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2026年8月13日木曜日

大人の気軽なオケージョン、何を着る?

 同窓会や結婚式の二次会、何かの記念のパーティーなど、大人になっても特別な行事、いわゆるオケージョンに出席する機会はあるでしょう。
そんなとき、何を着たらいいのですかというご相談をいただきましたので、本日はそれについて説明しましょう。

まず前提として、場所と出席者によってオケージョンといえども何を着たらいいのかは変わるということをご理解ください。
ここでは、結婚式やかしこまった式典ではないけれども、同窓会のように知り合い同士が出席する、気軽なパーティーぐらいなものについて説明します。

そうなると、特別何を着たらいいかというルールはないのが普通です。
稀にホテルなどでドレスコードがありますが、あるのならまずはそれに従って。
しかし昨今のホテルですから「短パンにビーチサンダルは不可」ぐらいのものがほとんどで、そのほかは何を着ても許されているものと思われます。

そんな中、何を着たらいいのか、です。
しかしその前に、その会なり式なりに出席して、自分は何を得たいのか、どうなりたいのかを決めてください。

楽しくなりたいのか、
楽したいのか、
友達と差をつけて勝ちたいのか、
ただおとなしく存在しやり過ごしたいのか、
何でもOKです。
それによって着るものも変わってきます。

それも踏まえて、それでもオケージョンできちんとした感じ、出席者にふさわしい感じを演出するのは「つながっている服」になります。
「つながっている服」とは、ワンピース、セットアップ、スーツ、アンサンブルなどです。
パーツ自体がつながっているワンピースでもいいし、
素材が同じになっているセットアップやスーツでも構いません。
洋服においてきちんとした感じ、出席者にふさわしい感じを演出するのに使われるのは「つながっている服」であると、相場が決まっているのです。
理由も理屈もありません。
洋服とは、ただそういうものなのです。

「つながっている服」を選択したうえで、
自分がどうなりたいかの要素を付け足していくといいでしょう。
楽しくなりたいなら、自分が楽しくなりたい色とデザインを選ぶ、
楽したいのなら、窮屈でないものを選ぶ、
おとなしく目立たないほうがいいなら目立たない色とデザインを選ぶ、
誰かと差をつけて勝ちたいのなら、勝利のシンボルとなるような色やデザイン、ブランドを選べばいいでしょう。

着るものが決まったら、あとはバッグと靴です。
バッグや靴も会場によりますが、
華やかなパーティーでクロークもあるような場所でしたら、
外では履かないような布のハイヒールやクラッチバッグもいいでしょう。
逆に、レストランを貸し切ってのカジュアルな回でしたら、
靴もバッグもいつものお出かけ用のもので構いません。
ここら辺は場所を考えて決定しましょう。

一つ注意点です。
同窓会のように男性も参加するものの場合、男性と同じ格好にはならないほうがいいでしょう。
男性のほとんどはネイビーや黒、グレーのスーツで出席すると推測できますから、その中で同じネイビー、黒、グレーのパンツスーツでは見た目で差がつきにくいです。
こういうオケージョンの際は、男性は着ないものを選んだほうが自分も楽しいし、周囲にも喜ばれます。
色が男性と同じになってしまうのなら、デザイン的に男性は着用しないものを選びましょう。

最後にアドバイスです。
たまにしか着ないオケージョン用の服こそセカンドハンドを利用したり、誰かから借りるのがお勧めです。
めったに着ないものにお金をかける必要はありませんし、セカンドハンドではオケージョン用の服がたくさん売られていますから、いろいろ選べます。
1枚オケージョン用のワンピースを買っておいて、みんなで着まわすというのも賢い選択です。

想い出は年をとってからの大切な財産の一つです。
未来の自分に素敵な想い出をプレゼントするためにも、
その日が忘れられないような一着で参加してください!

 

 

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2026年8月1日土曜日

買えなくなると起こること

被服費の予算は変わらないか、あるいは減っている。
しかしモノの値段は上がっているので、以前と同じようには買えない。
多くの人がこのような状態になっているか、あるいはこれからならざるを得ないでしょう。
可処分所得はふえていないにもかかわらず、インフレが進むのですから当然です。

当然、服、靴、バッグなどのファッション関連費に関しても買えない状態になると思います。

すると、起こることがあります。
それは離れることです。
離れる対象は、以前の自分の消費行動、そしておしゃれに関するメディアの情報です。

まず以前の自分の消費行動です。

これまでは新作が出たから買う、あるいはセールになったから買ったかもしれません。
あるいは時期に関係なく、買い物に出て、店頭で気に入ったら買っていたのかもしれません。
しかし「買えない」状態になったのなら、この買い方はできません。
この買い方とはつまり、新作やセール、あるいは店頭の陳列といった外的状況に影響されて何かを買うことです。

これからは外の状況ではなく、あくまで自分の予算、そして自分のワードローブの現在の状況を判断して、必要か否か、あるいは予算内であるかをリサーチしてから手に入れることになります。

