NY、ロンドン、ミラノ、東京など世界各国の都市で、
定期的にファッションのコレクションが開催されます。
それを見てみればわかるように、
そこで発表される衣服はどれもみな違うスタイルをしています。
流行の方向性や、全体の傾向こそあるものの、
すべてが同じもの、例えばすべて黒であるとか、すべてジーンズ、
などということはありません。
それぞれのデザイナーなり、クリエイティブディレクターが提案しているのは、
彼らもしくはそのメゾンの個性であり、ユニークさです。
もしそれがないのならば、コレクションを発表する意味がありません。
唯一の個性、つまりユニークな個性はおしゃれを楽しむために必要な最低限の装置です。
なぜそれが必要になるのかというと、
それがないと、その人自身が世界を存分に経験できないためです。
誰とでも取り換え可能な無個性では、
その人自身の経験を作ることができず、
それはいつでも誰かの経験を参照する人生となります。
他者の意図と指図なしに生きられないのならば、
それはその人自身の人生ではなく、
誰かほかの人の人生です。
もちろんそれは選べます。
誰かと同じ服と夢を持ち、
取り換え可能な無個性を生きることをあえて選ぶこともできます。
それは1つの経験です。
私はそのことについて非難するつもりはありません。
選択は尊重します。
しかしそれを望まず、
かつ自分自身の人生を、自分自身が主人公として歩みたいと願い、
それをおしゃなものにしたいのならば、
個性は必要です。
その個性が確立したときに、
おしゃれのレベルはぐっと上がります。
その際立った感じが人々の心を動かします。
それは世界各国の都市で開催されるコレクションと同じです。
人々の心を動かすのは、現前した個性のきらめきだからです。
それは恒星のごとく、みずから輝きます。
自分と他人との間に差異があることでドラマは生まれます。
自分のキャラクターを際立たせることで、
自分だけのオリジナルドラマが展開します。
それは自分の想像を超えたストーリーです。
そしてそのオリジナルドラマの主人公が、
その人の個性に合致した衣装であらわれたとき、
人々は、その人のことをおしゃれだと感じます。
ある程度、基本的なことが実践できるようになったら、
次の段階として、自分の個性を確立し、
それにふさわしい衣服を集めていきましょう。
あなたの着る服が、あなたの人生を反映するようになった暁には、
あなたはよりいっそう他人の視線を集めるようになるでしょう。
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