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2022年8月19日金曜日

備えあれば憂いなし

被服費として使えるお金が少なくなると、
おのずとおしゃれに関する関心は薄れ、
だんだんどうでもよくなってくるのが人間の心理でしょう。

感覚として感じていたおしゃれに関する関心の低下は、
家計調査によって、被服費の大幅な減少という数字の上でも明らかにされています。
(一方、美容にかけるお金はふえています)

私は2010年よりファッションレッスンというオリジナルメソッドによるレッスンを教えています。
その中で、洋服はいつだって未来の自分が着るために買うものだから、
未来を想像して買ってください、
そして長もちする服と消耗品とをきちんと分けて、
長もちする服はお金をかけるようにしてください、
と伝えています。

それを実践してくださった生徒の皆さんに、今どんな状況か聞いてみました。
聞いてみた方全員、習ったときに買い方を変えておいてよかった、
長もちするものはクオリティが高く、長く着られるものを選んでおいたので、
今、新しいものを買えなくても大丈夫、おしゃれができるという答えをいただきました。

刹那的に、今そのときだけの気分で買っていると、
そのシーズンはいいけれども、結局捨てることになるものばかりがふえます。
また、同じような買い方が続けられなくなったとき、
いきなり着るものがなくなり、困ってしまいます。

だけれども、備えておけば大丈夫。
お金をたくさん使えないときでも、今あるものを使っておしゃれをすることは可能。
それにプラスして、リフォームしたりリメイクしたり、
シェアしたり、交換したりすれば、
お金をかけずとも、新しい気分も取り入れられます。

過去のやり方がよくなかったなら、
今からやり方を変えればいいだけ。

どんどん成長してサイズアウトしていく子供以外の人にとっては、
下着やカットソー以外の服は消耗品ではなく、耐久消費財。
それを消耗品として扱ったこと、
そしてその方法が最上だと信じたことがそもそもの間違いの原因です。
多くの人が服を消耗品として、そして情報として消費しました。
その結果もたらされたのが今の現状、
つまり、おしゃれがどうでもよくなった、
またはおしゃれができない大人がふえてしまったということです。
(まあ、その方法は既に破綻していたのに、誰も教えてくれなかったからやめられなかったわけなので、自分を責めないでもよし)

今からでも遅くないので、
将来に備えたお買い物の仕方に変えて、
備えがあるワードローブを構築しましょう。

備えておくべきなのは、裏切りではなく、将来にわたって信頼できるチーム、
そして、一生あなたの役に立つ基本的な知識と知恵と工夫です。

2022年7月24日日曜日

あなたの欲しい結果は何?

看護師は看護するために、
消防士は灯を消すために、
花嫁は結婚式を格式高くするために、
役者はその役になりきるために
着るものを利用します。

看護師は看護しやすいように、
消防士は自分が火でやけどしないように、
花嫁は、自分が美しく見えるように、
役者は、あたかもその役になりきったかように見せるために、
衣装を選びます。

ほとんどの場合、着るものにはその目的があります。
家でリラックスしたいなら、リラックスするため、
夜寝るときはぐっすり眠るため、
という目的があり、
それに反して、リラックスしたいときに窮屈な服を着たり、
ぐっすり眠りたいのに、夜中に目覚めてしまうような堅苦しいジャケットを
着ることを、普通はしません。

普通は。
そう、普通はね。
でも、普通でない人は、それをします。

高級なレストランへ行くのに、「近所のコンビニへお買い物ルック」で出かけたり、
信用してもらわなければいけない場に、「休日、家でくつろぐお父さんルック」であらわれたりします。
その結果、それを見た相手の脳内では、
あなたのファイルに「関係ない人」「買わないお客」「信用に値しない人」などと新しく名前をつけられて、保存されることになります。

自分に目的があって、
その目的を達成できるのに不向きな衣装を選んだなら、
その人はきっと落胆するでしょう。
なぜみんな、私を丁寧に扱ってくれないの?
なぜ信用してくれないんだと、憤るかもしれません。

