以前あまり聞くことのなかった「自己肯定感」という言葉がそこかしこで見られるようになりました。
海外の心理学関係の文献では、
self esteem(自尊心)や self worth(自己価値)という表現はよく見ましたが、
自己肯定感と訳されているものは、私の記憶ではありません。
調べてみると、これは日本の研究者が使いだした表現だということでした。
こちらの記事によると、自己肯定感とは「欠点を含めて自分を受け入れる力」とあります。
参考ページこちら。
さて、この自己肯定感、ある人にはあり、ない人にはないものです。
そしてこれがないと感じている人たちは、なんとかこの感覚を得ようと試みます。
中には、自分の着るものによって、これを得ようとします。
そのために選ぶのは、他人から見てよく思われるにはどういう格好をすればいいか、ということでしょう。
「愛され」という表現がそのまま示すように、
誰かに「愛され」れば、自己肯定感が高まるものだと多くの人は考えます。
そしていかに「愛され」るか考え、試行錯誤します。
つまり、いかに他人から気に入られるか考えて実行するのです。
そうして、その結果、褒められれば自己肯定感が上がると考えます。
しかしここが曲者です。
すべての他人が褒めるものなどありません。
生きている間は認められなかった芸術家はあまたいます。
また、歌もうまくて、かわいくて、みんなに愛されそうな素敵な衣装を着て、すべてパーフェクトに見えたアイドルでさえ、それを見る人全員に褒められたり、好かれるわけではありません。
見る人すべてによく見られ、「愛され」ようとする試みは成功しないと最初からわかっているものです。
他人に好かれようとして、他人に評価をゆだねている間に、自己肯定感は逆に失われます。
ではどうしたらいいでしょうか。
思い出してください。
あなたをまず最初に肯定しなければならない人は誰なのかを。
あなたの行為をまず最初に確認し、心を動かすのは誰によってなのかを。
あなたがまず最初に肯定しなければならないのは、自分の感情なのです。
自分の感情を無視して、自分の好きよりも他人の好きを優先して、
他人受けする、「愛され」ると考えられている服装をすることは、
自分自身を裏切っていること、つまり自分を否定していることになります。
自己肯定感は、自分で自分の好きを認めない限り、得るのは難しいのです。
自分の感情を否定すればするほど、それは遠ざかります。
自己肯定感を得るために自分ができること、それは自分の好きなものを自分に許可することです。
衣装で言うならば、好きなものを好きに着ることです。
誰かに見せるためではなく、自分のためだけにでも、自分の好きなものを自分に許可し、与えることが自己肯定感を高めるための第一歩です。
自己肯定感が最初から高い人たちは、誰に言われなくとも既にそうしています。
もしそれが、他人が見たら変に思うだろうと自分で思うのなら、
自分だけの楽しみのために着てみればいいでしょう。
すべての人に認められよう、愛されようとする不毛な試みに心砕くよりも、
まずは自分で自分の感情を認め、許すこと。
遠回りのように見えて、これが近道です。
小さいころ、大人に否定や禁止された、自分が着たかった色や形を、
今の自分に着せてあげましょう。
そうすることがどれだけ人の心を満足させることか。
そしてどれだけ自分に安心感を与えるか。
実際にやってみなければわかりません。
それはひそかな楽しみかもしれません。
誰にも言えない秘密になる可能性もあります。
そうであったとしても、それのどこが問題でしょうか?
自分の感情を知るのは自分だけなのです。
それについて、他人がどう思おうと、そんなことはどうでもいい。
まずは自分で自分の感情がどうしたら満たされるか、
何を着たら、自分の気持ちがポジティブなものに満たされるか。
それを探してみて、ひとつひとつ確認してみてください。
その積み重ねがきっと、自己肯定感を高めていくでしょう。
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