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2023年8月23日水曜日

「新しい秋」の服

昔、そうそれは2000年になる前のこと。
夏というものは大体8月いっぱいまでで、
9月になって学校が始まると(地域によりますが)、たまに暑い日があっても、
それは秋の日の気まぐれにすぎなくて、
朝、家を出るときの空は青く、
お昼に天頂を見上げれば、太陽はもう既に少しばかり傾いて、
朝夕に吹く風は涼しく、誰でも秋を感じることができました。

しかしここ2,3年でしょうか。
8月が終わっても一向に秋の気温にはならず。
真昼の太陽が傾きを増しても、
そして昼と夜の長さが同じになってもなお、
夏のように暑い日々が10月を過ぎても続くようになりました。
こうなると、2000年になる前のようには、
秋の服を着ることはできません。
それは暑すぎてもう無理なのです。

気候変動の影響のこの傾向は、今後も続くと予想されます。
場合によっては、今年が最後の涼しい夏の可能性すらあります。

このブログを書き始めた2010年ごろは、
それでも、長く暑い夏なので、形とデザインは夏と同じで色だけ秋色に変えましょう、
と提案しました。

もちろんこのアイデアは今でも使えます。
しかし、いまだ名前のない「新しい秋」とも呼べるシーズンを過ごすには、
これだけでは物足りない。

なぜ物足りないのかというと、
長い夏のかわりに秋がとても短くなったので、
西洋の衣服がその魅力を最も発揮する秋の服を楽しめないからです。

色を変えるだけではなく、
もう少し何かないかと考えたとき、
いいものがあるではないか、と気づきました。
それは、素材は冬っぽいのに、全く暖かくないあのものたち、
みんなにあまり好かれていないので、持っていない人も多い、あのものたちです。

素材は冬っぽいのに全く暖かくない素材とは、
コーデュロイ、別珍、ベルベットです。
これら、素材はコットンやレーヨンであることがほとんどなので、
着てみても、暖かいということはありません。
ただ、陰が深く出る起毛素材のため、私たちはなんとなくそこに秋や冬を感じるのです。

確かにコーデュロイ、別珍、ベルベットの中にはそれなりに厚みがあり、
暖かく感じられるものもあります。
しかし、それは真冬に対応するほどの暖かさではありません。
それゆえに、多くの人にこの素材は好まれませんでした。
しかし今こそ、これらを選ぶときなのです。

選び方のポイントは、まず薄いものを選ぶこと。
幾ら起毛していても、それは単なるコットンやレーヨンです。
薄ければ、着て暑すぎるということはありません。
気温が高い秋でも、薄手のコーデュロイのシャツなら、それほど暑くはないでしょう。

また次のポイントは、
デザイン的には夏と同じものを選ぶこと。
これは実際にそういうものがあれば、ということですが、
ノースリーブや半袖、ネックが広く開いたものを選べば、
より一層涼しく過ごせます。

最後のポイントは自宅で洗えるものを選ぶことです。
まだまだ暑い日が続くということは、汗をかく日が多いということ。
洗えない素材だと困ります。
インナーやトップスであったら、少なくとも手洗い可能なものを選びましょう。

このほかにもまだ考えられるのは、
コットンやシルクのニットです。
日本の場合、コットンやシルクのセーターは、真夏には暑すぎる場合が多く、
買っても着る機会が少ないアイテムの代表でした。
しかし、真夏ほどではない暑さでしたら、これらのニットは快適です。
コットンの場合は家で洗えます。シルクも選べば手洗い可のものもあります。

またその他のものとしては、
シースルー素材やフロッキープリントが施された素材、
薄いウールのもの、サマーウールと呼ばれている梳毛のウールも、
「新しい秋」には着られるでしょう。

これらの素材で作られたアイテムを9月以降、適宜追加していけば、
暑く汗ばむ秋という「新しい秋」のワードローブは完成すると思います。

足元も、秋らしい色や、また秋冬に多用されるエナメルやスエード、フェイクファーを使えば、
たとえサンダル履きであったとしても、「新しい秋」に対応できるでしょう。

残念ですけれども、
もう昔のような秋は戻ってきません。
あの頃の秋は思い出の中だけです。

庭に植える植物の種類も変わりました。
同じように、「新しい秋」に着るワードローブも変えなくてはいけません。

今までの「秋」という概念は捨て去って、
「新しい秋」を新たにインストールして、
この新しい季節を快適に過ごしたり、飽きないためにも、
ワードローブを新しく作り変えていきましょう。

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20代から60代の男女に受けていただいています。
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こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
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などです。

 詳細はこちらにあります。



2023年8月15日火曜日

要らなくなった服は回していこう!

