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2024年3月14日木曜日

新しいものを取り入れる前に

 季節が変わるとき、いつも同じように感じる方も多いでしょう。
去年は何を着ていたんだっけ?
今の自分にぴったりの服を持ってない、
かといって、何を新たに付け足したらいいかわからない、
などなど。
毎年同じように繰り返される、自分の頭の中に渦巻く疑問。
そして、とにかく足りないということで何か新しく付け加えるものの、
次の年になると、また同じ疑問が繰り返される。
その結果、ワードローブはふえていき、無限ループから抜け出せない。

そうならない前に、次に何か買う前は優先順位とそのニーズを考えましょう。

まず優先順位です。
どこの場面の服が今最も必要なのか、考えてみてください。
通勤着なのか、
近所へ買い物へ行くときの服なのか、
趣味のヨガやキャンプのための服なのか、
とびきりのおしゃれをしていくときの服なのか、
どの部分が足りないのか、まず見極めましょう。

次に、そのニーズを把握しましょう。これは自分なりのもので結構です。
通勤着であるならば、そのニーズは何なのか。
例えば、着ていて楽で、洗濯がしやすく、職場の雰囲気、あるいは仕事の内容に合ったもの。

近所へ買い物へ行くときの服ならば、
例えば、絶対に日焼けしたくないから日焼け防止重視、そして鍵や小銭が入るポケットがあるもの。

趣味のヨガだったら、
まず動きやすいもの、かつ帰りに買い物に行ったりもするので、羽織れば外に出られるレベルのもの。

とびきりのおしゃれのためだったら、
ちょっとぐらい着にくいとか、あるいは洗濯が大変でも、
ホテルのラウンジでお茶をしたり、レストランで食事をしても平気なぐらい、
気合が入った素敵なもの。

このように、それぞれの場面で必要な服のニーズは変わってくるでしょう。
まずはこれを把握してください。

ここまでもうできたら、もう既に持っている服を点検します。
大きなポイントは色です。
全部取り換えるのでなかったら、もう既に持っている服に何か付け足すことを考えます。
そのときに、全く合わない色のものを付け足すと、それもまた着ない服になる可能性がありますので、もう既にある服と色合いが合うように、買う色を決めます。

例えば、
ネイビーのスーツをもう既に持っているのなら、
白や水色のシャツやカーディガンがいいかもしれません。
無地がもうあるのなら、ストライプやチェックもいいでしょう。

また、ベージュのコートを持っているのなら、
オフホワイトのシャツやセーター、
または黄色やオレンジのカーディガンもいいでしょう。

こうして絞っていくと、次に買う何かの特徴も決まってきます。
あとは、どの場面で足りないと感じるか、どの場面で着たいものなのか見つけたら、
より一層ターゲットは狭まります。

例えば、ネイビーでそろえている通勤着、
真夏になる前の暑い日に着るものがないと感じていることを思い出したら、
ジャケットがわりになる、一枚でさまになるシャツやスキッパー(かぶりのシャツ)がいいかもしれません。

また、グレーでまとめている、近所へのお買い物ルック、
着るもので日焼けを防ぎたいのなら、日焼け防止できる素材の、白またはグレーの薄手のジャケットが必要かもしれません。

とびきりのおしゃれの日のための服。
去年、素敵なオールドセリーヌのドレスを手に入れたのに、
合わせる靴がない。
だとしたら、必要なのはこのドレスにぴったり合う靴でしょう。

こんなふうに、何か新しいものを買う前に、
自分にしかわかり得ない、自分のニーズを把握しましょう。
これができていないと、また来年も同じ疑問が頭の中に渦巻くことになります。

そして同じ疑問が頭の中に渦巻くということは、
何かが間違っていたということです。
いくら捨てても、まだないのならば、
間違っていたのは、捨て方ではありません。
何度別れても、まだ同じ失敗を繰り返すのなら、
別れ方が問題ではなかったのと同じこと。
似たような人と付き合ったら、また同じ羽目になります。

