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2013年6月24日月曜日

バッグの色の選び方

昔のルールでは、
バッグと靴の色は合わせることになっていました。
しかし、今では、必ずしもそうする必要がないと考えるのが一般的です。
ただ、それならば好きな色を適当に持ってくればいいかというと、
そういうわけではなく、ちょっとした法則があります。
何パターンかあるので、
順に説明していきます。

まず、バッグの色を靴と同じにする。
今では必ずしもそうではないといっても、
やはり基本はこれです。
何色のバッグを買えばいいかわからない場合は、
とりあえず一緒にあわせようと思っている靴と同じ色のものを選んでください。
特に、黒と茶については、靴と同色のほうがあわせやすいです。
また、よりオフィシャルな感じを出したいときは、
黒い靴に黒いバッグ、茶色い靴に茶色いバッグにしたほうがよいでしょう。
黒と茶色については、昔から一般的な靴の色です。
その黒と茶の靴に、オーソドックスな形のバッグをあわせる場合は、
やはり昔からのルールどおり、色は合わせたほうがよいです。
失敗はありませんし、どこへ出ても恥ずかしくないスタイルとなります。

次に、バッグと服の色を合わせる。
靴の色と同色ではなくても、服の中の1色を使うのも、
取り合わせとしては簡単で、しかもおしゃれに見えます。
この場合、たとえば全身が黒と茶のコーディネイトだった場合、
靴は黒、だけれどもバッグは茶色を持ってきても大丈夫です。
また、バッグを黒と茶のバイカラーや、黒と茶のひょう柄などにしてもよいでしょう。
統一感があれば、問題ありません。

3番目に、差し色としてバッグの色を選ぶ。
バッグの中でも、特に、実用というよりアクセサリー的な要素の強いもの、
たとえば小さなクラッチバッグやパーティ・バッグ、、ボディ・クロス・バッグなどの場合、
全体のコーディネイトの差し色として、
バッグにまったく違う色を持ってくることもできます。
たとえば、黒一色のコーディネイトのネオン・ピンクの小さなバッグ、
グレーのグラデーションのコーディネイトに赤いバッグなど、
色をきかせることによって、おしゃれ具合は増します。

最後に、全体のコーディネイトや靴とは関係ない色。
これは、たとえばかごバッグや布のバッグ、銀や金のビニールワイヤー・バッグなどです。
ラフィアやつる植物の色合いは決まっているので、
全体とはまったく関係がない色でも、問題ありません。
銀や金のバッグも、どちらかといえばアクセサリーなので、
銀や金のジュエリーをあわせるのと同じ感覚で使えばいいでしょう。


全体的に言えることは、
オフィシャルな雰囲気を出したい場合、色を合わせ、カジュアルな場合は色を合わせる必要がないということです。
選んだ靴が黒や茶色のローファーや、クラッシックなパンプスの場合、
色を合わせると、より一層オフィシャルな感じは出ますし、

靴がカラフルなサンダルやエスパドリーユ、スニーカーなどの場合、
バッグの色を合わせる必要はなくなります。
また、バッグ自体も、ピンクや黄色、グリーンなどの色もの、
または白い場合、靴や服と合わせる必要はなく、
アクセサリーや小物を付け足すように、色を付け足すと考えればよいでしょう。

こうやって考えていくと、
バッグの色合わせはかなり複雑です。
よくわからない、考えるのがいやな場合は、
とりあえず同じ色を選ぶのが、もっとも無難な方法です。
また、靴は黒か茶のみなどという場合は、
黒と茶の2色使いのものを持っておけば、
黒の靴でも、茶色の靴でも、両方使えますので、便利だと思います。

ここ数年、ある特定の、いわゆるブランドもののバッグを、
どんなスタイルにでも合わせるという人が多いですけれども、
あれは決しておしゃれではありません。
バッグの色のことなど、考えていないという証拠です。
工夫の跡が見られません。
それに比べたら、
ブランドものでなくても、
高くなくても、
自分で考えて、選択した色のバッグを持つほうが、ずっとおしゃれに見えます。

あなたがほかの人に伝えたいのは、ブランド物のロゴではないはずです。
そこから脱するためには、とにかくまず自分で考える、
そして試してみることです。
絶対的な答えがあるわけではありません。
いろいろ実験してみるうちに、自分なりのしっくりくる靴とバッグの色合わせのルールが見つかるでしょう。
そのルールが見つかるまで、探し続けてください。
あきらめなければ、見つかります。


★ こちらのブログおよびメールにて、個人的なファッションのご相談、ご質問は受け付けておりません。

2013年6月17日月曜日

足もと(素足、ソックス、ストッキング)

