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2023年3月30日木曜日

買えない時代は、自分ヒットで固めていこう

私が「お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック」を出したのが2018年。
あれからもうそろそろ5年たとうとしていますが、
その間に新型コロナウイルスのまん延という、
今まで経験したことがないような世界的な出来事がありました。

外出ができないこと、家での仕事がふえたこと、
その他さまざまなものが値上がりしていることなど理由はいろいろあるでしょう。
一般家庭の被服費の支出が減っています。
※参照記事はこちら

支出は減っているけれども、買う枚数は減っていないのかもしれません。
あるいは中古品をうまく利用しているとも考えられます。
しかし、多くの人が少なく買うようになったことは容易に想像できます。

買うことができないならば、おしゃれをすることはあきらめたのでしょうか。
それも考えられます。
おしゃれをしなくても生きてはいけますし、絶対に必要はものではありません。

しかし、もうたくさんは買えないけれども、まだおしゃれをしたい気持ちがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

人生にはいいときもあれば悪いときもあります。
これは誰にでもあります。
どんなに有名でお金持のあの人も同じです。

インフレが進んだ今、多くの人は思うように服を買えない時期でしょう。
ではどうしたらいいでしょうか。

まずは今あるものを活用しましょう。
見慣れたもの、古いものでも、
アクセサリーやスカーフ、ベルトを付け足すことで、
今までとは違った見え方にすることができます。

またリメイクするという方法もあります。
丈を短くする、ウエストを細くするなど、簡単にできる方法もあります。
リメイクするようなものがなかったら、中古品を買ってきて、
好みのスタイルにかえることも可能です。

もう一つのお勧めは、誰かとシェアしたり、交換したりすること。
特にお出かけ用の服は毎日着るわけではないので、
似たような体型の人とシェアするといいでしょう。
また、お互いの要らないものを交換するという方法もあります。
もちろんそれをするためには、シェアしたり交換したりできる仲がいい人が必要になります。

たくさん買えなくなった今、これから気を付けたいことは、
自分が本当に気に入った好きなものしか買わないように注意するということ。
服は案外長もちしますけれども、気持ちがついていかなかったら、
途端に着るのが嫌になるものです。
中途半端に好きなものをとっかえひっかえ取り換えるやり方は、
これからはもうできません。
本当に長く愛せるものを少しだけ、これがこれからの主流です。

人気の商品とか、今売れているものとか、誰かのお勧めは、
必ずしも、あなたの長く愛せるものではないのです。

あなたの長く愛せるものは、あなたしかわからない。
それは自分自身に聞くしかない。

たくさん買えない時代、おしゃれでいたかったら、
おしゃれのルールを把握して、
自分の好きなものだけで作った、アーカイブとして利用できるワードローブを作ること、
これが最適だと私は考えます。

ほら、あのあなたの大好きなアーチストだって、似たようなことをやっているでしょう?
過去のヒット曲を、
アレンジをかえたり、
リミックスしたり、
または他人のヒット曲をカバーしたり。
スーパースターだってそうやるのですから、
我々がやっても何の問題もありません。

自分ヒットの作品だけで構成されたワードローブで、
古い作品もアレンジとリミックスして、
たまには他人のヒット作をお借りしてでおしゃれに見せる。
こんな方法だったら、たくさん買えない時代でも、
きっとおしゃれを楽しめるでしょう。

方法はあります。
私もブログ、本、レッスンを通じて提供しています。
あきらめるのは、まだ早いです。


2023年3月6日月曜日

HOMME GIRLSの時代がやってくる

一部の皆さんはお気づきだと思います。
HOMME GIRLS(オムガールズ)の時代はもうすぐそこまできています。

ではHOMME GIRLSとはどんなガールズでしょうか。

HOMMEは、フランス語で男性、あるいは人間という意味になります。
ここではあまり深い意味を考えず、
男性の装いをする女の子、ぐらいに考えておけばいいでしょう。
まだまだお子様の少年ではなく、大人の男ということです。

次の時代は、そんな、男性ものを着るガールズの時代になるでしょう。

彼女たちは、ボーイッシュに作られた女物を着るのではなく、
男性用の服をそのまま着ます。
ワードローブにはメンズウエアがたくさん並び、
その中から今日の装いを決めて外出します。

以前だったら、甘辛ミックスなんて言っちゃって、
マスキュリンな装いには必ずフェミニンな要素を入れたものですが、
もうそんなことはしません。
全身メンズでもお構いなし。
なぜなら、もう時代が変わったから。
メンズウエアを着るために、誰の許可も要らないし、
人目なんか気にならないから。