Tシャツにウエストゴムのスエットパンツは、
スポーツをするときや、家でくつろぐには適しています。
もちろん海辺の散歩もOKです。
なぜなら、そのときの目的は楽でくつろぎたいから。

だけれども、それ以外の目的があるのなら、
あなたのその目的を達成するために着るものを選ばなければ、
あなたは永遠に失望したり、落胆したり、憤慨したり、恥ずかしさで打ちのめされたりするでしょう。

時には誰かにおしゃれに思われたり、
自分が気分よくいる以上に、大事な目的があります。
仕事が欲しくて面接を受けたり、
大きなお買い物をするときなどは、それにふさわしい装いをすることによって、
目的達成に近づきます。

街ですれ違う人、みんなそれぞれ目的も、欲しい結果も違います。
ですから、着るものも違って当然です。
住むところ、年齢、社会的立場、朝と夜といった、
条件によっても変わってきます。

欲しい結果はなんなのか?
自分に問いかけてみるといいでしょう。
あ、なんか違うな、と思ったら、
着替えてみて。
または、ワードローブを構築し直してみて。

あなたのその服が失敗に貢献しないように、
服、靴、バッグはあなたの下僕だということを
決して忘れないように。
そうしないと、この下僕たちが総動員して、
主人公のあなたの目的達成を阻止しますからね!

 

★zoomを使ってのファッションレッスンを始めました!
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
・服の枚数を減らしたい方、
・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。




2022年6月17日金曜日

失われた30年に生まれた若者のみんなにお勧めするワードローブの作り方

若いみんな、元気?
若いみんなっていうのは、そうね、20代から30代前半ぐらいよね。
この世代どういう世代かというと、日本がどんどん下り坂になっていって、
いいときを経験したことがない世代だよね。
どんどん下り坂を下っていく大きな列車に乗っていて、
外の景色はだんだんみすぼらしいものになっていくのにさ、
夢を持てとか、好きなものを見つけろって言われたって、
そんなの無理じゃない?
とりあえず、借金しないでやっていくだけで精一杯で、
人によっては奨学金という名前の借金があって、
生きているだけで褒めてくれって、感じよね。
私もそう思うわ。

私が20代だったころの1990年代の日本の若者たちのおしゃれ状況と、
今って、全然違うもの。
今でも覚えているわ、1990年代の表参道の様子。
この前、パリコレで発表されたばっかりのルックを、上から下まで全部そのままの、
20代から30代がぞろぞろ歩いていたわよ。
そうよ、あのマックスマーラの交差点のあたりよ。
私らの定番の待ち合わせ場所はスパイラルの2階の行く途中の椅子のところだったので、
あそこら辺はよく歩いていたわけよ。
仕事場も近かったしね。

何が違うかって、あのころは夢があったわ。
私も、30歳になったらきっと、好きな服を好きなだけ買えるんだわ!
働いてさえいれば!
って純粋に信じていたわ。
(ところがそんな夢はその後、はかなく砕けるんだけどね)
でも、今はそんな夢、持てないよね。

さて、そんな夢なんて持てない、
お金も大してない、
時間も足りない、
だけれどもなんか着なくちゃいけない、
しかもちょっとおしゃれに見せたい。
そんなみんなにお勧めなワードローブの作り方があるわよ。

それは、最初に決めてしまうことよ。
決めるのは以下のこと。
・買う場所
・買うブランド
・色
・枚数

もうこれを最初から決めちゃうのよ。
まずは買う場所。
いろいろなところで買うと、結構時間もかかるのよ。
行くにしても交通費がかかるし。
だから、買いに行く場所を2,3か所に限定して、もうそこだけで買うと決める。
もちろんほかにもあるかもしれないけれども、そこのところは潔くあきらめる。
探し出したらきりがないからね。
時間がもったいない人は、特にこれを先に決めておくといいよ。

