありません。

おしゃれとは知的であることです。
自分の望みの結果を得られるように、
考えて、努力して、工夫して、
クリエイティビティを発揮することがおしゃれであることです。
傷んだものを補修するのも、
古着屋で自分にぴったりの1枚を見つけるのも、
あれこれ着崩してみたりするのも、
自分で考えて実行するなら、それはクリエイティブな行為です。

多くの人が勘違いしてきました。
けれども、もうそろそろ目覚めましょう。
わからなくなったら、アンバーやステラについていけばいいでしょう。

本当におしゃれになりたかったら、ついていく人を間違えないで。
間違った人についていってしまったと気づいたなら、
今から引き返してください。
大丈夫です。
「捨てない」チームは皆さまの参加を心から歓迎します!




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※メールにての個人的なご質問、ご相談は受け付けておりません。








2020年3月26日木曜日

買い物の失敗を繰り返さないためには

何もできない時期というものが人生には数回あります。
病気になったとき、失業したとき、
周囲の環境が騒然としているとき。

今はまさに、周囲の環境が騒然としているときで、
これから起こる未来のことについて、あれこれ楽しく想像することができないでしょう。

未来について考えることができないときは、
自分の過去について見直してみるのもいいのではないでしょうか。

新しく自分の望みのワードローブを作る方法は、
もう既にご紹介しました。
こちら
では過去は?
過去もう既に買ってしまったものはどうしたらいいのか。

真っ白なキャンバスに、買ったばかりの全色そろった絵具を使って
思い通りの絵を描くのは、
もう何か描かれているキャンバスに、全部そろったとは言えない道具を使って
何かを描くより、相当骨が折れる仕事です。
直すよりも、新しく作るほうが簡単な場合が多いのです。
ですから、自分の過去を見直す作業は、
新しく何かを作るよりも大変だと考えていいでしょう。

けれども、残念なことに、それなしでは新しくはなれません。
いつだって、過去を終わらせて清算しなければ、
本当の意味での新しい出発にはなりません。

では、過去の自分、つまりこれまでのワードローブについて、
今回は特に自分でも失敗と思えるような過去の買い物について
見直してみましょう。

世間一般に勧められているのは、
「捨てればいい」ということです。
過去の失敗については、要るか、要らないかだけ判断して、
捨てればいいと。
けれども、これではまた同じ失敗を繰り返してしまいます。
あなたの目的はなんでしょう?
同じサーキットをくるくる回り続けて、
同じポイントで前回と同じように転ぶことでしょうか?
もしそうでないと言うのなら、過去の失敗を振り返って、
修正する必要があります。

そのために、失敗したな、必要なかったなと思うアイテム一つ一つについて、
それによって得られたものと、失ったものについて考えてみてください。
人間の行動は、報酬が多いものへと促されます。
得られたものと、失ったもので、
失ったものがあまりに大きい場合、脳はその行動を回避しようとします。
つまり、失敗するような行動を避けるようになります。

例えば、雑誌に「お勧め」として書いてあったスカートを買ったけれども、
それは要らないもの、つまり失敗だったとします。
それによって得られたものはなんでしょうか?
買い物をしたときの快感? 新しいものを手に入れたという一瞬の喜び?
そんなもの?
では、失ったもの、失敗だと感じるものはなんでしょうか?
お金? 
買い物に使った時間?
誰かが褒めてくれるかもしれないという期待?
自分が持っている服とどうやって合わせていいかわからなくて考えているだけの時間?
そんなところでしょうか?

この作業は、少しだけあなたを嫌な気分にさせ、心を痛ませます。
けれども、 痛みや嫌な気分がなかったら、
あなたは危険を察知し、避けることができません。
危険と嫌悪をそのまま放置し、
ただ捨てているだけでは、次回もまた同じ過ちを犯すことになります。
それを避けたいのなら、あなたは十分に失敗の痛みを感じとる必要があります。

自分の買い物は失敗が多いなという人は、
この痛みを十分に感じ取ってください。
あなたの脳は次回、その痛みを回避するよう指示を出し、
あなたは違った行動をとるようになります。
そうして、それを繰り返せば繰り返すほど、
あなたの成功の確率は高まります。