もう一つは、おしゃれに関するメディアの情報です。
基本的に雑誌やその関連媒体で発信されている情報は、今売られているもののお買い物情報です。
昔と違って、最近のファッション誌や女性誌はお買い物情報としての意味合いが濃くなりました。
数ページごとに新作の紹介です。
新しいものを買うための、捨てるや手放す行為のお誘いです。
しかし、「買えない」のですから、お買い物情報はもう必要ありません。
買えない状態なのに、買う行為を促すための情報を見続けていたら、
ストレスがふえるだけです。
「買えない」状態ならば、ストレスを受けるものから離れなければなりません。

この2つの起こり得ることは、果たして悪いことなのでしょうか。
これは全く悪いことではないのです。
外ばかりに向いていた目が、内側へ向くようになる。
つまりそれは、外から送られてきた情報による欲望への刺激がなくなるということ。
そして、内側から発せられる、本当の自分のニーズに気づくということです。

自分のニーズに気づけば気づくほど、
無駄なお買い物は減るでしょう。
そして本当に自分が満足するものを手に入れることができるようになるでしょう。
人によっては、ワードローブがどんどん変わっていくかもしれません。 

外の情報が促していたその欲望は、他人が作った偽りの欲望です。
それはあなたの本当の欲望ではありません。
他人が作った欲望を満たす人生は徒労に終わるだけです。

「買えない」状態になることは、その徒労の人生の終わりの始まりです。
ここからが本当の始まりです。

「買えない」状況を奇貨として、本当に自分がやりたかった人生のためのワードローブを作りましょう。

気づけただけでもラッキーです。

 

 

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2026年7月23日木曜日

「おしゃれは趣味」の時代到来

さて、2026年、円の購買力は40年前の半分になりました。
80年から90年にかけて、世界トップクラスの収入を誇った日本ではありますが、
まるでロックスターのrise and fallのように、
日本は経済的トップ地位から転落しました。

服飾史を振り返ってみればわかることですが、
経済的な繁栄に付随して、その国のファッションの繁栄は訪れます。
貧しい国のファッション産業は、工賃の安い生産国でしかありません。
世界のファッションをリードするデザイナーやブランドを生み出すような国は、
そこに住む人たちが豊かであり、
ある程度のお金を使って服、靴、バッグを買うのでなければ実現できないのです。

経済的に貧しい国では、衣服は暑さ寒さを防ぐため、
そして社会生活を円滑に営むための道具という位置づけになります。
機能と効率だけが求められ、「おしゃれ」などという無駄なものは省かれます。
同じようなものを選ぶ人がふえ、デザイン性が高いものは排除されます。

それでもおしゃれを追求したい人たちは、
「おしゃれは趣味」の人たちになるでしょう。
あまたある趣味の中、わざわざそれを選んでお金と時間と情熱を費やす人。
このまま日本の経済が転落したままならば、
日本においておしゃれをする人は一部となり、おしゃれは趣味の一つと考えられるようになるでしょう。

しかし嘆くことはありません。
貧しい国なのにおしゃれな人たちにはもう既に先輩がいます。

それはコンゴ共和国、コンゴ民主共和国で90年以上の歴史を持つ 「SAPEUR」・サプール(男性)、サプーズ(女性)です。※Wikipediaより

サプールとは、内戦で荒廃し、一年じゅう気温が高い中、少ない所得から被服費をねん出して、おしゃれを楽しむ紳士淑女たちのことです。

https://sapeurjp.com/ 

貧しい国であったとしても、平和でなければおしゃれは楽しめません。
お金をかけずとも工夫をすればおしゃれはできますが、
平和 がなければ、おしゃれはいつでもおびやかされます。

貧しい国であってもなおもおしゃれを続けたい趣味人たちは、
この国、また世界の平和がおびやかされないように気を付けなければなりません。

すべての戦争はおしゃれの敵です。

平和憲法を持っている国に住む我々には、
それができるはずです。
そしてそれが「おしゃれは趣味」な我々の義務なのです。 

サプール、サプーズのように、我々もまた「世界一おしゃれな平和主義者」になりましょう。 

 

 

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2026年7月8日水曜日

素材に凝る

日本経済はこの30年ずっと下り坂でした。
しかも単に下るだけではなく、次々と周囲の国に抜かれていき、
個人の収入の面ではかなり差がついてしまいました。

家計に占める被服費の低下とともに、
安い素材を使った衣服が大量に出回るようになりました。
定価が安い、いわゆるファストファッションで売られている衣服は、
素材、工賃ともに安いものが使われています。
その結果もたらされたのが素材の平板化です。

安い素材の代表はまず機能性素材でもなく、かつ特殊な技術を使って作られたものではないポリエステル、そして、特に高級な素材ではないカットソー素材です。

もちろん中にはポリエステルをはじめとする化学繊維の中にも高級なものはあります。
コットンにしても海島綿と呼ばれる高級コットンもあります。
特殊な原材料、あるいは製造の技術のもと作られたものは素材としてもすぐれています。

