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2022年11月22日火曜日

再度、一軍の選手をそろえましょう。

2010年、ブログを書き始めた初期の時期、
私は記事を書くに当たって、
みんなが使っていない、面白いたとえは何かないかなと考えて、
「一軍の選手(服)をそろえましょう」というように、服を一軍選手という選手にたとえました。
このとき、自分の服をこのように一軍、二軍と表現している人はいませんでした。

今多くの人が服、コスメその他、「一軍」というたとえを使っていますが、
私がこのときに伝えたかった内容は、今「一軍」を使う人たちのそれとは少し違います。

言いたいのは、いざというときに使えないものばかり買いそろえないで、
最初から一軍になるものだけをそろえてください、ということでした。

そしてその一軍たちが、古くなったり、擦り切れたりしたときは二軍、三軍と落としていけばいいと。

そう提案した大きな理由は2つあります。

一つ目は、服というのは案外長もちするからです。

擦り切れる、破れる、色が褪せる、虫に食われるなど、
モノとして服が使えなくなるまでには、かなりの着用回数を必要とします。
2年や3年で、服はモノとしてだめになりません。
多少のシミや、目立たない箇所を虫に食われても、まだまだ着られます。
それらは、お出かけには適さないでしょう。
けれども、近所のスーパーへのお出かけや、家で着ている分には問題ありません。
もちろんドレスを普段着にするわけにはいきませんが、
ジャケットやコート、セーター、ブラウス、シャツは普段着として使えます。

二つ目は、多く買いすぎるため、1枚のクオリティが低いから。

2010年、とにかくたくさん買うという方がまだまだ多くいらっしゃいました。
そういう方たちの共通点は、1枚のクオリティが低いということです。
クオリティが低いものなので大事にしない、
そのため傷んでいなくても捨ててしまう。
ワードローブはどうでもいい、しかし捨てるに捨てられない服であふれる、
それなのに着るものがないと感じる、
そんな傾向の方がまだまだたくさんいました。

どうでもいいクオリティの低い服をたくさん持つよりも、
自分が気に入ったものをモノとして劣化するごとに着るシチュエーションをかえていったほうが、
結果的にお金も節約になるし、何よりも自分の満足度が高くなります。

例えば高価だけれども、とても気に入った、自分の好みのカシミヤのセーターを買います。
2,3年はそれをお出かけ用として着ます。
毛玉が出たり、少しシミがついたら、近所の買い物用に、
そして虫に食われてしまったら、家で部屋着として着る、
というように、着るシーンをかえていけば、
モノとしてもう着られないというときには心おきなく捨てることができます。

またもし、気に入ったし高かったけれども、結局着る機会がなかったというものは、
クオリティが高ければ、どこかで売ることができます。
それは、普段着にはなり得ないドレスでも同じことです。
いいものであればあるほど、次に欲しい人が必ずいます。

この10年余り、多くの人を悩ませたのは、
自分でも着たくない、
けれども捨てるに捨てられない、
売りに出しても売れない、
ただでも誰ももらってくれない、
どうでもいい服の存在です。

もうそんな服を買う余裕はないよね。
私たち、球団を運営しているわけじゃないから、
控えの選手なんて、要らないし。
だって、服は病気やケガをしないもの。

お金を使えなければ使えないほど、
セカンドハンドやセール品を買うにしても、
一軍の選手、つまり一軍の服をそろえましょう。

実力がないものも、二番目に好きなものも、
そんなものに付き合っている時間は、
私たちには、もうないのです。

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などです。

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2022年11月15日火曜日

変身するならまずは髪型とメイク

変身願望はあるでしょうか?
あるいは、変身しなければならない抜き差しならない理由があるでしょうか?

