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2023年10月13日金曜日

それでもいいものを見たほうがいい理由

※展覧会を見に行くのもいいアイデアです。

2023年10月現在、日本の購買力は今から50年前の1970年代と同じだと言われています。
外国のブランドのものは「舶来品」と呼ばれたあのころ、
海外旅行は簡単に行けるものではなく、
行ったとしても、好きなだけお金を使うことができなかったあのころに、
今の日本は逆戻りです。

現在、多くのアパレル製品は輸入物です。
生地とその原材料、その他の付属品も含めるのなら、
100%日本製のものは、ほぼないと考えていいでしょう。
日本では、コットンもウールもシルクもほとんど生産されていません。
ましてや化学繊維の原料になる原油は日本では、製品を作るほどの採掘はできません。

購買力が50年前と同じになるということとは、
すなわち、多くの輸入物の価格が上がることを意味します。
海外のブランドから日本のブランドまで、すべての製品の価格は上がっていくでしょう。

そうなると、多くの人のファッションに対する関心は低下します。
得られるかもしれない可能性が断たれたものについては、
考えないほうが精神の安定を保てるからです。
特に、クオリティの高い高価なものほど、遠ざける人が出てくるでしょう。
そうするにつれて、多くの人のクローゼットは、
カットソーとポリエステル、ナイロン、アクリルといった化学繊維であふれかえります。
誰かがそれを「ウールライク」などと呼ぼうとも、
それは原油から生産された、自然繊維よりも安価な化学繊維には違いありません。
安価であるという理由で、彼らはそれを「ウールライク」として採用しているのです。

安価にするための工夫は素材選びだけではありません。
縫う箇所を1本でも少なくし、工賃を安くするためのデザインも数多く実行されます。
その例として挙げられるのがウエストゴム、そしてポケットの省略です。
これらは、製造工程を少なくするのにうってつけのデザインです。

しかしそれでもなお、いいものを見たり、触り続けたほうがいいのです。
なぜなら、目、あるいは手の記憶によって、あなたの選択はなされるからです。

いいものをいくら見ても、もう忘れてしまったと思うでしょう。
しかし、一度インストールされたその情報はごみ箱の中に入っているだけで、
消去されたわけではないのです。
それは、気づかないうちに、まるで見張りのように、
私たちの日々の選択に影響を与えます。
見れば見るほど、その記憶は蓄積されていき、決して忘れ去ることはありません。
多くの人ができないのは、その情報を引き出すことなのです。

それはまるで見えないところで動き続けるアプリのように、
あなたの選択を監視します。
そして、どうでもいいもの、クオリティが低いもの、将来的に着なくなるであろうものから、あなたを遠ざけます。
気づいていなくても、それは正確に作動します。

限られた予算の中で、失敗の少ない買い物をするためには、
このアプリを入れておいたほうがいいのです。
予算が少なければ少ないほど、失敗は避けたい。
であるのならなおのこと、いいものを見続けて、
常にアプリを新しい状態に更新する必要があります。

私たちのほとんどの選択は、何かの影響によってなされます。
誰かの考えや言葉、誰かの姿、どこかで見た何かが、深く印象付けられて、
あれやこれやの選択をします。
選択を間違わないためにも、何がインストールされているのかが重要です。

もう以前のように、海外旅行もままならないし、
ラグジュアリーブランドのバッグを買うこともないかもしれません。
しかしどこかしらでクオリティの高いものを見続けるようにしましょう。

それは古着屋やセカンドハンドのお店かもしれません。
あるいはアウトレットや展覧会かもしれません。
または、知人が実際に着ているものや履いているものの可能性もあります。

クオリティの高いものの情報をインプットしておけば、自動的にいいものを選ぶようになります。
限られた予算の中からでも、なんらかの方法はあります。

カットソーと化学繊維まみれのクローゼットの沼で溺れないように、
今出来得ることを考えて、行動してみてください。
そうすれば将来、あなたは自分のクローゼットを見て、心底満足できるでしょう。
そして、いいものを見続けることをあきらめなかった自分に対して、
感謝の念をいただくでしょう。


2023年10月3日火曜日

第7回川端龍子絵画鑑賞会「東京ハーピー」2023年11月3日 募集開始

 

