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2019年5月14日火曜日

捨てていい服、捨てないでとっておく服

ワードローブを整理するとき、
その服が捨てるべきなのか、捨てないべきなのか、
とっておくべきなのか、とっておかなくていいものなのか、
これらの点について悩む方も多いのではないかと思います。
では、服の捨て時の目安について書きたいと思います。

捨てていい服
1「モノ」として壊れたもの
・切れた、破れたもの、ゴムが伸び切ったもの
・何回も洗濯して退色があるもの
・ボタンが欠けた、ファスナーの破産など、付属品が壊れたもの
・ポリウレタンが含まれた素材を使い、おおよそ3~4年は経過したもの、またはポリウレタン樹脂が溶けてべたべたしてきているもの

2自分に合わないもの
・サイズが合わないもの
・着るとかゆくなるもの

3流行ったもの
・ある年に非常に流行った大量生産品
・流行ったブランドのアイテムのコピー品

上記の3つに当てはまらないけれども、捨てるべきか、捨てないべきかわからないもので、5年以上の年月を経過したものについては以下のとおりです。
1自分の好きなもの
→破損があっても、サイズが合わなくても、好きなものは捨てなくていいでしょう。心の保険です。
2デザイン的にオリジナルな製品

2について説明します。
5年以上古いもの、10年以上古いものはもう着られないかというと、
そういうわけではありません。
着られるものがあるから古着屋が成立します。
では、どんなものが着られるかというと、
ハイブランドのコレクションで発表されたものや、アディダスのスタンスミス、バーバリーのトレンチコートなど、歴史のあるブランドのアイコニックなアイテムです。
バーバリーのトレンチコートは古くても、多少擦り切れていても、古着屋で売られています。

例えばアレッサンドロ・ミケーレのGUCCIのコレクションは、
必ずや服飾博物館に入るでしょう。
もしそういったものを持っているのなら、
5年たったからという単純な理由で捨てる必要はありません。

ただし、とっておいた古いものがいつでも同じように着られるかというと、
そういうわけではありません。
シルエットの変化がありますから、ビッグなのか、タイトなのか、長いほうがいいのか、短いほうがいいのか、そのときのトレンドによって「着てもおかしくないもの」が変わってきます。
ですから、一度そのシルエットが変わってしまったら、少したってから、次に似たようなシルエットがめぐってくるまで、「着てもおかしくない」状態にはならないでしょう。

まれに、シルエットとは関係なく、例えばイッセイのプリーツプリーズのようにオリジナルなスタイルを発表しているブランドがありますが、そういったものは何年でも着用可能でしょう。

また、これらについては自分で着用しなくても、リサイクルショップや個人の売買サイトを通して売ることが可能です。

無駄な買い物による使い捨ては環境にも悪影響を与えますし、
自分の時間とエネルギーも奪います。
無駄な買い物をしないように、ワードローブは建設的に構築しましょう。

最後に、
捨てる、捨てないに関する選択は必ず自分で行いましょう。
それをしないでいると、必ずいつか後悔することになります。
そして、その選択の責任は自分でとりましょう。 


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