女らしさを捨てたとか、そんなことではないのです。
ただ単に、メンズウエアを着たいだけ。
なぜならそれは機能的で、動きやすく、
何よりも格好いいから。

そんなHOMME GIRLSたちは、
自分の着るものは自分で決めます。
他人の意見を聞くには聞きますが、
最終的に決定するのは自分です。

自分で考えて自分で行動、
困ったときには誰かに助けを求めることもできるけれども、
基本的には独立した存在。
これがHOMME GIRLSです。

そんな彼女たちにはメンズウエアがふさわしいのです。
なぜかって、まだまだHOMME GIRLSには達成しなければならないことがあるから。
自分の意見を表明し、明らかな不正とは断固戦う、
そんなときにはメンズウエアがうってつけ。
そう彼女たちは気づいたのです。

このときを待っていたHOMME GIRLSの皆さん、
この時代を歓迎しましょう。
もう好きに着ても大丈夫。
誰にも文句を言わせないし、邪魔はさせません。

自由と独立を阻む者が出てきたら、
啖呵を切って出ていきましょう。
きっと彼らは追いかけてこないから。

「自分の着るものは自分で決める」
それがHOMME GIRLSの合言葉です。



2023年2月23日木曜日

再びボディを意識せよ

ビッグシルエットが流行る時代、
服と人間のボディの間にはたくさんの空気が入り込みます。
その結果、起こったのはボディに対する意識の低下でした。

ボディは、空気以外の何かに触れられる、
または外界にさらされることにより意識されます。
布が身体に触れず、
また外界に存在する空気、
あるいは視線といった目に見えないものにさらされないでいると、
ほとんどその存在を忘れてしまいます。
痛みがなければ。

下着以外の被覆がボディにフィットしない服を長く着続ければ着続けるほど、
意識されなかったボディは独自に形作られます。
それはほとんどの場合、ゆるく外へ向かいます。

しかし行き過ぎたトレンドは元へ戻るのです。
無視され続けたボディは、再び意識される方向へ向かいます。

新たなるボディコンシャスが、この先10何年続くトレンドに浮上してきました。
ボディは意識されるべきものとなります。

ボディは服によってどのように意識されるでしょうか。
それは身体に密着して、
あるいは素肌を外界にさらして、
です。

具体的に言うならば、
上半身、あるいは下半身、あるいはウエストへの過度な密着、
そして、
深いスリット、短い丈、肩や背中のパーツを抜くことによる露出です。

これらの服は、ボディを意識すればするほど、美しく着られるようにできています。
若いほうが有利ではありますが、年齢に関係なく、意識されている具合が高いほど、
うまく着こなせます。

ひだやプリーツ、ベールで覆われていた肌の、
そのベールを取り外す時代がやってきました。
もちろんこれはトレンドなので、
必ずしも洋服を着る人たちすべてが採用するものではありません。
しかし、明らかに市場にはこの点を意識した衣服がふえていくでしょう。

隠されていたもの、
見たくなかったもの、
無視していたものが今、
白日にもとにさらすべきもの、
見るべきもの、
意識するものとして戻ってきました。

それを受け入れるほどに、その人の装いは完璧に近づくでしょう。


2023年1月21日土曜日

ファッションに関する新たな葛藤

実際は、今急に始まったことではありません。
それは徐々に、しかし確実に進んできました。
社会保障費や税金はふえるのに、
収入がふえないという状況が進んだ結果、
被服費は大幅に削られました。

そんなことはお構いなしに、
2000年より前の時代に比べて衣料全体の生産量はふえました。
単価の安いものが大幅にふえ、購入枚数も、
1枚の服を着る回数も減りました。
参考はこちら

もう一つ、2000年より前とは大きく変わったことがあります。
それは情報量です。
インターネットが一般にも広まる前は、
アパレル業界以外の人がファッションに関する情報を得るには、
店舗を見に行くか、雑誌を買うかのどちらかでした。
コレクションを見に行けるのは、バイヤーや得意客、ファッション誌の編集者ぐらいのもので、それ以外の人が見られるのは、テレビ番組で紹介されるほんの数秒程度のものでした。

また、知り合い以外のほかの人が何を着ているかについても、
雑誌の「読者モデル」や「ストリートスナップ」コーナーでしか知ることができませんでした。

しかし誰もがインターネットに接続できるようになった以降は、
誰もが無料でこれらの情報にアクセスできるようになりました。
望みさえすれば。
自分で探すならば。

使えるお金、
買えるものはどんどん減る一方、
売られているもの、それに関するあらゆる情報は増大しました。

情報は触れません。
それは頭の中でイメージや言葉として存在しています。
しかしその触れないもので頭の中がいっぱいになり、
いつ何時もそれから離れられなくなりました。

