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2018年7月28日土曜日

おしゃれの仕上げには何を?

例えば、評判高いおいしいイタリアンレストランの、
ごくシンプルなアサリのパスタには、
小さく渦を巻くパスタの丘のてっぺんに刻んだイタリアンパセリがトッピングされています。
もしこの刻んだイタリアンパセリがなかったら、
おいしいけれども、決め手を欠いた、特に印象のない一皿になっていたでしょう。

また例えば、これもまた、1度食べたら忘れられないような、
パリの有名なパティシエのもとで修業したパティシエ―ルが作るガトーショコラも、
ほんの少し振りかけられた黄緑色のピスタチオのかけら、
もしくはフリーズドライの真っ赤なラズベリーの粒がなかったら、
それは平凡な1日のための、凡庸なおやつにすぎないでしょう。

では、おしゃれの仕上げには何を振りかけたらいいでしょうか?
忘れられないぐらいに引きつけられるような、
そして、どうしたらそうなれるかどうしても知りたくなるような、
そんなルックにするためには、何が必要でしょうか?

今これを読んでいる皆さんがご存知かどうかはわかりませんが、
私は個人向けに、ワードローブ構築の仕方を教えるファッションレッスンというものを長年、実施してきました(今は個人向けにはやっていません)。
教えて何年目かすると、奇妙なことが起き始めました。
いらっしゃる方の半分ぐらいでしょうか。
なぜか私のところへ来て、私ではないどこかほかのファッション関連でアドバイスされたことや、
もしくは誰かからお勧めされたことについての不平不満をおっしゃるのです。
カラー診断でこの色が似合うと言われたけれども着たくない。
骨格診断でこの服がいいと言われたけれども嫌だ。
あなたにはこのブランドがいいと言われたけれども嫌いだ。
これがおしゃれだと言われて買ったけれども、
誰もおしゃれと言ってくれないし好きではない、などなど。
基本的に私のスタンスは「着たいものを着ればいい」なので、
これらすべての「どうしたらいいか?」という問いに対する
答えは「着たくないなら着る必要はない。着たいものを着ればいい」だけでした。

それはきっとお似合いの色と形なのだと思います。
そして、誰かはそれを今はやりのおしゃれであると宣言したのだと思います。

けれども、服というものは着て初めて成立するのです。
その人と、その服と、一緒になって一つのルックを作り上げます。
そのときに、その人が嫌だ、嫌いだ、本当は着たくないと言い、
そればかりではなく、その気分のまま着たのでは、
それではおしゃれに見えないのです。
あなたが鏡にうつる自分を見て、ポジティブな感情を抱くことができず、
ネガティブな感情を持つのなら、
その嫌だという気持ちは、
あたかも振りかけたものすべてをまずいものに変える地獄の料理の調味料のように、
すべてを台無しにしてくれるのです。

気に入らないのに着ている、
嫌だと思いながら着ている、
納得がいかないのに着ている、
そのときに、その気持ちは最後の仕上げとなって、
あなたのその服の上に振りかかります。
あなたはその嫌な気持ちの見えないベールをまといます。
結果、そのルックはよくて平凡なもの、
悪くすれば、何かしら「嫌な」ものに見えてしまいます。
なぜならあなたがそれを見る観察者へと伝えたのは、
その色が似合うであるとか、形が合うであるとかいうことではなく、
気に入らない、
嫌だという気持ちだからです。
気は、物よりも複雑で多彩な印象を強く人に伝えます。
あなたのその嫌だという気持ちは、
何よりも強く観察者へと訴えます。

好き、楽しい、嬉しいという気持ちは、
おしゃれの仕上げの最高のトッピングです。
全体が引き締まります。
それ以外の部分が引き立ちます。
もしその好き、楽しい、嬉しいという気持ちがなかったのなら、
それは味気ないもの、つまり特別おしゃれなものには見えなくなってしまうでしょう。