今までの自分を否定して、
新しい自分になる必要性、あるいは欲望が、
許容限度を超えて、ついに実行に移さなければいけなくなったときに、
まずやるべきことは何かというと、残念ながら、それは服を買いに行くことではありません。

まず変えるべきなのは、髪型とメイクです。
顔と、その周辺を変えることが先で、着るものはその後についていきます。

オードリー・ヘップバーン主演の「ローマの休日」を思い出してください。
あの映画の中の有名なシーンは何だったでしょうか。
そうです、長い髪の毛をショートヘアにカットするシーンです。
あのシーンから、オードリー演ずるアン王女は新しい自分になるのです。
メイクこそ変えないものの、髪型を変えることによって、すべては動き出します。
想像が現実になり、想像を超えた現象が起こり始めます。

服装はその後についていきます。
ショートヘアにはショートヘアにふさわしい服装があります。
アン王女は、ショートヘアにふさわしく、
靴をかえ、
袖をまくりあげ、
ブラウスの第一ボタンと第二ボタンをはずし、
スカーフを首元に巻きました。
映画という短い時間の中でさえ、それは一度には完成しませんでした。

ヘアスタイルとメイクの変更は一瞬でできます。
しかし、服の変換、特に自分のワードローブ全体の変換には時間がかかります。
なぜなら、今まで着てきたワードローブを一度に全部取り換えることは、
ふつうの人には不可能だからです。

変身企画では、ヘアスタイルとメイクをかえたら、
どこかのショップへ向かい、上から下まで最新流行の新しい服に全部取り換えます。
たしかにそれは完璧です。
だけれども、家に帰って、自分のワードローブの前に立ったら、
その魔法は解けます。
過去があなたを現実に引き戻します。

けれども次の日、新しい髪型の自分を鏡の中に確認したら、
そのときから、自分のワードローブ変換の旅に出るといいでしょう。
もう一度、変身企画のあのときのようにメイクを自分でし直して。
1ヵ月もして、髪の毛が伸びてきたら、
再びカットし直して。
過去の自分に引き戻されないで、
先に進んだ自分のビザージュを忘れないで、
時間をかけてワードローブを構築し直していけば、
やがてあなたは本当に変身できるでしょう。

なぜこんなにもワードローブの構築には時間がかかるのでしょうか。
それはそれだけ過去があるからです。
服、靴、バッグといったモノは、
髪の毛や肌のように毎日新陳代謝するイキモノではないからです。
モノは壊すのにも、消えてなくなるのにも時間がかかります。
そう簡単にはこの世から消えてなくなりません。

選んだ責任を全うするためにも、
時間をかけて、ワードローブを変換していくといいでしょう。

途中でやめたらそれきりです。
できないと思ったら、そこで終わりです。

そうしてワードローブの変換が終わったときに、
変容した自分が姿をあらわします。
人生が本当に変わっていくのは、その変容の後でしょう。


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2022年11月9日水曜日

大人になればなるほどトレンドの影響は減る

 ファッションにはトレンドがあります。
トレンドはシルエットと色によって表現され、
それはある一定の期間をすぎると次のトレンドへと移行していきます。

若ければ若いほど、このトレンドに影響を受けます。
ワードローブはまだまだ少なく、新しいものが入ってくる余裕があります。
アイデンティティはまだ確立途中で、自分がどういう人間かを模索中の若い人たちは、
新しいトレンドをあれこれと試していく過程で自分を見つけて、
自分のスタイルを確立します。

一方、大人になればなるほど、トレンドの影響は受けにくくなります。
自分の好みもはっきりしてきて、好みのものでワードローブも埋まっていきます。
また、肉体も変化し、どんなものでも受け入れる許容量が減っていきます。
短い丈のもの、露出が激しいもの、タイトすぎるものなど、
「着られないもの」のリストの項目もふえていきます。

トレンドの変化による新しさは、それだけで人目をひきます。
その新しさは魅力です。
それは多くの人を引きつけます。

ではその新しさの度合いが少なくなる「いい年の大人」には、
魅力がないのでしょうか。

そんなことはありません。
新しさのかわりとなるのは、その人の個性やパーソナリティです。
そこにはもう流行の刻印は見られないかもしれません。
しかしそれにとってかわる、その人らしさというものがあります。
その人らしさが確立していれば、それは「新しさ」以上の魅力となります。

いい年の大人になっても魅力的な人たちを思い浮かべてみてください。
その人たちが魅力的なのは、
いつも最先端のトレンドのものを着ていたからではないでしょう。

いつも同じスタイル、いつも同じ雰囲気で、
多くの人を魅了する。
黒柳徹子さんも、フジコヘミングさんも、平野レミさんも、栗原はるみさんも、みんなそう。
何を着ていたか、細かいことは覚えてはいないけれども、
あ、いつもの格好だなという安心感と信頼が、
その人たちの大きな魅力です。

いつでもとっかえひっかえいろいろな新しいものを着て、
去年の靴やバッグ、コートはどうしちゃったのかしらという疑問を
こちらに抱かせるような方は、魅力的な人とは言えないでしょう。
なぜなら、疑問を抱かせた時点で、その人は信頼できないから。
信頼できない人に魅力を感じる人はいないのです。
なぜなら、私たちは関係性の中で生きている生き物だから。

信頼は明るく、暖かい。
その明るさと暖かさが明日の約束につながります。
「また会いたいな」そんなふうに思える人こそ魅力的な人だとは思いませんか?

