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2018年8月25日土曜日

おしゃれが人生で最も重要ではない10の理由

女たるものおしゃれであるべし、
おしゃれじゃなきゃ女じゃない、
おしゃれって本当に大事よね、などなど、
世間一般ではおしゃれがどれだけ大切であり重要かを説く言説が流布しています。
しかし、どんなにたくさんの有名な人、力を持った人、
そしておしゃれな人がそう言おうとも、
私はいつも
「おしゃれは人生で最も重要ではない、ついてはおしゃれでなくても構わない」
と考えますし、言っています。

もちろん私も最初から、つまり10代のころからそんなふうに考えたわけではありません。
ファッション雑誌を読み、それなりに影響され、ファッションの専門学校へ行き、おしゃれ好きの友達に囲まれ、そしてアパレル企業で働き、今まで見たことも聞いたこともないような驚くべき、ファッション業界の人、おしゃれな人たちに出会った経験の中で、
おしゃれ至上主義者は非常に危険であるということを知り、
「おしゃれは人生で最も重要なものではない」という確信に至りました。

では、私がおしゃれ至上主義者から学んだ、
おしゃれが人生で最も重要ではない10の理由を挙げましょう。

1 おしゃれにはお金をかけているのに食生活は貧しい。
パリコレクションに参加し、日本のファッションを牽引したあのブランドのスタッフ(ショップのスタッフではなく作るスタッフ)が、青山にあるその会社のすぐ近くの某大学の学食でお昼を食べていたという事実。着ているものと学食の食べものとのギャップにはめまいがする思いだし、学生の皆さんもさぞかし驚かれたことと思うが、きっと見過ごしてくれたのでしょう。

2 おしゃれにはお金をかけているのに住環境が貧しい。
洋服好き、バッグ好きなど、ファッション関連には出費をするくせに、自分の住まいにはお金をかけない。その結果、決して人を呼ばない。また、服を大量に持ってはいるがしまうところがないため、服1枚1枚にメンテナンスが行きわたらずぐちゃぐちゃに収納されている。

3 やけに高いバッグや財布を持っているのに決しておごらない。
20万以上もするようなバッグをいつもとっかえひっかえ持っ歩いていて、さもお金持ち風に見せているくせに、決してひとにおごらないどころか、手ぶらで誰かのうちにやってきたりする人を見るにつけ、「さもしい」とはこういうとき使うのだなと思う。

4 服、靴、バッグにはお金をかけるのに、食器は100円ショップのものを使う。
おうちに呼んでくれたのはいいけれども、食器が変だなと思ったら、100円ショップで買ったものや、なぜか飛行機の機内食のカトラリーを使っていた。そんなに高いバッグは買うのに、毎日食べるときだけではなく、おもてなしにも安い食器を使うという、謎の感情バランス。

5 おしゃれに見せるため通販で買って保留しているものを自分のもののように見せてから返品する。
本当にそういう人がいるんだという驚き。心が貧しいとしか言えないし、その結果、何が得られるのか不明。

6 高いバッグを買って持っていたり、服もたくさん持っているのに、他人に対して値切ってきたり、コスパを要求する。
自分はそれを買うだけのお金があるように誇示しながらも、他人の仕事を値切ったり、「高い」と言う。そのくせ自分が値切られると怒る。

7 おしゃれだけれども、3~4回着ただけで捨てる。
例えば破れたとか、着られなくなったなどの理由がないのに、安かったから、もう何回かインスタにアップしただとかの理由をつけて、3、4回着ただけで服を捨てるという、世界のエコロジーの潮流に真っ向対決する姿勢。

8 おしゃれだけれども、他人を見た目で判断する。
あの人はおしゃれだからとか、おしゃれではないなど、着るもの、持ちもので他人を判断するため、公正さに著しく欠くのみならず、多くの点を見落としている。

9 おしゃれだけれども、上の者にはこびへつらい、下の者はぞんざいに扱う。
上司にはこびへつらい、声のトーンも高く明るいのに、下の者は呼び捨て、ぞんざいに扱い、時には理不尽な要求をする、コレクションピースで上から下までかためた私が「ギャルソンを着た悪魔」と呼ぶチーフデザイナー。平社員なのに昼間から出勤。そういえば、最初にいたブランドのデザイナーも昼間から出勤して、夜だらだら残っていた。2人とも現在、所在不明。デザイナーで検索しても出てこない。

10 おしゃれだけれども、人権を無視する。
確かに上から下までいいものを着ているし、高いバッグも持っているし、いい靴もはいている。おしゃれだと思う。だけれども、人権を無視するのなら、そんなおしゃれはいらない。残業代を払わないとか、食事をさせないとか、不当に扱うなど、ファッション業界では余りに多い。(※)

ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。
主に衣食住の著しいアンバランス、そして公正さがないこと、人権を無視することが、それがたとえおしゃれであったとしても全く意味がないと私が考える理由です。

おしゃれはしょせん趣味です。
それは音楽や美術、グルメ、ゲームをたしなむのと同列です。
それを仕事にして、一生をかける人以外にとって、それは趣味の域を出ません。
生き方なんかじゃありません。
ゲームがうまくなくてもいい人、素敵な人がたくさんいますし、
ゲームが下手だからといって、蔑まれる必要性などありませんし、
ゲームがうまいからといって、人権を無視していいわけがありません。
おしゃれもそれと同じです。

おしゃれは楽しいものの1つではあるけれども、すべてではありません。
人生に大切なものはもっとたくさんあります。
服装という目に見えるものだけで世界はできているのではありません。
それを理解した上でおしゃれを楽しみましょう。
おしゃれだけれども心の貧しい人、さもしい人にならないように気をつけましょう。

※そういう意味では私がブンカにいた時代、アルバイトしていたアトリエサブさんはまともでした。アルバイト代も時給1000円できっちり払ってくれたし、コレクション前の1週間ぐらいは晩御飯も出てきたし、親切に教えてくれたスタッフもいました。アトリエサブさん、どうもありがとう!


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