その結果、起きたのが葛藤です。
私たちの、その頭の中にある情報があらわす服、靴、バッグのほとんどは、
自分では買えないものです。
頭の中は、買えないけれども欲しいものの情報であふれます。
それが日に日にふえていきます。
この葛藤が私たちをどこへ連れていってくれるのでしょうか。

これがドラマであるのなら、
葛藤から始まったドラマは、解決へ向かってエンディングを迎えます。
葛藤は、人生を動かす重要な感情です。

しかし、この情報過多による欲望の刺激、そして満たされない渇望感によって
私たちは創造的な行動ができるようになったでしょうか。

答えは周囲を見渡せばわかります。
行き過ぎた満たされぬ欲望は、私たちに絶望をもたらし、
行動する力を奪いました。
簡単な言い方をすると「どうでもいい」状態になりました。

たくさんの情報、
どんどん生まれる新しいブランド、
誰かがインスタで見せつけるあの服やバッグ、
そのほとんどが手に入らないのなら、
服なんてもうどうでもいい、暑さ寒ささええしのげるならば。
情報でいっぱいの思考には、自分なりの選択をするという小さな行為すら、
難しいものとなりました。

その結果、台頭してきたのが誰かのお勧めを選ぶ、
または誰かと同じものを選ぶという行為でしょう。
多くのショップ、多くのブランド、多くの服が売られれば売られるほど、
人々の着るものが同じようになるという現象が生まれました。

情報過多による葛藤で私たちが失ったのは自分らしい選択をする力です。
選べないので動けなくなりました。
まるでそれは選択する権利があるのに、棄権しているかのようです。
自分で選ばなければ間違いはないと、多くの人が思っているのかもしれません。

それでもその選ばなかった責任をとるのは自分です。
あなたの人生をかわりに演じてくれる人はいません。
選択の結果は回収しなければなりません。

問題は行き過ぎた葛藤です。
私たちはまだ「葛藤」が提示されるドラマの第1回目にいます。
今の状態が嫌ならば、ドラマの最終回を考え、それに向かって行動しなければなりません。
最終回での解決方法はいろいろ考えられます。

別れる(情報を断つ)
宝の地図を手に入れる(自分らしいおしゃれをする方法を習得する)
練習して試合に勝つ(目利きになるための訓練をして、買い物で失敗しない)
自立すると決める(失敗を恐れず自分で選ぶようにする)
などなど。

そうはいっても、今までこうやってきたのだもの、
そう簡単に動けないと思う人もいるでしょう。

それではヒントを差し上げます。
それは感覚です。
服や靴を触ったとき、着てみたとき、着て動いてみたときの感覚です。
感覚が弱まると、思考を正しい方向にコントロールできなくなります。

頭の中であれやこれや考えているだけの人よりも、
自分が好きなものを実際に試着してみる人のほうが夢を実現できるのです。

手を動かせば動かすほど、使えば使うほど、感覚は強化され、
知恵を授けてくれるようになります。

ハッピーエンディングのための最もふさわしい解決方法は、
その感覚が教えてくれるでしょう。

 


2022年12月8日木曜日

メンズウエアもチェックせよ

年齢、または何かしらの事情で体型が以前と変わることがあります。
その場合、細くなる人もいれば、
肉付きがよくなり以前と同じサイズのものが入らなくなる人もいるでしょう。

年齢を重ねていくと代謝が落ちるため、以前のものが着られなくなり、
服を選ぶときにサイズが合わないことがふえてくるようです。

細くなる人よりも、大きくなる人のほうが問題が生じます。

大きくなった場合はサイズを大きいものにする、
あるいはプラスサイズを扱うブランドにかえるという方法もあります。

しかしそれ以外の方法があります。
それがメンズウエアの中から選ぶことです。

ここ数年ビッグシルエットが流行しています。
この流行はこれからも続くだろうと、私は予測しています。
2000年代のように
すべてがタイトなシルエットのものを着なければならない時ならいざ知らず、
今のようにすべてのものが大き目のトレンドの時代は、
大き目のメンズウエアを着てちょうどいいぐらいのことも多々あります。

メンズウエアの中でも特に女性が着てもほとんど問題ないものはアウトドアウエアとワークウエアです。

アウトドアウエアの場合、実際にアウトドアでの着用を想定しているため、
レディスサイズはそれほど大きくはありません。
どちらかというと、身体からつかず離れずのサイズ設定になっていると思います。
これをビッグシルエットで着たい場合は、
メンズサイズのものを選んだほうがしっくりくることがあります。