足元というのは、決して装いの主役ではないけれど、
忘れるわけにもいかないところです。

足元、つまり、ボトムから靴までの間は、
素足、
ソックス、
ストッキング(タイツ)
の可能性が考えられます。

この足元、どうしたらおしゃれに見えるかにも、
実はルールがあります。

まず、ソックスです。
ソックスを選ぶときに重要なのは、その色です。
ソックスの色選びの基本は以下のとおりになります。

まず、靴と同色、または同系色。
次に、ボトムと同色、または同系色。
最後に、差し色、です。
これはタイツの色選びも同じです。

靴やボトムと同色にすることによって、
色による脚の切れ目が少なくなり、
脚がすっきり、長く見えます。
ですから、そういう効果をねらう場合は、
このどちらかにするといいでしょう。

もう一つの方法はソックスに差し色を入れる方法です。
たとえば、帽子、マフラー、バッグなどと同じ色を
ソックスにも使用します。
色だけでなく、
水玉のスカーフと水玉のソックス、
ストライプのマフラーとボーダーのソックスなどをあわせてもおしゃれです。
これはどちらかといえば、上級テクニックですが、
ソックスは気軽に取り入れやすいので、誰にでもでもできてお勧めです。

次に、素足にするか、ストッキングにするかの問題です。
足元を素足にすることにより、
抜け感が生まれます。
ストッキングも同じように肌色ではありますが、
抜け感という点では、やはり素肌にはかないません。
また、サンダルなどの場合、素足にきれいに塗られたネイルは、
それだけで美しいです。

ただ、あらたまった場においては、ストッキングのほうが好ましく思われるでしょう。
また、服装全体がコンサバだったなら、
素足よりはストッキングを選ぶのではないかと思います。
日本は靴を脱ぐ習慣がありますから、
どこかへ上がるとわかっているときは、
素足だと、やはり少し気まり悪いです。
(ただ、その場合はソックスを持参して、上がる前にはけば、その問題は解決します)

ただ、いくらファッションがコンサバとはいっても、
真夏のサンダルにストッキングは、少し暑苦しいと思います。
外国に行くと、肌色ストッキングをはいているのは日本人と思われているらしいですが、
暑いのにわざわざ肌色のストッキングというのは、
おしゃれかどうかという点では、少し落ちます。
ただ、これも、ストッキングをはかなければいけないルールがある会社などもあると思いますので、
その場合は、もちろんそれに従っておいたほうがよいでしょう。

真夏のストッキングではなく、寒い季節の、
黒いシアーのストッキングは、脚をより美しく見せてくれるので、
おしゃれ度は上がります。
真冬だからといって、どこでもいつでもマットなタイツをはくというのではなく、
全体のスタイルを見て、使い分けするとよいでしょう。

最後に、最近、ミニ丈のボトムが台頭してきたために、
よくはかれるようになったレギンスとトレンカです。

レギンスとトレンカのほとんどは黒ですが、
やはりこれも、どんなスタイルにでも黒いレギンス、トレンカでは、
おしゃれではありません。
ただ単に実用ではいているようにしか見えません。
特に、ソフトなシフォンのような素材のパステルカラーのふわふわしたミニスカートやホットパンツに、黒いトレンカは興ざめです。
レギンスやトレンカもソックスと同じように、
靴、またはボトムとつながるような色を選ぶときれいです。
だからといって、パステルカラーのトレンカというのもないでしょうから、
その場合、レギンスやトレンカはあきらめて、潔く脚を見せるか、
またはニーハイ・ソックスを選んだほうがよいでしょう。

逆に冬場などの、黒いミニスカートやホットパンツに黒いレギンスやトレンカは、
いろいろな意味で効果的です。
黒に黒をあわせることで、
脚にコンプレックスがある人でもかなり補正できますし、
人の目もごまかせます。
もちろん、腰から下が長く見えます。

「美は細部に宿る」と言います。
トータルでコーディネイトするためには、
細部までチェックしなくてはなりません。
それができていないと、つめが甘くなり、
完成度が低くなります。
紙の束の角をあわせるように、
足元の選択をきっちりすると、
全体が引き締まります。

ソックスやタイツは、決して高いものではありません。
手軽におしゃれを楽しめる、小さな部分です。
小さな部分を、手抜きせず、
きちんと丁寧につめていく。
その積み重ねが、おしゃれです。







2013年6月10日月曜日

カーディガン

カーディガンを今現在、持っていない方はいらっしゃるかもしれませんが、
今まで一度も着たことがないという方はいらっしゃらないと思います。
また、ファッションがコンサバでも、モードでも、
カーディガンの形やスタイルに大きな差はありません。
もちろん、中にはデザイン性の高い、
オーソドックスなカーディガンからは程遠いデザインのものもありますし、
時代によって、体に対するフィット加減は違いますが、
それでもなお、カーディガンというものは、
年齢を問わず、時代や流行を超えて、
誰でもが持っている、稀有なアイテムだと思います。