次、買うブランドを決める。
もうさ、いつも同じブランドのものを買うって決めるの。
そうすれば、色合わせも、デザインも、サイズ感も、
いろいろブランドが違うたびに考えないですむから。
一つのブランドじゃなくてもいいけれども、少なければ少ないほど労力は少なくてすむ。
同じブランドものだけ買えば、ほとんどどんなものも組み合わせてOKよ。
「コーデ」とか言って、悩む必要がなくなるわ。
それだけじゃない。
情報を集めるときも便利だよね。
そのブランドのセールの情報だけ追っていけばいいんだから。
(そうそう、大したお金もないのに定価で買うことないよ。
無理しないでね)
ブランドを決めたら、そこの中古を買ったっていいわけよ。
メルカリで探せるよね。
サイズもわかっているし、買うのは簡単だよ。

次に、色を決める。
基本的に、西洋の衣服って3色以内で着ておけばOKというルールがあるわけ。
もうこれは現にあるので、文句言っても仕方ないの。
だから、自分が着る色を最初に決めちゃうの。
特に基本の色は、黒、ネイビー、ベージュだから、
ここら辺を基本に、あとは何色を着るか決めて、自分のワードローブもその色だけで統一しちゃうの。
ちなみに、私は基本の3色+2色を推奨してるけれど、
これでも多いかもね。
少なければ少ないほど、毎日のコーディネートは簡単よ。
これでブランドも同じなら、毎日考えるのは今日は暑いか、寒いかとか、
雨とか雪とか、そんな天気の問題になるからね。

最後に、枚数を決める。
自分が持っていていい枚数を最初に決めておこうよ。
少ないほうがメンテナンスが楽だよ。
基本、1週間分のコーディネートができればOK。
大体、他人なんて、それほど人の服なんて気にしちゃいない。
みんな、それぞれ自分の悩み事で忙しいからね。
みんなだって、そうでしょ?
お隣に座ってた人がおととい何着てたかなんて、大抵覚えてないよ。
まあ、そんなもん。

枚数を数えるのが面倒なら、自分のタンスに入る分だけという、
体積で決めたらいいよね。
とにかく、しまえないほど持たないこと。
よほど大きい家にでも住んでない限り、入れるところは限られるだろうから、
何百枚なんてことにはならないと思うよ。
(もちろん大きな家に住んでる人は別だよ)

今の日本は夏と冬が長いから、そのシーズンのものはちょっと多め。
だけれども、春と秋は短いから、
春だけとか秋だけにしか着られないものは買わないほうがいいよ。
あと、例えばジーンズばっかり買う人もいるけれども、
他人から見たら、いつもジーンズの人に見えるだけだから、
同じものばかりたくさん持つのもお勧めできないな。

こんなふうに自分のワードローブを作ってみてほしいな。
最初の1年はちょっと面倒で、大変かもしれないけれども、
2年目、3年目以降は、ものすごく楽になるよ。
何がって? 
まず毎日あれこれ何を着たらいいか考えなくていいってこと。
それから買うのが楽ちんということ。
それから、これは選んだブランドにもよるけれども、
いろいろなところで買うよりも、たぶん使うお金は減ってるよ。
あとたぶんこれでおしゃれにも見えてるよ。
(別にいつもおしゃれである必要なんかないよ。
だってそれは、趣味の問題だからね)

ブランドを選ぶときは、「使い捨て」が前提で服を作っているところは避けてね。
そんな「使い捨て」に付き合ってるほど、我々も地球も余裕はないからね。
そして、要らなくなったら、メルカリで売れるようなブランドを選んで。
ああ、そうね、そんなこと、今の20代ならわかってるね!

