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2018年7月11日水曜日

連載のお知らせ

現在、

☆WEB女子SPA!にて『モードをリアルに着る!』連載中(毎週木曜日)
☆WEB日刊SPA!にて『モードをリアルに着る!オム』連載中(隔週金曜日)です。

着こなしの具体的なテクニックについては上記の連載に詳しく書いています。

どうぞごらんくださいませ。

2018年7月3日火曜日

50歳になったら何を着たらいい?という問い

「50歳になったら何を着たらいい?」という問いがありました。
その答えを知っているのは、私ではありません。
ですから、私がお教えできるのは、
その答えにたどり着くまでの1つの方法です。

40歳を過ぎたころでしょうか。
年の重ね方というものが人それぞれ違うものだと、
多くの人が気付くでしょう。
そして年代別に作られているはずの雑誌のモデルが、
どう見てもその年代の人より若いであろうということにも、
薄々感づくのもそのころでしょう。

何歳という、生きてきた時間経過も、
世代という、大雑把な一絡げも、
もはや無意味であると、本当は誰もが気づいています。
ただ、それを声に出してみたり、
文字として書き記してみたりはしないだけです。
なぜならそれをすると、その言葉は石に刻まれた碑文のように、
永遠に消えないような気がするから。

あなたにはあなただけしか知らない過去があり、
同時にあなたさえ知らない未来があります。

50歳になったら何を着たらいいか、
その問いに対する答えへの道は、
あなたのたどってきた過去という階段の上にあり、
今という踊り場で、
目指すべき頂上が見えたときにわかるでしょう。
頂上が見えないのなら、
そこへどうやってたどり着くのかわかりません。

50歳になったら何を着たらいいのかわからないとしたら、
あなたには自分が登ろうとしている、その山のてっぺんが見えていないのでしょう。
それは霧に隠れているのか、
手前の小さな峰に阻まれて見えないのか、
その理由はさまざまでしょうけれども、
とにかく見えないのだろうと思います。

30歳でも、40歳でも、50歳でも、60歳でも、
見えない限りわかりません。

では見るためにはどうしたらいいでしょうか。
見るためには、自分で自分がどうなりたいか、どこへ行きたいのか、
誰といたいのか、何を見て感じたいのか、
どう経験したいのか、
自分で決める以外ないでしょう。
大人になればなるほど、
誰もあなたの行き先を決めてはくれません。
またどうやったらたどり着けるかも、
ほかの誰かが教えることはできません。


決められないのなら、
参考資料を集めましょう。
旅へ出るためのガイドブックのように、
憧れの人が登ったルートを参考にしてもいいでしょう。
もちろんその前にはあなたの現在地や予算を確認しておくこと。
それなしに実行することは不可能です。

それでも最後に決めるのはあなたです。
迷い道に入ってしまったら、
もといた場所へ戻ればいいでしょう。
違ったなと思ったら、違う道を選べばいいでしょう。

下降したくないのなら、
たとえそれが薄紙一枚程度のものであったとしても、
少しずつ上がるためのものを選びましょう。
あなたはもう初心者ではありません。
もう随分と遠くまでやってきました。

未来の自分が待っている場所へ、
自分で自分を引き上げるために、
その1枚があれば、もう一歩先へ進めるような、
そんな服を選んでいけば、
目指す境地へたどり着けるでしょう。

※具体的に何かなどは、個人個人違い過ぎるので、書くことはできません。


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2018年6月15日金曜日

21世紀のチープシック 番外編 私の場合

さて、「21世紀のチープシック」番外編ということで、
実際に私がどうやっていたのかということを書き記したいと思います。

拙著『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』を
もう既にお読みになっていただいた皆さんはお気づきだと思いますが、
私が在籍していた会社は、今で言うところのブラック企業です。
その当時はまだ、ブラック企業という言葉はありませんでした。
まず、労働基準法は守らない、各種ハラスメントは当たり前の無法地帯。