そんなカーディガンですが、なにがカーディガンかというと、
定義は簡単です。
ニットで前あきのもの、これだけです。
考案したのは、イギリスのカーディガン伯爵で、
カーディガンという名称は、この伯爵の名前が由来です。

ニットで前あきのものすべてがカーディガンなわけですが、
前あきの形はVネック、またはクルーネック、
そして、中には襟つきのものもあります。
また、ボタンもあるものと、ないものがありますが、
基本的にはボタンどめです。
袖は長袖がほとんどで、まれに半袖のものもあります。
あとは、そのときの流行のシルエットがあるのみで、
タイトなものもあれば、大きなものもあります。

デザイン性が高いものは、ないわけではありませんが、
ほかのアイテム、たとえばワンピースやジャケット、シャツほど、
大きくデザインされたものはあまり好まれません。
その理由は、カーディガンが、寒いときの羽織ものという位置づけにあるからだと思われます。
そのために、その羽織ものとしての機能が失われるようなデザインは嫌われます。
ですから、形のデザイン性よりも、たとえば色であるとか、刺繍による装飾などによって、
バラエティが作られています。

また、カーディガンは1年を通して使えるアイテムです。
真夏の日本でさえも、冷房の風から体を守るために、カーディガンは重宝します。
素材を変えれば、1年間、どんなときにも使えます。

そして、カーディガンは、そのボタンの存在により、ふつうのセーターより、
あらたまったイメージを醸し出します。
特に、ツインセットとしてカーディガンを着れば、より一層ノーブルになります。

1年じゅう使える、流行による変化があまりない、羽織ものとしての機能性、1枚でも着られる、
色のバラエティの豊かさがあるなど、
カーディガンは、白シャツと並ぶ、最強のアイテムの1つなのです。

そんなカーディガンですが、大人が選ぶとしたら何に注意したらよいでしょうか。
まずは素材です。
シンプルなデザインのカーディガンであればあるほど、
素材が目立ちます。
冬のカシミア、夏の海島綿など、上質な素材のものを選び、
丁寧に扱えば、何年も長持ちします。
買うときは、値段が高いと感じるかもしれませんが、
ごくごく普通のシンプルなものを選べば、結果的に、それは決して高くはない買い物です。

そして、次は色。
カーディガンは、自分がいつも使うメインの色のものを選ぶのもいいですし、
差し色の色を選ぶのもお勧めです。
肩にかけたり、腰にまいたりという、小物としての使い方もありますので、
そのときは、差し色のものを選ぶと、全体のコーディネイトが決まります。

そして、そんな上質なカーディガンをよりノーブルに着こなそうと思うのなら、
首元にシルクのスカーフや、パールやターコイズのネックレス、ダイヤモンドのペンダントなど、
やはり上質なアクセサリーを持ってくるとよいでしょう。
また、丁寧で豪華な刺繍などがされているものは、アクセサリーがなくても、
それだけで絵になります。

また、カーディガンはもちろんシャツの上に羽織ってもよいものですが、
シャツではなくて、女性が下着やキャミソールの上に直接、着ると、
それは男性にはできない着こなしであり、セクシーです。

カーディガンは、なんてこともないアイテムです。
子供から大人まで、男も、女でも、誰でも着ています。
そして、そんなカーディガンだからこそ、慎重に、じっくりと選んでほしいと思います。
なぜなら、ここにはパラドックスがあるからです。
誰でも着ているものだからこそ、誰とも違うように見せることができるということ。
簡単だからこそ、難しいということ。
男女の性別のないアイテムだから、より一層、女性らしく見えるということ。

まずは自分にぴったりのカーディガンを見つけましょう。
そして、その次の段階は、
上記のことを意識してみてください。
誰もが着ているもので、どれだけ自分を表現できるのか。
何の変哲もない形のいカーディガンを、どれだけおしゃれに見せることができるのか。
鏡の前でいろいろ試してみて、
自分なりの答えを見つけていきましょう。
簡単なようでいて、難しいです。
だけれども、その難しさに取り組んだ分だけ、それは自分の実力となります。

それをやってみたか、やらなかったかの差が、
おしゃれな人とそうでない人との差です。
おしゃれとは、結局のところ、努力です。











2013年6月3日月曜日

おしゃれ上級者への道とは

普通の人のおしゃれと、
おしゃれ上級者のおしゃれには、決定的な違いがあります。
それは、どれだけデザイン性のある服を取り入れているか、ということです。
おしゃれ上級者のワードローブには、単なるシンプルではない、
デザイン性の高い美しい服が並びます。