                   ※チラシより画像をお借りしました。

2023年11月3日文化の日に、龍子記念館において絵画鑑賞会「東京ハ―ピー」を開催します。

 今年も小林と、龍子直系の曾孫に当たるアベユリコさんの二人でナビゲートします。
(※「東京ハ―ピー」とは龍子発行の雑誌名です。)

今回で7回目になる川端龍子絵画鑑賞会。
今年は、「 川端龍子プラスワン 濱田樹里・谷保玲奈 色彩は踊り、共鳴するの展示の鑑賞がメインです。
展示を見る前に、ユリコさんからは、川端龍子が日本美術史において、いかに独創的で、オリジナリティがあったかについてのお話、
そして小林から川端龍子の「オリジナリティ」にちなんで、
美と革新的オリジナリティということで、来年にやってくる牡牛座での天王星木星0度という、ラッキーチャンスの時期についての解説、
そしてその美とオリジナリティにふさわしい自家製のアロマミスト(5ml)のプレゼント。
※神奈川県西湘の柑橘類(シトラス)を自家蒸留して作った精油のブレンドです。
このアロマと星を使っての、美とオリジナリティの発揮の仕方を伝授します!

レクチャーの後は、記念館へ移動し、
お庭とアトリエの見学、作品鑑賞となります。

レクチャーの場所は換気のいい和室を予約しました。
日本美術に興味があるけれども見たことがない方、
アロマとアストロロジーに興味がある方、
なんだかわからないけれども参加してみたい方、
どんな方でも歓迎です。
おしゃれしてきても、おしゃれでなくても大丈夫です!

毎年、いいお天気になる11月3日文化の日、日本美術を鑑賞いたしましょう!

日時:2023年11月3日(祝日)
時間:13:30~16:30
場所:大田区立龍子記念館、その他・集合場所は東京都大田区内
定員:8名
参加費:2500円(記念館入場料・アロマミスト5ml込み)※別途、池上梅園入場料が100円必要になります。
主催:小林直子

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)
・参加人数をご記入の上、
メールの件名「東京ハ―ピー」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。

よろしくお願いいたします!

2023年9月7日木曜日

「素肌」をジュエリーのかわりに

 「露出」とか「セクシー」という言葉で、その魅力の本当のところがうやむやにされている「素肌」には、その存在自体に魅力があります。

「露出」と思われるほど、
「セクシー」と形容されるほどに見せる必要はないのです。
それは手首や首元、足首と、
本当に少ない面で構わないのです。

覆えば覆うほどに、その対比によって、
「素肌」は光り輝きます。

一時期、真夏にもかかわらず、黒いマットなトレンカをはく人が出現しました。
あれも一種の流行なのでしょうけれども、
今ではさっぱり見なくなりました。
もちろん、真夏にあのトレンカが暑すぎるという問題もあるでしょう。
黒いトレンカを捨て、
クロップシャツを選択して、お腹の肌を少しだけ見せることを選んだのは、
多くの人が、素肌の魅力に気づいているからに違いありません。

ジュエリーは高価です。
ゴールドの価格はどんどん上がっています。
今では、おいそれとは買えない価格になりました。

しかしそのゴールドに勝るとも劣らない魅力が「素肌」にはあります。
なぜかように魅力的かというと、
素肌はイキモノであり、
水を含んだ細胞のひとつひとつが輝いているからでしょう。

では水着姿が一番光って見えるのかといえば、
それはそのとおりなのですが、
隠れている部分と、素肌が見える部分、
その対比こそが、この輝きをより一層際立たせるので、
ほとんど素肌が見えている水着では、同じような魅力を感じにくいのです。

洋服の世界では、この素肌の魅力をよくわかっているため、
スリット、スラッシュ、レース、シースルーなど、
見える素肌と隠す布地の工夫が施されたものも多くあります。

しかし、そんなものを利用しなくとも、
前開きのボタンをいつもより一つ多くはずすだけ、
また、手首や足首をまくってほんの少し見せるだけで、
同じ効果は得られます。

自分の中に対比を作ればいいのです。
他人と自分の問題ではありません。
その素肌と布地の境目こそが、最も魅力のある域です。
その境界線に私たちは惹かれます。
生き生きとした素肌と、死んだ物質である素材との、
その境界線こそが、私たちに想像の余地を与えるものだからです。