あと、そうだな。
アドバイスがあるとしたら、
あれこれ自分の買ったものを自慢しているインスタやYouTubeはあんまり見ないほうがいいよ。
あれはメンタルヘルスによくないよ。
どうせ実生活では会わないんだから、関係ない人だし。

こんなふうにして、
余裕ができたお金と時間、そして気持ちは、
何か有意義なことに使ってほしいな。
今有意義なことに使ったお金と時間は、
後々にとても役に立つってことは、私が保証するよ。
私だって、20代のときに習ったファッションや料理、哲学、
そして見に行った美術展やライブやダンスのおかげで、今こうやって文章をみんなに読んでもらえるようになったからね。
(具体的に言うとさ、文化服装学院で勉強したり、お料理をコルドンブルーで習ったり、
ピナ・バウシュのダンスを見たり、デヴィッド・ボウイのライブに行ったり、
マンレイの写真展に行ったりとか、そういうことよ)

それは誰にも奪えない自分だけの宝物になるから。
そんな自分だけの宝物作りのために、
時間とお金と体力と気力を使ってね。

将来のあなたを助けてくれるのはさ、
どうでもいい今シーズンだけ着られる服や、
なんとなくながめていたインスタやYouTubeの中の誰かじゃないよ。
自分で行ったところ、やったこと、習ったこと、知ったこと、勉強したこと、
こういうものから作られた目には見えない宝物だよ。

そのことを忘れないでね!

※zoomによるファッションレッスン始めました。詳しくはこちらから

2022年5月29日日曜日

あなたが買えなくなったときは

日本語では、生活全般についてあらわすときに「衣食住」という言葉を使います。
衣は衣服の衣、
食は食べ物の食、
住は、家全体を含めた住環境の住です。

この言葉を聞くと、衣食住の中では衣服の衣が最も重要性があるように思えますが、
実際に、そんなことはありません。
たぶん多くの人にとって、衣は生活の中で最も大事なもの、価値があるもの、お金をかけるべきものではないでしょう。

生活に最低限必要なのは、衣や食だけではなく、水道やガス、電気といったエネルギー、
そして移動のためのガソリン代や交通にかかる費用などがあります。

食べるものや、水道や電気、ガス、そして交通費は削りたくても削れないものであり、
それなしには生きていけません。

生活費が家計を圧迫するとき、手っ取り早く削ることができるのは被服費でしょう。
理由は、赤ちゃんでもない限り、もう既にある程度の服、靴、バッグを持っているからです。

さて、私は今まで書籍その他を通じて、お金をかけないおしゃれの方法についてシェアしてきました。

具体的にできることは以下のとおりです。

・セカンドハンドや古着を買う。
・誰かと服、靴、バッグをシェアする。
・誰かと服を交換する。
・リメイクする。

さまざまなモノの値段が値上がり、
可処分所得がふえないのなら、私たちは何か対処しなければなりません。
しかもかなりの本気具合で。

ここで浮上してくるのが「買わない」という選択肢です。
誰かから借りる、交換する、リメイクするの3点がそれに当たります。

同じものをいつも着ていると飽きてしまうのは人間の性なので仕方ありません。
飽きるあなたを誰も責めることはできません。
以前はその飽きを新しく何か購入することで解消してきた人も多いでしょう。
しかし、それができなくなった今、ほかの方法を考える必要があります。

誰かから借りる、あるいは交換するためには、
それができる相手が必要になります。
多くは家族、あるいは仲のいい友達がその相手になり得るでしょう。
サイズや好みが同じで、シェア、あるいは交換できそうな相手がいる場合、
まずは自分から提案してみてはいかがでしょうか。

もう一つのリメイクは、例えば丈を短くする、あるいは何か付け足すなど、
いろいろ考えられますが、普段から縫物をしない方にとっては、
少々ハードルが高いものになります。
それでも、家庭科の時間を思い出して、できる範囲で何かしらしてみるのは価値があることです。
幸い、洋裁に必要な道具も、材料も通販で簡単に手に入りますから、
どうせ捨てるしかないものがあるのなら、
長袖を半袖にとか、ワンピースをスカートになど、
長かったものを短くする、のように、
簡単なリメイクを試してみるといいでしょう。
短くするだけなら、接着テープで貼るだけでもできるので、縫物が苦手でもできます。