相手は法律を守らないため、辞めようとしてもふつうの手段では辞めさせてもらえず、
やっと脱出できた結果、もたらされたのは働けないほどの身体的及び精神的症状。
端的に言えば病気で、通勤という勤務形態は不可能に。
それ以来、チープシックの実践は不可欠となりました。

では、具体的に何をしていたのか、ご紹介しましょう。

①ファミリーセールや社販
まず、基本的にアパレルメーカーで働いている人たちは、
自分の会社、もしくは知り合いの会社のファミリーセールで多く買い物します。
ファミリーセールがないとしても、例えば物流倉庫へ行って安く買ったりします。
どれぐらい安いかというと、エマ・ホープの靴5000円とか、
イギリスのインポートブランドのシルクブラウス1000円とか、
そんな感じです。
私は自分がいた会社のオリジナル製品は絶対に買いませんでしたが、
ほんの少し扱っていたインポート製品が安くなっていれば買っていました。
また、友達のアパレル会社のファミリーセールや、
お知らせが来ていたインポートブランドのファミリーセールを活用。
大きなもののほとんどはそこで買っていました。
特に友達がヘルムート・ラングの会社にいたのと、私も途中、アルバイトをしたことがあるので、ヘルムート・ラングはコート、ジャケット、ワンピース、カーディガンとよく着ていました。

②自分で作る
服飾専門学校を卒業しているので、自分で作れます。
スカートなんかは作っていました。
一番作ったのは帽子。自分が作った帽子は今もまだかぶっています。
ただし、コートやジャケットなど大物を自分で作るほどの縫製技術はないので、
自分では作りません。

③海外通販
円が100円ぐらいになったころから、海外通販を利用し始めました。
日本へ送る送料があまりかからないところが中心。
ガーネットヒルやシリリュス、ヴィクトリアズシークレットなど利用。
一番着ていたのはアバクロのジャケット。
カタログがブルース・ウェーバー撮影で、とてもよかったです。

④古着
原宿のハンジロウというかなり広い古着屋さんで買ったコートを、
一部自分で直して着ていました。

⑤海外で買う
服にお金を使うより、アパレル会社時代には行けなかった海外旅行がしたかったので、
1年間ためたお金で海外旅行をしていました。
その際に、現地で購入。どこで買うと決めているわけではなかったので、
行き当たりばったりです。
よく着ていたのはリバティで買ったリバティプリントのシャツと、
フィレンツェで買ったブラウス。どちらも穴があくほど着ていました。
またロンドンのアーチストたちのマーケットで買った帽子もよくかぶっていました。

⑤アウトレット
近場のアウトレットを利用。
ハイブランドではないけれども、「コレクションをやっているレベルのブランドのもので、75パーセント引きぐらいになっているもの」みたいな感じで買っていました。

⑥親のものを着る、使う
70年代に父親がヨーロッパから買ってきたグッチのバッグやオメガの時計も使っていました。
また、母親のライセンスのサンローランのヴェルヴェットのジャケットも着ていました。

⑦妹から借りる
バッグは妹から借りていました。(今でも!)

そのほか、問題のファストファッションですが、
さすがにジル・サンダーがコラボレーションしたときには買ってしまいました。
けれども今ではもう持っていませんし、買いません。

私がチープシックを激しく実践していたときには、
今ほど中古市場が活況ではなかったので、
中古を買うというふうにはなりませんでしたが、
今現在は、中古市場がとても充実しているので、
ファストファッションを買わずとも十分やっていけるし、
むしろ中古のほうがいいものが揃っているので、
中古で買ったほうがだんぜんいいです。

私はブラック企業で死にそうになったとき、
「私はこの人生でどうしたいのか?」を真剣に考えました。
その結果、クオリティ・オブ・ライフが大事だという結論に至りました。
ライフとは働くことだけではありません。
毎日の暮らし、食べ物、睡眠、勉強、旅、友達、健康など、
さまざまなことが含まれます。
もちろん、「おしゃれ」だけが人生ではありません。
アパレル会社にいる人たちの、ファッションは大事にするけれども、
そのほかのことをおざなりにするファッション至上主義には懐疑的だったので、
私はそういう生き方はしないと決めました。

