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2018年8月12日日曜日

ポリエステル繊維はなぜ暑いのか

多くの人が、ポリエステルを着ると暑いかどうか知りたいようです。
そこで、化学専攻の人に聞いてみました。
答えは以下のとおりです。

ポリエステル繊維がなぜ暑いのか
ポリエステル繊維は石油由来の原料から作られ、断面がきれいな円形 ポリエステル糸から作られ ています。
石油は水とは混ざりにくいことからわかるように、ポリエステルの原料の多くは水とは混ざりにくい特性を持ち、水と混ざりやすい原料も使われていますが水と混ざりやすい部分はポリエステルを合成するときに反応に使ってしまうので、結局、水とは仲が悪い構造になっています。
このような水とは仲が悪い糸を、きれいな丸い円がきっちりくっつくように織って布にしていくので、空気が通り隙間がなくなり通気性が悪くなります。
水と仲が悪く、かつ空気が通り抜けないので、汗や熱気が体の表面と衣類の間に留まってしまうため、ポリエステル繊維で作られた洋服は暑い、という結果になります。
機能性繊維とは、これらの欠点を企業が改善し、独自開発した繊維となります。
それらは特別なポリエステル繊維であり、通気性、透湿性とも改善されていますが、
特にそのような表記のないポリエステル繊維の場合は、そのような特性には劣るため、
暑いという結論になります。

以上です。
参考にしてください。

なお、化学繊維の詳しい説明、取扱については、
日本化学繊維協会のHPを参考にしてください。
 https://www.jcfa.gr.jp/about_kasen/knowledge/ebook/index.html
「化学せんい」という冊子をダウンロードできます。


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