もう何もかも高くてジュエリーが買えないと、
そう嘆くのなら、
ジュエリー以上の価値のある「素肌」を光らせてみてはいかがでしょうか。

腕をまくる、
前開きのボタンを一つはずす、
スリットのあるスカートをはくときはマットなタイツはやめる、
そんなちょっとしたことで、
ジュエリー以上の効果がすぐに手に入ります。

問題なのは、
やるかやらないか、それだけです。

 


2023年8月23日水曜日

「新しい秋」の服

昔、そうそれは2000年になる前のこと。
夏というものは大体8月いっぱいまでで、
9月になって学校が始まると(地域によりますが)、たまに暑い日があっても、
それは秋の日の気まぐれにすぎなくて、
朝、家を出るときの空は青く、
お昼に天頂を見上げれば、太陽はもう既に少しばかり傾いて、
朝夕に吹く風は涼しく、誰でも秋を感じることができました。

しかしここ2,3年でしょうか。
8月が終わっても一向に秋の気温にはならず。
真昼の太陽が傾きを増しても、
そして昼と夜の長さが同じになってもなお、
夏のように暑い日々が10月を過ぎても続くようになりました。
こうなると、2000年になる前のようには、
秋の服を着ることはできません。
それは暑すぎてもう無理なのです。

気候変動の影響のこの傾向は、今後も続くと予想されます。
場合によっては、今年が最後の涼しい夏の可能性すらあります。

このブログを書き始めた2010年ごろは、
それでも、長く暑い夏なので、形とデザインは夏と同じで色だけ秋色に変えましょう、
と提案しました。

もちろんこのアイデアは今でも使えます。
しかし、いまだ名前のない「新しい秋」とも呼べるシーズンを過ごすには、
これだけでは物足りない。

なぜ物足りないのかというと、
長い夏のかわりに秋がとても短くなったので、
西洋の衣服がその魅力を最も発揮する秋の服を楽しめないからです。

色を変えるだけではなく、
もう少し何かないかと考えたとき、
いいものがあるではないか、と気づきました。
それは、素材は冬っぽいのに、全く暖かくないあのものたち、
みんなにあまり好かれていないので、持っていない人も多い、あのものたちです。

素材は冬っぽいのに全く暖かくない素材とは、
コーデュロイ、別珍、ベルベットです。
これら、素材はコットンやレーヨンであることがほとんどなので、
着てみても、暖かいということはありません。
ただ、陰が深く出る起毛素材のため、私たちはなんとなくそこに秋や冬を感じるのです。

確かにコーデュロイ、別珍、ベルベットの中にはそれなりに厚みがあり、
暖かく感じられるものもあります。
しかし、それは真冬に対応するほどの暖かさではありません。
それゆえに、多くの人にこの素材は好まれませんでした。
しかし今こそ、これらを選ぶときなのです。

選び方のポイントは、まず薄いものを選ぶこと。
幾ら起毛していても、それは単なるコットンやレーヨンです。
薄ければ、着て暑すぎるということはありません。
気温が高い秋でも、薄手のコーデュロイのシャツなら、それほど暑くはないでしょう。

また次のポイントは、
デザイン的には夏と同じものを選ぶこと。
これは実際にそういうものがあれば、ということですが、
ノースリーブや半袖、ネックが広く開いたものを選べば、
より一層涼しく過ごせます。

最後のポイントは自宅で洗えるものを選ぶことです。
まだまだ暑い日が続くということは、汗をかく日が多いということ。
洗えない素材だと困ります。
インナーやトップスであったら、少なくとも手洗い可能なものを選びましょう。

このほかにもまだ考えられるのは、
コットンやシルクのニットです。
日本の場合、コットンやシルクのセーターは、真夏には暑すぎる場合が多く、
買っても着る機会が少ないアイテムの代表でした。
しかし、真夏ほどではない暑さでしたら、これらのニットは快適です。
コットンの場合は家で洗えます。シルクも選べば手洗い可のものもあります。

またその他のものとしては、
シースルー素材やフロッキープリントが施された素材、
薄いウールのもの、サマーウールと呼ばれている梳毛のウールも、
「新しい秋」には着られるでしょう。

これらの素材で作られたアイテムを9月以降、適宜追加していけば、
暑く汗ばむ秋という「新しい秋」のワードローブは完成すると思います。

足元も、秋らしい色や、また秋冬に多用されるエナメルやスエード、フェイクファーを使えば、
たとえサンダル履きであったとしても、「新しい秋」に対応できるでしょう。

残念ですけれども、
もう昔のような秋は戻ってきません。
あの頃の秋は思い出の中だけです。

庭に植える植物の種類も変わりました。
同じように、「新しい秋」に着るワードローブも変えなくてはいけません。

今までの「秋」という概念は捨て去って、
「新しい秋」を新たにインストールして、
この新しい季節を快適に過ごしたり、飽きないためにも、
ワードローブを新しく作り変えていきましょう。


2023年8月15日火曜日

要らなくなった服は回していこう!

