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2024年12月3日火曜日

競争はもう終わり

30年かけて日本がやってきたこと、
それは国民を貧しくすることでした。
現在、30歳以下の方は景気がよかったころの日本の想い出はないでしょう。
しかし、50代、60代と年齢が上がるにつれ、
豊かだったころの日本の記憶はまだ消えていないはずです。
記憶はなかなか消せませんから。

豊かな国になる前の日本は、
服にしても、靴にしても、まだまだ慎ましいものでした。
おめかしするのは特別なお出かけのときだけ。
普段は何年も着古したもので過ごし、
持っている服や靴、バッグの数も決して多くはありませんでした。

それが国が経済的に豊かになり、
国民の可処分所得もふえるにつれ、
服も、靴も、バッグも、そしてジュエリーの所有数もふえていき、
以前の慎ましい気分は吹き飛びました。

今、円の価値は1970年代と同じ。
アメリカやヨーロッパを旅すれば、
円の弱さ、そして物価の高さを痛感するでしょう。
そしてそれが今の日本の現実です。

それなのに、まだまだ多くの人が豊かだった時代の気分を引きずって、
あれやこれやと買っていた気分から抜けきれません。
そしてあの豊かな時代に始まった、
「いかにたくさん持っているか、いかに高いものを持っているか」競争へ
参加したままでいます。

けれども、一部のお金がある人をのぞいては、
ほとんどの日本で働く人はもうそれほどお金持ちではないのです。
外国旅行をして、なんでも高いと感じるのなら、
世界的に見れば豊かではないという証拠です。

いかにたくさん持っているか、
そしていかに高いものを持っているかを競う競争はもう終わり。
ごく一部、見せびらかしたい人だけが参加すればいいだけのこと。
そのほかの人は無理して参加する必要はありません。

持ち物競争をするのはやめましょう。
それは不毛な戦いです。
そんな競争に勝ったとしても、必ず上には上がいます。
勝者はいつでもほんの一握りだけ。

競争におりたなら、
何十万円もするバッグもジュエリーも要らないのです。
昔の女性たちのように、
少しの素敵なものを大事にいつも使ったので構わない。

手に入れられないものを欲望するならば、
そこには葛藤が生まれます。
その葛藤は、あなたの毎日の生活をむしばんでいくでしょう。
満たされない気持ちを長時間維持し続けるならば、
あなたを取り巻く明るい光は消えていきます。

その光こそ、人の持つ最高の魅力です。
葛藤を抱えたまま生きる人に、その光はありません。
競争に不参加を宣言すれば、それが手に入ります。
無駄な葛藤など、人生には要らないのです。

 

▼私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

nao111のROOM
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

また、「セカンドハンドはおしゃれ」に賛同したメンバーが
「♯セカンドハンド」というハッシュタグをつけて探してきたセカンドハンド品を
それぞれの楽天ROOMにアップしています。
私のプロフィール画像と同じビオレイラストのメンバーも多いので探してみてください。
たくさんのショップから選んできたものなので、自力でいいものを見つけ出すよりも早いと思います。

 




 


 




 



 


 


2024年12月2日月曜日

12月22日(日)WS「アロマを使ってなりたい自分になる」&シェア会 参加者募集のお知らせ

 


2024年12月22日(日)「アロマを使ってなりたい自分になる」ワークショップを開催します。
今年最後なので
第一部13時20分から「アロマを使ってなりたい自分になる」ワークショップ

休憩時間 14時45分から 自家製エッセンシャルオイルの販売会
              エッセンシャルオイルのラインアップは
              青みかん 1200円
              夏みかん 1200円
              青切レモン 1500円
              バレンシアオレンジ 1500円

              各3mlになります。

第二部 15時からシェア会になります。
    シェア会とは、今年あった変化、結果などをみんなでシェアする会です。

シェア会参加対象者は、2024年度に私のワークショップ(当日参加分も含む)、セッション、レッスンを受けた方が対象となります。

シェア会の参加費は、第一部参加した方、エッセンシャルオイルご購入の方は無料。
シェア会のみ参加の方は1,000円となります。

第一部「アロマを使ってなりたい自分になる」
内容は、
簡単なキネシオロジーのやり方(自分に合うものを見分ける方法)、
目標作り、
エッセンシャルオイルと芳香蒸留水を使って目標の達成を助ける香り作り、
になります。
アロマスプレーそれぞれ目標に合った配合を私がキネシの手法でチェックして選びます。
ただのいい香りではなく、その人に今必要な香りになります!
キネシオロジーの手法を使って、それぞれの目標を設定し、アロマスプレーを作ります。
使用するエッセンシャルオイルと芳香蒸留水は自家製のものを中心に使います。

※目標の例
・私は今もこれからも完全に自分を受け入れます。
・私は自分自身を大切に扱います。
・私はいつも楽しく身体を鍛えます。
・私は今もこれからも若々しく健康的です。
・私はどんどん自分らしい美しさに近づきます。
・私は毎日楽しく勉強できます。
・いつも簡単に片づけができます。
・いつも簡単に勉強ができます。
・自分の好きなものが簡単に見つかります。
などです。

日時:2024年12月22日(日曜日)
時間:第一部 13:20~14:45
   販売会 14:45~15:00

   第二部 15:00~16:20
場所:神奈川県藤沢市 藤沢駅から徒歩14分の会議室(参加者にお伝えします)
募集人数:10名
対象:第一部 どなたでも
   第二部 小林のワークショップ、セッション、レッスンに参加した方(当日初参加の方もOKです)
参加料金
第一部 4,000円(アロマスプレー30ミリリットル代込)                             

第二部 シェア会のみ参加は1,000円  第一部参加者のシェア会参加の方、エッセンシャルオイルご購入の方は料金は無料です。
 

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)
・第一部参加
 第一部と第二部参加
 第二部参加
 この3つのうちどれかを記載してください。
・緊急の連絡先(携帯番号など)
・エッセンシャルオイルで予約したいものがある場合は、
(青ミカン、夏ミカン、バレンシアオレンジ、青切レモン)のうち予約したいものの名前も一緒にご記入ください。お取り置きしておきます。

以上、記入の上、
メールの件名「12月アロマ」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。

本年、最後のワークショップになりました!
今年は休憩時間に神奈川県西湘エリアの柑橘を使ったエッセンシャルオイルも販売します!
毎回、ワークショップで使用したものと同じです。
数はあまりないので、決まっている方はご予約お願いします。

私も面白い話がたくさんあるので、この日にシェアします。
お楽しみに!

 




2024年11月26日火曜日

zoomファッションレッスン終了のお知らせ

 


 zoomファッションレッスンのサービスの提供を2024年12月31日で終了します。

新型コロナウイルスのまん延を機に始めたzoomファッションレッスンですが、
2024年いっぱいでサービスの提供を終了します。

12月31日までの予約は受け付けますので、ご希望の方は早めにご予約ください。
また、「ファッションレッスン初級前半」のみ受け後半を受けていらっしゃらない方についても、同様に2024年12月31日でサービスを終了しますので、後半をご希望の方は早めにご予約ください。
2024年12月31日以降のzoomでの対応はありません。

2025年1月以降は、以前のように対面でのファッションレッスンの実施を考えています。
希望者がいれば、不定期に開催する予定です。開催地は神奈川家藤沢市内となります。

以上、よろしくお願い申し上げます。


2024年11月12日火曜日

危険な衣服

昭和の時代に「危険なふたり」という歌があったなどと思いつつ、
あれは大して危険ではなかったと、危険な衣服に比べれば、と思います。

ファストファッションの出現、拡大に伴って、
安い衣服を人々が買うようになりました。
安い衣服は、あらゆる側面において安く作られています。
その安さの一つが素材です。
安い素材の多くは石油由来の素材です。
石油から灯油が作られるのは皆さんもご存知でしょう。
要するに、火がつくと燃えやすいのです。
灯油、ガソリン、軽油、よく燃えます。

そのよく燃える灯油やガソリンと同じ原材料で安価な衣服は作られています。
代表的なものはポリエステル、ナイロン、アクリルです。
カーテンを作るような難燃素材でなければ、
ポリエステル、ナイロン、アクリルはよく燃えます。
例えばキッチンで、試しに少しだけポリエステルを燃やしてみるといいでしょう。
燃える前に溶けていく、ということがわかります。

IHコンロをお使いの家庭も随分と増えましたけれども、
まだまだガスを使って調理をしているご家庭も多いと思います。
シェフやその他調理人は、燃えない素材の長袖の衣服で調理します。
消防団員も燃えない素材の服で防御します。
それなのに、真冬に、長くてボリュームのある
アクリルやナイロン、ポリエステルなどの化学繊維の袖で、
無防備なままに調理している人がいます。
その指まで隠れるような長く、だぼっとした袖に火がうつったら、
まずは素材が溶けて肌に張り付くでしょう。
そんなふうにやけどをしたら、腕にやけどの跡が残ってしまうでしょう。

ガスコンロだけではありません。
キャンプでの調理や焚火も同様に危険です。
火の粉が飛んできたら、そこからその素材は溶けていきます。

そのような服を着ている方は
調理の際は着替えるか、袖をしっかりまくるかしてください。

ちなみに、羊毛は燃えにくい素材です。
長い間、消防士の制服は羊毛でできていました。
火事ができたときに火をおさえる際も、羊毛の毛布なら可能です。

残念ながら、売っているものすべてが安全ではありません。
自分が着ているものがどんな素材でできているのか、
調べてください。
「コスパ」「高見え」ばかりを重視していると、
化学繊維があなたのもとに大集合します。
「ふわふわ」「もこもこ」と形容される素材の、
ほぼすべてがアクリルです。
そんなメンバーを集めているのなら特に、
火を扱うときには気を付けてください。
やけどをして後悔する前に。

 

▼私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

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2024年10月17日木曜日

「セカンドハンドはおしゃれ」

 「セカンドハンドはおしゃれ」です。
「セカンドハンドでおしゃれ」でも、
ましてや「セカンドハンドでもおしゃれ」ではありません。

この一か月余り、通販のリサイクルショップ、質屋のセカンドハンドの品々を
ずっと見てきました。
それでよりいっそう確信しました。
セカンドハンドにはおしゃれなものが多く出ている、ということを。

もちろんそんなことは今、私がわざわざ今言うほどのものでもありません。
つい先日、有名なインスタグラマーでありイラストレーターであり、
パリコレのフロントロウの常連客のジェニー・ウォルトンも
自慢げにセカンドハンドのBarbourのフィールドジャケットを紹介していました。
彼女は常に何かしらのセカンドハンドやヴィンテージの服を着ています。
それだけではなく、彼女はVogueにヴィンテージの連載も持っています。

今、世界じゅうで「セカンドハンドはおしゃれ」だと認識されています。

翻って日本では、まだまだそこまでの認識はないようです。
人によっては、セカンドハンドよりもずっと価格が高いのに、
ぐっとクオリティの低い新しいものを買っては、短期間で捨てています。
そんなものは最近大流行りの「コスパ」が悪いにもかかわらず。

なぜにこんなにもセカンドハンドがおしゃれになったのでしょうか。
理由は、時がたつにつれ、セカンドハンドの量が膨大になり、いいアイテムが大量に放出されたから。
セカンドハンド市場には70年代からごく最近までのアイテムがたくさん出回っています。
ざっと50年分です。
そして、特にハイブランドに関しては、
ボロボロの服は少ない傾向にあります。
きっと以前の所有者は高いものを買ったから、大事に着たのでしょう。

大切に着られた、デザイン、質とも高いものが、
セカンドハンドであれば当時では考えられなかったような価格で手に入るのが今です。
(もちろん中にはドリスヴァンノッテンのように、セカンドハンド品が値上がりしつつあるブランドもあります)

ただし、おしゃれなセカンドハンドを手に入れるには、
いいものを見分ける能力と、ある程度の素材やデザインの知識が必要です。

また、セカンドハンドを着て時代遅れに見えないためには、
最新のトレンドも熟知しておくことも必須です。

しかしこれらがクリアすれば、
新品で買うよりずっと安いセカンドハンドは非常に魅力的なのです。

何よりも、古いものを着るほうが環境負荷を減らせます。
また、例えばエルメスやシャネルであれば、
要らなくなったらまた売ることができるため、
サーキュラーエコノミーを実現できます。
環境負荷を減らしているというだけでも、
非常に気分的によくなります。

まだまだ認知度が低いセカンドハンドによるおしゃれ。
これを読んだ方は率先して、実践していきましょう。
そして世界じゅうに「セカンドハンドはおしゃれ」の輪を広げ、
おしゃれをしながら、大量生産大量消費をストップさせましょう。

憧れていたエルメスもシャネルもグッチもディオールも、
セカンドハンドなら手が届きます。
届くものならまず一つ何かを手に入れてください。
そのときから、あなたはまず世界基準のおしゃれの仲間入りです。
そして「セカンドハンドを着ておしゃれ」な毎日が始まるのです。

 

▼私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

nao111のROOM
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

また、「セカンドハンドはおしゃれ」に賛同したメンバーが
「♯セカンドハンド」というハッシュタグをつけて探してきたセカンドハンド品を
それぞれの楽天ROOMにアップしています。
私のプロフィール画像と同じビオレイラストのメンバーも多いので探してみてください。
たくさんのショップから選んできたものなので、自力でいいものを見つけ出すよりも早いと思います。





 


 



2024年10月3日木曜日

2024年11月3日 川端龍子絵画鑑賞会「東京ハーピー」参加者募集のお知らせ

 


2024年11月3日(日)文化の日に、龍子記念館において絵画鑑賞会「東京ハ―ピー」を開催します。

 今年も小林と、龍子直系の曾孫に当たるアベユリコさんの二人でナビゲートします。
(※「東京ハ―ピー」とは龍子発行の雑誌名です。)

今回で8回目になる川端龍子絵画鑑賞会。
8回目なのですが、新型コロナ感染時期の開催はなかったため、
今年で10年目となります。

そんな10年目の節目の会なのですが、
今年、龍子記念館の展示はなし、お庭とアトリエの見学のみになります。
そこで、なにかしら絵画鑑賞会をということで、
池上本門寺の龍子作の天井画と、霊宝殿の展示の鑑賞をすることにしました。
鑑賞後は、某所移動、今年は、皆さまと「美 Beauty 金星」についてと題して、
皆さんの出生図の金星の活かし方、振り返ったりと、
ワーク形式で進めていきたいと思います。

最後は、場所は移動せず、お茶会、解散の予定です。

日本美術に興味がある方、
なんだかわからないけれども参加してみたい方、
自分の美(Beauty)を発揮したい方、
どんな方でも歓迎です。
おしゃれしてきても、おしゃれでなくても大丈夫です!

