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2010年7月10日土曜日

おしゃれのルール 第六回目 ファッションとは情報って何?

ファッションとは情報であるということを前回、お伝えしました。
もし、ファッションが情報だとしたら、あなたはどういう情報を他人に与えたいでしょうか。
また、他人はどういう情報を受け取っているでしょうか。

ここで1つ例をあげます。
ある人が、全身しまむらのお洋服でコーディネートして、一点豪華主義で、ルイヴィトンのモノグラムのバッグを持っていたとします。
その人としては、
「見て見て!私のヴィトンのバッグおしゃれでしょう。ハワイに行った友達にお願いして、買ってきてもらっちゃった♪ほら、みんな、私のこと見てる。やっぱり、ブランドもののバッグを持ってると違うよねー」
ぐらいに思っています。
しかし、他人はどうでしょうか。
だいたいほかの人はこのように見ています。
「ねえ、あの人、見て?洋服はあんなに安っぽいのに、何でヴィトンのバッグ持ってるの?
あれって、パリだと○○○ユーロだけど、日本だと14万で、質屋だったら、10万ぐらいでしょ!
それとも何?今はやりのブランドもののレンタルで借りたのかしら?
何だか、とっても無理してるよね。」
と、こんな感じです。
わかっていただけでしょうか。
ファッションは情報です。よって、あなたが選ぶものによって、他人に伝わる情報が変わります。
それは必ずしも、あなたの意図するものと一致しないのです。
その場合、決しておしゃれな人には見えません。
では、どうしたらいいのか。
あなたが他人に本当に伝えたいのは、「今のあなた」という情報だけです。
そして、それができている人がおしゃれに見えます。
「今のあなた」以外の情報を与える洋服を、着なければいいわけです。

かつで、デザイナーの山本耀司さんが、本当におしゃれな人とはどんな人かと聞かれて、
こう答えていました。
「席を立って、いなくなった後、何を着ていたか思い出せない人」
デザイナーたちは、おしゃれの本質を知っています。
だからほとんどの人は、何気ない格好をしています。(もちろん一部を除いて!)
あなたが他人に伝えるべきなのは、あなたという情報のみで十分なのです。