 日本ではここ何年も「捨てる」や「片づけ」が流行っています。
「片づけ」の場合、それは必ずしも捨てることを意味していませんが、
「捨てる」の場合は文字通り廃棄であり、それは要するにゴミになるということ。
循環ではなく、一方通行(リニア)です。

それでよかった時代はとっくの昔に終わりました。
それはただ単に古いだけではなく、迷惑なのです。
それらが引き起こしているのが気候変動であり、
グローバルサウスへのゴミの押し付けです。

最先端のおしゃれな人たちは要らなくなった、
だけれどもまだ使える服、靴、バッグを捨てません。
回すのです。

回す方法は複数あります。
誰かにあげる、
フリマアプリを使って売る、
リサイクル店にもっていって売る、
リサイクルに回す、
です。

2019年の資料によると、
日本で手放された服がリユース、リサイクルされる率は合計で34%しかありません。
古着として再販される率は全体の11%です。
リサイクル、リユース以外はすべてごみとして廃棄になります。
(参考資料:サステナブルファッション 環境省)

おしゃれな人がやるのは、まだ着られる服ならば古着として売る、
そしてモノとして劣化あるいは破損で着られない服はリサイクルに出すか、
あるいは資源ごみとして出すことです。

劣化あるいは破損で着られない服は別として、
多くの人が、入らなくなった、あるいは着たくなくなったなど、
なんらかの理由で着なくなった服を持っているでしょう。
人間なので、ある程度そういった服が出るのは仕方のないことです。
問題なのはそれをどうするか、です。

あなたがおしゃれな人でありたい、あるいはなりたいのなら、
自分の周囲の人で欲しい人にあげる、
あるいは古着として、フリマアプやリサイクル店で売りましょう。

前述したように、古着として売られている服は要らなくなった服の11%にすぎません。
フリマアプリはスマートフォンがあれば利用できます。
また、それが嫌な場合でも、多くのリサイクル店が各地にあります。

おしゃれであればあるほど、その人の要らなくなった服、靴、バッグはすぐに売れます。
なかなか売れない、あるいは安くしか売れないのは大量生産の安い服です。
そんな服はリサイクル店に持っていっても、10円ぐらいにしかならないかもしれません。
フリマアプリでは売れないし、
リサイクル店に持っていっても10円にしかならないからといって、
行動パターンを変えずに、凝りもせず安いものを大量に買っては捨てるを繰り返していたら、その地獄から抜け出せません。

これを読んでいる方の中には、おしゃれになれると思って、
やみくもに持っている服を捨てた方はいらっしゃいませんか?
それで果たしておしゃれになれましたか?
ただ、捨てていたのではおしゃれにはなれません。
なぜなら、それでは自分の行動パターンを修正することができないからです。

フリマアプリですぐに、しかも高く売れるようなものを買ってこなかったのなら、
都度見直して、自分の購買パターンを変える必要があります。
どのように変えるのかといったら、要らなくなってもまたすぐに売れるものを買うように変えるのです。
そしてそんなものばかりが買える自分に変わったのなら、
つまりおしゃれな人に近づいたのなら、
たとえ失敗したとしても、安心して手放せます。
なぜなら、それは次に欲しい人がいて、簡単に売れるからです。

 フリマアプリを使ってみるとわかることですが、
世の中には、おしゃれな人が一度手にしたものを欲しいと思っている人はたくさんいます。
適切な値段設定であったなら、1日以内に売れてしまうなんてこともざらです。

これからは、特に高価な服については、
ずっと所有することにこだわらず、
一次的に預かっているもの、次の人に回していくものと考えましょう。

もう既に、過去に作られた服は膨大な量になっています。
新しいものをどんどん買っては捨てるという偽りのおしゃれから目を覚ましてください。
膨大な量の過去の服の中から選んで組み合わせることにより、十分におしゃれはできます。