例えばプラダの2024年SSコレクションで使われたスーパーオーガンザは同じポリエステルでも特殊なポリエステルです。
こういった素材を使ったものは決して安くは売られていません。

ここで話題にしたいのはこういった特に優れた素材ではなく、
一般的に安い素材です。

安い素材の特徴は平面的で、これといった特徴がないこと。
細い糸で編まれたカットソーはそのままでは平面的な素材のままであり、
つるりとしたポリエステルもそのままでは、滑りはよいものの、特に特徴のない素材です。

定価が安いから安く手に入るという理由でこれらフラットな素材のものだけを集めていくと、ワードローブが平坦なもの、退屈なものになります。
理由は素材のテクスチャーがどれも同じで変化がないからです。

シャツもパンツもジャケットもコートも、
どれも平坦で特徴のない素材で作られたアイテムだけで全体をスタイリングすると、素材による影が表面に生まれないため、どうしても立体感の乏しい印象になります。

それが身体から離れたビッグシルエットであるものならば、
衣服はまるで壁のように見えるでしょう。

たくみなスタイリングをするためには、素材感を変えていく必要があります。
つるつるやふわふわ、
深い影、あるいは透け感、
畝や凹凸、
こういったものを組み合わせることにより、身体にも立体感とリズムが生まれ、
スタイリングは退屈で平凡なものから目を見張るような非凡なものへと変化します。

自分が選んだ服を着てみて、
なんとなくのっぺりとした印象があると感じるのなら、
凝った素材のものを一点投入してみてください。

透けるオーガンジーならより軽く、
凹凸のあるレースなら、より立体的に、
畝のあるコーデュロイなら温かみが、
艶めく光るサテンならほどよい冷たさが、
ルック全体に足されるでしょう。

テクスチャーにこだわった高級な素材は、それなりに定価も高くなります。
だからこそ、これらはセカンドハンドで手に入れるのが一番です。
無理しない範囲で付け足していきましょう。

平凡な日常を切り取られたドラマの一場面のように変えるためには、
素材の魔法が必要です。

オーガンジーとヴェルヴェットで、つまらない日常を特別なものに変えましょう。 

 

 

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2026年6月18日木曜日

自分を守れるのは自分だけ

2012年1ドルは80円でした。
2026年6月現在1ドルは160円です。
これが何を意味するかというと、円で買えるものは半分になったということです。
原材料や素材を含むアパレル製品のほとんどが輸入品であるので、当然そうなります。
ハイブランドのバッグの価格を見ればわかりますが、まさに以前の2倍になっています。
ハイブランドでなくとも、価格は上がっているはずですし、
もしあまり価格が変わらないのだとしたら、
クオリティを落として作られていると考えていいでしょう。

以前と同じように買うためには、可処分所得が2012年の2倍になっていなければなりません。
もしそうなっていないのなら、以前と同じマインドでアパレル製品を買うことはつまり、生活がどこかで破綻することを意味します。

賢くお金を使っておしゃれをしたいのなら、
生活が破綻する道を選んではいけません。
おしゃれをすることと、経済的な安全の中で生活をすること、
どちらが大事なのかといえば、後者であることは明らかです。

それなのに、まだまだ私たちは誰かに言われ続けています。
新しい服を買っておしゃれをしましょう!
ファストファッションを買って、毎年買い替えましょう!
それは時代遅れです!

いまだに、こんなことを言う人は相も変わらずいるのです。
これは現代のハメルンの笛吹です。
一見楽しそうですが、向かっていく先は破滅への道。
たくさんの服、靴、バッグの海でおぼれないためにも、
笛吹についていってはいけません。

それでも笛が聞こえてしまう、
あの笛に踊らされてしまいそうになる、
そんなときはどうしたらいいでしょうか。
笛が聞こえない環境を作ること。

無駄な消費をあおるインスタやyoutubeを見ないこと。
捨てることをお勧めする人、
ファストファッションをお勧めする人の話を聞かないこと。

実際の生活の中でその手のことを言う人は周囲にはいないはず。
そんなことを言うのはスマホの画面の中、あるいは雑誌の紙の上、
そこでしか出会わない、きらびやかな笛吹メンバーたち。

大丈夫。
遮断すれば聞こえてきません。

落ち着いて、
静かにして、
自分のワードローブと予算を見直して、
見るのなら、「買って捨てて」とは決して言わないデザイナーのコレクションだけにして。

自分を守れるのは自分だけ。
遮断できるのは自分だけです。 

 

 

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2026年6月1日月曜日

暑い夏にできること

また今年も暑い夏のシーズンがスタートしました。
関東で言うと、6月から10月の初旬まで、最高気温が30度近い日が続きます。
なんと1年の3分の1が夏の気温です。

残念ながら、西洋の衣服は暑い夏よりも、寒い冬のほうが得意です。
基本が重ね着なので、衣服を何重にも重ねられない季節は不得意なのが西洋の服。
しかもここ数年コレクションの夏服は露出の多い服の提案ばかりがふえていて、
透ける素材のパンツや、肩やお腹を出したり、深いスリットがあったりなど、肌の見え方の工夫に熱心になっています。