ファッション業界とは関係のない一般の人は、
おしゃれの基本をきちんと守り、
シンプルな服を美しい色合いで着こなせれば、
それだけで十分におしゃれだし、美しいとわたしは思います。
また、特にそれ以上、おしゃれに力を入れる必要もないとも思います。
人生には、もっと重要な事項がたくさんありますから。

しかし、ある程度、おしゃれの基本を理解し、実際に実践できるようになって、
何か物足りない、もうちょっとおしゃれを楽しみたい、
そして上級へいきたいと思ったら、
ただのシンプルではない、デザイン性のある服を取り入れてみるのはいいことだと思います。

なぜならシンプルな服はどうしてもほかの人と同じ格好になりやすいという欠点があるからです。
白いシャツにブルー・ジーンズ、白いコンバースにトレンチコートは、
王道のスタイルではありますが、似たような格好をしている人はたくさんいます。
そこから抜け出し、より自分らしさを表現するためには、
デザイン性の高いアイテムを取り入れる必要性が出てきます。

コレクションに集まるファッション関係者を撮ったスナップ写真に見られるスタイルは、
シンプルでシックというよりは、
まさにこのデザイン性の高い服のみで構成された、おしゃれ上級者スタイルです。
彼女たちが競っているのは、その難しいアイテムをどれだけ自分らしく取り入れて、
着こなせるかどうかという点です。
ただ、ごく普通の一般の人が、ここまでやる必要はないと思いますし、
実際にパリ、ロンドン、ニューヨーク、東京といった都市でも、
そんな格好をしている人たちは、ほんとうにごく一部です。

あそこまではいかなくても、少しデザイン性の高いものを取り入れるだけで、
おしゃれの度合いは上がります。

では、その取り入れるべきデザイン性の高いアイテムは、どうやって選べばよいでしょうか。

その1つの方法は、世界的に有名なブランドのファッションを取り入れるというスタイル。
世界的に認知されているブランドが作りだす服は、それなりに完成度が高いものです。
もちろんすべて何でもいいというわけではありませんし、明らかな失敗作もありますが、
ある程度の基準はクリアしています。
そこから、自分がどうしても、理由もなく好きだと思うものを選びます。
価格にしても、デザインにしても、少し冒険になることとは思いますが、
まずは1点取り入れてみることから始めてみてください。

次に、別に有名ではないが、個性的なファッションを発表しているブランドのもので、
自分が好きなものを取り入れるというスタイル。
世界的に有名ブランドでなくても、デザイン性の高い服を扱っているブランドはあります。
そこは有名ではないので、雑誌にも取り上げられることは少ないでしょうし、
情報もあまりないため、自分でさがしに出かけなければなりませんが、
自分が気に入れば、そういった小さな、
しかしセンスのいいブランドのものを取り入れてみるというのもお勧めです。

しかし、何でもかんでもデザイン性の高いものを取り入れれば、
それでおしゃれになるというわけではありません。
世の中には、センスの悪いデザインの服を作っているデザイナーがたくさんいます。
意味のない、あり得ない、デザインや色合いの服も存在しています。
意味のないダーツ、意味のない切り替え、意味のない端の始末、
意味のないフリル、過剰な色合いなどなど、
デザイナーのエゴ丸出しな、着る人のことなど考えていない、
どうしようもないデザインの、下品な服がたくさんあります。
そんなものを着たところで、おしゃれには見えません。
ですから、そんなものを買ってしまわないためにも、
何よりもまず身につけるべきは、本物を見る目なのです。

いいものを見続けることによってしか、本物を見る目は養われません。
これは芸術でも、音楽でも、文学でも、骨董でも、何でも同じです。
ジャンクとフェイクに囲まれていたら、いつまでたっても、
ほんとうにいいものなど、わからないのです。
わからないから、単にブランドのロゴやマークが入っていればおしゃれであるという、
勘違いが起こります。
優れたデザインであることと、ブランドのロゴやマークが入っていることとは、
何の関係もありません。

最新流行を発信しているブランドの商品が、
ほんとうに優れたデザインである場合、
古くなっても、その優れたデザイン性は失われません。
 半年たったら腐ってしまう流行ではなく、
その中には確かに、何年も着られる、完成度の高い美しいデザインのものがあります。
そういったものを選ぶためにも、
何億とある服の中から、美しいものを選ぶ審美眼を育てる必要があるのです。

おしゃれの基礎がマスターできたと思ったら、
どうぞ次のステップへ進んでみてください。
一朝一夕ではできません。
自分をよく知ることと同時に、世界の中に散らばって存在している美を見つける目を養うこと。
そして、自分とその美しいデザインとの間に、
よい関係を築いていくことがおしゃれ上級者への道です。

なんでも簡単にはできません。
読んで知っているだけではだめです。
見て、着て、さわって、袖を通して、経験しなくてはなりません。
そのたびにわかっていきます。
服というものを、
そして、自分という存在を。