おしゃれが人生のすべてではないし、
多大なエネルギーは使えない。
ほかに大事なことがたくさんある。
それでもおしゃれをしたいときにどうしたらいいか?
「21世紀のチープシック」の実践は、私なりの、その一つの答えです。


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2018年6月9日土曜日

蒸し暑い季節に何を着るか

梅雨から夏の蒸し暑い季節が訪れると、
多くの人が何を着たらいいかわからない、着るものがないという状況に陥ります。
理由は、一般的な西洋の衣服は、今の日本のような気温が高く蒸し暑い気候には適していないからです。

ご存知のように、年々、日本の梅雨から夏にかけては気温が高くなっています。
そして非常に蒸し暑く、雨も多いです。
西洋の衣服はそれに対応するようにできていませんし、
今現在も、それに適した衣服の提案はほとんどなされていません。
蒸し暑さ対策に関しては、西洋の衣服は参考になりません。

けれども、そうはいっても、私たちは西洋の衣服、
つまり洋服を着なければなりません。
ではどうしたらいいか。
その最適解はありませんが、いくつかの方法の提案はできます。

私がここ数年お勧めしているのは、
特にふだん着に関しては、スポーツウエアとアウトドアウエアの活用です。
スポーツウエア、アウトドアウエアともに、
湿度や気温に適した素材を使い、
ベンチレーターなどの機能を取り付けたものもあります。
また、昨今のスポーツウエアやアウトドアウエアはデザイン性も非常に高く、
街着としては最適です。
これらを積極的にふだん着に取り入れることで、
梅雨や蒸し暑い夏はかなり快適に過ごすことができます。

次にお勧めなのは、
いわゆるエスニックと呼ばれている民俗衣装に準じたもの。

エスニックと呼ばれている民俗衣装のスタイルとしては、
インド、アフリカ、ベトナム、タイなど、暑い国のスタイルがあります。
特にインド製のチュニックやドレスなどはセレクトショップなどにも多く売られていますし、その薄いコットンや風通しのいいスタイルは、
日本の真夏にも適しています。
またコットンだけではなく、同じように暑い国でよく着られるシルク素材も、
夏は涼しく感じられ、日本の蒸し暑い季節にも適した素材です。
ただ、これらにはそのテイストの好き嫌いがありますので、
こういったテイストが好きな場合、積極的に取り入れるといいでしょう。

最後はコロニアルと呼ばれるスタイルです。
コロニアルスタイルとは、イギリス、フランス、オランダなどがアジアやアフリカ諸国を植民地としていた時代に、その植民地でイギリス人、フランス人、オランダ人がしていたスタイルです。
なかなかイメージがわかないかもしれませんが、
例えばフランスのコロニアルスタイルだったら映画の『インドシナ』や『愛人』、
イギリスだったら、映画『イングリッシュ・ペイシェント』や『愛と哀しみの果て』などに見ることができます。
これらは、要するに、西洋の衣服を暑い地域に合わせて改変したスタイルで、
主に白い麻のスーツやドレス、サファリジャケットに短パンといったものです。
コロニアルスタイルでは、暑い地域にありながらも男性は白麻のジャケット着用など、
どちらかというと、フォーマルなスタイル。
暑い夏によりフォーマルなスタイルをしたいという場合は参考になると思います。

これら、今の時点で提案できるものですが、
多くの人が最も困るのが通勤着でしょう。
しかしこれも、これが日本の夏の正統な通勤着です、などというものはなく、
それぞれの仕事場にそれぞれローカルルールがあるでしょうから、
それに従うこと、としか言いようがありません。
女性の薄着も仕事場によって許容範囲が変わってきますので、
通勤服はこれにしなさい、などということは言えません。

最初に書き記したように、
西洋の衣服は今の日本のような、どちらかというと亜熱帯に近い気候の国には適してはいません。
その上で着るわけですから、どこかしら無理が生じます。
自分の中の優先順位が決めて、それぞれが対応していくのがよいのではないかと思います。


