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2017年2月8日水曜日

あなたの人生の目標が作業員になることでないなら、「作業着系ルック」は即刻やめるべし

ファッションレッスンをしていると、
私の想像を超えた悩みを抱えたクライアントさんがやってきます。
そのクライアントさんの悩みはざっと言うとこんな感じでした。
(作り話じゃなくて、実話です)

「とあるスタイリストさんが好きで、その人のお勧めのものを買い続けてきた。
ところが一向におしゃれに見えない。
こんなにたくさんあるのに、
しかもお勧めのものを買っているのに、
おしゃれだと、ひとに言われない。
なぜおしゃれに見えないのかわからない」
ちなみにこの方は自分のお店を経営している経営者です。

彼女がどんなものを買っているか見てみると、
色はほぼグレー、もしくはジーンズのブルー。
形はジーンズ、ワークシャツなどの作業着。
そこにとにかくたくさんのグレーのセーターとカーディガン。
中には、どこかの工場の制服と見まがうばかりのグレーのジャケット。

それが、どこかのスタイリストさんお勧めという前情報がないのならば、
それは明らかに、作業員のためのワードローブです。

何のために服を着るのか考えてみましょう。
人それぞれにはその人生でかなえたいことがあって、
究極的にはそれはその人の幸せであり、魂の成長でしょう。
ですからその過程で、
「破壊された○○を修復し、一刻も早く復旧すること」が当面の目的なら、
その作業員のためのワードローブでも問題ありません。
むしろ、そうならなければおかしいです。

けれども、人生の目的が作業員でないのなら、
あなたはその作業着系ルックを一刻も早くやめるべきです。
なぜなら人はあなたのその作業着系ルックを見て、
あなたを作業員のように扱うからです。

高級レストランに入っても、
デパートで服を買うときも、
ホテルでチェックインするときも、
あなたがその作業着系ルックだったら、作業員のように扱われます。
なぜなら、あなたは全世界の人々へ向かって、
「私は見たとおりの人物です」と宣伝して回っているからです。

スタイルはイコールその人です。
新しいとか、誰かがお勧めしたとか、高かったとかの問題ではありません。
あなたがその場に作業着系ルックで行ったのなら、
あなたは作業員として受け取られるのです。

その作業着系ルックでは、
レストランでいい席に通されることはないでしょう。
銀行へ行ってもお金を貸してはくれないでしょう。
住宅展示場や車のショールームに行っても、本気で買うお客とは思われないでしょう。
誰か作業着ではない、例えばスーツやワンピースの人、それが年下の人であったとしても、
と一緒にどこか取引先へ行ったなら、
その取引先はあなたを差し置いて、スーツやワンピースの人に話しかけるでしょう。

日本語で灰かぶり姫と訳される、まさに灰色のシンデレラは、
灰かぶりであったけれども、舞踏会でドレスを着たから、王子様に見染められます。
ふだん着の、作業用ドレスのままだったら、まず第一に舞踏会の会場へ入れません。
顔かたちも、心も美しいシンデレラでさえ、
これがいいのよ、みんな、私の本当の姿を見るはずなどと思って、
作業着ドレスのまま舞踏会へ行くなんてことはしません。
まず自分の人生の目的を達成するために、素敵なドレスを魔法使いのおばあさんに頼んで着るのです!
目的達成のために、シンデレラは行動するのです!
けれども、あなたが作業着系ルックである限り、
あなたは舞踏会へは参加できません。
永遠に、参加、できません!

ジーンズなどの作業着、Tシャツといった下着、
運動靴であるスニーカー、それだけを着ていたのなら、
あなたはいつだってそのように扱われ、
あなたの人生はそれ以上、発展しませんし、
いつしかあなたも作業員としての自分を認めてしまうことになります。

何度も書きますが、
人生の当面の目的が、「作業員としてやるべきことをやる」ならよいのです。
けれども、それがそうでないのなら、
作業着系ルックは一刻も早くやめるべきです。

最後に、
「でも今はこれが流行っているから」という意見もあることでしょう。
はっきり言いますが、作業着系ルックの時代は終わりました。
それはひと昔前のトレンドです。
世界を貫く時代の気分は、もう作業着系ルックではありません。
女性で言ったら、女神の時代であり、
アーツ・アンド・クラフツ運動のような手仕事の時代です。
そんなコンクリートのような、ねずみ女の時代ではありません。

何のためにそのスタイルを選ぶのか、
そしてその服を買うのか、
もう一度考えましょう。
いくら誰か有名な人がそれを勧めたとしても、
それがあなたの人生の目的の遂行のために役立つのでなかったら、
そんなものを選ぶべきではありません。

誰かに自分の力を与えてしまうと、このようなことが起こります。
自分の人生の舵を取るためにも、
自分の人生の目的をはっきり決めて、
それに従ったワードローブを作りましょう。
それはおしゃれなこととは全く矛盾しません。
むしろ、そうでなければ、
本当の意味で、おしゃれではないのです。





2017年2月2日木曜日

「今流行っている」ものは買う べきなのか?

もう何回も書いていますが、
人は目、すなわち脳に情報が入って、
それがある程度飽和状態になったら、
その時点で飽きます。
つまり、情報の量的な問題です。
情報が飽和するのには、
何パターンかが考えられます。

流行がお年寄りや子供という末端まで届いて飽きる場合、
季節が進み、目の中に同じ色、同じ形の情報が蓄積され飽きる場合です。

飽きるという意味では、どちらも同じです。
おしゃれに見せたいのなら、
この2つを避けなければいけません。
つまり、お年寄りや子供が着るようになる前にもうやめる、
季節を先取りする、などです。

そう考えると、
「今、これが流行っている」という時点で、
それはおしゃれに見えるピークに到達しているのです。
おしゃれに見えるのは、いつでも流行ってしまうその前です。
流行りのピーク時に到達したならば、
あとは下るのみです。
ピークにいられるのはあとほんのちょっとの期間だけ。
その期間を過ぎたら、もうおしゃれには見えません。

流行っていると知って買ってみた、
少し着ておしゃれに見えた、
けれどもすぐに何だかおしゃれに見えなくなるのです。
なぜなら、その情報が飽和しすぎて、おしゃれに見えるピークが過ぎたからです。

売る側はこれを利用します。
一気に大量に生産して、短期間で売り、
おしゃれに見える期間を短くします。
情報が隅々までいきわたれば、
それはすぐに飽きられると知っているからです。

「今流行っている○○」というテーマでの検索ワードが多いですが、
その時点で、それはピークを過ぎています。
つまり、流行っているかもしれないけれども、
別段おしゃれには見えません。

ではどうしたらいいか。
簡単です。
「今流行っている」を避けることです。
そうすれば、せっかく買ってみたものの、
街で同じ服を着ている人とすれ違い、バツの悪い思いをし、
おしゃれになんか見えないという事態を避けられます。
そして、こうしたちょっと着ただけで着なくなるものを増やすのを防げます。

飽きるというのは、人間の心理の問題です。
私たちは踊らされる側ではなくて、
看破する側にならなければいけません。
だってもう、踊らされている余裕はないでしょう?

その「今流行っている」ものを買う前によく考えてみてください。
自分が本当はどうしたいのかを。
おしゃれに見せたいのなら、
それは選択しないに限ります。