毎年、いいお天気になる11月3日(日)文化の日、日本美術を鑑賞いたしましょう!

日時:2024年11月3日(日曜日・祝日)
時間:13:30~17:00
場所:大田区立龍子記念館、その他・集合場所は東京都大田区内
定員:8名
参加費:2500円(池上本門寺霊宝殿入場料込み)
主催:小林直子

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)
・参加人数をご記入の上、
メールの件名「東京ハ―ピー」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。

毎年、いいお天気になる11月の文化の日、
おしゃれをする機会がないとお困りの方もどうぞご参加ください。
チープシック実践者が集まるので、お楽しみいただけると思います。

以上、よろしくお願いいたします。

2024年9月29日日曜日

★お買い物のヒントが欲しい方へのお知らせ

 

いつもお読みいただきありがとうございます。
さて、このブログ、最大の欠点は適した画像がないことです。
当方、スタイリストではないため、どこかのブランドから何かお借りすることはできません。
また、何百着ものご紹介できるような服も持っていません。
そのため、オリジナルの写真がないのが難点でした。

さて、そこで何かいい方法はないかなと考えていたら、楽天ROOMという楽天内のSNSを見つけました(遅すぎです)。
これは、自分の持っているものだけシェアするSNSなのかと思っていましたところ、そういうわけではなく、これがいいな、欲しいな、あるいはお勧めだよ、みたいなものもアップできるものだ、ということが先日わかり、早速始めてみました。

当初は、インテリアやキッチン関連のものだけにしようと思っていたのですが、少しファッション関連もアップしたところ、クリック数はファッション関連が多い、ということがインサイトを見てわかりました。

そこで、です。
このSNSを使って、今買うならこんなのがいいとか、スタイリングはこんな感じでとか、そんな「ひとこと」がついたアイテム紹介を、楽天ファッション内にあるブランドのアイテムを利用して、皆さまにお伝えできるのではないか、と考えました。

長い文章ではありませんが、今の気分であるとか、あるいはなんかこんな感じなんだとか、そんなことをひとこと添えて毎日少しずつアップして、「おしゃれのヒント」としてまとめています。

選ぶアイテムは、セール品の中にあるならセール品から選んでいます。ない場合は、買わなければならないという制約もないので、自由に選択しています。

それから楽天にはリサイクルショップも多数あるので、私が選んだ「セカンドハンド」もアップするようにしています。
こちらでアップした商品、これを買ってくださいね、というわけでは全然なく、お買い物のヒントにしてください、程度の意味です。もちろん買っていただく分には問題ありません。

 

以下が、私の楽天ROOMのアカウントのリンクになります。

「ROOM(ルーム)とは「集める」「つながる」「おすすめする」楽天市場のショッピングSNSです。

さっそくアプリをダウンロードして始めてみましょう!
▼ROOMアプリダウンロード
【iOS】https://r10.to/hO309q
【Android】https://r10.to/hVf8h3

▼nao111さんのROOMをのぞいてみよう♪
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

そんなわけですので、楽天ROOMのアカウントをお持ちの方、よろしければフォローしてください。基本的にはフォローバックしています。
ただし、大量のAI生成ダミーアカウントが毎日くるので、「オリジナル写真」がゼロの方はフォローバックしておりません。

また、アカウントがなくてもリンク先からROOMを見ることは可能です。
何かヒントが欲しい方はどうぞご覧になってください。
「おしゃれのヒント」というコレクションにまとめて紹介してあります。

以上、よろしくお願いいたします。

2024年9月26日木曜日

ポリエステルは暑い?

 さて、昔の時代と違って、日本の夏が暑く長くなりました。
特に9月以降の暑さは顕著です。
お彼岸を過ぎてもまだ最高気温が30度を超えています。
私が子供のころは、30度を超えると暑い、暑いと文句を言っていましたが、
今では30度でさえ涼しいと感じるほどです。

ところでポリエステルです。
暑い時期が長引くにつれ、
「ポリエステルは暑いか」という検索ワードを多く見るようになりました。

答えは、
暑いポリエステルもあれば暑くないポリエステルもある、です。

暑くないポリエステルとは、スポーツやアウトドアウエアに多く見られる、
特殊に製造されたポリエステルです。
通気性がよかったり、湿度がこもりにくい特徴を持っています。
そういったものは着ていても暑くはありません。

暑いのは、ごく一般的な単なるポリエステルです。
単なるポリエステル素材でできた衣服は着ると暑いです。
それは防寒のために着るのと一緒です。

ポリエステルの原材料は原油です。
薄い油を身体にまとわりつけていると考えればいいでしょう。
ストッキングも、冬に着るフリースも同じ材料で作られています。
真夏に、単なるポリエステルを身体にまとえば、
どれほど暑いか想像をするのは簡単です。

店舗を見ればわかるように、ポリエステル、アクリル、ナイロンといった、
原油を原材料とする化学繊維がふえてきました。
理由は、商品単価を安くするためです。
単なるポリエステルは安い素材なのです。

多くの人が求める「コスパ」は、安い原材料によって実現しています。
「高見え」といって、安いものを高く見せるのも同じです。
その安いものは、単なるポリエステルを使っています。
また通販など、ひどいものになると、素材の表記さえ見当たりません。
「コスパ」「高見え」「トレンド」の追求。
その代償は、暑い夏に着る暑い服、です。

サステナブルやリネアエコノミーの世界では、
化学繊維をなるべく買わないことが推奨されています。
理由は、二酸化炭素排出量の多さと、環境汚染です。
海洋プラスチックには、洗濯によって家庭から排出されたポリエステル素材も含まれます。
単なるポリエステルは、サステナブルでも、エコでもないのです。

しかしそうはいっても、完全にポリエステル素材を排除するのは難しいです。
スポーツやアウトドアウエアでは不可能といってもいいでしょう。
しかしそういう場合でも、なるべくリサイクルポリエステルや、
リサイカブルナイロンを選ぶようにしましょう。
また、ポリエステル素材を洗うときは、洗濯ネットに入れて洗うようにしてください。
海洋プラスチックの排出を防げます。

安い新品を追求すればするほど、ワードローブにはポリエステル、アクリル、ナイロンがあふれます。
解決策は2つです。
ひとつは、価格は高いけれども、自然素材のものを買うこと。
今でもウール、コットン、リネン、カシミアなど、自然素材のものはそれなりの価格で売られています。
お金を出せば手に入ります。

もう一つは、セカンドハンドを選ぶことです。
新品よりも安いものも多く、デザイン、生地、パターンと、質が高いものが多いのは、
今ではセカンドハンドです。
リサイクルショップもたくさんありますから、
買えないということはないでしょう。

「単なるポリエステル」を選ぶのをやめること、
それこそが、暑い秋を快適に過ごすためにできることです。


★zoomを使ってのファッションレッスンを始めました!
20代から60代の方に受けていただいています。
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
・服の枚数を減らしたい方
・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。

 








2024年9月19日木曜日

似合う服がないと感じるなら

 私は当初より、似合う似合わない論争は不毛だからしない、と言っています。
理由は、最終的に日本人は洋服が似合わない、に落ち着くからです。
誰もが時代劇の中で、子どもからお年寄りまでが着物を着ているのを見て、
ああ、この子供は着物が似合う、ああ、あのおばあさんは着物が似合わない、
などと思わないでしょう。
日本の気候風土、靴を脱ぐ生活様式から考えても、
いまだ、日本人にぴったり似合うのは着物なのです。

しかし服は、似合う似合わないにかかわらず、着なければいけないもの。
だから、似合わないにまっすぐ向かっていくしかない、不毛な論争をする必要はありません。

それでも、他人がどう思うかは別にして、
自分で似合うと思える服に出会いたい、探していると言うのなら、
たぶんそれは、行動の方向性が間違っています。
今の「服が似合わない」と感じる自分のままで、
どこかへ似合う服がありませんか、と探し続ける旅に出ても、
似合う服は見つからないでしょう。
それはを探すヒントは、
まるであの「青い鳥」のように、自分の家の中にあります。
自分の家、すなわち自分の肉体がヒントです。
似合う服がないと感じるのなら、
それはあなたの普段からの姿勢と身のこなし方が、洋服に合っていないのです。

それは着物でも同じです。
洋服を着たときと同じ歩き方、同じふるまいで着物で行動してみたら、
着物は似合いません。
着物のときは内またで小幅、腕も挙げすぎないなど、
着るものに合うような姿勢とふるまいをすることによって、
よりいっそう着物はその人に似合うものとなります。

洋服も同じです。
端的に言うと、姿勢がよくないと、洋服は似合いません。

現在、以前にもまして姿勢が悪い、いわゆる猫背の人がふえました。
電車で座っている人たちをながめてみると、
皆、前かがみでスマホの画面をみつめています。
子どもは子供で、重たいランドセルやリュックのために、
身体が前方に倒れた姿勢で歩いています。
周囲が姿勢の悪い人ばかりなので、なかなか気づきにくいとは思います。
もし見る機会があれば、
昔から着物を着る文化の国から来た観光客を観察してみてください。

少し前、私もJR藤沢駅の改札前で立っていた、
非常に洋服が似合う黒人女性を見たことがあります。
着ていたのはネイビーのスーツ、インナーはたぶんTシャツ。

彼女は大勢の中、ただ立っているだけでした。
服それ自体が特に高級なものではなく、ごく普通のスーツです。
しかしその立ち姿の美しさが、彼女を周囲から抜きんでておしゃれな人に見せていました。

日本のふつうの教育を受けてきた人は、
立ち方、歩き方、そして発声の仕方など、
習う授業はありません。
それは演劇やダンスを習う人以外、なかなか教えてもらう機会はないものです。
ですから皆、自己流に立って、自己流に歩いています。
自己流でしかも猫背のまま、何も意識しないでいたら、
いつまでたっても洋服が似合う姿勢にはなりません。

洋服は、体型はカバーできますが、
その人の姿勢までは修正できません。
それは、帯を締めることによってある程度、姿勢を修正する着物とは大きく違います。

まずは自分の普段の姿勢がどのようになっているのか確認しましょう。
ミラーやショーウィンドウに写る自分の歩く姿を都度チェックしてください。

正しい姿勢がわからない、あるいは自分で修正の方法がわからない場合は、
仕方がありません。
習いに行きましょう。
多くはありませんが、洋服に合う歩き方、身のこなし方を教えてくれる場所はいくつかあります。

スマホとパソコンのせいで、
日本人の姿勢は年々悪くなってきました。
また、年をとると姿勢も悪くなっていきます。

姿勢が悪いうちは、
どこへ行っても自分が納得する似合う服は見つけられないでしょう。
 あなたが思う「似合う服」に出会うために必要なのは、
家に帰って、「青い鳥」である自分の身体の姿勢を正すことです。

痩せている、太っているといった体型の問題ではありません。
似合う服を探すのではなく、
服に似合う自分になること、
それが似合う服を見つけるための一番の早道で、かつ唯一の道です。

 

★zoomを使ってのファッションレッスンを始めました!
20代から60代の方に受けていただいています。
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
・服の枚数を減らしたい方
・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。

 













2024年9月10日火曜日

モデル体型など、目指す必要なし

最近、日本の、特に通販用の広告用写真に出てくる女性モデルたち、
アメリカやヨーロッパのモデルの基準から考えても、痩せすぎています。

一次情報に接していたいので、
コレクションやVOGUEやFIGAROのインスタグラムばかり追いかけていて気付きませんでしたが、
ちょっと通販サイトをのぞいてみたら、
驚くほど痩せたモデルが、ふわっとしたシャツやドレスを着ていて驚きました。

90年代に流行った痩せすぎモデルは、当時問題になり、
フランスでは痩せすぎモデルの起用を禁止する法律が2017年にできています。
参照記事はこちら

その法律によると、BMI(体格指数)が低すぎるモデルの起用を禁止しています。
ただ、具体的な数値は決められていません。

そのため世界保健機構が示したガイドラインである
「BMIが18.5以上25.0未満を標準体重」
が基準であると考えられています。

この基準によると、例えば、
155センチの女性は44.4キロ以上、
160センチの女性の47.4キロ以上、
165センチの女性は50.4キロ以上であることが必要です。

日本の通販の広告写真に使われているモデルを見た感じでは、
165センチで50キロ以下であろうモデルが大半です。

欧米のファッション誌にも、コレクションにも、
痩せすぎたモデルは一切出てきません。
日本の痩せすぎモデルの多用は不健全だと言わざるを得ません。

海外のコレクションに出るようなモデルたちは肉体を鍛えている人がほとんどなので、
筋肉質の身体をしています。
となると、体重もそこそこあるはずです。
日本の、運動をしていなさそうな、ひ弱なモデル、
ひいては「痩せすぎが美しい」と感じさせる広告の多さは異常です。