年齢が若ければ若いほど、この露出傾向の夏服を採用するのは簡単ですが、
年齢が若くなければ若くないほど、露出の多い夏服は困難になります。

しかしそうなると、ただでさえ暑い夏ですから、シンプルなカジュアルなTシャツとパンツやロングスカートで過ごすか、メイドインインディアの暑い国で作られた服を着るか、どちらかで過ごすみたいな感じになってしまいます。

シンプルにしても暑い国で作られた服にしても、それだけ着たのでは少々面白くない。
しかも、それだけで1年のうちの3分の1を過ごすのはちょっと退屈だし、もったいない。

そんなときにできるのは服飾小物と言われているアイテムの活用です。
逆に言うと、これだけ夏が暑いと、もうそれぐらいしかできません。

朗報はあります。
それは以前にもまして、夏用の小物は充実しているということです。
リネンのストール、
大き目のネックレス、
バングル、
サングラス、
ペンダント、
大ぶりのネックレス、
イヤリングとペンダント、
指輪、
ハットやキャップなど、
選択肢が増えました。

大人になればなるほど、装飾品は貴金属のジュエリーのみという人がふえていきます。
ジュエリーは素敵ですけれども、たくさんつけるわけにもいきませんし、
大ぶりともなれば、かなりの価格になります。
そんなとき、小物、あるいはアクセサリーと呼ばれるアイテムの出番になります。
特にシンプルな装いが好きな人は、これらの充実をはかるといいでしょう。

一つ注意点があります。
それは、アクセサリーやそのほか小物は、案外と長もちするということです。
10年ぐらいは当たり前。
ストールやスカーフなど、布類は20年、30年と長もちするものもあります。
(例外的に長もちしないものは、濃い色のハットやキャップです。
日焼けにより劣化しますので、夏の帽子はそれほど長もちしません)

ということは、いい加減な作りのチープなものは買わないほうがいいということ。
長もちするデザイン、クオリティともに高いものを選ぶ必要があります。

アクセサリー作家のものでも、ブランドもののセカンドハンド品でも、
自分のキャラクターをあらわすのにぴったりだと思えるものを、
少しずつ集めて、自分のワードローブに足していくといいでしょう。

シンプルな装いのときは特に、小物やアクセサリーを少し多めに身に着けてOK。
装いのシンプルさとの対比を作るのも素敵です。 

素敵なアクセサリーや小物を、夜空の星のように散りばめて、
うんざりする暑い夏を乗り切りましょう。

 

 

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2026年5月18日月曜日

アンディみたいでいいじゃない?

 映画とファッション、時々雑誌で特集されるほど、深い関係があります。

しかし残念なことに、年々ファッションが大きく取り上げられる映画は減ってきています。
そのため映画を参考にして自分のワードローブを考える機会もめっきり少なくなっていると推測できます。

そんな中、「プラダを着た悪魔」の続編が20年ぶりに作られました。
主要な登場人物の年齢も、20年ずつ年をとっています。

注目したいのは「プラダを着た悪魔2」の主役の一人であるアン・ハサウェイが演じるアンディことアンドレア。

最初の作品では、賢いけれどもおしゃれに無頓着な20代がファッション誌で働くために「ファッショナブル」になっていく姿が描かれていました。
しかし映画の最後でアンディはファッション誌をやめ、夢だったジャーナリストの世界へ入るシーンが描かれます。

20年後、アンディは再びファッション誌に戻ってきます。
 
20年たって、アンディのワードローブも変化しています。
ファッション誌時代に培った知識、そしてジャーナリストとして旅した経験から、アンディのワードローブにはたくさんのセカンドハンドが取り入れられています。

それだけではなく、世界の問題に敏感なアンディはファストファッションは選ばず、いいものを長く使っています。ジャーナリストですから当たり前です。

そしてこれらのアイテムに少々の新しいファッショナブルなアイテムを付け足したものがアンディのワードローブとなっています。 

 ファッションがテーマの映画の主役がセカンドハンドを着て、ずっと同じCOACHのバッグを持っている姿が描かれるのは稀であり、新しいと考えていいでしょう。

80年代、90年代、女の子たちはオードリー・ヘップバーンやジェーン・バーキン、ブリジット・バルドー、ジーン・セバーグの映画のルックを真似しました。
同じシャツ、同じ丈のパンツ、同じバレエシューズを集めました。

2020年代の今、私たちはアンディを真似したらいいのではないでしょうか。
むしろ、アンディのようになったほうがいいのではないでしょうか。

アンディは賢く、美しく、素敵です。
おしゃれはもはやおまけのようなもの。
いつも同じジュエリー、いつも同じバッグであるということは、
とっかえひっかえ買っては捨てるを繰り返すような人物でないということがわかります。
着ているもの、持っているものが彼女の賢さを表現しています。

