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2011年8月16日火曜日

自分のために作られたものだわ、と思える服を手に入れる

プレタポルテ、英語であれば、レディ・トゥー・ウエア、日本語だったら、既製服といった、着るばかりの状態にある服が登場してから、その人だけのためにあつらえた服というのは手に入れる機会が少なくなりました。
それを手に入れるためには、オーダーメイドのお店へ行くか、自分で作るか、はたまたお母さんが作るか、でもしなければなりません。
現在は、そういったあつらえた服のかわりに、大量に並ぶ既製服の中から1枚を選ぶことが通常です。

服を選ぶ基準はいろいろあります。
値段、流行、それが必要などなど。人間は服を着なければ生きていけませんから、妥協が必要なのは百も承知です。
それでもなお、まさにこれは自分のために作られた服だわ、と思える服を探す努力を怠ってはいけません。
それはまるで、恋に落ちてしまったかのような、
その服のことを考えるとドキドキしてしまう、
その服を着た自分を想像するだけで、楽しくなってしまう、
モノクロームの日常が、いきなりカラー映画になってしまうような、
そんな服です。

そういった服は、あなたを応援してくれ、励ましてくれます。
落ち込んだ気分を上げてくれます。
いつでもあなたの味方です。

そうでない服、つまり、別にこれは私のために作られたって感じじゃないけど、値段もちょうどいいし、いま買わなきゃいけないし、ちょっと流行ってるみたいだから、というふうに買った服を着ると、
時には、街で同じ服の人とすれ違って嫌な気分になり、
どうにもこうにも着心地が悪くて、イライラしたり、
なんだか急にみじめな気分になったりします。
これでは、そんな服はあなたの味方になるどころか、足を引っ張るだけの、単なる障害物です。

あなたのワードローブの中に、こんな障害物はどれだけあるでしょうか?
こんなつまらない障害に足を取られて、途中で四苦八苦することはありません。
体育祭の競技ではないのですから、自分で取り除ける障害物は、取り去ってしまうに限ります。

いつでも、これはまさに自分のために作られたものだわ、と思える服を探しましょう。
あなたのためだけに作られたものが、そう簡単に見つかるわけはないです。
1万点の服を見て、1点であるかどうかです。
だから、それを探し続ける根気と努力が必要です。

しかし、それをたくさん見つけることができたら、あなたの人生も軽やかになるでしょう。
足元にまとわりつくような、ずるずるした布でできた障害物が少なくなるわけですから。

本当に、あなたのためだけに作られた服は、あなたに勇気を与えてくれます。
それは、永遠に裏切らない、最強の恋人です。