こちらは、このモデルたちの痩せすぎは異常だと認識する必要があります。
決して、このモデル並みに痩せようなどと思ってはいけません。

もちろん中には体質的、あるいは病気のために痩せている人もいます。
(私も小さいころから痩せ体質です)
そういう人たちは、この範囲ではありません。

毎日、何回も、この痩せすぎモデルのイメージを眼に焼けつけると、
自分の感覚が狂ってきます。
ですから、通販の広告のための痩せすぎモデルが写る写真を見すぎないように注意してください。
おしゃれなもの、ファッショナブルなものを見たいのなら、
VOGUEやELLEなど、海外のインスタグラムのヴィジュアルを見てください。
海外には韓国やインドその他、アジア諸国も含まれます。
そちらで目をならしてから、日本の通販の広告写真を見れば、
その異常な痩せ具合に気付くでしょう。

世界の流れは、「ボディポジティブ」といって、
自分の身体をありのままに愛そう、というものです。
そのため、コレクションでさえ、オーバーサイズのモデルを多数起用しています。
もちろん、病気の心配があるほどの太り過ぎはいけませんが、
それ以外の人は、これら女性服を売っている通販会社が送ってくるメッセージ、
つまり「痩せすぎであることがこの服を着ることの条件」を
受け入れないでください。

それは見えないけれども、精神の毒です。
後々あなたはその毒に破壊されます。

無理なダイエットをして身を亡ぼすのは自分自身。
将来何かしらの病気になったとしても、
他人は責任をとってくれません。

「ボディポジティブ」を発信している媒体に多く触れ、目に記憶させて、
自分の価値をおとしめ、自己肯定感をくじくような、
そんな広告媒体からは距離を置き、
徐々に心の中に侵入させないように注意しましょう。
だまされてはいけません。

 

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・被服費を節約したい方
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こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
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などです。

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2024年8月21日水曜日

今、有毒な服や靴が売られている

 残念ながら、世界には、有害物質が含まれている服や靴が売られています。
そのほとんどは、信じられないような低価格で売られているものです。
検出されているのは、フタル酸エステル、ホルムアルデヒド、鉛等です。
(参照の記事はこちらこちら

例えば日本で販売している、特に老舗のメーカーは全日本婦人子供服工業組合連合会に加盟しています。
この協会は「製品安全確保と品質向上事業の促進」を目的の一つとしており、
着用することによって人体に悪影響を及ぼすような素材は、
衣服として使用しないよう指導しています。
このため、多くの日本メーカーの衣服から、上記のような有害物質が検出されることはありません。

しかし、海外から、それも個人で輸入する衣料について、
それが着用において安全かどうかはわかりません。
もちろん海外のブランド、メーカーがすべて疑わしいわけではありません。
疑わしいのは、どういう原材料で、どこで作って、
どんな流通経路で作ったらそれほどの低価格になるのか、
全く想像できないような衣料を売っているECサイトで売られているものでしょう。

安いのには理由があります。
安全でないもの、違法な方法や労働など、
何らかの形でコストが削られています。
しかし、削られたコストは犠牲という形で消費者と労働者にかえってきます。

これら有害物質は発がん性物質が含まれているものもあります。
安さと引き換えに、健康を失うかもしれません。
そして、それは着る人のみならず、それを作っている人も同じです。

安いものをたくさん買って着ることの代償は大きいのです。
目には見えなくても、いつかその見返りを受け取る日が来るでしょう。

着る人、作る人、そして地球環境にとって最も有害な服、靴、バッグを
買わないでください。
「ファッション」の名のもとに、毒をまき散らすのは許されない行為です。
誰かが「これはいい」とインスタグラムであおっても、その誘惑に負けないで。

がんや鉛中毒になってからでは遅いのです。

 

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2024年8月15日木曜日

多ければ多いほど、おしゃれから遠ざかる

 「認知的過負荷」という言葉を知っていますか。
これは、シーナ・アイエンガ―が「いちごジャムの実験」により発見した脳の状態です。

「いちごジャムの実験」とは、
6種類のジャムを置く売り場、24種類のジャムを置く売り場、
両方作ったら、どちらのほうが実際にジャムが売れるのか、という実験です。
この実験によると、6種類のジャムが置かれている売り場のジャムのほうがよく売れるという結果になりました。
このことからわかるのは、「多すぎる選択肢は、やる気をそぐ」ということです。
人は、選択肢を与えすぎると選べなくなります。
そればかりでなく、選択肢が多ければ多いほど、クリエイティブな作業の出来栄えも悪くなるそうです。
※参照「最高の発想」を生む方法 シーナ・アイエンガ― 櫻井祐子訳 ニューズピックス

この「認知的過負荷」、服選びの際にも起こります。
ワードローブの中の枚数が多ければ多いほど、
そしてバッグや靴が多ければ多いほど、
私たちは選ぶことが難しくなります。
そればかりではなく、その多い中から選択し、
最高に素敵なコーディネートについて考える気力も失います。

それは、ネットフリックスやAmazonプライムのラインナップの中から
今日見る1本を選び出すのが難しいばかりでなく、見るのさえやめてしまう、
あの誰もが知っているあの感じと同じです。

「多ければ多いほどおしゃれになれる」ということはありません。
逆に、「多ければ多いほど、おしゃれから遠ざかる」のです。

では、どれぐらいのアイテム数であれば、
私たちは正気を保ち、やる気を維持しつつ、
素敵な組み合わせを考えることができるのでしょうか。

同じ著書の中で著者は、心理学者のジョージ・ミラーの研究によって明らかにされた、
「7個プラスマイナス2個」であると言っています。

この7という数は、七不思議、七大陸、七色の虹、そして1週間の7日など、
何かと使われる数字です。
これは単なる偶然ではなく、7までなら人間が認識しやすいことの所以です。

私は、心理学の実験をしたわけではありませんが、
感覚的に、1週間が人間のハンドルできる枚数であると感じていました。
そのため、これまでも季節ごとに、1週間分のワードローブができてればよい、
と説明してきました。

それ以上が過剰なのは、たとえそれがあったとしても、私たちはその過剰分を適切には扱えないからです。
多くの人が全体のワードローブの2割から3割しか稼働していないのも、
これが原因です。

もちろん個人差はありますから、人によっては5,あるいは9の場合もあるでしょう。
しかしせいぜいその程度です。
なぜなら私たちは皆、人間であり、脳の機能は似たり寄ったりだからです。

あまりにたくさんのものから選択することが、
私たちにはできません。
日々のレベルだけではなく、たまに行くお買い物のときも同じです。
余りに膨大な似たようなものが並ぶ売り場は、
私たちの脳の負荷をかけるだけ。
負荷がかかった脳では、自分の欲しいものがわからなくなるでしょう。

多ければ多いほど、私たちは道に迷います。
あなたがもし迷子だとするならば、
それはただ単に、多すぎて選択できないだけかもしれません。

1シーズン、1アイテムにつき7枚まで。
これで十分に回せます。

あらゆる側面において、多ければ多いほど選べない、そしてやる気もなくなる、
「認知的過負荷」という現象について覚えておいてください。
たくさんあるのにおしゃれにならないのは、
それを見た瞬間、あなたの脳がバグを起こして、
間違った選択をしてしまうからです。
原因がわかったなら、その原因を取り除きましょう。
つまり、ワードローブ全体数を減らしましょう。

 

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2024年7月22日月曜日

おしゃれになるために必要な力、修正力

「自分の目、他人の目」の投稿で、
「役者の視点を持てるようになろう」と書きました。
自分を高い視点から客観的に見る能力です。
メタ認知と似ていますが、役者の場合、自分だけではなく、
客席についても認識する必要があります。

自分の演技と観客の反応、これを同時に認識できるようになったら、
次に必要なのは修正です。
演技ならいい演技のために修正する、
演奏ならいい演奏のため、
作品なら、いい作品を作るための修正です。

そこで必要なのは修正する力になります。

それぞれの分野でそれぞれ必要な修正力が必要になりますが、
その力をつけるために共通して必要なのは、
「いい」とされる基準を知ることです。
いい演技なら「いい演技」とされるものを見る、
いい演奏なら「いい演奏」とされるものを聞く、
いい作品なら「いい作品」とされるものを見たり、読んだり、聞いたりする、です。

では、おしゃれやファッションの場合はどうでしょうか。
これもまた同じです。
いいものを見る、いいものをさわる、いいものを着る、
いいものとは、いいデザイン、いいパターン、いい素材、いい縫製です。
この要素を持っているものに繰り返し接して、五感に記憶することで修正する力がついていきます。

ただし、おしゃれやファッションに関してはもう一つ付け加えなければならないものがあります。
それがトレンドです。
トレンドは若く、都会生活者であるほど影響を受けます。
影響を受けるということは、トレンド感があるほうが素敵に見える、ということです。
年をとればとるほど、田舎に近づけば近づくほど、
トレンドは遠ざかりますので、それほど必要ありません。
自分をどこに設定するのかは、その人の状況と環境によります。

さて、ではまだまだ若く、あるいは都会生活者である場合、
どのようにしてトレンドを知ればいいでしょうか。
それが「定点観測」です。

ファッションやおしゃれにおける定点観測は、
決めたブランド、あるいは店舗を観察し続け、
どのように変化していくか、流れ(トレンド)を把握することを意味します。
ひとつのものをいつも見続けることによって、
おのずと変化がわかるようになります。
その変化とは、シルエットと色、そしてスタイリングの変化です。
今だったら、インスタグラムやYouTubeを利用すれば簡単です。
好きなブランドがあったら、コレクションをチェックする、
インスタをフォローするなどすればいいでしょう。

(※注 インフルエンサーやスタイリストは除外します。
トレンドの発信元である作り手が基本です)

ファッションとおしゃれのための修正力は、
いいものにふれること、そして定点観測によってトレンドを把握することによって
可能となります。

役者の視点と修正力、
この二つがあれば、他人に頼らずとも、自分でよい方向に修正することができます。
そしてこのことはつまり、おしゃれの力がつく、
畢竟、おしゃれに見えるようになる、ということです。

この二つが身についていなかったら、
いくら自分の持っている服を次々捨てたところで
おしゃれに見えるようにはなりません。

洋服を着る、それは毎日のルーチンです。
だからこそ、自分でできるようになる必要があります。

必要なのは自分の実力をつけ、判断できるようになることです。
嘘つきがたくさんいるファッションの世界でだまされないためにも、
それは必要なことなのです。


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2024年7月18日木曜日

自分を喜ばすためにおしゃれしよう

何のためにおしゃれをするのかは、
人それぞれだと思います。
中には自分以外の誰かを喜ばせるためという方もいるでしょう。
自分以外の誰かを喜ばせることが、
その人にとっての喜びなのかもしれません。

しかし、いずれそれは不毛な試みであると気づくでしょう。
自分以外の誰かすべてが喜ぶおしゃれなど、この世には存在しないのです。

どんなにおしゃれをしたところで、その姿をを見たことにより促される感情は、
それぞれ違うのです。
おしゃれであるがゆえに、気分を害する人もいるかもしれません。
おしゃれをすることが必ずしも他人を喜ばせたり、気に入られたりする要因ではないということは、各種校則や、ファッションポリスの謎規制を見ればわかるでしょう。

他人の感情を完全にコントロールすることは不可能です。
そのため、その試みはいずれかの時点で失敗する運命でしかないのです。

であるならばこそ、
自分を喜ばせるためにおしゃれをしてはどうでしょうか。
自分がいいと思うもの、好きだと感じること、着ると喜びが溢れる、
そんなものを身に着ける。
他人がどう思うか気になるのなら、
自分の家の中だけでそれを楽しむ。
それで自分が喜ぶのなら、それでいいのではないでしょうか。

他人の評価を求めたり、
褒めてもらおうとしたりして努力しても、
がっかりすることになるでしょう。
自分以外の他人がすべて同じ意見、同じ感想を持つことはありません。

他人の気分ではなく、自分の気分をよくするために
おしゃれを使うほうがよほど意味のあることだと思うのです。
なぜなら自分の気分をよくすることは、自分の幸せにつながることだから。
人生の究極の目的は幸せでいることでしょう?

自分を喜ばすために必要なのは、
自分がどうしたら気分がよくなるか、
自分が何が好きで、何を着たら喜ぶのか、
それを知ることです。

もしかしてそれは他人から見たら、ちっともおしゃれではないかもしれません。
けれども、他人はあなたの感情にも幸せにも責任をとってはくれません。

他人の意見ばかり重視して、
顔色をうかがう人生を長く続けると、
自分の好きを忘れてしまいます。
そうであるならば、また最初からやり直しです。
自分の好きを見つける旅に出ればいい。

誰かに見せてもおしゃれとは思われないかもしれない、
だけれどもそれを着ると自分が喜びにあふれるもの。
そんなものをワードローブに1枚か2枚、加えてください。

それは全く実用的でないかもしれません。
洗濯ができなかったり、着ていく場所もないかもしれません。
それでもそれを見たり、触ったり、着たりしたら、
自分が喜ぶのであるならば、それはあなたにとって必要なものです。

他人を喜ばすためのだけでも、
実用的な必要な衣服だけでも、
きっと幸せにはなれません。

自分を喜ばせる力を持っているのは自分だけです。
自分の人生を他人に明け渡さないためにも、
その力を発揮しましょう。


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2024年7月2日火曜日

自分の目? 他人の目?