そうする過程で、多くの人が気づくでしょう。
たくさんあるように見えた服なのに、
新しいものを買えなくなったとき、何も着るものがないと感じるようになるのか、と。

それは、新しさだけに価値がある、
生鮮食料品のようなものを買い続けてきたからです。
トマトやりんご、お刺身は数日たてば、腐って「食べられない」ものになります。
それと同じように、新しさだけに価値がある服、靴、バッグは、
ほんの半年、あるいは1年で、鮮度がなくなり、
気分的に「着られない」ものになります。

結局のところ、
最もお金がかからないのは、
長く着られるいいものです。

いいものとは素材、縫製、パターンがよく、
年月に耐えることができるデザインのものです。
それは雑誌に載っている「今年のマストアイテム」のように、新しさにだけ価値があるようなものではありません。

何回もの洗濯に耐え、
着ていてほつれることなく、中から見ても丁寧な始末がされていて、
着ていると、自分のスタイルがよくなったのかと錯覚するほどのパターンで、
もう何年も着ているのに古臭さを感じないデザインのもの、
そういうものを常日頃から探し出して、集めていくこと。
そういったあなたのチームのような服、靴、バッグがあれば、
買えない時期も乗り越えることができます。

いいものは、買う当初は少々お値段が高い可能性はありますが、
最終的には、こちらのほうがお金がかからないのは、
私が長年、観察をしてわかった結論です。
この結論は、それに気づいて何年もたった今でも変わりません。

同じ失敗を繰り返さないために今できるのは、
工夫をして、買えない時期を乗り越えつつ、
未来の自分のために、
 困ったときにあなたを助けてくれる、信頼できるバディのような、ワードローブを構築することです。

※お金をかけないでおしゃれをする詳しい方法については拙著『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』KADOKAWAをごらんください。

2022年3月16日水曜日

洋服を買うこと自体が難しいと感じている方へ

おしゃれに見えるとか、毎日の組み合わせなんかよりも、
そもそも服を買うという行為自体が苦手という方もいるでしょう。

まず何をどう買っていいかわからない。
別に自分の好きとかはないし、流行も関係ない。
けれども、服を着なければいけないので、買わなければいけない、
という、生活必需品としての服を買う方々です。

そういう方々へのアドバイスです。

・服の色を最初に決めます。

お勧めは3色以内です。例えば買う色はネイビー、白、赤と決めます。
今、日本でたくさん売っているのはグレー、ベージュ、黒、ネイビー、白なので、
そのどれかを中心に買うと決めればいいでしょう。
なんなら、黒と白しか買わない、でも構いません。
色数は少なければ少ないほど、買うのも、着るのも簡単になります。

・セットアップを買う。

ジャケットとパンツ、スカート、ワンピース、またはシャツとパンツやスカート等、
最初から全身のうちの2点が同じ素材で作られているものを買うようにしましょう。
全体のうち2点を揃えてしまえば、それほど格好悪くは見えません。
スカート派の人でしたら、上と下が合体しているワンピースを多めにしましょう。

ここで注意があります。
ジーンズやチノパン、トラックパンツ等、カジュアルな衣料のセットアップは、そのまんま作業着やスポーツウエアになってしまいますので、一般的な日常生活を送っている場合なら、やめたほうがいいでしょう。
Gジャンにジーンズ、いなくはないですけれども、おしゃれすぎる人か、特定の趣味がある人になります。

買う場所について。

・販売員の方から接客されるのが苦手という方も多いでしょう。
たまたま、自分が欲しくもないものを強くお勧めしてくる方に当たったりすると、もう二度とそのショップに行きたくなくなるというのは、私も同じです。

接客されるのが嫌な場合は返品可能な通販でいいでしょう。
サイズがわからなくても、返品交換できるなら心配ありません。

それでも実物を見た上で買いたいという方の場合は、
丁寧に接客されるデパートやセレクトショップは避け、
勝手に試着ができる大きなフロアの店舗のところで買いましょう。
アウトレットや古着屋も、割合、自分の好きに試着ができ、接客がない場合も多いです。