 日本ではここ何年も「捨てる」や「片づけ」が流行っています。
「片づけ」の場合、それは必ずしも捨てることを意味していませんが、
「捨てる」の場合は文字通り廃棄であり、それは要するにゴミになるということ。
循環ではなく、一方通行(リニア)です。

それでよかった時代はとっくの昔に終わりました。
それはただ単に古いだけではなく、迷惑なのです。
それらが引き起こしているのが気候変動であり、
グローバルサウスへのゴミの押し付けです。

最先端のおしゃれな人たちは要らなくなった、
だけれどもまだ使える服、靴、バッグを捨てません。
回すのです。

回す方法は複数あります。
誰かにあげる、
フリマアプリを使って売る、
リサイクル店にもっていって売る、
リサイクルに回す、
です。

2019年の資料によると、
日本で手放された服がリユース、リサイクルされる率は合計で34%しかありません。
古着として再販される率は全体の11%です。
リサイクル、リユース以外はすべてごみとして廃棄になります。
(参考資料:サステナブルファッション 環境省)

おしゃれな人がやるのは、まだ着られる服ならば古着として売る、
そしてモノとして劣化あるいは破損で着られない服はリサイクルに出すか、
あるいは資源ごみとして出すことです。

劣化あるいは破損で着られない服は別として、
多くの人が、入らなくなった、あるいは着たくなくなったなど、
なんらかの理由で着なくなった服を持っているでしょう。
人間なので、ある程度そういった服が出るのは仕方のないことです。
問題なのはそれをどうするか、です。

あなたがおしゃれな人でありたい、あるいはなりたいのなら、
自分の周囲の人で欲しい人にあげる、
あるいは古着として、フリマアプやリサイクル店で売りましょう。

前述したように、古着として売られている服は要らなくなった服の11%にすぎません。
フリマアプリはスマートフォンがあれば利用できます。
また、それが嫌な場合でも、多くのリサイクル店が各地にあります。

おしゃれであればあるほど、その人の要らなくなった服、靴、バッグはすぐに売れます。
なかなか売れない、あるいは安くしか売れないのは大量生産の安い服です。
そんな服はリサイクル店に持っていっても、10円ぐらいにしかならないかもしれません。
フリマアプリでは売れないし、
リサイクル店に持っていっても10円にしかならないからといって、
行動パターンを変えずに、凝りもせず安いものを大量に買っては捨てるを繰り返していたら、その地獄から抜け出せません。

これを読んでいる方の中には、おしゃれになれると思って、
やみくもに持っている服を捨てた方はいらっしゃいませんか?
それで果たしておしゃれになれましたか?
ただ、捨てていたのではおしゃれにはなれません。
なぜなら、それでは自分の行動パターンを修正することができないからです。

フリマアプリですぐに、しかも高く売れるようなものを買ってこなかったのなら、
都度見直して、自分の購買パターンを変える必要があります。
どのように変えるのかといったら、要らなくなってもまたすぐに売れるものを買うように変えるのです。
そしてそんなものばかりが買える自分に変わったのなら、
つまりおしゃれな人に近づいたのなら、
たとえ失敗したとしても、安心して手放せます。
なぜなら、それは次に欲しい人がいて、簡単に売れるからです。

 フリマアプリを使ってみるとわかることですが、
世の中には、おしゃれな人が一度手にしたものを欲しいと思っている人はたくさんいます。
適切な値段設定であったなら、1日以内に売れてしまうなんてこともざらです。

これからは、特に高価な服については、
ずっと所有することにこだわらず、
一次的に預かっているもの、次の人に回していくものと考えましょう。

もう既に、過去に作られた服は膨大な量になっています。
新しいものをどんどん買っては捨てるという偽りのおしゃれから目を覚ましてください。
膨大な量の過去の服の中から選んで組み合わせることにより、十分におしゃれはできます。

新しい服をどんどん作る余裕は、この地球にはありません。
この夏の暑さがその証拠です。

最先端で、かつ偽物ではなく、本物のおしゃれな人になりたいのなら、
要らなくなった服は回していきましょう。
センスと賢さを駆使して、
罪悪感がなく、自己肯定できるおしゃれな人になりましょう。

 

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・被服費を節約したい方
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こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。