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2018年5月11日金曜日

『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』「おしゃれであっても中身のない人は魅力的じゃない」(あるいはギャルソンを着た悪魔)公開

⑥おしゃれであっても中身のない人は魅力的じゃない (あるいはギャルソンを着た悪魔)
「おしゃれであっても中身のない人は魅力的じゃない」と、私は考えています。そう考えるに至ったエピソードをご紹介します。
私はファッションの専門学校にも行きましたし、卒業後は、一人のデザイナーが率いる日本のブランドにも、そしていわゆる大手アパレル企業にも在籍したことがあります。その間、ファッションが好きなおしゃれな人たちをたくさん見てきました。
その中で特に印象的だった女性が一人います。
彼女は大手アパレル企業で、私が所属するブランドのチーフデザイナーでした。当時最もはやっていたブランドのコレクションで発表されたスタイルをいつも身にまとい、毎日違う服を着ていました(自分のお給料では買えないので、親に買ってもらっていたようです)。後に私は彼女のことを『プラダを着た悪魔』にちなんで「ギャルソンを着た悪魔」と命名しました。
彼女のことを何も知らずに、ただそのルックスを見ているだけでしたら、おしゃれな30歳の女性でしょう。上から下まで最新流行の服を着ています。コレクションで発表されたスタイルそのままです。誰も文句のつけようがありません。
けれどもそんな彼女は、上司には媚びへつらい、丁寧な言葉遣いをするにもかかわらず、部下に対しては乱暴な言葉遣いで、名前は呼び捨て、敬意を表するということがありません。また、役員でもないのになぜか昼間から出勤し、夜遅くまで会社に残ります。彼女はチーフデザイナーですから、彼女の決裁印がないと進まない仕事が多く、部下は彼女の出勤を待ち、彼女より先に帰ることができません。
そんな彼女はターゲットに決めた部下にハラスメントを繰り返します。例えば、理由もなくいきなり多くの人の面前で叱責し始めたり、解決方法がないような無理難題をターゲットの部下に押し付けたりします。
そうかと思えば、いきなりヒステリーを起して泣き叫んだり、仕事中にもかかわらず、煙草を吸うためにどこかへ消えます。それだけではありません。部下に仕事を依頼しておいて、その部下が仕事ができ上がったことを彼女に報告すると、上がった仕事をすべてボツにします。そして金曜日や土曜日には必ずサービス残業をさせ、夜遅くまで仕事をさせます。ちなみに、この会社では夜6時になると暖房と冷房は消されます。
私はこのとき、この世には人を不幸にして喜んでいる人が本当にいるのだということを知りました。そして私にとって彼女は、この世で最もああはなりたくないと思わせる女性でした。
そんな彼女からも、私は学んだことがあります。
いくらおしゃれでも、人間性が最低だったら全く意味がないと。他人の人権を無視し、人を困らせて喜び、自分の利益を最優先する、そんな人がおしゃれをしたところで、それは肥大したエゴの醜い姿であると。
ファッションが好きな人はファッション至上主義に陥りがちですが、それは大変愚かなことです。おしゃれであることがこの世で一番重要なことでもないし、その人の魅力のすべてではありません。おしゃれでなくても魅力的な人はたくさんいるし、おしゃれでも最低な人はいます。
忘れないでください。いくらおしゃれであっても、中身がなく、他人の人権を平気で侵害するようなら、そんなおしゃれは全く意味がありません。どんなにおしゃれをしたところで、その人間性は隠せません。
中身が伴ってこそのおしゃれです。外見が重要でないとは言いませんが、それが絶対的なものではないということを知っておきましょう。そしてもし人生のどこかで、中身がなくて、ただ単におしゃれなだけの人に出会ったら、貧しい人だと哀れみましょう。そんな人に憧れることもうらやむ必要もありません。
おしゃれより人間的な魅力のほうが重要です。くれぐれも、おしゃれなだけでなんの魅力もない人にならないように気をつけましょう。