 自分はこれを着たい。
でも他人の目が気になる。
変に思われるかもしれない。
でも大好きだから着たい。
自分の気持ち、他人の気持ち、どちらを優先すればいいの?
そう思うときがあるかもしれません。

特に昨今、ファッションポリスがネット界隈を跋扈しています。
ほとんどは匿名です。
相手は誰だかわかりません。
(もちろんときたまわかる人もいます)

では、その誰だかわからない匿名の、
あるいはわかったとしても、どこで勉強したのか、働いたのかわからない人の
言うことを唯々諾々と聞けばいいのでしょうか。

前にも書いたとおり、
幾ら、唯々諾々ちゃんになったとしても、
言った相手は、あなたの行動に対して責任をとってはくれません。
言うとおりにした結果、楽しい機会を奪われたり、
悔しい思いをするかもしれません。

ではどうしたらいいのか。
答えは、「役者の視点を持つ」です。

自分に埋没しすぎても、相手に没入しすぎても、
どちらも正常に判断はできません。
自分からも相手からも引き離して、
中心を自分と相手の間に置きます。
そして、周囲の人々(観客)の視線を感じつつ、
自分も冷静に観察する、役者の視点を持つのです。

役者は、観客の視線を意識しつつ
自分の演技をコントロールします。
自分のことだけ考えて、自分のセリフを言うのだけに一生懸命なだけでは、
その演技は観客には伝わりません。
必要なのは、その中間の視点から眺められる自分です。

役者でなかったら、確かにすぐ簡単にでくるものではないでしょう。
しかし練習すれば、誰にでもできるようになります。

それができるようになったら考えます。
この条件、この登場人物、このシーンの中で、
この衣装は演者である自分にふさわしいものだろうかと。

そうして考えて答えを導き出しましょう。
観客の言うことだけを聞いていたら、あなたの芝居は壊れます。
自分のことしか見えなかったら、あなたの言いたいことは伝わりません。

そこで答えが出たなら、それを実践すればいいでしょう。
それでだめだなと思ったら、次回は修正すればいい。

ロックTシャツを着たいのなら、
それを着る自分を、相手と自分のあいだからながめてみて、
ふさわしいならそれを選ぶ。
何か変だなと思ったら、次回から修正を加える。

大事なのは自分で決めること。
自分で決めたことなら、責任もとれるし、改善もできます。
何より自分自身、満足しますし、自尊心も高まります。

自分の着るものは自分で決める。
失敗を繰り返して、修正を加えながら、
本当の自分に近づいていく。
その一歩一歩の積み重ねが、
その人を素敵な大人にするのです。

 

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2024年6月20日木曜日

ミニマリストになりたいときは

 服、靴、バッグの数を最小限にするミニマリストになりたい場合は、
服の色の数を制限するのが最も効果的です。
極端な場合は、「すべてのものを黒にする」のように
1色でそろえてしまえば簡単ですが、
そうでない場合は、服の色にかぎっては3色以内にするといいでしょう。
なぜ3色かというと、服の世界には3色ルールという、
「全身を3色以内におさめるのがシックである」というルールがあるからです。
※くわしくは拙著「わたし史上最高におしゃれになる!」参照ください。

極めたい方は、服、靴、バッグまですべてを3色以内でそろえるといいでしょう。

さて、3色といった場合、どんな色が適しているのでしょうか。
実際、売られている色で多いものをそろえるのが簡単です。
微妙な色、あまり売られていない色ではこの計画は破綻するので、
市場に多く出回っている色で決めていくといいでしょう。

するとその色とは、
黒、白、ネイビー、ベージュ、この4色が基本となります。
特に黒と白は洋服の基本の色なので、この2色、あるいはどちらかは入れて3色以内にするといいでしょう。

例えば全身黒です。
これは流行っている時期、流行っていない時期があります。
また住んでいるエリアによっても、全身黒でいいエリア、全身黒はよくないエリアが存在します。
例えば、都会生活者なら全身黒だけでそろえたワードローブでも大丈夫ですが、
スズメバチに襲われる心配のある森林が近いエリアでは、全身黒はできません。
何色を選ぶかは、自分の好みとライフスタイル、そして住んでいるエリアを参考にして決めるといいでしょう。

ここで私のお勧めを少し紹介します。
例えば都会生活者の場合、コンクリートとガラスの建築物と似合うのはなんといっても白と黒。
白と黒ですべてそろえていけば、それだけで事足りると思います。
また、これだけでは物足りない場合は、
白からグレー、黒へと明度のグラデーションの範囲内でアイテムを選んでいくようにすればいいでしょう。
このグラデーション内でしたら、何色と合わせてもよく合いますので、
色合わせの失敗がありません。

デザインに関しては、オーソドックスでシンプルなもの、
あるいは、好きなデザイナーまたはブランドを決めて、
そのテイストのものだけを集めていけばいいでしょう。
ここでデザインもいろいろ入れると、アイテム同士の不協和が生まれますし、
ルックを作るのが難しくなりますので、デザイン性は統一しましょう。
統一されているのであれば、それがモードだろうと、トラッドだろうと、
あるいはエスニックだろうと問題ありません。

一方、都会ではなく、カントリーサイドにお住まいで、
もう少しナチュラルなテイストが好みの場合は、
ベージュからダークブラウンの明度のグラデーションを作っていくのもいいでしょう。
ただし、ベージュの色合いはブランドによってかなり差がありますので、
この場合もいろいろなブランドのものを混ぜないようにしましょう。

どちらも、少し退屈だと感じるのなら、
靴、バッグ、そしてマフラー、帽子、手袋などを差し色として、
もう一色集めていくといいでしょう。
例としては、白、グレー、黒を集める場合は赤、
ベージュからダークブラウンを集める場合はオレンジ、あるいはブルーという具合です。

色数を徹底させること、
デザインを統一することによって、
全体のアイテム数を限りなく少なくすることができます。

数を少なくすることで、
一枚にかける予算もふえますし、
枚数が少なくなれば、それを置くスペースも最小限ですみます。
そして、メンテナンスにかける時間と労力も減ります。

人生をおしゃれという名の美しい欲望に浸食されたくない方は、
ミニマリストになりましょう。
時間、エネルギー、お金は限られていて、無限ではありません。
特に時間に関しては、ふえることはありません。
人生で最も大事なことがあるならば、
時間、エネルギー、お金はそのために使いましょう。


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2024年6月18日火曜日

バッグや靴もセカンドハンドで大丈夫

円安の進行と相まって、ここへきて服、靴、バッグの価格が上がってきました。
特にバッグと靴の値上がり幅が大きいです。
10年ぐらい前、20万円台だったバッグが今では40万円台と、
2倍あるいは、それ以上にまで上がっています。

ファッションをトータルで考えると、ジュエリー以外で高価なのは靴、バッグ、コートでしょう。
特に皮革製品の靴、バッグは高額です。

しかし定価で買うと高額の靴やバッグも、セカンドハンドなら買えるものも出てきます。

また、もし仮に買える範囲のものがかなりくたびれて傷んでいるものしかないとしても、リペアすることができます。

写真がなくて申し訳ありませんが、先日、私の家族が10年ほど前に買った、あるブランドのバッグをリペアに出しました。

リペアから戻ってきたものは、新品のものを少し使ったぐらいのきれいさでした。
今、リペアの技術も大変進んでいるので、例えば安く買ったバッグを修理に出して使うということも可能になりました。

靴に関しても同様です。
セカンドハンドのショップをのぞけば、新品同様の中古品を売っている場合もありますし、少し修理すればまだまだ履けそうな、いい状態の革靴も売っています。

また、例えばJ.M.WESTONでは、リペアサービスもあります。
それだけではなく、ヴィンテージとして修理済のセカンドハンドのシューズも売っています。

靴でさえ、今ではセカンドハンドを利用する時代なのです。
しかも堂々と。
むしろ自慢げに。

西洋式の生活をする国の人々、すべてにいきわたるほどの靴やバッグは、もう既に製造されて、誰かの手に渡っています。
そしてその誰かの家には、靴やバッグが過剰にあふれています。
いちどのお出かけで持っていくバッグの数は限られています。
また、靴はいちどに一足しか履けません。
もちろん中には壊れて使えなくなったものもあるでしょう。
けれども、まだ使えるにもかかわらず、使わなくなった靴、バッグも同じぐらいたくさんあります。

新品にこだわる必要はありません。
「一度人の手に渡った」ら、もう新品ではありませんし、
他人は、そのバッグが新品かどうかなど、気にしてはいません。
素敵かどうかは、新品であるかどうかとは関係のない問題です。

選べるものがあるときは、バッグも靴もセカンドハンドを選びましょう。
それはあなたのためになります。
また、その他の人のためでもあります。
そして何より、それは地球環境を改善するのに、必要な行動なのです。

 

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2024年6月5日水曜日

センスを身に着ける方法

 さて、セカンドハンドから服、靴、バッグを選ぶ際に必要なもの、それはお金と、そしてセンスです。
セカンドハンド品のほとんどは古いもの。
もちろん中には新しいモデルが中古品として売られていることもありますが、それは例外です。
中には10年、20年以上前のものもあるでしょう。

そこから自分に必要なもので、かつ素敵なものを選び出すにはセンスが必要となります。
雑誌で組まれる「古着屋」特集は、ごくたまにしかありませんから、
店舗情報以外には、参考になりません。

また、セカンドハンド品は、ラルフローレンのボタンダウンシャツやパタゴニアのダウンジャケットなど、有名なアイテムを除いては、ほとんど一点しかないものなので、誰かのお勧めがあるわけでもありません。

そこでセンスです。
さて、センスとはなんでしょうか。
ここでは、いいものを見分け、判断する力としましょう。
服、靴、バッグにおけるセンスで言うと、
そのもののデザイン、素材、パターン、仕様を理解し、雑多に集められたものの中からいいものを選ぶ力です。

ということは、センスを磨くためには、いいもの、つまり
デザイン、素材、パターン、仕様のうち優れたものを知ることが大切ということになります。
まずは、この4つの要素の優れたものの基準を知ることが重要です。

デザインに関しては、インターネットを通してさまざまな媒体に触れることができます。
以前は雑誌や新聞でしか知り得なかった各都市のコレクションの情報、スナップまで、ネット環境さえあれば簡単に手に入ります。
二次元の情報であれば、家にいながらでもチェックできます。
例えば、自分が好きなハイブランドのコレクションをチェックし、繰り返し見ているだけでも、服、靴、バッグのデザインや、全体のシルエットなどわかるようになります。

このように二次元の情報ならどこにいても手に入る現在ですが、問題なのは三次元の優れたものです。
残念ながら、いい素材、パターン、仕様とも、写真で見ているだけではわかりません。
これらはさわってみたり、着てみたりしなければ知り得ないものです。
そうしてこれらは常日頃から、安い素材、いい加減なパターン、簡単な仕様のものばかりに触れていると、センスが育たない分野でもあります。

例えば都会の住民で、デパートやセレクトショップが近くにあるならば、それらへ出向いて、試着してみれば、それなりにわかってくるでしょう。
では、デパートやセレクトショップなどめったにお目にかかれない地方に住んでいたらどうしたらいいのか、です。
私のお勧めは、一点でいいので、自分が好きなコレクションに出ているレベルのブランドのセカンドハンド品を手に入れる方法です。
フリマアプリで検索すれば、1万円以下で買えるものが何かしら出てくると思います。
また、ハイブランドといっても、エルメスやシャネルなどではなく、
パリ、ロンドン、ミラノ、NYコレクションに出ているレベルのものであれば、セカンドハンド品ならもっと安く手に入れることができます。
シャツ1枚で構いません。
自分が出せる金額のものを1枚、手に入れてみてください。
気に入らなければまた売りに出せばいいでしょう。
それがコットンのシャツであったとしても、素材、パターン、仕様の、どれをとってもいいものとしての印があります。
その印を記憶します。

服、靴、バッグ、どれについてもこれらを繰り返しましょう。
そのうちにセンスは磨かれていきます。

またこれと同時に、優れたデザインのもの、美しいものに接することも大切です。
美しい絵画、建築やインテリア、器、花や庭園など、その他、生活空間に存在する美しいものを意識して見る機会をふやすといいでしょう。
地方であれば、その地方の歴史的建造物や工芸品でも構いません。

これらはどこにでもある一定数は存在しています。
重要なのは、これらを意識して見るか見ないかです。

服、靴、バッグだけを追いかけているだけでは、非常に底の浅いセンスになってしまいます。
そうならないためには、文化的な重しが必要です。
美しく、優れたものには必ず歴史があります。
その歴史の時間軸が、センスに深みを与え、
センスを単なる感覚ではなく、時代の変化に対応でき得る創造力へと変えるでしょう。

これらを若いころから始めるのが望ましいですし、簡単ですが、
何歳になってから始めても遅くはありません。
今からでも始めましょう。

このように深いセンスが身についた暁に待っているのは、
お金をかけずとも、新しい服を着なくとも、
おしゃれで、かつ知的なあなたです。

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2024年5月23日木曜日

服を長もちさせる(気分的に)

前回、物理的な面で服を長もちさせる方法について書きました。
今回は、気分の問題についてです。

現在、まだまだ着られるものがたくさん捨てられています。
1枚の着用回数は減っているということは各種統計に出ています。
洋服はそれほど簡単には壊れませんので、
回数の少ない状態で廃棄された洋服は、まだまだ着られるものであると予測できます。
こちらにあるように※、
「安く買い、流行のシーズンが終わったら処分するサイクルを見直す」
という回答から、捨てるタイミングが流行が終わったときであることがわかります。
環境省 サステナブルファッション

では、気分的に服を長もちさせるにはどうすればいいでしょうか。

まず一つは、行き過ぎた流行のものは買わない、ということです。
すべてではありませんが、新品の多くのものがトレンドに影響されています。
ですから新品の既製服を買っている限り、完全にトレンドの影響から脱することはできません。
また、その時代の空気というものがありますから、
トレンドを意識しているほうがおしゃれに見えることは確かです。
そんな中でできることは、
行き過ぎた流行、特に行き過ぎたシルエットのものは買わないということです。
今であれば、ビッグシルエットが流行しています。
こういうときは、必要以上に大きなコートやジャケットなどは買わないほうがいいでしょう。
どうしても買いたい場合は、着用と洗濯回数が多い消耗品でそのトレンドを楽しめばいいでしょう。
そういったものは何枚も買わないで、1枚だけ買って、激しく着用すれば、
それなりに服は劣化していきますので、
流行の終わるころにはちょうどいい捨てどきになっていると思います。