間違っていたのは、捨て方ではなく、取り入れ方です。

捨てても捨てても同じことを繰り返すその前に、
自分の好みとニーズを把握しましょう。

それができるようになればなるほど、
この疑問も浮かばなくなり、
人生の失敗と無駄も、きっと減っていくに違いありません。
軌道は修正されれば、それでいいのです。

 

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2024年3月7日木曜日

「おしゃれ」でいるより大切なこと

 言うまでもなく、「おしゃれ」でいるより大切なことは多くあります。
ここではファッションの分野に関して以下、記載します。

まず一つは、
「おしゃれ」のために個人の人生がめちゃくちゃにならないこと。
今、最上級に「おしゃれ」に見せる、最も手っ取り早い方法は、
ラグジュアリーブランドのショップへ行き、
脚の先から頭まで、トータルルックで一式買ってそろえて、
それを着ることです。
最新のスタイルを常に頭からつま先までそろえること。
これが一番、最新の「おしゃれ」に見えます。
これは誰も否定しないでしょう。

しかし、言うまでもないことですが、これには多大なお金がかかります。
もちろんそれだけ余裕がある人もこの世の中には存在しますが、
それはあくまで少数派です。

これは極端な例ですが、似たような小さな例はたくさんあります。
それは、自分の収入に見合わないほどの金額を被服費として使う、
または毎シーズン、ファストファッションその他を捨てては、買うを繰り返す行為です。
今の日本で、ごく普通に働いて生活している人がこれをすると、
経済がひっ迫し、貯金をする余裕が残らないでしょう。
服、靴、バッグというものは、それがどんなに安いものでも、新品であるならば、それなりの価格がするのです。
(そして2024年現在、実質賃金は下がり、インフレが続くスタグフレーション状態の日本で、それをするのは危険すぎます)

この行為によって、その人は確かに「おしゃれ」に見えるかもしれませんが、
それで人生がめちゃくちゃになるのなら、そんなものには意味がありません。

もう一つ、これはマクロな視点です。

アパレル業界は、気候変動の原因となる二酸化酸素排出量の多い産業です。
また、染色により廃棄された水、そして廃棄された衣類の焼却により、環境を汚染しています。
そればかりでなく、海外で生産される安価な衣料の中には、
劣悪な労働環境や、生活できないほどの低賃金で働かされている労働者の問題があります。
これらを解決するための選択を日々することは、
つまり、サステナビリティやサーキュラーファッションを実践することは、
個々人が最先端の「おしゃれ」であることよりも、ずっと重要なのです。
なぜなら、気候変動によって気温は上昇し、環境汚染は自然破壊をもたらすからです。
アパレル業界、ファッション業界全体に、そしてそれを消費する者に、
これらに対処する責任があります。

この2つを優先するための選択をしたのなら、
その結果、多少、「おしゃれ」に見えないとしても、
それはむしろ誇らしいことです。
明らかに、買っては捨てるを繰り返して「おしゃれ」に見えるよりも、
そちらのほうが価値があります。
そして、それを実行する人は、「素敵」な人です。

この2つのことを避けるためには、
何より、薄ら笑いを浮かべながら「ダメ出し」をする人の脅しに屈しないこと。
おしゃれになるために「捨てろ」と言う人たちの圧力に負けないことです。
そして自分の価値は自分で決めることです。

そうして最後に思い出してください。
大量消費、大量廃棄によって成り立つ「おしゃれ」よりも、
こちらのほうがよほど「魅力」があるということを。

こうした選択をして、
あなたは「魅力」を伴って人生を過ごせばいいでしょう。
魅力的ではない「おしゃれ」など、
ほんとうに素敵な人には、必要ありません。

「おしゃれ」であるよりも大切なのは、
人として「素敵」で、「魅力」があるということなのです。

 

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