目が見える人ならば、自分が何かを着てみたとき、
鏡を見て、その自分の姿を確認するでしょう。
そして、鏡の中の自分を見たとき、
さまざまな感情がわいてきます。
喜び、あるいは落胆、
恥ずかしさ、あるいは誇らしさ、
満足感、あるいは不満、
安心感、あるいは言いえぬ不安、
こんな感じで、ポジティブな感情、あるいはネガティブな感情が、
まるで、感情にあるスイッチを押されたかのように、
どこからともなく沸き上がってくるでしょう。
それは指針です。
それはあなたの向かう方向を教えてくれます。
ポジティブな感情は、それを着たあなたと、それを見ているあなたが、
ぴったり一致したことを示しています。
反対に、ネガティブな感情は、それを着たあなたと、それを見ているあなたがどこかずれている、ということを教えてくれます。
ネガティブな感情が出たら、あなたはここで修正できます。
ずれを直すほうに、選択を改めることができます。
服や靴、帽子やアクセサリーなど、
身に着けるものに関しては、
鏡の中のあなたを見たときの、あなた自身の感情が重要です。
例えばショーウィンドウのマネキンが着ているものや、
棚の上のディスプレー、
あるいは、それを手でもったときの感触は、必ずしも正確ではありません。
あなたがあなたを正確に確認できるのは、あなたが映った鏡を見たときのみです。
それ以外のときにあらわれたポジティブな感情は、あなたを惑わす可能性を持っています。
もう一度、自分の服を着て、鏡の中のあなたを見てください。
それはあなたとぴったり一致しているでしょうか?
あなたは、自分自身の姿を見て、
心躍るでしょうか?
それならば大丈夫です。
誰かの視点から似合う似合わないを気にする前に、
あなたにとっての、自分の自分に似合うを見つけましょう。
それはあなたにしか見つけられません。
そしてそれだけが、あなたを本当のあなたへと近づけてくれます。