また、そのときだけ流行っているアイテムというものもあります。
最近だと、ボア素材のフリースジャケットが大流行りしました。
流行は、幼児とお年寄りにまで及んだときに終わります。
道ですれ違ったお年寄りが、自分が着ているのと全く同じボアのジャケットを着ていたら、
次回のお出かけ時に、そのボアジャケットは着たくなくなるのです。
それが私たちの心理です。
「これがよく売れています」「一番の売れ筋」などは、
早晩に流行遅れになりますから注意しましょう。

次に、洋服が持つ情報としての新しさにこだわらないことが挙げられます。
今年のジーンズ、今年のTシャツだから、来年は着たらおかしい、
そんな脅迫的な文言を言う人がいるでしょう。
それは情報として古いからだめなんだ、という意味です。
しかし、情報として古くなったとしても、ジーンズは1年はいたぐらいでは傷みません。
私たちが新しいことにこだわり過ぎると、
常に古くなる恐怖の状態を維持することになります。
そうなったら最後、身体の中はコルチゾールがめぐり、常にサバイバル状態です。
おしゃれを楽しむ余裕などなくなります。
いつでも余裕がない人は、素敵になど見えません。
また雑誌のどこかに、あるいはSNSのどこかでそんなことを言う人がいても、
その人たちと日常的に接することはないでしょう。
つまり、あなたを追い込む人は、あなたの日常には関係のない人たちなのです。
新しさにこだわらないことはとても重要です。

行き過ぎた流行のものを買わない、
新しさにこだわらないためにどうしたらいいか。
それは、それらに振り回されない自分のスタイルを持つことです。
これが一番簡単で手っ取り早いです。

流行はフレーバーとして加味しつつ、
自分のスタイルを構築するためにワードローブを作っていく。
その中で失敗や変更があっても大丈夫なように、
自分が要らなくなったら売れるようなものを多く取り入れる。
これらを繰り返していくことで、気分的にも服を長もちさせることができます。
実際にそうであるということは、もう既に実践している人たちが証明済みです。

 

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20代から60代の方に受けていただいています。
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
・服の枚数を減らしたい方
・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。

2024年5月14日火曜日

服を長もちさせる(物理的に)

1枚の服を長く着るのはとてもいいことであると同時に、
21世紀を生きる私たちがやらなければならない事項のひとつです。

では、服を長もちさせるにはどうしたらいいでしょうか。

織物、あるいはTシャツや下着に使われるニット素材、
これらはひとの肌に似ていると考えてください。
ひとの肌は何に弱いでしょうか?
摩擦と紫外線です。
ほとんどの生地も肌と同様、摩擦と紫外線に弱いのです。

まず摩擦です。
生地同士がすれたり、あるいは生地とその他のもの(バッグなど)がぶつかって、すれると、そこに摩擦が生まれます。
摩擦が生まれた結果、生地は薄くなったり、毛玉ができたりします。
薄くなりすぎたり、毛玉ができすぎたりすると、やがて生地は破けます。
服を長もちさせるためのひとつのポイントは、摩擦を少なくすることです。

服の摩擦は、日常的な生活の動作の中でも起こりますが、
最も大きな摩擦は洗濯の最中に起こります。
服は洗濯による摩擦に弱いのです。
水洗いだけではなく、ドライクリーニングも同様です。
例えば大切なコートがあるとすれば、全体洗いの回数を少なくするほうが、
よりきれいな状態で服を長もちさせることができます。
全体洗いをしないときは、襟、袖口、食べこぼしなど部分的に洗うといいでしょう。
また、ウール素材のコートでしたら、ブラシをかけるのがお勧めです。

次に紫外線です。
肌と同様、服の素材も日に焼けます。
日に焼けた結果、色あせが起きます。
特に、コットンやシルクなど、自然素材は紫外線に弱いです。
長期間、服をタンスやクローゼットにしまわず、
室内のハンガーラックにかけているだけでも日焼けは起こります。
服も肌と同様、ずっと光りにさらしてはいけないのです。

色あせした衣服は、全体を染め直す以外、修理する方法はありません。
また、黒やネイビーのTシャツやシャツは、洗濯によっても色あせします。
濃い色の服の色あせは目立ちますので、注意しましょう。

そのほか注意したいのはシミです。
これも肌と同様、古びれて見えるのでなるだけシミはつけないほうがいいでしょう。
コーヒーやトマトソースなど、食べこぼしのシミは、
そのままにしておかないで、早めの処置でかなりの部分が防げます。
最終手段として漂白剤を使う手がありますが、生地が傷みますので、
なるべく漂白剤は使わないで、その前にきれいにするようにしましょう。

シルク素材の汗じみは、着たら、その日のうちに洗うことで大分防げます。
シルクのブラウスなら洗えるものも多いので、
部分的にでも、すぐに洗うといいでしょう。
自宅で洗えないものは、汗しみがつかないように、インナーを工夫するようにしてください。

そのほか、服もモノですから、ボタンが割れたり、ファスナーが壊れたりします。
割れたボタンは違うものと取り換えれば問題ありませんが、
ファスナーの修理は一般的には難しいので、その服はそこで壊れたと考えていいでしょう。
また、コートの共布ベルトをなくした場合は、共布ではなくとも構いませんので、
一般的な皮革のベルトで代用しましょう。
ファッション的には何ら問題ありません。

これ以外でどうにも防ぐことができないのがポリウレタンに代表されるウレタン素材です。
ウレタンは、紫外線、酸素、熱に弱いため、存在するだけで劣化します。
いくら紫外線を防いでも、熱や空気に触れるのを完全に防ぐことはできません。
そのため、服、靴、バッグなど、使用しないで置いておくだけでも、
素材は分解され、溶けていきます。
一度分解された素材はもとに戻りません。
コーティングはべたべたになり、ウレタンフォームはもろもろとくずれ、
ストレッチのためのポリウレタンは伸びたまま戻りません。

ポリウレタン混合の素材、ポリウレタンコーティング、ウレタン素材は、
長もちしないものと考えてください。
そうはいっても、今売られている商品の中からすべてのウレタンを排除することは不可能です。
これらのものを買うときは、消耗品として使うものだけにしましょう。

2000年以降、特にポリウレタン素材が使われた服、靴、バッグがふえてきました。
セカンドハンドのものを買うときはこの点に注意してください。
古いものでポリウレタンが使われているものを買うと、
もう既に分解されている可能性があります。
そういったものはもう使えませんので、買ってしまわないように気を付けましょう。

 

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2024年5月8日水曜日

セカンドハンドは宝の山


既製服と呼ばれる大量生産品が作られるようになったのは1960年代です。
60年代から70年代にかけて、日本ではアパレル産業が発展しました。
それにより、家庭で、あるいはオーダーにより、個人のために一点ずつ作られていた洋服は、同じものが大量に作られる、いわゆる大量生産品となっていきました。
参照資料はこちら

セカンドハンドとして手に入れられるものは、
主にこれらの既製服、あるいは大量生産品の靴やバッグとなります。

言うまでもないことですが、年数がたてばたつほど、
セカンドハンド品はふえていきます。
1980年代に、セカンドハンドの古着を買おうとしても、
それほどたくさんの中からは選べなかったでしょう。
また、古着屋といえば、アメリカやヨーロッパから輸入した古着を扱う店がほとんどでした。
しかし2020年代、状況はすっかり変わりました。
日本国内に古着を買い取る店舗もふえ、
手放す人も多くなりました。
その結果、膨大な量のセカンドハンドが売られるようになりました。

古着、あるいはセカンドハンドと聞いて、
それは単に誰かが着たお古であり、
くたくたで、着るのがやっとなほどのものばかりと考えている人も多いかもしれません。
しかし、実際はそんなことはありません。
古着、あるいはセカンドハンドの服や靴、バッグは、
必ずしも、今現在売られている新品のものよりもクオリティが劣っている、
というわけではないのです。

環境省が発表したこのグラフによると、
1990年代、日本では衣服1枚当たりの価格が6,848円だったのに対して、
2021年には2,785円になっています。
一方、2010年以降の供給量は1990年代の1.5倍から2倍です。
これが意味するところは、
ひとり当たりの年間購買枚数はふえているもの、1枚の単価は下がっているということ。
衣服はサービスではなくモノですから、
原材料や工賃その他がかかります。
原材料を下げて、クオリティだけを上げるということは、まずありえません。
クオリティが高いものを作るにはそれに見合った原価が必要です。
このことが意味するのは、今の人たちが買う1枚のクオリティは、
1990年代のそれよりもずっと下がっているということです。

特に下げてきたのは素材です。
1990年代は豊富にあったウール、コットン、リネン、シルクといった天然素材の衣服が、2000年以降、急速にポリエステル、ナイロン、アクリルといった化学繊維にとってかわりました。
化学繊維の素材であれば安く、品質が悪いとは一概に言えません。
もちろん中にはクオリティが高く、高価な化学繊維もあります。
しかし、単価が安く大量に生産される衣服のほとんどは品質の低い化学繊維で作られています。

1990年代の若者は、今よりもずっと単価も高く、かつクオリティの高い服を着ていました。
実はこの傾向は世界的なもので、日本だけのものではありません。
世界的に低いクオリティのアパレル製品が大量に出回っていったのがこの20年余りの出来事です。

しかしだからといって、クオリティの高いアパレル製品が存在しなかったのかといったら、
そんなことはありません。
それらは実際、存在し、売られていました。
しかし徐々にそれらの価格は上がり、
クオリティの低い安い製品との価格差が大きくなっていきました。
例えば、10万円台で買えたトレンチコートが、今では100万円近くになっています。

さて、ここでセカンドハンドです。
現在、出回っているセカンドハンド品は、古いものでは1970年代から、
新しいものでは、それこそ前年のものまでさまざまです。
また、大量に売られたものが大量に出回りますから、
セカンドハンド店によっては、ここ20年ばかりに大量に作られたクオリティの低いアパレル製品ばかりのところもあるでしょう。
私たちが探すべきなのは、そんなクオリティの低いものではありません。

セカンドハンドとして流通しているものの中には、
高価であったもの、大事に着られていたものが多く含まれます。
高かったものほど大事に扱うのは、世界中どこの人も同じです。
これら、そこそこ高価で、大事に扱われていた、クオリティの高いセカンドハンド品こそ、私たちが手に入れるべきものです。
理由は、現在、同じ価格ではそのクオリティのものを手に入れることはできないからです。

それはまさに玉石混交です。
私たちには、玉を見つける識別能力が必要になります。
素材やパターンで見分けるのが基本ですが、
それができないのなら、ブランドタグで識別してしまえばいいでしょう。
現に世界じゅうで、オールドセリーヌを探している人がいるぐらいです。
また、例えばフィービー・ファイロの時代のセリーヌであるとか、
マルタン・マルジェラ時代のエルメスなどというように、
デザイナーのアーカイブを探している人もいます。

セカンドハンドから何か選ぶときに問題があるとすれば、
それが現在のトレンドと離れすぎて、
古臭く見えるのではないか、という点でしょう。

それを克服するには2つの方法があります。
ひとつは、自分のスタイルを確立して、
トレンドとは関係なく、それを貫き、
自分のスタイルに合致したものを選ぶこと。

ふたつ目は、定点観測によりトレンドを把握し、
今のトレンドと変わらぬシルエットを持つアイテムを選ぶことです。
面白いことに、流行は繰り返されます。
定期的に70年代風、90年代風というときがやってきます。
観察していれば、トレンドがどこへ向かうのかわかってきますから、
そのトレンドに沿ったものをセカンドハンドの中から見つけ出せばいいでしょう。

セカンドハンド品だけを身に着けていたら、
誰かに古臭いと思われはしないかと心配している方もいるかもしれません。
古臭く感じるのは、主にシルエットと色の問題なので、
常に今の気分を把握しているか、
あるいは自分のスタイルを貫いていれば、その心配杞憂に終わります。

それよりも、セカンドハンドの中から素材、デザイン、パターン、縫製とも、
クオリティが高いものを着ているほうが、驚くほどに素敵に見えるのです。
これがいかほどのものなのかは、やってみた者でないとわからないでしょう。

まずは、よさそうなものが売っているセカンドハンド店を見つけましょう。
それがないのなら、自分が好きなブランドをフリマアプリなどを通して探してみましょう。

クオリティの低い、けれども価格が高いものにお金を使うぐらいなら、
同じ金額でセカンドハンドから最高のものを選ぶほうが、
ずっとおしゃれで素敵なルックが作れるのが今の時代です。

お金もかからず、サステナビリティに配慮したサーキュラーファッションの実践にもなる。
これほど最高なことはほかにないとは思いませんか?