ここで間違ってはならないのは、
アンディのワードローブをそのまま真似しろということではなく、
アンディのワードローブの作り方を真似しましょうということです。

いつも同じジュエリーを自分のシンボルとして使うテクニック、
いいものを長く使う精神、
古いものの中からも自分にふさわしいものを見つける審美眼、
それらを駆使して構成した賢いワードローブ。
真似したいのはこれらのポイントです。

これらがいかに素敵でおしゃれであるかは、
映画を見ればわかるでしょう。

アンディみたいでいいじゃない?
アンディみたいなほうがむしろよくない?

実践してみたあなたは、きっとそう思うはずです。
そしてアンディのようにおしゃれだけにかまけないで、
自分の人生を生き生きと歩んでいるでしょう。
その姿は素敵であるに違いないのです。

 

 

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2026年4月24日金曜日

似合う似合わないの罠

まだまだ多くの人が似合う似合わないに拘泥しています。
自分がちょっとこだわる程度なら、まだ傷は浅いでしょう。
しかしこだわりすぎるなら問題です。
あなたはそのこだわりにとらわれて身動きできなくなります。

しかしもっと問題なのは他人があなたのルックスに対して似合う似合わないを判断することです。
それはルッキズムの一種です。 

ルッキズムとは、他者の外見や身体的特徴で他者を差別する考え方です。
「似合わない」ことで他者を低く見積もるなら、それはれっきとしたルッキズムです。
しかもその「似合わない」は決して絶対的なものではありません。
地域と時代によって「似合う」はいくらでも変わっていきます。
ある地域と時代の「似合う」は、違う地域と時代に行けば簡単に「似合わない」に変わります。 
そのため、似合う似合わない論はどこまでいっても決着することはなく、不毛なのです。

誰かがある人のことを「似合わない」という理由で批判したり、見下したりするのなら、
その誰かはれっきとしたルッキスト(外見重視主義者)です。
それはジェンダーや国籍で誰かを差別する人と同列です。

自分が何かを着て、なんとなく違和感を感じることはあるでしょう。
それは例えば、
なんとなく自分のアイデンティティとはかけ離れている
自分のジェンダーとは違う
なりたい自分ではない
などなど、そういった感覚はあり得ます。
それは自分の感覚であり、他人が決めたものではありません。
あなたはその自分の感覚に従って、
着るものをより本当の自分に近づけるために変えていけばいい。

しかし他人から言われる「似合わないからその服を着るな」
という言葉があなたに要求するのは服従です。

皮肉なことに、「服」という字には従うという意味もあります。
服従とは、従うという意味の言葉が2つでできた言葉です。

服従を重ねていけば、
あなたは自分から遠ざかります。
簡単に搾取され、
誰か他人が決めた人生を歩くことになります。

他人が言う「似合わない」にはそんな罠がひそんでいます。
身動きがとれなくなる前に、
そんな罠を見つけたら、
飛び越えるかよけるかしてください。
支持していない人への「服従」ではなく、「抵抗」を選びましょう。
自由に選択する権利は捨てずに、
選び続けましょう。

 

 

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2026年4月2日木曜日

ファッションと戦争

 美しくて、楽しくて愛に満ちたファッションと、破壊と恐怖と憎悪にまみれた戦争、
一見、この二者は全く関係がないように見えますが、深く関係しています。

まずはデザイン面での関係です。

ミリタリー、ネイビーというように、ファッションのある分野を示す用語には
軍隊用語が使われています。ミリタリーは陸軍、ネイビーは海軍です。
ネイビーブルーとは海軍の青という意味になりますし、カモフラージュ柄は陸軍の戦闘服の柄です。

それだけではありません。
現代のファッションでは、軍服オリジナルのデザインのアイテムが多く使用されています。
それらは、
トレンチコート
ピーコート
MAー1ジャケット
Mー65ジャケット
カーゴパンツ
モッズコート
サファリジャケット
チノパンツ
ブレザー
サイドゴアブーツなど
詳しく調べればもっとあるでしょう。
英語表記のままだとよく意味がわからないものも多いですが、トレンチコートのトレンチは第一次大戦中に作戦のために使われた塹壕を意味しますし、デザインディテールにその痕跡は残っています。

またこれらの衣服は男性のみならず、女性もよく着用するアイテムです。
ファッションの歴史を振り返ってみると、特に第二次世界大戦中、軍に従事した女性が着ていた衣服が、その後、女性のオフィスウエアとして進化していったことがわかります。
現代では、トレンチコートもブレザーも、チノパンツもカーゴパンツも、ごく普通に女性が着ています。
デザイン面において、戦時中に利便や効率のために発達した衣服は、ファッション全体に大きな影響を与えました。

