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2011年4月28日木曜日

ボーダー

ボーダー柄は、もうそれだけで完成されたスタイルです。
デザイナーのジャン・ポール・ゴルチエは、トレードマークとして、いつもボーダーのニットを着ていました。(現在はどうか、わかりませんが)
大人でも子供でも、男も女も、だれでもボーダーが似合うと思いますし、それを身につければ、それなりに素敵に見えます。
ただ、そこに落とし穴があると思います。
だれでも着ている、どこでも売っているとなると、それはあまりにありふれたデザインということです。
少し陽気がよくなって、外出してみれば、ボーダーのカットソーを着ている人と何人もすれ違います。
みなそこそこ素敵です。けれども、みなどこか同じです。
ブルーのボーダーカットソーにジーンズにスニーカーまたはサンダル。
それなりにおしゃれには見えます。けれど、同じ格好の人とすれ違う危険性もあります。
だから、ボーダーのアイテムをよりおしゃれに見せるためには、工夫が必要です。
いろいろあるとは思いますが、まずは、ほかの人も考えそうなスタイルは避ける。
ほかの人がジーンズに合わせるのなら、ジーンズには合わせない。
これはかなり難易度が高いです。
なかなか、これはと思うスタイルは出来上がりません。
そんなボーダーですが、先日、これは素敵と思わせるスタイルの人とすれ違いました。
3月の終わり、まだみんながウールのコートを着込んで、首元にきっちりマフラーを巻いて歩いていた中で、
その彼女は、Pコートのボタンを全部開いて、中にニット素材のボーダーワンピースを着て、ショートブーツをはいていました。Pコートは紺色、白と紺のボーダーで、アクセントは華やかなピンクのトートバッグと、ぐっと開いた首元の肌でした。
あまり売っていない冬もののボーダーワンピース、そしてまだ誰もボーダーを着ていない季節、その2つを取り入れることで、見慣れたボーダースタイルが、とびきり素敵に変化したのでした。
意外性を取り入れる、それがボーダーをおしゃれに見せるための、1つのヒントではないかと思います。