・同じブランドのものだけ買い続ける

同じブランドのものだけを買い続ければ、テイストや色が合わない問題が避けられますし、サイズもいつも同じものを買えばいいので安心です。
気に入ったブランドを見つけて、とにかくそこだけを付け足していくのが一番簡単なお買い物の仕方です。
いろいろと探す時間も節約になりますのでお勧めです。

服を探す時間、買いに行く時間、毎日組み合わせを考える時間は結構ばかになりません。
これらの時間は少ないほうがいいのです。
これらの時間を増やしたところで、人生はよくなりません。

おしゃれにこだわりがないならなおのこと、
買うという行為に伴う時間的、感情的な無駄を最小限にしましょう。
そんなことに時間をかけている間に、桜の花も散ってしまいます。

人生には、もっと大事なことをする時間が必要です。
これ以上、その時間を奪われないで。
自分なりの買い物ルールを早いうちに確立するようにしましょう。

2022年2月26日土曜日

環境が変われば服も変わる

日本では、春は新しくスタートする季節です。

学校がかわったり、新しく仕事についたり、それに伴って引っ越しされる方も多いことと思います。

自分の住む家、行動するエリア、行く学校や仕事場が変われば、おのずと着る服も変わってきます。

例えばコンクリートが目立ち、土の地面がなかなかないエリアに住んでいた人が、緑が多く、土がむき出しのところを歩くことが多くなれば、まず履く靴が変わってきます。

ヒールの靴では歩けなくなり、でこぼこの道をうまく歩けるようなスニーカーに変わるかもしれません。

また、今まで電車通勤だった人が、車通勤にかえたら、着るコートが変わってきます。
車では長いコートでは運転しにくいので、座ったときにコートの裾がお尻の下にこない丈のものを選ぶようになるでしょう。もしくは、そもそも車の中は暖かいので、それほど分厚いコートは要らなくなる可能性もあります。

住環境はどうでしょうか。

都会の街に似合う服、海辺の街に似合う服、山に囲まれた町に似合う服、それぞれ違ってきます。
なぜなら、自分が立つ風景が変われば、それに似合う色が変わるからです。
コンクリートと鉄筋とガラスに似合う色と、
青い空と海と潮風に似合う色は違います。

人生で環境が変わらないまま一生を過ごす人はほとんどいないでしょう。
誰でも入った学校はいずれ出ていくことになりますし、
ずっと同じ仕事をしていたとしても、それもいずれ終わります。
そのほかにも、生まれてから死ぬまでの間に、ほとんどの人が引っ越しを経験します。

人生に環境の変化はつきものです。
ですから、私たちは常にそれに対処できるようにしておく必要があります。
そのためにはどうしたらいいでしょうか。

変化に対応するために重要なのは、余計な荷物を持たずに、常に身動きできるよう軽い荷物にしておくことです。
重ければ重いほど、変化に対応するのは難しくなり、労力を必要とします。
身軽でいればいるほど、柔軟にどこへでも行けますし、何にでもなれます。

服、靴、バッグが多ければ多いほど、あなたは次の変化に対応できなくなります。
新しい環境に、新しい装いで、あたかも脱皮したばかりの蝶のように、
軽やかに街を移動したくても、以前のその重い荷物と一緒では、それも簡単にはできないでしょう。
たくさんの荷物をすべて手放すとしても、それはそれで労力と時間がかかります。
そんなことをする前に、身軽でいればいいだけのこと。

万が一、自分の環境が何も変化しなかったとしても、
あなた自身が変化するという運命からは逃れられません。
あなたの魂はそのままで、心の内側から外の世界を眺めていますが、
その魂の乗り物がずっと昔のまま同じということはありません。
それは必ずや変化します。
あなたがそれに気づかず、昔と同じであると思い込んでいたとしたら、
世界の時間とのずれは大きくなるばかりです。
惑星と恒星は、決して同じ構図を空に描き出しません。
そしてその重荷が足かせとなって、あなたを人生でやるべきことから遠ざけるでしょう。