次に、戦時中の個々人への影響です。

戦争に参加した国の多くの一般市民は、いわゆる「おしゃれ」をすることが不可能となります。
理由は物資の欠如、そして衣服による自由な自己表現の制限からです。

戦争が始まれば、あらゆるものが不足し、一般市民は節約、そして窮乏生活を強いられます。
日本の例で言うと、大正時代モボモガとしてモダンな流行りの衣服を着ていた男女は、ほんの数年後には、地味な色の着物をほどいて作ったもんぺ姿となります。

それまで持っていたおしゃれな服を着て街を歩けば、どこからか「ぜいたくは敵だ」という声が聞こえてくるのみならず、石の礫が投げつけられます。
戦時中、おしゃれをするという行為は忌み嫌われ、憎悪の対象になります。
おしゃれをしたいのなら、どこかで隠れてする以外ありません。
しかもそれは、大変に危険な行為なのです。

そもそもなぜそれほどまでにおしゃれな服を着ることが忌み嫌われるのでしょうか。
もう既に持っていた服を着ているだけなら、贅沢というわけでもないでしょう。
それでもおしゃれは嫌われます。
なぜなら、おしゃれとは、強制されたものではなく、好きなものを着るという自由な精神の表現だからです。 
好きなものを着る、
自由に着る、
楽しく着る、
これらすべてが戦争に加担する者たちの憎悪の対象です。
従わない者は許されない空気が社会全体を覆います。
今もいるファッションポリスが戦争中には、
おしゃれをしている人に対して「ぜいたくは敵だ!」と言い放つでしょう。 

戦争は、ファッションのデザインの発展に貢献したという側面はあります。
しかしこの程度のデザインディテールであれば、戦争などなくても賢い人が発明したでしょう。
ファッションにおいて、戦争は絶対に必要はものではありません。

戦争が始まったら、
どこかで必ずおしゃれという楽しみを奪われる人が出てきます。
資源不足と、爆弾が落ちる心配と、いきなり誰かにとらえられる恐怖の中、
おしゃれをすることはできません。
これは仮定の話ではなく、過去にあった、あるいは現在進行中の話です。
戦争により、おしゃれという楽しみを奪われた人は今でもどこかにいるのです。

おしゃれをしたいのなら、戦争に反対し、平和を維持しなければなりません。
戦争に加担するものはすべて、おしゃれの敵です。

自分だけではなく、地球に住む誰かほかの人のおしゃれをする権利のためにも、
おしゃれすることを愛する者たちは、
戦争にを反対し、平和を選び続けなければならないのです。 


★noteにて、有料版ファッションレッスン初級をリリースしました。

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34,000字余、18,000円です。

現在ファッションレッスンはこちらのみとなります。
円以外で決済される方、大変お得です。
値上げすることはあっても、値下げはしません。

よろしくお願いいたします。 

 

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2026年2月22日日曜日

2026年3月22日(日)テキスト版ファッションレッスン補講のお知らせ


★テキスト版ファッションレッスンをお買い上げいただいた皆様へのお知らせです。

 

2026年3月22日(日)、テキスト版ファッションレッスンの補講をします。

内容は、
・試着のチェックポイントほかの講義
・個人への具体的なアドバイス

になります。 
対象者は、テキスト版ファッションレッスン(初級)をお買い上げの方、
また、当日、イメージボード(紙で作ったもの、または紙に印刷したもの)と
もう既にあるものの写真(インターネット上に保存したもの、または写真を印刷したもの)
をご用意できる方です。

日時:2026年3月22日(日曜日)
時間:11:20~12:40 

場所:神奈川県藤沢市 藤沢駅から徒歩14分の会議室(参加者にお伝えします)
募集人数:4名
対象:上記のとおり
参加費:4000円
主催:オフィス小林

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)
・緊急の連絡先(携帯番号など)を明記

メールの件名「3月ファッション」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。

 

テキストはこちらで販売中。 

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2026年2月13日金曜日

おしゃれをあきらめない

年齢の問題だけではなく、
西暦が進むほど、おしゃれをするのが難しい状況になってきました。
理由は社会の状況の変化です。
特に、日本の社会の変化です。

円安が進み、円高時代に比べて円の価値が半分になりました。
売られている服の中には「ウールライク」のように
本物ではなく「似ている」ことをうたうものがふえ、
素材、縫製とも質が落ちました。
アパレル会社の中には正社員のデザイナー、パターンナーが在籍していないところも多く、
技術は継承されなくなりました。

日本のアパレル製品はすべてといっていいほど輸入に頼っており、
原材料も含めて日本国内で完全に生産できるものはありません。
化学繊維の原材料の原油は輸入、木綿、羊毛、シルク、すべて輸入品です。
(一部、着物は国産の芭蕉布を使い、国内で縫われているものもあります)
円安が進めば進むほど、輸入に頼るアパレル製品の値段は上がります。

製品の値段が上がっても、
それに見合うだけの可処分所得があればいいでしょう。
しかし日本で働く人の可処分所得はこの30年間で減っています。
特に女性は非正規雇用も多く、所得が上がらない構造の中に取り込まれています。