次にワークウエアです。
ワークウエアのブランドの中には、
メンズの最小サイズを女性向きに作っているところもあります。
大きく宣伝はしていませんが、
デザイン、仕様、縫製ともメンズではあるけれども、
女性が着られるように小さ目のサイズも出しているブランドがあります。

もちろんこういったものだけではなく、
トラッドと呼ばれているウエアの中には、
むしろメンズを着たほうがちょうどいいものもあるでしょう。
古着や中古品を探す場合は、メンズのコーナーもチェックするといいでしょう。

多くの方は御存知ないと思いますが、
メンズウエアの縫製工場とレディスウエアの縫製工場は同じではありません。
メンズのジャケットやパンツは、それ専門の工場があります。
そのため、似たようなデザインのジャケットやパンツでも、仕様や縫製が違います。
メンズのパンツのウエスト部分のように、
メンズ仕様のほうがウィメンズのパンツよりも工程が多く、
丁寧な仕上がりのものが多いのです。
セリーヌのように特にこだわってメンズウエア専門の工場で作らない限り、
女物のジャケットやパンツはメンズの縫製工場では作られません。
このようにメンズウエアを選ぶことには、メリットもあります。

背が高い人、
ガタイがいい人、
体型が変わってきて肉付きがよくなってきた人は、
たとえ大き目であったとしても、
服の構造のしっかりしたメンズウエアのほうが似合う場合があります。
特に、肉感を消したい方には最適でしょう。
もちろんそれ以外の、メンズウエアのテイストが好きな「HOMME GIRLS」たちにも
メンズウエアをお勧めします。

ジャケット、シャツ、パンツからコートまで、
ウィメンズでは見つからない場合、
メンズウエアもチェックしてみてください。
ただし、サイズ感は今まで着てきた女物とは違うので、必ず試着してください。
少し離れて鏡の前に立ち、
今の時代のシルエットと似た雰囲気が出ていると思えたら、
その時点で買うといいでしょう。

今の時代の気分のシルエットがわからない場合、
買いに行く前に好きなブランドの最新コレクションをチェックして、
目を慣らしてから自分の姿を確認するといいでしょう。

過去の自分に見慣れていると、
メンズウエアを着た自分が想像できないかもしれません。
そのため、なかなかメンズウエアを選ぶことができないでしょう。
しかし私たちはずっと以前のままではありません。
日々進化し続けていると信じて、
新しいシルエットを身にまとった自分を全肯定しましょう。

 


2022年11月22日火曜日

再度、一軍の選手をそろえましょう。

2010年、ブログを書き始めた初期の時期、
私は記事を書くに当たって、
みんなが使っていない、面白いたとえは何かないかなと考えて、
「一軍の選手(服)をそろえましょう」というように、服を一軍選手という選手にたとえました。
このとき、自分の服をこのように一軍、二軍と表現している人はいませんでした。

今多くの人が服、コスメその他、「一軍」というたとえを使っていますが、
私がこのときに伝えたかった内容は、今「一軍」を使う人たちのそれとは少し違います。

言いたいのは、いざというときに使えないものばかり買いそろえないで、
最初から一軍になるものだけをそろえてください、ということでした。

そしてその一軍たちが、古くなったり、擦り切れたりしたときは二軍、三軍と落としていけばいいと。

そう提案した大きな理由は2つあります。

一つ目は、服というのは案外長もちするからです。

擦り切れる、破れる、色が褪せる、虫に食われるなど、
モノとして服が使えなくなるまでには、かなりの着用回数を必要とします。
2年や3年で、服はモノとしてだめになりません。
多少のシミや、目立たない箇所を虫に食われても、まだまだ着られます。
それらは、お出かけには適さないでしょう。
けれども、近所のスーパーへのお出かけや、家で着ている分には問題ありません。
もちろんドレスを普段着にするわけにはいきませんが、
ジャケットやコート、セーター、ブラウス、シャツは普段着として使えます。

二つ目は、多く買いすぎるため、1枚のクオリティが低いから。

2010年、とにかくたくさん買うという方がまだまだ多くいらっしゃいました。
そういう方たちの共通点は、1枚のクオリティが低いということです。
クオリティが低いものなので大事にしない、
そのため傷んでいなくても捨ててしまう。
ワードローブはどうでもいい、しかし捨てるに捨てられない服であふれる、
それなのに着るものがないと感じる、
そんな傾向の方がまだまだたくさんいました。