新しい服をどんどん作る余裕は、この地球にはありません。
この夏の暑さがその証拠です。

最先端で、かつ偽物ではなく、本物のおしゃれな人になりたいのなら、
要らなくなった服は回していきましょう。
センスと賢さを駆使して、
罪悪感がなく、自己肯定できるおしゃれな人になりましょう。

 


2023年7月13日木曜日

猛暑対策いろいろ

年々、暑さが激しくなってきています。
よって、猛暑対策のアップデートが必要です。
しかし暑くなる夏を追いかけるように、
猛暑時に適した冷感、放湿、速乾機能を持つ機能性素材の服や下着もふえ、
以前よりも、選択肢は広がりました。
それらを試してみた方も多いでしょう。

暑さに対しては、
その人の暑さへの耐性、
住んでいる地域、
住んでいる環境、働いている環境、
年齢や体質等により感じ方は違います。
ですから、一概に誰にとってもこれがいいというものはないと考えたほうがいいでしょう。

ただ言えるのは、西洋の衣服、つまり洋服というものは、
35度以上の暑い日には対応しているとは言い難い衣服である、ということです。
ある程度以上、気温が高くなったときには同じように気温の高い、
アジア、アフリカ、インド等の衣服を参考にしたほうがいいと考えます。

暑さとは体感なので、絶対にそうだとは言えませんけれども、
私の体感では、35度を超えるような日は、シルクやリネン、ヘンプなど、天然素材のほうが適しているようです。
また、30度前後でしたら、コットンやウールも、機能性がある化学繊維よりもいいのではないか、と感じます。
また、暑い国の人々の暮らしを見ればわかるように、
日差しが強い日は日よけにもなる帽子、日傘、サングラス、そして長袖といった、
日光をよけるスタイルのほうが暑さによる疲れも防げるように感じます。
下半身は上半身ほど暑くは感じないので、
少なくともインナーも含めたトップスはシルク、リネン、ヘンプ、またはそれがないのならコットンをうまく重ねて、外出時は日光をよけるのがいいでしょう。
シルクやウールは抗菌作用もあり、バクテリアの発生を防ぐため、汗臭さを防止します。

言うまでもありませんが、
最も暑いのは、何の機能性もないポリエステル、ナイロン、アクリルです。
どんなに透けていても、サテンのようにさらっとしていても、
何の機能性もないポリエステルを真夏に着ていて、暑くないということはないでしょう。
レーヨンやリヨセル、キュプラは天然素材由来のパルプが原材料なので、石油由来の素材のように暑くはなりません。

前述したとおり、
暑さをどのように、どれぐらい感じるかは人それぞれです。
他人がどう感じるかはお互いにわかりません。
自分ができるのは、そして自分しかできないのは自分の体感する暑さのコントロールです。

これからより一層猛暑が進めば、ファンが内臓された空調服が必須の職場も出てきたり、
その他、「着るクーラー」のような家電も必要になってくるかもしれません。

暑さに対する自己防衛をしつつ、
地球温暖化対策として、これ以上、アパレル商品の大量消費をしないためにも、
1枚を長く着る、リメイクする、リサイクルする、シェアする、借りるなど、
サーキュラーファッションにつながるよう行動する必要があります。

気候も環境も変わりました。
売られている服の素材も変わりました。
以前と同じ行動では、通用しません。
私たちも、行動を変える必要があるのです。



2023年7月3日月曜日

私が考えるメンズのワードローブ (メンズのワードローブ構築例)

さて、少人数ではありますが、私のクライアントさんの中にはメンズの方がいらっしゃいます。
しかも20代と30代の皆様です。(みんな、ありがとう!)
そんなわけなので、メンズのコレクションを見たり、ワードローブ構築についてもしばし考えたりします。