日本のファッションが世界のトップに輝いた90年代、
景色は全く違うものでした。
円高で、所得の高い国、それが日本であり、
その日本のファッションが世界を席巻したのでした。

90年代、表参道は、パリコレクションで発表されたトータルルックを着て歩く
20代、30代の人たちであふれていました。
東京の夜の7時、表参道の交差点で空を見上げれば、希望という星が輝いていて、
皆、夢見るような笑顔で交差点を渡っていきました。

夢見るような笑みを浮かべることができたのは、夢を見ることができたから。
誰もが、もっとよくなることを疑っていませんでした。

しかし今、あのころ夢見た社会とは全く違う、
想像もしなかったような凋落した姿を、あのころの若者たちは見ています。

さて、では私たちは、この凋落を受け入れて、
おしゃれをすることをあきらめるべきでしょうか。

もう既にどこかかから、
「おしゃれなんかしても無意味」
「清潔が一番大事だから、おしゃれなんか必要ない」
「お金がないならおしゃれはあきらめな」
「汚れない軽い服が正義。おしゃれな重い服は間違ってる」
そんな言葉がささやかれています。
素性を明かさない匿名の誰かがSNSで、コメントを投げつけてきます。

それに対しての答えはひとこと。
「あきらめません」

自分を表現すること、
ファッションという文化を経験すること、
自分が自分であることを楽しむこと、
すべてあきらめません。

これからもっと、
こんな言葉を投げつけてくる人がふえるでしょう。
そんな言葉には抗いましょう。
そしてあきらめずに、死ぬまでおしゃれを楽しむ自分でい続けること。
それは抵抗であると同時に、リベンジです。

 

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2026年1月27日火曜日

年を取れば取るほど

自分が年を取って気づいたことがあります。
それは、年を取れば取るほど、おしゃれをする人は減る、ということ。

理由はいろいろあります。
まず第一に経済的な問題。
年齢が上の人に似合うもの、またはふさわしいものは素材、パターンともクオリティが高いものです。
若い肉体には似合っていた、安くてぺらぺらで、いい加減なパターンの服では、年を取ったことによる肉体の「アラ」を隠せなくなります。
隠せないばかりか、若い人向けの服はよりその「アラ」を強調することになります。
そのためどうしても年齢が上の人向けの服は高価なものになります。
しかし、多くの人が年齢が上がると被服費を減らさざるを得なくなります。
服や靴以上に、若いころには必要なかった出費がふえていくからです。

その次には体型の問題です。
世界のコレクションを見ればわかるとおり、
モデルのほとんどは若く、細身の体型です。
プラスサイズのモデルさんはそれなりに身体を鍛えていて、
きれいなプロポーションを保っています。
若いころは何もしなくても保てたその体型も、
何かしらのエクササイズなしで維持する、または更新していくのは困難です。
よって、人によっては理想的な体型から離れていきます。
そうなると、おしゃれをする意欲もなくなってしまう人もいるようです。

もう一つは、おしゃれをする機会の問題です。
年齢が上がってくると、自分で機会を作らない限り、
特別なおしゃれをする機会は減っていきます。
一般的な仕事であるならば、若いころほど華やかな場所に行くこともあまりありません。
おしゃれをして出かけるということが日常生活から消えていくのが通常です。
おしゃれをしていく機会や場所がないからおしゃれはしない、
年齢が上がると、そう考える人がふえてきます。

最後にもう一つは、参考になる人がいなくなる、ということです。
おおむね雑誌は若いモデルや俳優ばかりを起用しています。
ドラマを見れば、年齢が上がった女優は派手な女社長か、そうでなかったら地味な母親役を演じることが多く、参考になるようなスタイリングは見られません。
もちろん今でもマダム向けの雑誌はありますが、
コートが1着100万円以上もするようなアイテムばかりが出てきます。
日本で働く人の平均的な収入を考えたら、一般の人がとても買えるようなものではありません。

自分の問題と、自分を取り巻く環境の問題、
それらを含めて、年齢が上がるほどおしゃれをするのは難しくなります。
その困難さが、人をおしゃれから遠ざけます。
当然の帰結です。

年を取ったとき、おしゃれをするのかしないのか、選べます。
どちらを選んでも構いません。
自分自身の人生です。
おしゃれをしないからといって、誰かに迷惑がかかるわけではありません。
おしゃれすることをやめたからといって、誰かに批判される筋合いではありません。
それもまた一つの人生の選択です。

一方、おしゃれをするほうを選んだ人はどうでしょうか。
それは難しい道を選んだということ。
簡単な道ではありません。
体型を維持しなくてはなりませんし、
お金も賢く使わなくてはなりません。
しかし、チャレンジしてみる価値はあります。
やったらやったなりの結果も出ますから、無理なゲームではありません。