失敗から学ばず、その痛みを放置すれば、
あなたはまた同じように無駄な浪費を繰り返すでしょう。
そうならないためにも、
人間にもとから備わっている痛みを感じるという
その機能を使って、失敗してはただ捨てるという、
永遠のループから抜け出しましょう。



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2020年1月29日水曜日

シルエットを眼に焼き付ける

流行とはシルエットの変遷なので、
そのときのシルエットを表現していると、おしゃれに見える場合が多々あります。
逆に、いつまでも前の時代のシルエットを引きずったままでいると、
時代遅れの人に見えます。

若い人の多くが今風で、おしゃれに見えるのは、
より年齢の高い大人よりも、衣服を買う頻度が高くなり、
いつでもどこかしらに新しいものが追加されているからです。
若い人は学生から仕事をする人へ、シングルから既婚者へなど、
ライフスタイルの変化が激しいため、おのずと衣服を新たに追加することが多くなります。
その結果、特別おしゃれに気を配っていなくても、
そのときのシルエットの衣服を買うことになりますから、
少なくともシルエットにおいては、今風であり、おしゃれに見えます。


一方、年齢が上がれば上がるほど、ライフスタイルの変化はゆるやかになりますので、
若いころほど頻繁にワードローブを変えていく人は少なくなります。
もちろん同時に、ワードローブには過去に買ったものが追加されていくわけですから、
新しいものでないものの割合が徐々にふえていきます。

そうしている間に、シルエットがなんとなく時代遅れになり、
今風のおしゃれな感じは失われていきます。

ではどうしたら、このなんとなく古臭く、おしゃれには見えない感じを防げばよいでしょうか。

必要なのは、自分でそのシルエットが今風であるかどうかわかるようになることです。
そのためには、自分の眼を新しいシルエットに慣れさせるようにすることが大切です。

方法はいくつかあります。
例えば、いつも行くショッピングモールなりデパートなりで、
ファッション関連のフロアを一回りして、マネキンが着ている衣服の全体のシルエットの傾向をチェックすること。
そして、近くに店舗がなく、あまり外出しない場合は、
どこかのブランドなりセレクトショップのHPやインスタグラム、YouTubeを観察し続け、シルエットがどのように変わっているのか、
感覚でつかんでおくこと。

最後に、いつも同じファッション誌を買って、シルエットの変化について知っておくこと。
この3つが主なシルエットの変化について、自分の眼を慣らす方法です。

シルエットが変化すると、
コーディネートのルールも変化します。
それまで大き目のトップスにはタイトなボトムスを合わせていたとしても、
ビッグシルエットの流れになると、
大き目のトップスに大き目のボトムスという組み合わせが、
とてもおしゃれに見えたりします。
シルエットを眼に記憶させるときには、コーディネートの変化にも注意を払うといいでしょう。

これがある程度できて、なんとなく自分でも今のシルエットがわかるようになったら、
自分が持っている衣服を着てみて、鏡の前で、
これが今風のシルエットなのかどうかチェックしてみます。
すると、ついこの前までは、これでよいと思えたものが、
もう今では違うと感じてしまうということがわかります。

また、大分古く買ったもので、捨てないでとっておいたものでも、
シルエットが変化したので、改めて着てみたら、なかなかよかった、
ということがあるということもわかります。

シルエットを眼に記憶させてしまえば、
中古や古着が選びやすくなります。
まずはサイズと色で選定して、
次に着てみて、そのシルエットが自分の眼に焼き付けた、
今風のものであるならば、それは今着ても十分におしゃれに見える、
ということです。

今風のシルエットかどうか、自分で見極められるようになれば、
多くのものの中から自分で選択するということがずっと簡単になります。

ただ、シルエットは変化してしまうので、
いつでもどこかを定点観測する必要はあります。
やめてしまえばそれまでで、また判断できない状態になってしまうでしょう。

情報はあふれています。
インターネットにつながりさえすれば、
シルエットの変化など、天気予報をチェックするのと同じぐらい簡単です。

やるかやらないかは、ご自分で決めてください。
そして、自分で見極め、選べるようになりたい場合は、
ぜひ、シルエットを眼に焼き付ける訓練を始めてください。

雨雲を見たら雨が降るだろうとわかるように、
誰にでも、それはわかるようになるでしょう。
本当にそれは、些細で、簡単なことです。
大したことではありません。




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