気づいても気づかなくても、内なる環境と、外の環境が同時に変化しています。
ずれればずれるほど、理解できなくなります。
本当に恐れるべきなのはそのことです。

内なる環境と外なる環境の変化にいつも対応できるように。
そして、その変化に対応した、進化した自分にふさわしい服と靴とバッグで、
新しい世界を歩いていきましょう。


2022年1月20日木曜日

これからは「顔高服低」の時代へ

 約1年前、これからは「顔の時代」になると書きました。
もう既に一部では、そのようになっています。

しかし単純に「顔の時代」になるわけではありません。
それは天気予報風に言うならば、「顔高服低」の時代です。
つまり、メイク、美容、ヘアスタイルにはお金も労力もかけるけれども、
服にはかけない時代です。

具体的に言うと、
コスメはシャネル、ディオール、サンローラン、ジバンシーといったハイブランドのものを使いつつ、着ているものは中古や古着でもよいという考えです。
人によっては、年間のヘアメイクにかかった経費は、被服費を上回るでしょう。

理由はいろいろあります。

ひとつは、現在の流行サイクルが終わりに近づきつつあること、
そして次のサイクルは顔、そして肉体そのものが重要な時代になるだろうということ。

二つ目は、クオリティの高い衣服は定価で買うことが不可能なほど高価なものになったけれども、メイク用品であったら、ハイブランドのものでも1万円もあれば、何かしら買えること。

三つ目は、手が出ない高価な服、靴、バッグのヴィジュアルを見ていらいらしているよりも、手が出るメイク用品を実際に手に取って、自分の顔にのせてみたときのほうが、よほど気分が高揚するし、満足することです。

誰かがおいしそうな食べ物を食べているのを、指をくわえて見ているだけの時間が長くなればなるほど、私たちのみじめな気持ちも続きます。

そのみじめさから脱出するためには、手に届くおいしいものを今すぐ食べたほうがいいのです。

稼げるようになったらいつか買えるとか、
お金がたまったら買おうとか、
そんな来るかどうかわからない未来を待っているよりも、
今すぐに買えて、自分で試してみて、
明日からそのまま出かけられるもののほうが、ずっと価値が高いのです。

人生は待ってくれません。
その間に私たちは年を取り、輝く肌も、しなやかな肉体も徐々に失われていきます。

いつかなんて、永遠に来ません。
それは30年待っても来ませんでした。
そしてこれから30年たっても、来るとは到底思えません。

それならば、多くの人は顔重視を選ぶでしょう。
鏡にうつったその顔が、ありとあらゆるピンクや赤で染まるとき、
買えないものばかり見せられて、あきらめそうになった気持ちが、
再び立ち上がります。

1万円あれば、何か新しいコスメは多くの選択肢の中から選べて、かつ経験できます。
丁寧な接客を受けて、サンプルもいただけて、立派なショッパーに入れてもらえます。
しかし、1万円では、新品の服の選択肢は限られます。
クオリティの高い古着でさえも、1万円以内で買うことは難しくなっています。

選択の自由があることは重要です。
そしてこれからは多くの人が、1万円を握りしめ、コスメ売り場へ赴き、
その選択の自由を行使していくでしょう。
エルメスでさえ、コスメであれば買うことができます。

服については、クオリティの高い中古や古着の服、靴、バッグを選び、
少しばかりの新品を加えてワードローブを構築し、
季節ごとにメイクを変え、新しさを表現していく、
そんな人がこれからもっとふえてくるでしょう。

選べなくなったら終わりです。
選べないとわかったら、途端にそれはどうでもよいものとなるのです。

選べることの重要性をかみしめながら、
私たちは次に来る新しい季節のためのアイシャドウやマスカラ、そしてリップを吟味するでしょう。
それは、私たちが実際に手に入れることができる未来です。