 ※写真:1970年代のものと思われるイタリア製のランバンのコート。セカンドストリートで1700円でした。


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2024年5月5日日曜日

服は捨てないで回す

 

           ※セカンドハンドのラルフローレンのチュニック

ファッションには2種類あります。

一枚の服が、生産され、消費者に買われて、消費者に廃棄される。
これは一方通行の線上の動きです。
これをリニアファッションと呼びます。

もう一つは、一枚の服が生産され、消費者に買われ、消費者が再び売り、また誰かに買われ、着られなくなったら資源として集められ、リサイクル素材となり、また生産される。
これは円を描くように回っていきます。
これをサーキュラーファッションと呼びます。

2019年に環境省が発表したレポートによると、
日本では66%の衣料が可燃ごみ、あるいは不燃ごみとして廃棄されています。
これは「リニア」ファッションであり、
「捨てるおしゃれ」の結果です。
(詳しい資料はこちらの環境省によるレポートにあります)

ほんとうの意味でおしゃれな人は、まだ着られる服を可燃ごみ、あるいは不燃ごみとして捨てません。
要らなくなった服は回します。
ほんとうにおしゃれな人が実践するのはサーキュラーファッションです。
サーキュラーファッションを意識することが、本当のおしゃれで素敵な人がすることです。

服を回すにはさまざまな方法があります。
・誰かにあげる
・リサイクルショップやフリマアプリで売る
・寄付する
・リサイクル、リユースボックスへ入れる
・資源ごみとして地域の自治体で回収してもらう
などです。

もちろん服はモノなので、破れたり、壊れたりして着られなくなります。
しかしそんなものでも、下着を除いては、資源ごみとして出すことは可能です。
工業用のウエスとしての使い道が残っています。

また、人間なので、サイズアウトや好みに合わない、
また環境が変わって着る必要がなくなった、ということも起こり得ます。
その際は、売るに限ります。
ボタンが一つないジャケットや、共布ベルトがないコートでさえ売られていますから、
着られないもの以外、ほとんどのものは売ることができます。

リサイクルショップで最低価格で買い取ってもらうのではなく、
フリマアプリでなるべく高く売るためには、
自分が要らなくなっても誰かが欲しくなるようなものを買う必要があります。
そのためにはある程度クオリティが高く、長く着られるように作られているものを選ばなければなりません。
回していくためには、手放すときだけに意識を向ければいいのではなく、
手に入れるときにこそ、注意深く考えなければならないのです。
ただやみくもに捨て続けても、
おしゃれで素敵な人になどにならなかった例をもう既に皆さんもご存知でしょう。

手に入れるときに注意すべきなのはそれだけではありません。
選べるならば、
リサイクル素材や、
または環境に対する負荷が低い自然素材を選ぶ必要もあります。

当然のことながら、セカンドハンドやヴィンテージを選択することも重要です。
世界にはもう既にたくさんのセカンドハンドやヴィンテージであふれていますし、
それらを扱うショップも身近なものとなりました。
下北沢や高円寺に行かなくても、リサイクルショップやフリマアプリで簡単に誰でも買えます。

最終的に要らなくなった服は資源として回します。
市町村のゴミの出し方を調べれば、衣類の資源ごみの日はいつなのかわかるでしょう。
市町村で資源ゴミの回収がない場合は、リサイクルボックスを探しましょう。

そうやって、できうる限り服を回していきます。
それがうまくできるようになったなら、
あなたのクローゼットはすっきりし、
毎日着るものに困ることもなくなり、
いつも新しいものを買わなければいけないという強迫観念から解放され、
気付いたら、被服費も大幅に減っているでしょう。 

そうしてうまくなればなるほどに、
あなたのスタイルは確立し、
外からの目も気にならなくなるでしょう。

そんな状態になった暁に待っているのが、
おしゃれで素敵な人になった自分なのです。
それはきっと、ずっとなりたいと思っていた自分です。
どうせならば、生きている間にそうなってしまったほうがよくはありませんか?
来世なんか待たずにね。

 

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2024年4月26日金曜日

捨てないおしゃれ

 

           ※90年代のヘルムートラングのジャケット

多くの人が欲しがるのは結果、そして証拠です。
自分が思っているだけ、自分が言っているだけでは、
どんなことも納得しないでしょう。

おしゃれな人は捨てない人、
捨てるのではなく回す人、
そういう人が素敵だよ、とこのブログを書いた当初から書き続けてきました。
しかし、それを信じた人は少なかっただろうと思います。
なぜなら、多くの人が走ったのは真逆の方向だったから。

しかし今、ずっと言い続けてよかったと心底思います。
結果も出ましたし、証拠もあります。

結果とは、ファッションレッスンを受けたり、本を読んで実践してくださった皆さんの現在の姿です。
ここまでやっていれば文句ないでしょう、
という領域までできている人がほとんどです。
(ほとんどというのは、レッスンを受けた方全員の最近の姿を知っているわけではないからです)
当初はそれほど顕著でなかった結果もここへきて明らかな差となってあらわれています。

ではその結果は客観的な指標なのかという問題です。
それは他人からいただく言葉で判断できます。
つい先日も「皆さん、素敵な格好ですね」と知り合いではない方に言われたばかりです。
また、ハイアットリージェンシーのサロンへ行ったときも、
捨てない、そしてセカンドハンド(つまり回す)のおしゃれで訪れた我ら二人は、
入口から入って真正面の、誰からも見られる大きなソファの席に通されたのでした。

自分で自分の装いを宣伝しなくとも、
またインスタでたくさんタグ付しなくとも、
外からこんな言葉をいただきます。

捨てないおしゃれは、
「最も新しいことが最もおしゃれ」の対極をいくものです。
それは、自分のスタイルを確立し、
そのスタイルに必要なアイテムを少しずつ集めていき、
その結果、素敵に見えるというものです。
少しずつ集めていくのでそれには時間がかかります。
今日習った、はい、明日からおしゃれになった、というわけにはいきません。

自分のスタイルを構成する服、靴、バッグはそんなに簡単に見つけられません。
自分のスタイルは誰かと同じでも、誰かのお勧めでもないからです。
それは自分自身で見つけるもの。
それを見つけるのにも、それと出会うのにも、両方時間がかかるのです。

自分のスタイルで作られる「捨てないおしゃれ」はすたれません。
何年前の写真を見ても素敵だなと思える映画俳優のポートレートのように、
いつ振り返っても、自分のスタイルの装いをしているので、
古い自分も安心して見られます。

もちろん、人間ですからサイズが合わなくなって着られなくなったり、
環境が変わって必要なくなる、ということはあります。
「捨てないおしゃれ」実践者は、
自分が要らなくなってもすぐに売れるような服を集めるので、
そうなった暁にはすぐに売るのです。
それは捨てるではなく、回すです。
1枚の服は、モノとしてもう着られなくなるまで回り続け、
最後はリサイクルされ、新しい素材に生まれ変わります。

気候変動や地球環境、そしてグローバルサウス問題に配慮した行動は、
その人の自尊心を高めます。
「捨てないおしゃれ」はすればするほど自己肯定感が高まるのです。
一枚を長く着ること、
セカンドハンドを取り入れること、
リメイク、リサイクルすること、
シェアすること、
すべて誇らしく他人に話すことができます。
それは知的であり、かつ社会に関心を持つ人の証拠だからです。

これは、おしゃれのためにいつも新しいものを買わなくてはいけないと思い込んできた強迫観念からの解放です。
もうそんなことは気にしなくていいのです。
おしゃれに関していつもびくびくしていた自分との決別です。

「捨てないおしゃれ」は、単なるおしゃれを超えたものです。
それがあなたに与えてくれるのは、
新しい自己像であり、満足と安心です。

そして他人はそんなあなたを見て、
「いつでも新しい服を着た人」という凡庸で、古臭い呼称ではなく、
「世界に通用する最も新しい考えを持つ知的で素敵な人」という、
輝く称号で呼ばれるでしょう。
それこそが、誰もが本当に欲しかったものではないでしょうか。

 

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2024年4月24日水曜日

自分のスタイルがあなたを救う

2024年4月現在、円相場は1ドル154円。
これは約34年ぶりの水準です。
34年前とは1990年あたり。
長く生きてきた人は、この年を経験し、覚えているでしょう。
このころ、日本のデザイナーたちがパリコレで多く認められるようになり、
世界のファッションに大きな影響力を与えた時代です。
表参道を歩く若者たちは、この日本のデザイナーの作る服を着て、
仕事へ行き、カフェでお茶を飲み、美術館や映画館、ライブ会場へ向かったのでした。

このころ、アパレル製品の多くは日本製でした。
もちろん木綿や羊毛など、原材料の多くは輸入でしたが、
それでも日本産の生地を使い、日本で縫製されたものを、
日本の若者たちが自分たちで稼いだお金でそれを買って、着て歩いていました。

一枚の価格は決して安くはありません。
私の記憶では、当時、パンツやセーターは2万円程度、
ジャケットは4,5万円といったところでした。
これがコレクションに参加しているブランドとなると、もっと高くなります。
コートで10万円以上したでしょう。

まだインターネットに接続する人が多くはない時代、
ファッションに関する情報は雑誌や新聞、そして一部テレビのみでした。
コレクションは招待されなければ見ることができず、
多くは雑誌に掲載される写真によって、その内容を確認しました。

そのころの若者は皆それぞれ違う格好をしていました。
今ほど、同じものが大量に生産されることはなかったので、
全く同じ格好の人と表参道の交差点ですれ違う確率は非常に低いものでした。

もう一点違うことがあります。
このころの若者は、服を1年や2年で捨てたりはしませんでした。
2万もするスカートやパンツや、10万もするコートをすぐに捨てたりするわけがありません。
ある程度長く着るのはごく普通の一般的なこと。
自分で働いたお金で買った、安くはないコートやジャケットを大事に着る。
しかも工夫を凝らして着る。
その結果、おしゃれな若者が表参道の交差点に多く集まりました。

2000年に入るころ、その様相が一変します。
大量生産の安い衣料の出現です。
2000年の円の相場は1ドル107円前後。
1990年代に比べて円高になりました。
1990年代に始まった生産工場の海外移転は加速し、国内生産品は徐々に海外生産品にかわりました。
その結果、2024年の現在、日本製の衣料は全体の2%にまで減りました。

大量生産の安い服が出現したため、
購買する1枚の単価は低くなりました。
同時に、所有枚数と捨てる枚数もふえました。
新聞や雑誌が情報源だった時代は終わり、インターネットがそれにとってかわりました。

1枚は安い、たくさん買う、たくさん捨てる。
アパレル製品は今や、週刊誌のように扱われるようになりました。
またその方法、つまりたくさん買って捨てるこそがおしゃれなのだと吹聴する言説も散見されたため、
多くの人がその方法を採用しました。

一方、この方法を採用しなかった人々が一部います。
その人たちは、安くはない服を、少し買い、捨てないでとっておきました。
それは90年代のおしゃれな若者と同じ方法でした。

2024年4月、円安によって維持できた前者の方法は、ほとんどの人にとって不可能なものとなりました。
理由は、円安によるインフレ率と同等に、可処分所得がふえていないからです。

今、安心しているのは後者の、安くない服を、少し買い、捨てないでとっておいた方法を採用した人達です。
厳選された服をとっておいたので、今慌てることはありません。

慌てていない理由がもう一つあります。
後者の人は、一枚を長く保持し、着続けるため、
常に自分のスタイルについての考察を余儀なくされました。
そのため知らず知らずのうちに自分のスタイルができ上がりました。

よくあるテレビや雑誌の変身コーナーは、
確かに変身後のほうが変身前よりも見栄えがよくなってはいますが、
そこにその人のスタイルはありません。
スタイルは、その人のことをよく知らない他人には作れません。
そして何より、スタイルを作るのには時間がかかります。
一枚の保持が長ければ長いほど、その人独自のスタイルも完成に近づきます。

皆さんが大好きなシャネルの言葉があります。
「ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠」

"La mode se démode, le style jamais."

安く新しい服をたくさん買っては捨てるを繰り返す。
それは確かにファッションでした。
それを楽しく思った人も多いでしょう。

しかし、1990年と同じ為替相場では、それはもう無理なのではないでしょうか。
それがもう無理になったということは、街行く人々が証明しています。
アパレル業界は輸入品に頼っています。
よって、円安になったなら、価格は1.5倍から2倍に上がるでしょう。

この状況からあなたを救うには、ファッションをやめて自分のスタイルを作ること。
日本語で言うなら、流行を追いかけるのをやめて、
自分なりのおしゃれを追求する方向へと、
自分自身の行動を転換すること。
短時間で安くは手に入りません。
それがスタイルというものです。

 

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などです。

 詳細はこちらにあります。

 

2024年4月3日水曜日

服に飽きる自分に対処する

 人間は飽きる生き物です。
たぶん、多様性のため、あるいは生き延びるために「飽きる」という感情が必要なのでしょう。
人によって、程度の差はありますが、同じものが続くと少なからず飽きがくるのは、人の性でしょう。
であるからこそ、私たちは、この飽きる性質に対処する必要があります。
なぜなら、飽きたからといって、次から次へと新しいものを買っては捨てることを繰り返していては、人としての生活も、地球環境も立ち行かなくなるからです。

飽きはいろいろな原因で発生します。
ひとつは、そればかり着たり、はいたりしていたから。
同じものを何度も繰り返し着続けたり、はき続けたりすると、飽きることがあります。

もう一つ、見飽きたというもの。
多くの人が見落としていますが、私たちは同じものを見続けると飽きることがあります。
目新しさの言葉どおりに、目は新しさを求めます。
ということはつまり、目が飽きるのです。
同じものを見続けると、人はそれに飽きます。
つまり、他人が着ていていたものを見続けたら飽きますし、
自分のタンスに入っているものを毎日見続けたら、同じように飽きてきます。

飽きたら即捨てるわけにはいきません。
それは、毎日会っていたら飽きたので別れるわけにいかないのと同様です。
そしてこの飽きを防ぐには、いい方法があります。
それは着ない期間、見ない期間を作ることです。

例えば、現在、日本の夏は長いです。
ゴールデンウィークごろから、真夏と同じものを着る日々がスタートし、それが終わるのは10月の頭です。
当然のことながら、この長い夏には飽きがきます。
この場合、夏を前半と後半に分けることをお勧めします。
気温の高さは同じでも、太陽の光の加減は変わっています。
夏は夏至を頂点として、だんだんと秋の光りへと向かいます。
お盆過ぎからは、徐々に「後半の夏」の装いへ変えていけばいいでしょう。
具体的に何をするのかというと、素材と形は夏のままだけれども、色合いを秋っぽくダークなものに変えるのです。
逆に言えば、夏前半は、同じ夏でも明るい色合いで夏を作るといいでしょう。

