よく、化粧の仕方がその人の全盛期(だと思っている)のときのまま止まっている人がいると言いますが、ファッションにもそれが言えると思います。
最近でも、ごつめのフラットシューズに、体にフィットしないルーズなシルエットで、真っ黒い装いの人を見ると、ああ、80年代が青春時代だったのだなと思います。
残念ながら、ブランドにおいても流行というものがあって、ずっと旬のままというのは大変難しいようです。
前述の黒い装いの人も、自分がファンになったブランドがあって、今でもそこの服を着ているのでしょう。
それは決して、古いものではないと思うのです。
そこのブランドの最新のものだと思います。
けれども、そのブランド自体が時代遅れになってしまうと、どんなに今年の新作を着ても、やはり一昔前の人に見えてしまいます。
洋服を作っているメーカーの人が常に時代の新しさをキャッチしているというわけでもなく、ただ単に、そこのメーカーのデザイナーが自分の好みだけで服を作り続けていると、やがてそれは時代遅れとなってしまうのです。
全身、最新の流行に身を包む必要は全くありませんが、かといって、あまりに時代とは関係ない服を着るというのも、たとえそれがどんなに有名なブランドのものだとしても、おしゃれには見えない要因の1つだと思います。
そして、何より古臭く、老けて見えてしまいます。
若く見えるというのは、若い人用のデザインを着るということではなく、
今の時代の風を感じて、それを表現している服を自分のワードローブの中に取り入れていく、
そんな行為ではないかと思います。