※こちら、私の下書きバージョンです。出版されたものとは若干違っております。

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2018年5月2日水曜日

『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』「はじめに」公開


多くの人が、「服はたくさん持っているのに着る服がない」と言います。朝、あるいはどこかへ出かける前、クローゼットを開けてまず思うのは、「服はたくさん持っているのに着る服がない」ということ。着る服がないとはどういうことでしょうか。
 サイズが合わなくて着られない。破けていたり、毛玉ができたりしているので着られない。古すぎて着られない。しみがあるから着られない。
 これらが理由でしょうか。違うのではないかと思います。こんな服だったら、もうとっくの昔に捨てているでしょう。
 サイズが合っていないわけでも、破けているわけでも、毛玉ができているわけでもなくて、そこそこ新しくて、クリーニングに出したばっかりでしみもない、そんな服がクローゼットにあるでしょう。これらはすべて着られる服。それなのに着る服がないとあなたは言います。
 それは、正確に言うと、着ようと思える服がないということではないでしょうか。どうして着ようと思えないのでしょうか。それを着たらどう感じるのでしょうか。 
それを着ても楽しくない、素敵に見えない、格好よく見えない、何よりも、自分の気持ちが動かない。それら、物理的には着ることができるたくさんの服は、着る気が起きない服で、その着る気が起きない服を着てみたとしても、あなたは全然楽しくならない、そんな服ではないでしょうか。
小さなことではありますが、毎日どの服を着るかということは、人生の選択の1つです。その選択の一つ一つの積み重ねが、あなたの人生を形作ります。その服を着るか着ないかという選択は、小さな子供でもない限り、着る人自身によってなされます。
 そして、それよりも前、その服を買う、または所持すると決めたのはあなた自身のはずです。
 毎日着る、その服です。たまにしか着ない、着なくてはならない服や仕事場の制服の話ではありません。大人になって、自分で選んで、自分で買って、そうしてあなたのクローゼットに並んでいる、その服です。
もちろん中には誰かからもらった服もあるかもしれません。だとしても、最終的に、その服をあなたのクローゼットに入れる許可を与えたのは、もしあなたがいい年の大人であるならば、お母さんでも、先生でも、パートナーでもなく、あなた自身ではないでしょうか。
 過去にあなたは、その着る気の起きない服を自分で選択しました。そしてそれを所持し続けているのも、あなたの選択の結果です。
 そんなことないわ、これはあの先生が着なさいと言ったの、有名な誰かがお勧めしていたの、これは高いの、これはブランドのロゴがあるの、これはみんなが褒めてくれたの、これはパートナーのお気に入りなの。たくさんの言い訳はあるでしょう。それでも最終的に選択したのはきっとあなたでしょう。
 要するに、あなたの過去の選択は、現在のあなたのためにならなかったということです。その過去の選択は、未来のあなたを喜ばせませんでした。
 あなたは多くのドレスの中からその1枚を選びました。逆に言えば、その他すべてのものをあなたは選びませんでした。もしかしてあなたがその誰かのお勧めのドレスではなく、その隣にあった、あなたが一瞬、よいなと思ったあの赤いドレスを選んでいたら、あなたの運命は変わっていたかもしれません。あるいはパラレルワールドで、その赤いドレスを着たあなたが今ごろ微笑みながら、華やぐ街を誰かと一緒に歩いているかもしれません。選択とはそういうことです。1枚のドレスを選ぶか選ばないかで、あなたの未来が変わってきます。
 そして今、過去のあなたの選択は今のあなたを喜ばせていないのです。だとしたら、いつものその選択の方法を考え直したらよいのではないでしょうか。
 ファッション誌もたくさん買って読んだでしょう。誰かのお勧めも買ってみたことでしょう。そして何よりも、あなたは今の自分のワードローブを作るために、相当なお金を使ってきたのではないでしょうか。そのお金はそんなに簡単に手に入れることができたものでしょうか。
 今、日本に住む多くの人、特に女性にはチープシックが必要です。おしゃれはお金で解決できます。けれども、日本に住む多くの女性は、何でも好きなものを自由に買える境遇にはありません。
 思えば私がそうでした。
 普通に働けばひとり暮らしができて、30歳になるころには好きな服を買えるようになると純粋に信じていた20代の私は、そうではないという現実にぶち当たりました。月に6日の休みしかなく、長時間働いているにもかかわらず、どう考えてもいただくお金ではひとり暮らしをすることができません。
 あるとき私はアパレル会社の40代の先輩に、いつになったら実家を出てひとり暮らしできるだけのお給料がもらえるか聞いてみました。すると、その先輩はこう言いました。
「40歳過ぎてもひとり暮らしできるだけのお給料なんかもらえないわよ。家を出たかったら結婚する以外ないわね。けれども、結婚したらこんな長時間労働の仕事は続けられないから、辞めるしかないわ」
 究極の二者択一を突きつけられて、20代の私は目の前が真っ暗になりました。まさか普通に働いて40歳を過ぎてもひとり暮らしができないなど、考えたこともありませんでした。
 一部上場企業の正社員として働いてもひとり暮らしができない。好きな服を好きなように買うこともできない。どうしたらいいかわからなくなったとき、チープシックという方法があると知りました。それはまだ21世紀にはあと少しというときで、私は結局、第三の道、つまり「身体を壊して普通に仕事をすることはできない」を選択せざるを得なくなり、ますますチープシックが必要になりました。
 翻って現在の私の周りを見てみると、同じような境遇の女性がたくさんいます。20代の私の友人も正社員で働いているにもかかわらず、ひとり暮らしするほどのお給料はもらっていません。また、30代で非正規雇用のシングルの女性もたくさんいます。
 おしゃれはお金で解決できます。ですから好きなものを好きなように買える人にチープシックは必要ありません。けれどもそうでない場合、私たちにはチープシックが必要です。
この本でお伝えするのは、限られた予算の中でお金を賢く使って、あなたの心を動かすような服を自分で選ぶことができるようになるための方法論です。今までやっていた選択方法では今のあなたが喜ばないのなら、そして好きなものを自由に買えないのなら、これからは未来のあなたを喜ぶような、そして被服費で生活がおびやかされないような選択ができればいいのです。
そのドレス1枚を選ぶか選ばないかで、そのジャケット1枚を着るか着ないかで、あなたの未来は変わります。望む未来を作るため、どのように選択したらいいのか、これからお伝えしましょう。