次にできることは、衣替えをすること、です。
ここ数年、衣替えをせずに、1年じゅうワードローブに同じものを出しっぱなしにする収納方法が流行っています。
収納という意味では、簡単ですし、悪くはありません。
しかし、もし毎日ワードローブを開けて、1年じゅうの衣服を見続けるなら、いずれ飽きがくるでしょう。
私たちには「久しぶり」が必要です。
そのためには、目に入らない期間を作る必要があります。
衣替えするほどスペースがないのなら、春夏の期間、秋冬物が目に入らないように工夫するといいでしょう。

もう一つ、飽きに対してできるのは、
他人と同じもの、あるいはスタイルは避けることです。
流行りものは、最後、幼児とお年寄りが着た時点で素敵に見えなくなります。
もし流行っているものを着たいのなら、街じゅうにあふれる前に着ること。
また、トレンチコートやジーンズ、スニーカーなど、
定番で、多くの人が身に着けるものを着るときは、
スタイリングや小物で変化をつけて、大多数の人と同じようにしないことです。
自分と同じ姿を街角で見れば見るほど、
飽きる時期は早まるでしょう。

飽きたら捨てるですんだ時代は終わりました。
経済的にも、そして環境保護の観点からも、
もうそれはできません。

飽きる自分を前提にして、ワードローブを考えてください。
また会えたね、
お久しぶり、
また来年会おうね、
そのための工夫が、飽きるという感情の痛みから自分を救います。

会わない時間を作れば、新鮮さは保たれるのです。

 

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20代から60代の方に受けていただいています。
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
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・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。

2024年3月14日木曜日

新しいものを取り入れる前に

 季節が変わるとき、いつも同じように感じる方も多いでしょう。
去年は何を着ていたんだっけ?
今の自分にぴったりの服を持ってない、
かといって、何を新たに付け足したらいいかわからない、
などなど。
毎年同じように繰り返される、自分の頭の中に渦巻く疑問。
そして、とにかく足りないということで何か新しく付け加えるものの、
次の年になると、また同じ疑問が繰り返される。
その結果、ワードローブはふえていき、無限ループから抜け出せない。

そうならない前に、次に何か買う前は優先順位とそのニーズを考えましょう。

まず優先順位です。
どこの場面の服が今最も必要なのか、考えてみてください。
通勤着なのか、
近所へ買い物へ行くときの服なのか、
趣味のヨガやキャンプのための服なのか、
とびきりのおしゃれをしていくときの服なのか、
どの部分が足りないのか、まず見極めましょう。

次に、そのニーズを把握しましょう。これは自分なりのもので結構です。
通勤着であるならば、そのニーズは何なのか。
例えば、着ていて楽で、洗濯がしやすく、職場の雰囲気、あるいは仕事の内容に合ったもの。

近所へ買い物へ行くときの服ならば、
例えば、絶対に日焼けしたくないから日焼け防止重視、そして鍵や小銭が入るポケットがあるもの。

趣味のヨガだったら、
まず動きやすいもの、かつ帰りに買い物に行ったりもするので、羽織れば外に出られるレベルのもの。

とびきりのおしゃれのためだったら、
ちょっとぐらい着にくいとか、あるいは洗濯が大変でも、
ホテルのラウンジでお茶をしたり、レストランで食事をしても平気なぐらい、
気合が入った素敵なもの。

このように、それぞれの場面で必要な服のニーズは変わってくるでしょう。
まずはこれを把握してください。

ここまでもうできたら、もう既に持っている服を点検します。
大きなポイントは色です。
全部取り換えるのでなかったら、もう既に持っている服に何か付け足すことを考えます。
そのときに、全く合わない色のものを付け足すと、それもまた着ない服になる可能性がありますので、もう既にある服と色合いが合うように、買う色を決めます。

例えば、
ネイビーのスーツをもう既に持っているのなら、
白や水色のシャツやカーディガンがいいかもしれません。
無地がもうあるのなら、ストライプやチェックもいいでしょう。

また、ベージュのコートを持っているのなら、
オフホワイトのシャツやセーター、
または黄色やオレンジのカーディガンもいいでしょう。

こうして絞っていくと、次に買う何かの特徴も決まってきます。
あとは、どの場面で足りないと感じるか、どの場面で着たいものなのか見つけたら、
より一層ターゲットは狭まります。

例えば、ネイビーでそろえている通勤着、
真夏になる前の暑い日に着るものがないと感じていることを思い出したら、
ジャケットがわりになる、一枚でさまになるシャツやスキッパー(かぶりのシャツ)がいいかもしれません。

また、グレーでまとめている、近所へのお買い物ルック、
着るもので日焼けを防ぎたいのなら、日焼け防止できる素材の、白またはグレーの薄手のジャケットが必要かもしれません。

とびきりのおしゃれの日のための服。
去年、素敵なオールドセリーヌのドレスを手に入れたのに、
合わせる靴がない。
だとしたら、必要なのはこのドレスにぴったり合う靴でしょう。

こんなふうに、何か新しいものを買う前に、
自分にしかわかり得ない、自分のニーズを把握しましょう。
これができていないと、また来年も同じ疑問が頭の中に渦巻くことになります。

そして同じ疑問が頭の中に渦巻くということは、
何かが間違っていたということです。
いくら捨てても、まだないのならば、
間違っていたのは、捨て方ではありません。
何度別れても、まだ同じ失敗を繰り返すのなら、
別れ方が問題ではなかったのと同じこと。
似たような人と付き合ったら、また同じ羽目になります。

間違っていたのは、捨て方ではなく、取り入れ方です。

捨てても捨てても同じことを繰り返すその前に、
自分の好みとニーズを把握しましょう。

それができるようになればなるほど、
この疑問も浮かばなくなり、
人生の失敗と無駄も、きっと減っていくに違いありません。
軌道は修正されれば、それでいいのです。

 

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2024年3月7日木曜日

「おしゃれ」でいるより大切なこと

言うまでもなく、「おしゃれ」でいるより大切なことは多くあります。
ここではファッションの分野に関して以下、記載します。

まず一つは、
「おしゃれ」のために個人の人生がめちゃくちゃにならないこと。
今、最上級に「おしゃれ」に見せる、最も手っ取り早い方法は、
ラグジュアリーブランドのショップへ行き、
脚の先から頭まで、トータルルックで一式買ってそろえて、
それを着ることです。
最新のスタイルを常に頭からつま先までそろえること。
これが一番、最新の「おしゃれ」に見えます。
これは誰も否定しないでしょう。

しかし、これには多大なお金がかかります。
もちろんそれだけ余裕がある人もこの世の中には存在しますが、
それはあくまで少数派です。

これは極端な例ですが、似たような小さな例はたくさんあります。
それは、自分の収入に見合わないほどの金額を被服費として使う、
または毎シーズン、ファストファッションその他を捨てては、買うを繰り返す行為です。
今の日本で、ごく普通に働いて生活している人がこれをすると、
経済がひっ迫し、貯金をする余裕が残らないでしょう。
服、靴、バッグというものは、それがどんなに安いものでも、新品であるならば、それなりの価格がするのです。
(そして2024年現在、実質賃金は下がり、インフレが続くスタグフレーション状態の日本で、それをするのは危険すぎます)

この行為によって、その人は確かに「おしゃれ」に見えるかもしれませんが、
それで人生がめちゃくちゃになるのなら、そんなものには意味がありません。

もう一つ、これはマクロな視点です。

ファッション業界は、気候変動の原因となる二酸化酸素排出量の多い産業です。
また、染色により廃棄された水、そして廃棄された衣類の焼却により、環境を汚染しています。
そればかりでなく、海外で生産される安価な衣料には、
劣悪な労働環境や、生活できないほどの低賃金で働かされている労働者の問題が裏側に存在します。
これらを解決するための選択を日々することは、
つまり、サステナビリティやサーキュラーファッションを実践することは、
個々人が最先端の「おしゃれ」であることよりも、ずっと重要なのです。
なぜなら、気候変動によって気温は上昇し、環境汚染は自然破壊をもたらすからです。
アパレル業界、ファッション業界全体に、そしてそれを消費する者に、
これらに対処する責任があります。

この2つを優先するための選択をしたのなら、
その結果、多少、「おしゃれ」に見えないとしても、
それはむしろ誇らしいことです。
明らかに、買っては捨てるを繰り返して「おしゃれ」に見えるよりも、
そちらのほうが価値があります。
そして、それを実行する人は、「素敵」な人です。

この2つのことを避けるためには、
何より、薄ら笑いを浮かべながら「ダメ出し」をする人の脅しに屈しないこと。
おしゃれになるために「捨てろ」と言う人たちの圧力に負けないことです。
そして自分の価値は自分で決めることです。

そうして最後に思い出してください。
大量消費、大量廃棄によって成り立つ「おしゃれ」よりも、
こちらのほうがよほど「魅力」があるということを。

こうした選択をして、
あなたは「魅力」を伴って人生を過ごせばいいでしょう。
魅力的ではない「おしゃれ」など、
ほんとうに素敵な人には、必要ありません。

「おしゃれ」であるよりも大切なのは、
人として「素敵」で、「魅力」があるということだと、忘れずにいてください。

 

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2024年2月15日木曜日

自分にぴったり合ったパンツを見つけるために

女性がパンツ(ズボン)を日常的にはくようになってから数十年がたちました。
以前にもましてその流れは加速し、
今街を見回してみても、女性のパンツ姿のほうがスカートよりも多いかもしれません。
中には1年じゅう、パンツ以外はかない方もいるでしょう。

そうなってくると気づいた方も多いと思います。
自分に合ったパンツを探すのは大変だということに。

パンツの作りは、デザイン、パターン、素材、仕様の4つの要素によって作られます。
デザインは好みの問題なので、好き嫌いで決めたので問題ないでしょう。
なかなか自分に合ったパンツが見つからないその大きな原因は、
パターンです。

なぜかというと、パンツのパターンというものは非常に難しいからです。
特に細いパンツのパターンは難しくなり、いいパターンのパンツも少なくなります。
(逆にパジャマパンツのように大き目のパンツのパターンの難易度は低くなり、
それほどいいパターンでなくてもなんとなくはけてしまいます)。

なぜそれほど難しいかというと、
ひとつは、脚という大きく動く部分をカバーしなければならないこと、
そしてウエストとヒップに差があるからです。
大きく動けば動くほど、そして差が大きくなるほどに、パターンの難易度は上がります。
パターンが難しいということは、それなりの技術を持ったところでないと、
いいパターンのパンツは作れないということも意味します。

そうはいっても、メンズは常にパンツをはいているので、
それほど難しくもなさそうだ、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
パンツのパターンの難易度は、細いこと、ウエストとヒップの差があることから生じます。

ですから、スーツにあわせるようなウール素材のスラックスは、細くないこと、またウエストもローウエスト気味で、女性ほどウエストとヒップの差がないことなどから、それほど難しくはないのです。
メンズでも一部スキニージーンズのように細いパンツもありますが、
ローウエストでかつ、ストレッチ素材を使用するため、パターンの難題をその2つでもって解決しています。

さて、女性用のパンツです。
ウエストとヒップの差がある人ほどパンツ選びが難しくなります。
また、ストレッチが入っていない素材による細いパンツもパターンが難しいものになり、なかなかきれいな仕上がりになりません。

ここで言う、自分に合ったパンツとはどんなものでしょうか。
それは、それをはくことにより、
ヒップの位置が高く、そして自分の脚が実際以上に長く見えるパンツです。
パンツをはくことによって、体型が補正され、実物以上によく見えるパンツが自分に合った、よいパンツです。
逆に、短足で、おしりが垂れて見えるなら、それは合っていないパンツになります。

ウエストとヒップの差の解消法は、
ローウエストにして差を小さくする、
ダーツやタック、ギャザーをとって差分を処理する、
が考えられます。
ダーツは見えなくても、例えばポケットの切り替え線でとられていることもあります。
ダーツもタック、ギャザーもないのにジャストウエストで、細身のパンツは、
脇線にカーブをつけて差分を処理しますが、これによってできるのは、
妙なカーブのついた、ヒップのラインが強調されたパンツです。

自分にどんなパンツが合うかは、その人の体型によります。

まず、ウエストとヒップの差が少ないスレンダー体型の場合は、
メンズのようにローウエスト気味で、かつメンズと同じ仕様で作られたパンツが、
すっきりと脚が長く見えます。
ダーツあり、ダーツなし、タック入りでも構いません。
こういう体型の方たちは、メンズ寄りのパンツを選んでいけば問題ないと思います。
パンツはもともとメンズものとしてデザインされていますから簡単です。

難しいのは、ウエストとヒップの差が大きいグラマラス体型の方です。
いちばん避けたほうがいいのは、ジャストウエストでタックなし、ダーツ処理のみのパンツです。
こんなパンツを選ぶと、お腹は出て見えますし、ヒップラインも強調されてしまいます。
これを避けるためには、ローウエストか、または逆にハイウエストで、
タックやギャザーでヒップとウエストの差分が処理されたものを選ぶといいでしょう。
または、チノパンツなどは、大き目のサイズのものを選び、
ベルトをして、自分でギャザーを作ることによっても解決できます。
もちろん、タックやローウエストやハイウエストにはそれぞれ流行があるので、
いつでも売られているとは限りません。
トレンドによっては、自分にぴったり合うパンツが非常に少ない時代もあると思います。

スレンダー型、グラマラス型、どちらにも共通している解決方法は、
自分の体型にぴったり合うパンツを作っているブランドを見つけて、
そのブランドのパンツだけを買うことです。
それを見つけるためには試着は必須となります。

探してみるとわかりますが、
自分の体型にぴったりのパンツを作っているブランドはあまりないでしょう。
うまく出会ったら、むしろそれはラッキーです。

とにかく気になったら、試着してみて、
前から、横から、後ろから、
自分の姿を見てみてください。
実際よりもヒップ位置が高く見え、脚がまっすぐ長く見えたのなら、
それがあなたにぴったり合うパンツです。
なぜか?
だって、短足で、おしりが垂れて見えるパンツで街を歩きたくはないですからね!

