2012年4月16日月曜日
リラックス・スタイル
シルエットがゆるい方向へ変化したことに伴って、
2012年の今期より、リラックス・スタイルはどんどん加速します。
リラックス・スタイルとかリラックス・モードと呼ばれているものはどういうものかというと、
言葉どおり、緊張のない、リラックスした、つまりゆるんでいるスタイルのことです。
このリラックス感を表現するものとして、たとえば、ジャージー素材のジャケットやパンツ、トレーナー、ドローストリングス使いなどが挙げられます。
またスタイルで言えば、LAスタイルなどに代表される、海辺の町で着られている服のような感じで、間違っても、ビルが林立する都会のオフィスなどのスタイルではありません。
しかし、この都会のオフィス街には不向きなリラックス・スタイルが都会を浸食するだろうということは、容易に予想できます。
では、このリラックス・スタイルをおしゃれに着こなすにはどうしたらよいでしょうか。
このスタイルが最も似合うのはモデル体型の人、そしてアスリート、ダンサーなどです。
彼女たちは、体型自体にはリラックス感やゆるみが限りなくゼロに近い人たちです。
このブログをずっと読んでくださっている方はそろそろお気づきではないかと思いますが、
リラックス・スタイルをおしゃれに持っていくには、リラックスと反対のもの、つまり緊張感が必要なのです。
では、モデル体型でも、アスリートでもダンサーでもない人はどうしましょう。
もうおわかりでしょう。
リラックスとは反対の緊張感のある服、たとえばジャージー素材のパンツをはいたなら、上着はきちんとしたジャケットを着る、逆にくたっとしたジャケットなら、かっちりしたパンツをはく、全体にゆるい服を選んだなら、靴とバッグをかっちりしたものにするなど、ゆるみと緊張を組み合わせます。
このバランスがうまくいくと、おしゃれに見えるようになります。
おうちでリラックスするときに、体がゆるんでいるのは問題ないのです。
けれども、おしゃれに見せる、見えるためには、どこかしら緊張感が必要です。
その緊張感こそが、スウェットの上下でコンビニへ買い物へ行く、単なるゆるんだ、おしゃれでもなんでもない着こなしとの差を作ります。
だんだん暖かくなり、体はどんどんゆるんできます。
けれども、ちょっとおめかし気分のときは、どうぞどこかしら緊張してください。
ここ一番という舞台というのは、いつでも緊張感がつきまとうものです。
そして、それがあるこそ、見る人は感動してくれるのです。
☆写真はアングルの「泉」。緊張と弛緩と言えば、この作品。西洋の美というのは、こういうバランスの中に見出されるものらしいです。
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