※こちら、私の下書きバージョンです。出版されたものとは若干違っております。 
※注意 チープシックは「プチプラ」ではありません。ファストファッションは買いませんので、勝手に決めつけないでください。

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2018年5月1日火曜日

2018年5月19日 ファッションレッスン初級(終了)

※終了いたしました。
ファッションレッスン初級は、
『わたし史上最高のおしゃれになる!』にあるメソッドについてのものを
グループレッスン用に再編集したものです。
でき上がったマップと、ワードローブ分類表について私がチェック、アドバイスします。

ワードローブ構築がわからない方、
被服費を減らしたい方、
おしゃれに見える方法を知りたい方、
「服はたくさんある、だけれども、着るものがない」方など、
ごく普通の人のための講座内容ですので、
お気軽にご参加くださいませ。

現在募集中の日程
2018年5月19日(土)

日時:2018年5月19日(土)
場所:神奈川県藤沢市、小田急江ノ島線湘南台駅付近
時間:10:30~16:30 
定員:8名
対象:どなたでも
参加費用:2万円(当日現金払い) 
主催 小林
注意事項:主要交通機関が止まるような天候等の場合、中止にいたします。
※当日、ご自分のワードローブの分類表を作ります。そのためご自分のもう既に持っていて、これからも着る予定のアイテムを撮影した写真が必要となります。

お申し込みは
fateshowthyforce@gmail.com
まで、
メールのタイトル「5月19日初級」とし、
・お名前(本名)
・年齢(20歳代、30歳代、40歳代、50歳代など)
・ファッション誌で買うとしたら何かその雑誌名(ない場合は結構です) 
をご記入の上、お申し込みください。

定員に達しましたら締め切ります。