得られるのは自己満足だけかもしれません。
それでも構わないなら挑戦してみるといいでしょう。
自己満足のほかに得られるものがあるかもしれません。
あるかもしれない、あるいはないかもしれない。
これは掛けですが、
掛けたところで、失うものは何もないでしょう。

 

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2026年1月17日土曜日

後悔しない人生のために

年を取れば取るほど、過去にやらなかったこと、あるいはやったことについて後悔することがふえるでしょう。

どんなに強がっても、どんなに自己肯定感が高くても、まったく後悔しない人生はないはず。
人がもし後悔しないのだったら、そもそも「後悔」という概念は生まれません。
日本語にも、英語にも、そのほかほとんどの言語に「後悔」を意味する単語があるということは、その言葉をしゃべる人々が後悔の念を感じるからにほかありません。

ああすればよかった、あるいはああしなければよかった、
どちらの後悔もありますが、
ことおしゃれに関しては、
あれを着ればよかった、
あれを履けばよかったという
やらなかった後悔のほうが多いだろうと推測できます。
なぜなら、年を取るということは、
あれもこれも着られなくなる、履けなくなるという肉体の現実に直面する機会がふえることを意味するからです。
肉体的にできなくなることが、つまり年を取るということ。
肉体の能力や機能、状態には限界があり、
成長のピークを迎えたら、あとは下るだけなのです。

あそこに行けばよかった
あの人に会っておけばよかった
あれを習っておけばよかった
そして
あの素敵なコートを着ておけばよかった
若いときに短いスカートを履いてみればよかった
ヒールの高い靴も一度は履いてみるべきだった
おしゃれをしてホテルのラウンジルームでアフタヌーンティーを楽しめばよかった
海の見えるテラスで、春の午後、明るい色の服を着て、ランチを食べておけばよかった
などなど、
年を取れば取るほど後悔する項目は増えるでしょう。

そしてその後悔がピークに達するのは、
自分がもうすぐこの世からいなくなるとなんとなく気づいたときです。
しかしほとんどの場合、そこで気づいたのでは遅いのです。
 
年を取ってから後悔するのは致し方のないこと。
しかし、その後悔がまだ回復可能なうちならば、その後悔を払拭することができます。

後悔したと気づいたらそのときから、
好きなところへ行き、
好きな人に会い、
好きな服を着て、
好きな靴を履いて、
海辺のレストランのテラス席で、
会いたいと思っていた人と会えばいい。
まだ間に合うそのうちに。

死ぬ間際、後悔という感情を味わうのはほかの誰でもない自分自身だけです。
最後の日々を苦い後悔のうちに過ごすのか、
あたたかで素敵な思い出の中で過ごすのか、
そのどちらかで人生の満足度は変わるでしょう。

この世に心を残さないように、
最後の日々、思い出すだけで笑顔になってしまうような、
そんな想い出たちにに包まれるためにも、
後悔しない人生のために、
好きな服を着ましょう。
あの春の日、太平洋を見下ろすテラス席で、
おしゃれをしてコーヒーを飲んだ日を最後に思い出せるように、
できるうちにおしゃれをしましょう。

それは自分の最後の日々への今の自分ができる最良のプレゼントなのです。

 

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2026年1月4日日曜日

今の自分、なりたい未来の自分、どちらのために手に入れる?

最近の流行はもっぱら「自分に似合う服」です。
「自分に似合う服」というときの、その「自分」とはいつの自分でしょうか。
少なくともそれは未来の自分ではありません。
過去の集積の最終地点である現在の自分です。
つまり、過去の結果としての自分です。

過去の結果としての「自分」に似合う服とは、つまり過去と同じ服です。
それは過去と同じ状態の維持にほかなりません。

しかし、今現在の自分の現状に不満があり、
それよりもっとよくなりたい自分があったとしたらどうでしょうか。
もっと素敵になりたい、
もっとおしゃれになりたい、
もっと進化したい。

こんなふうに今以上によい方向に変化したいと望むなら、
これから手に入れる服、靴、バッグは、
よいほうに変化した暁の「なりたい自分」にふさわしいものを選ばなければなりません。
それは過去ではなく、未来の自分です。

服、靴、バッグはどんなときでも未来の自分のために手に入れます。
過去にさかのぼって服、靴、バッグを買ってあげることはできません。

今の「自分に似合う服」を選んでいては、
未来のなりたい自分にはなれません。
逆に言うと、未来のなりたい自分のための服を一つ一つ追加し、
過去の自分の分量を徐々に減らしていけば、
その「なりたい自分」に近づけます。

理想の「なりたい自分」がぶれなければ、
それは確実に近づけます。
ゴールが見えていて、
ずっとそこから目を離さないでいるのなら、
必ずゴールにはたどり着けるのです。

「今の自分に似合う服」と「なりたい自分のための服」、
どちらでも選べます。
その選択権は自分にあります。

選んだ結果を甘受するか、享受するか、
それは今現在のあなた自身が選べるのです。

 

 

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