そこで今日は「もし私が男物でワードローブを作るなら、どんなふうにワードローブを作るか」
考えてみました。
以下のように考えます。

ワードローブの骨格
アウトドアウエア
スポーツウエア
トラッド
この3本柱

色はネイビー系、白、グレー、黒系、ベージュ、ブラウン系の中から2系統選択

仕事で特にスーツが必要なく、通勤はカジュアルなスタイルでもOKなら、
アウトドアウエアとスポーツウエア+トラッドで組み立てます。
アウトドア、スポーツウエア、そしてトラッドを選ぶ理由は何か。
もちろん好きなテイストであるということもありますが、もうひとつ
これらはデザイン、シルエット、色のどれをとってもトレンドに影響されにくく、
長く着られるものが多いからです。
例えば、ゴアテックスのレインジャケットは、少々値は張りますが、デザインを選べば、街着としても、もちろんアウトドアでも、そして災害対策にもなり、かつデザイン的にも、物質的にも長く着られます。

トラッドの基本アイテムは、もともと軍服や制服だったものがほとんどです。
トレンチコート、ブレザー、Pコート、サファリジャケット、チノパンツにカーゴパンツ、どれも軍服オリジナル。
これらはデザインも変わりませんし、いつの時代にも通用します。
そして、カントリーサイドに住むイングリッシュジェントルマンを真似るなら、
セーターの肘が抜けたらパッチを当てる、または繕うなど、
少々へたれても、ほころびても、それでも堂々と着ていられるのがトラッド。
そして高級なレストランでも、銀行や商工会議所でも、ブレザーを着ればどこでも許される、それがトラッドの威力です。

たくさんのアイテムを持たないで過ごすためにはなるだけ汎用性のあるアイテムを集めることが重要です。
毎日のコーディネートやメンテナスに労力をかけたくありませんから。
都会と郊外、あるいは田舎、徒歩と電車、あるいは車での移動、
春夏秋冬、台風と雪、キャンプ場からしゃれたイタリアンレストランまで、
どこにでも行きたい場合、アウトドア、スポーツウエア+トラッドならそれも可能となります。

ミニマムで、かつ誰の目にもきれいに映るルックを作りたいので、
全体のルックの色は2色、あるいは3色、
もしくは、黒、グレー、白のように1系統でグラデーションを作ります。
都会に住んでいるのだったら、黒、グレー、白でいきますが、
カントリーサイドや海の近くに住むと全身黒のルックが浮いてしまうので、
海の近くに住むのが好きな私は、
ネイビー系統とオフホワイト、ベージュ、ブラウンの2系統で統一。
ほかの色はアクセントとしてオレンジをほんの少しプラス。
彩度の高いヴィヴィッドな色を少しだけプラスすることで、
生き生きとした若々しい感じを視覚的に作り出します。
選ぶ香りもオレンジ系の、例えばアクアディパルマのブルーメディテラネオのシリーズを。
視覚と香りでオレンジ強化です。

選ぶブランドは、
例えばアウトドアウエアなら、ノースフェイスがスタイリッシュで格好いいですが、
かなり流行っているので、誰かとかぶる率も高い。
だからエーグルか、あるいはバブアーを選択。
トラッドはバーバリーが好きですけれども、現在、とても高額なので、
セカンドハンドや中古で集めます。
ハットや手袋、マフラーも抜かりなく。
ネイビー系統のタータンチェックか、オレンジのカシミヤのマフラーを買います。

シャツ、パンツ(チノパンツ、カーゴパンツ、ウールフラノのパンツ)、セーターを基本に、Tシャツ少々と、ジャケット、コート(レインジャケット、ステンカラーのコート、ウールのコート)があれば1年過ごせるでしょう。

靴にはお金をかけて、手入れすれば長くはけるものを。
バッグは機能性を重視して。ノートパソコンを持って歩くし。
お休みの日はトートバッグで。
余裕があるなら、長く使えそうなハイブランドのものを一つ買って。

私が男で、今の日本を生きているなら、こんな感じでいくでしょう。

今の時代、着るもので知性を感じさせたいのなら、
否、知的であり続けたいならば、
いいものを長く着る、
環境に配慮したものを選択する、
古着やセカンドハンドを取り入れる、
この3つを外すことはできません。
知性がないと、このことは全く理解できない。
そして理解だけでは足りません。
行動を伴ってこその知性です。

おしゃれよりも、きれいであること。
私がメンズだったら、その点に最も気を付けるでしょう。

これは私の好みなので、誰にでもお勧めです、というわけではありません。
だって、住んでいるところも仕事も、
好きなことも、嫌いなことも、
人生の目的も全部違うでしょう?
だからこれは私なら、こうします、という話です。

それでもなお、得られる点があるのなら、どうぞご利用ください。
喜んで差し上げます!