どうでもいいクオリティの低い服をたくさん持つよりも、
自分が気に入ったものをモノとして劣化するごとに着るシチュエーションをかえていったほうが、
結果的にお金も節約になるし、何よりも自分の満足度が高くなります。

例えば高価だけれども、とても気に入った、自分の好みのカシミヤのセーターを買います。
2,3年はそれをお出かけ用として着ます。
毛玉が出たり、少しシミがついたら、近所の買い物用に、
そして虫に食われてしまったら、家で部屋着として着る、
というように、着るシーンをかえていけば、
モノとしてもう着られないというときには心おきなく捨てることができます。

またもし、気に入ったし高かったけれども、結局着る機会がなかったというものは、
クオリティが高ければ、どこかで売ることができます。
それは、普段着にはなり得ないドレスでも同じことです。
いいものであればあるほど、次に欲しい人が必ずいます。

この10年余り、多くの人を悩ませたのは、
自分でも着たくない、
けれども捨てるに捨てられない、
売りに出しても売れない、
ただでも誰ももらってくれない、
どうでもいい服の存在です。

もうそんな服を買う余裕はないよね。
私たち、球団を運営しているわけじゃないから、
控えの選手なんて、要らないし。
だって、服は病気やケガをしないもの。

お金を使えなければ使えないほど、
セカンドハンドやセール品を買うにしても、
一軍の選手、つまり一軍の服をそろえましょう。

実力がないものも、二番目に好きなものも、
そんなものに付き合っている時間は、
私たちには、もうないのです。



2022年11月15日火曜日

変身するならまずは髪型とメイク

変身願望はあるでしょうか?
あるいは、変身しなければならない抜き差しならない理由があるでしょうか?

今までの自分を否定して、
新しい自分になる必要性、あるいは欲望が、
許容限度を超えて、ついに実行に移さなければいけなくなったときに、
まずやるべきことは何かというと、残念ながら、それは服を買いに行くことではありません。

まず変えるべきなのは、髪型とメイクです。
顔と、その周辺を変えることが先で、着るものはその後についていきます。

オードリー・ヘップバーン主演の「ローマの休日」を思い出してください。
あの映画の中の有名なシーンは何だったでしょうか。
そうです、長い髪の毛をショートヘアにカットするシーンです。
あのシーンから、オードリー演ずるアン王女は新しい自分になるのです。
メイクこそ変えないものの、髪型を変えることによって、すべては動き出します。
想像が現実になり、想像を超えた現象が起こり始めます。

服装はその後についていきます。
ショートヘアにはショートヘアにふさわしい服装があります。
アン王女は、ショートヘアにふさわしく、
靴をかえ、
袖をまくりあげ、
ブラウスの第一ボタンと第二ボタンをはずし、
スカーフを首元に巻きました。
映画という短い時間の中でさえ、それは一度には完成しませんでした。

ヘアスタイルとメイクの変更は一瞬でできます。
しかし、服の変換、特に自分のワードローブ全体の変換には時間がかかります。
なぜなら、今まで着てきたワードローブを一度に全部取り換えることは、
ふつうの人には不可能だからです。

変身企画では、ヘアスタイルとメイクをかえたら、
どこかのショップへ向かい、上から下まで最新流行の新しい服に全部取り換えます。
たしかにそれは完璧です。
だけれども、家に帰って、自分のワードローブの前に立ったら、
その魔法は解けます。
過去があなたを現実に引き戻します。

けれども次の日、新しい髪型の自分を鏡の中に確認したら、
そのときから、自分のワードローブ変換の旅に出るといいでしょう。
もう一度、変身企画のあのときのようにメイクを自分でし直して。
1ヵ月もして、髪の毛が伸びてきたら、
再びカットし直して。
過去の自分に引き戻されないで、
先に進んだ自分のビザージュを忘れないで、
時間をかけてワードローブを構築し直していけば、
やがてあなたは本当に変身できるでしょう。

なぜこんなにもワードローブの構築には時間がかかるのでしょうか。
それはそれだけ過去があるからです。
服、靴、バッグといったモノは、
髪の毛や肌のように毎日新陳代謝するイキモノではないからです。
モノは壊すのにも、消えてなくなるのにも時間がかかります。
そう簡単にはこの世から消えてなくなりません。

選んだ責任を全うするためにも、
時間をかけて、ワードローブを変換していくといいでしょう。

途中でやめたらそれきりです。
できないと思ったら、そこで終わりです。

そうしてワードローブの変換が終わったときに、
変容した自分が姿をあらわします。
人生が本当に変わっていくのは、その変容の後でしょう。