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2019年12月3日火曜日

中古品(セカンドハンド)の買い方

サステナビリティやエコに配慮する、
被服費を節約する、
欲しいものは定価では買えない、
フリマアプリで中古品が買いやすくなったなど、
さまざまな理由から中古品、いわゆるセカンドハンドの衣服、靴、バッグを買う人がふえてきています。

世界のファッションでは、特にハイブランドを傘下に置くグローバル企業が、
サステナビリティと人権への配慮について、これを企業及びブランドのを方針にすると宣言しています。
British Vogueのファッションページには、 少し古い時代のゴルチエのパンツが、
発表されたばかりのアイテムとコーディネートされて載っています。
中古品を選ぶことは、もはや当たり前のファッショナブルな行動なのです。


ちなみにヴィンテージはアンティークに対して使われる言葉で、
アンティークが100年以上前のものという定義に対して、
ヴィンテージは30年から99年前のものという意味なので、
衣服でヴィンテージというと、大体80年代以降のものになります。

けれども、いざ中古品を買うとなると、何をどう買っていいかよくわからないもの。
失敗はつきものですが、失敗を最小限に食い止めるためにどうしたらいいか、
いくつかポイントをご紹介いたします。

ポイント1:知っているブランドのものを買う。
一番買いやすいのはいつも自分が買っている、もしくは持っているブランドのものを買うことです。それでしたら、サイズ感やテイストなどがわかりますので、失敗も少ないでしょう。
知っているけれども、持っていない、着たことがないという場合は、どこかで試着して、サイズがどんなものなのか、把握してからのほうが失敗は少ないでしょう。
とはいっても、年代によってサイズ感は大分違いますので、シルエットの変遷についての知識がない場合は、あまり古いものを買わないほうがいいでしょう。
特に2000年から2012年ごろのものは、シルエットがタイトなものが多いので注意が必要です。

ポイント2:自分が要らなくても、また売れるものを買う。
例えばシャネルのジャケットを買ってみて、自分にはサイズが合わなかったとしても、
再びフリマアプリを使って売ることができます。
これは需要と供給の関係で、シャネルに関しては需要があるということです。
一方、ファストファッションの中古品は、もとから大量に売られているため、
わざわざ中古品を買うという人は多くはないでしょう。
ハイブランドのほか、限定品、またコアなファンがいるブランドのものなども、フリマアプリでよく売れますので、失敗したとしてもリカバリーできます。

ポイント3:失敗しても後悔しない程度の値段のものを買う。
特にフリマアプリやネットを通しての通販で買う場合、失敗の可能性が高まります。
転売できるものならいいですが、そうでない場合、失敗してもいたくない程度の値段のものを買うといいでしょう。その額については人それぞれ違いますので、具体的な金額は言えません。それぞれ各自、自分の許容範囲の額を決めておくといいでしょう。

大きなポイントはこの3つです。
その他、中古品や古着、ヴィンテージを選ぶ際に必要なのは、ものを見る目になります。
いいものをある程度以上の量、見ておかないと、いいものは選べません。
ファストファッションに慣れてしまうと、それ以上のいいものを見る目を養えませんので、ハイブランドの中古品を扱っている実店舗やアウトレット等で、欲しいと思っているブランドのものを何度か試着してみるといいでしょう。
クオリティの低い素材とパターンになじんでいたのでは、いいものは決してわからないので、そこは少し努力が必要です。

"BUY LESS, BUY BETTER" (よりいいものをより少し買う)
2020年1月号のBritish Vogueには大きな字でこう書いてあります。
つまり、いいものを少し買うことが今最もファッショナブルなことだということです。
クオリティの高い中古品を買うことは、
"BUY LESS, BUY BETTER”の具体的な実践となります。

中古品は大量に世界にあふれています。
中古品であれば、手が届くものもたくさんあります。
見る目を養って、賢く選んで、中古品を自分のものとして着こなしましょう。




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