最先端のトレンドを取り入れることが不可能になったとしても、
魅力的でいることは可能です。

この人といれば未来が信頼できるというその感覚を、見る人に与えればいいだけです。

 

★zoomを使ってのファッションレッスンを始めました!
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2022年11月7日月曜日

大人になればなるほどおしゃれは難しい

大人になればなるほど、おしゃれをするのは難しくなります。
なぜなら、西洋の衣服というものは、若い肉体により似合うように作られているからです。
脚、そのほか肌の露出、
細いウエスト、
身体のラインがわかる薄い素材、
ヒールのある靴など、
若い肉体ならでは似合うデザインが多いのが西洋の衣服の特徴です。

街に出て、歩いている人を観察してみれば、
大人になればなるほど、洋服を着ておしゃれに見える人の割合がぐっと減るということに気づくでしょう。
若者と同じように脚を露出したり、
寒いのに肌の露出部分が多い服を着たり、
高いヒールをはいて歩くことが困難になってくると、
簡単におしゃれに見せるのが難しくなるのです。

また、よれよれのTシャツや、色あせたジーンズも若い肌であればこそ、
よりいっそうその肌の輝きが映えて、素敵に見えるものです。
しかし、大人になればなるほど肌は輝きを失っていくので、
素材のよれよれ、ダメージ、色あせは大人の肌の輝きのなさを強調するだけであり、
いい年の大人を魅力的に見せてくれるものではありません。

ファッション誌で年の若いモデルが着ているものと同じものを着てみても、
決して同じ結果は得られないのです。

若ければ若いほど、おしゃれに見せるのは簡単です。
若い肌としなやかな肉体が、よれよれでも、
変なデザインでも、
深いスリットや短い丈を受け入れて、かつその人を素敵に見せてくれます。
しかし、いい年の大人がそれと同じことをやったら、
同じように見えるどころか、それとはまったく逆の印象を他人に与えるのです。

大人になればなるほど、そのことに留意して着るものを選ばなければなりません。

その上でおしゃれになるように自分自身に服を着せなければならないのですから厄介です。
選択肢はぐっと狭まり、できることは限られる、つまり着られない服がふえてきます。

着られない服とは、
細すぎる服、
露出が多い服、
薄すぎたり、肌がかゆくなったりする素材の服です。
ヒールの高い靴で駅の階段をおりるのも恐ろしくなりますから、トータルで見ても、選択肢は狭まるのです。

早いうちにそのことに気づいて、
ワードローブに修正を加えていかなければ、
着られない服だらけ、つまり、
細すぎて着るとしわが出て、
よれよれで、
色あせて、
短すぎる丈の服ばかりということになってしまいます。

逆に言うと、大人には、
細すぎないで、
色あせがなく劣化していない素材で、
露出がほどほどで、
丈が短すぎることもなく、
身体の線を全部拾わずに、
肉体の欠点を修正するパターンでできた服が必要ということです。 

まずはこれらでワードローブを構築し、
その上でおしゃれに見える方法について思案する必要があります。

まずはいい素材(アイテム)を集めること、
そしてある程度、手をかけて構築すること、
これが大人のおしゃれには必須となります。

この問題は、新しく安いものを大量に買ったところで解決しません。
変えなければならないのは選択の基準です。
そして、適したものを集めるのには時間がかかります。

なんだかおしゃれに見えないと思ったら、ワードローブを点検して、
大人がおしゃれに見えないアイテムがどれらいあるかチェックしてみてください。
そしてそれがわかったら、大人に似合うアイテムへの転換のスケジュールを立てましょう。

気づきが早ければ早いほど、回復も早まります。
放置すればするほど、ダメージは大きくなります。

手遅れにならないうちに、不穏な予感がしたのなら、
それが「転換せよ」というサインです。

 

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