まだそれが見つかっていない方は、
自分にぴったり合うパンツを見つける旅に出ましょう。
なるべく早く出発するのがお勧めです。

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 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
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・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。

2024年2月6日火曜日

転生しなくても、あたかも生まれ変わったような自分になる

小説、映画、アニメ、マンガとあらゆる分野で「転生もの」が流行っています。
それだけ「転生」に対するあこがれや要望があるのでしょう。
けれども、転生を待たずとも、人はある程度、変われます。

変わるためによく試されるのが見た目から入る方法です。
まず、髪型をメイクを変えます。
私の観察では、服装を変えるより前に髪型とメイクを変えるほうが、
早く自分の望むイメージに近づけるようです。

髪型とメイクが変わったら、
自分のなりたい方向へと徐々にワードローブを変えていきます。
ポイントは、まず最初に自分がどうしたいかを決めることです。
その際に、みんながやっているからだとか、誰かのお勧めだとかいうことを考慮に入れてはいけません。
それをやると、自分がどうしたいのかがわからなくなります。

「みんながやっているから」と「誰かのお勧め」から自分のやりたいことを決定する方法は、偽りの安心と引き替えに大事なものを失います。
その大事なものとは、自分らしさと、そこから生まれる魅力です。
ですから、ここは間違えないようにしてください。

なりたい方向については、言語化するのはなかなか難しいので、
どこからか画像を持ってきて、全体が見渡せる形で貼り付けて保存しましょう。
非公開のインスタグラムやピンタレストで構いません。

そこまでできたら自分のワードローブの点検です。
なりたい方向性と合致するものは残して、
そうでないものについては手放す方法を考えます。
方法としては、
フリマアプリで売る、リサイクルショップに持っていく、誰かと交換するなどがあります。

次に、変わった後の自分を想像して、
足りないものをピックアップしていきます。
人によってはワンピースかもしれませんし、スーツかもしれません。
足りないアイテムがわかったら、
それらを徐々にワードローブに付け加えていきます。
何もすべて新品を買う必要はありません。
セカンドハンドで十分です。

一気に、お金をかけてやるのは簡単そうに見えますが、
その状態を維持するのは難しい場合が多いでしょう。
さすがにそこは「転生もの」とは違うので、次の日にすべて変わっていた、
というわけにはいかないのです。

半年から1年かけるぐらいで徐々に変わっていきましょう。

ワードローブを徐々に変えるとともに、
もう一つやることがあります。
それは自分の言葉と行動をなりたい方向へ変えることです。
ここを変えないまま、髪型とメイク、服装だけ変えても、
あたかも転生したかのように変身するのは無理なのです。

テレビや雑誌で見る「変身コーナー」での変身が一時的なのはそのためです。
ほんとうの意味での変容は、言葉と行動が変わったときに完了します。

今までやったことがないことをやる、
行ったことがないところへ行く、
話したことがない人と話す、
そんなことを繰り返していくうちに、その変身は定着していきます。
見た目はちょっと変わったけれど、やってることは前と同じだね、では
前の自分が前世かと思うほどの変化とは言えないのです。

見た目、言葉、行動、これらすべてが以前と違うものになったとき、
生まれ変わったかのような自分があらわれます。

髪型もメイクも服装も、その変化をサポートするツールです。
それは決して目的ではありません。
このことを理解しないで実行すると、
それはただ捨てただけ、あるいは散財に終わってしまうかもしれません。

まずはなぜ自分が「転生したい」ほどなのか考える。
そしてなりたい目的を把握する。
その目的を達成するために髪型、メイク、服装を変えていく。
この順番をきちんと守れば、
転生しなくとも、あたかも生まれ変わったような自分になるのは可能なのです。

 

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2024年1月12日金曜日

自分が何が好きかを見極めて

20世紀より明らかに、ファッション誌や女性誌もふえました。
また、インターネットの海原には、
インスタグラム、ピンタレスト、YouTubeその他、
膨大な参考ヴィジュアルがあり、
ディバイスとネット環境があれば、誰でもそれにアクセスできるようになりました。
同時に、インターネットの整備のおかげで、
ごく小さなブランドでも通販を通して人々の手に商品を届けることができるようになり、
以前よりもずっとブランドの数もふえました。

しかし、例えば新宿のような都会で、忙しく歩く人のスタイルを観察してみると、
どういうわけだか似たような格好の人が、20世紀より多いように感じます。
情報と物量の多さに反比例して、スタイルのバラエティが減りました。

さて、いつでも誰かと同じ格好を好む人は、それはそれでいいでしょう。
また、おしゃれに興味がなく、寒さ暑さを防ぐために衣類を着るという人も、
それはそれで構いません。
おしゃれなどしなくとも、私たちは生きていけます。

しかしそうではなく、なんとかして自分もおしゃれをして街を歩きたい、
と考えていて、なおかつ、
たくさん情報は摂取しているのに、
どうしたら自分の望むおしゃれができるかわからないと感じている人に、
一つ提案があります。

私がファッションレッスンをするときに、参加者の方に画像の切り抜きを作ってもらいます。
これはボード、あるいはマップと呼ばれるもので、
自分がなりたいスタイルの方向性を知るために作ります。

ここで注意点があります。
それは、自分とはあまりにかけ離れた画像は集めないように、ということです。
理由は、そのような画像を集めても、その理想に近づくことはないからです。

例えば、集めた画像のすべてがパリに住み、パリの街を歩く人たちだとします。
そればかりではなく、その画像にシャルロットやレアのような有名なモデルや役者も含まれています。
それを日本の片田舎に住むアジア人の私たちが集めたとしても、同じようにはならないのです。
まず第一に、風景(シーン)が違います。
来月からパリに引っ越すのでもない限り、同じ風景の中、自分が生活していることはありません。
また仮に本当にパリに引っ越すとしても、
背格好や目の色、髪の色、仕事や経済状況など、すべて違います。
よって、必要な衣服も、着ることができる衣服も決して同じにはならないのです。

実現できない夢を掲げると、やる気がなくなります。
ひどい場合は、他人に偽りの自分を見せ続け、その結果、消息不明になったりします。

そうはいっても、雑誌やインスタを見ていたのでは、そのような画像ばかりに目がいくでしょう。
ですから、ここでは雑誌やインスタを見るのはやめます。

かわりにやってほしいのは、
自分がおしゃれをしていきたいと思っている場所、あるいは街に行って、
そこを行きかう人々を眺めることです。
もちろんただ眺めるのではなく、自分がどんな人が素敵だと思うか、
そして、どんな格好を素敵だと思わないか、
それを見極めることです。

さすがに、街で他人の写真を撮ってはいけませんから、
メモをとりましょう。
通りに面したカフェの窓際にでも座って、
自分がいいなと思った人が通ったら、その人の何がいいと思ったのか、メモをとります。
また反対に、あの格好はよくないなと思ったら、それも書き取ります。

慣れないうちは、素敵な人が通っても、それのどこがいいのか自分でもわからないかもしれません。
その場合は、とりあえず着ていた服、はいていた靴、持っていたバッグがどんなものだったのか、書き取りましょう。
色や素材、シルエットなど、わかる範囲で構いません。
また服装だけではなく、その人のヘアスタイルやメイク、あるいは姿勢が素敵だと思うのなら、その点について、何がいいと思ったのか、書いておきましょう。

何回かそれを繰り返すうちに、
自分がどういうスタイルをしたいのか、そしてどういうスタイルは嫌なのか、
わかるようになります。
またそのスタイルは、自分がおしゃれをしたいと思っている場所で見たものですから、
全く実現不可能というものではないでしょう。
もちろん、全身ラグジュアリーブランドの人ばかりが目に付くという人もいるかもしれませんが、
今の日本でそのような人はめったにいないので、心配する必要はありません。

雑誌やスタイリスト、あるいはインスタグラマーやYouTuberがどう言ったかは、この際、どうでもいいのです。
彼らはあなたの周囲にはいないでしょうから、関係ありません。
あなたがおしゃれをしたい街や場所で、もう既にそれを実現している人、
その人こそが、自分がなりたいおしゃれの方向性を示してくれる人です。

やってみるとわかると思いますが、
自分は案外、自分がどうしたいのか、
何が好きなのか、わかっていないものです。
そしてそのためには何が必要なのかも理解しているわけではないでしょう。
今の自分のスタイルが納得いかないのなら、それが証拠です。

実現不可能な夢を夢見ているだけの自分は終わりにしましょう。
実現可能な目標に、着実に近づいていく自分になりましょう。

自分でやって、できるようになれば自己肯定感も高まります。
決してなれない存在へと志向させるよう仕向ける媒体はさめた目で見てください。

実現不可能な夢とか、
言っただけで守る気がない約束とか、
消費へ向かわせる脅しとか、
そんなものとは決別すると、今年は誓いましょう。

 

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2024年1月6日土曜日

脅しに屈するべからず、またはそんなことはできなくて当たり前

何の気なしにYouTubeやInstagramを見ていると、
多くの「お勧め動画」や「お勧め投稿」が出てきます。
そのほとんどはスルーするのですが、ほんのちょっとの好奇心で見てしまうと、
そこには地獄が待っています。

世界中にパーソナルスタイリストその他を名乗る多くの人たちが、
「ダメ出し」動画や投稿を作っています。
中身をのぞいてみると、
「グレーとベージュを合わせてはだめ」
「50代以上はペイズリーは着てはだめ。かわりにボーダーを」
「バッグを持つときは、身体の内側から腕を入れてはだめ。外側から入れなくてはいけない」
など、どうやって導き出したのかわからない謎のルールが勢ぞろい。
疑問に思ったときは、彼女たちのプロフィールを見るのですが、
どこで勉強したか、どの学校を出たかも、
どこで仕事をしていたのか、どの会社に所属していたか等の経歴は一切ありません。

確かに彼女たちの言い分には正しいものもあります。
色の組み合わせは「補色同士がベスト」など、セオリーどうりです。
しかしたとえそれがセオリーどおりだとしても、
紙の上の絵具ではない、布を染めた色で、そのセオリーどうりの色出しを、
様々なブランドで買った時期も違うものからなるワードローブでは、
作り出すことはできません。

面白いことに声高に他人に「ダメ出し」をしているのは、洋服を作る側の人たちではないということ。
私は作るための学校へ行き、作る側で働いていたのでよく知っていますが、
作る側の人たちは、こういうことは言わないのです。
なぜなら、セオリーどうりの色出しなど、生地屋からもう既に染めてある中から選んで製品を作るブランドにさえ、できるわけではないと重々承知しているから。
布は紙ではありません。
絵具で自由に色を使って絵をかくように、色を染めることは不可能です。

また多くの人が知っているように、流行色というものがあります。
それに沿って、生地屋は色を染めます。
そのため色には、70年代っぽい色、90年代っぽい色など生まれます。
すべてのいつでもどこでも世界堂の絵具売り場のウィンザー&ニュートンの絵具のように、
すべての色が常時揃っているわけではありません。
それに、これはコレクションを見ればわかることですが、
「赤に対して緑」のような補色を使って必ずルックを作るところなど、むしろ少数派でしょう。
プラダもセリーヌもサンローランも「赤に対して緑」の補色ルックは提案しません。

セオリーどうりの色出し、またカラーコーディネートができると思い込んでいる人たちは、
作る現場にいたことがないからこそ、こんな理想論で誰かに「ダメ出し」するのでしょう。

これらセオリーは確かにそのとおりですが、完璧にはできないのが現実です。
それができていないからといって、「ダメ出し」するほうがおかしいのです。

また中には、エトロ社やRATTI社を敵に回すような、
「50代以上はペイズリーを着てはだめ」などという、
謎の理論を振りかざすものもいます。
ほんとうにそう考えているのなら、エトロ社に行って、
50代には売らないように訴えてもらいたい。
エトロもRATTIも、大人のためのすばらしいペイズリーのプリントを作っています。
また、バッグの持ち方にいいも悪いもありません。

その人たちはなぜ「ダメ出し」をするのでしょうか。
その人たちの正体を見てください。
「ダメ出し」をしておいて、最終的には自分のサービスに誘導してはいませんか。
その「ダメ出し」の目的は、そこにあるのではないでしょうか。

疑ったら、まず経歴を見てみること。
きちんとした学校を出ていなかったり、アパレル業界で働いた経歴がないようなら、
その人は信用するに値しません。
なぜなら、専門的な教育を受けたり、実際の現場にいたことがないと、
正確な知識を身に着けることは不可能だからです。

誰かに「ダメ出し」をして、再生回数を稼いだり、アクセスをふやしたりしようとする人が一定数います。
浅はかでいい加減で浅い知識でこちらを脅してきます。
そして、そのいい加減な知識でこちらのいい気分を台無しにしていきます。
そんな脅しに屈する必要はありません。
「ダメ出し」を受け入れれば受け入れるほど、
私たちは「大量消費、大量廃棄」せざるを得なくなります。

聞くべきなのは、
教育を受けた経験やアパレルのモノづくりの働いた経歴がある人たち、
あるいは洋服作りを知り尽くしている作る側の人たちの言葉です。
その点を間違わないようにね。


★zoomを使ってのファッションレッスンを始めました!
20代から60代の男女に受けていただいています。
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
・服の枚数を減らしたい方
・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

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