見えないからといって、
気持ちをあなどらないように。
それはそこにあります。
そして、それは伝わります。
あなたにも、
そして他人へも。
強く、ずっと、残っていきます。


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2018年7月18日水曜日

猛暑対策とおしゃれ2018

前回、猛暑対策について書いたのは2014年でした。
2018年の今年、猛暑はさらに悪化。
7月半ばから最高気温が35度以上という、今まで体験したことのない日々が続いています。
今まで体験したことがないのですから、私たちも考え方を改めなければなりません。
猛暑対策とおしゃれ2018年バージョンとして、
前回書いたことのほかにいくつか付け足したいと思います。

猛暑の夏は健康第一に考えましょう。
おしゃれは二の次です。健康あってのおしゃれです。
病気中や入院生活でのおしゃれは限られています。
まずは暑さで具合が悪くなるのを防ぎましょう。
また、そのためにちょっとぐらい変な格好をしていたり、
誰かから何か言われても気にしないようにしましょう。
なぜなら、その何か言ったその人は、
あなたが具合が悪くなって倒れたとしても、決して責任をとってはくれないからです。

次に、これも再三書いていることですが、
猛暑をしのぐためにハイテク素材を使用した衣料を活用しましょう。
アウトドアやスポーツウエアのショップには冷感、透湿、速乾といった機能のあるハイテク素材をしたアイテムがたくさん売られています。
アウトドアやスポーツウエアのデザイン性は年々高まっています。
また、モードの世界でもストリートウエアの台頭とともに、
アウトドアやスポーツウエアのテイストをそのまま取り入れるのはごく当たり前です。
アウトドアやスポーツウエアを扱うショップをのぞいてみて、
必要なアイテムを手に入れるようにするといいでしょう。

これだけ暑いと、参考になるのはやはり暑い国の装いです。
インドやタイ、インドネシアやベトナム、アフリカなど、
自分の好みのエリアを選んで、何か取り入れられないか考えてみるのもいいでしょう。
取り入れられる要素としてはアクセサリー、ジュエリーなどの小物、
または使われている素材があります。

素材について、
多くの人がポリエステルは暑いか、レーヨンは暑いかといったことを知りたがっているようです。
ハイテク素材ではない、ごく一般の石油由来の繊維を夏に着たら暑いと考えていいでしょう。
真冬に着用するフリースはポリエステルが主な原材料です。
そのことからも、ポリエステル類は基本的には暑いです。
ただし、機能性のついたハイテク素材もポリエステルを主な原材料としていますので、
ポリエステル繊維すべてが暑いというわけではありません。
買う際にそのポリエステルがどのような素材なのか、チェックするといいでしょう。
一方、レーヨンの原材料はパルプです。つまり、紙と一緒です。
紙ですから暑くはありませんが、水に弱く、レーヨン100パーセントのものは家庭での洗濯ができないものが多いので注意が必要です。
洗ってみればわかりますが、かなり縮みます。
ちなみに、ポリウレタン素材は紫外線、日光、熱、水分に弱いです。
ポリウレタンが多く使われているバッグなど、猛暑の時期に持つことにより、
劣化のスピードは進むと考えられますので、注意してください。
(ポリウレタンが劣化するとべたついたり、表面がはがれたりします)。

暑い国々で着られている衣装を見ればわかるように、
真夏に適しているのはコットン、麻、シルクなどの素材です。
真夏のワードローブはこれら自然素材のものに、ハイテク素材を組み合わせて構成するといいでしょう。
ハイテク素材で作られたアイテムは、少しですが通販でも売られています。

最後に、洋服のオリジンである欧米において、暑いときにどのようなおしゃれをしているかです。
それは「真夏の重装備」です。
気温が高いため、衣服を重ねて着ることは不可能です。
ですから、重ねるのは服ではなくジュエリーやアクセサリーになります。
例えば、単なる白いTシャツでも、バングル、指輪、ネックレス2,3本、サングラスなどを使い、小物を過剰に装備することで、おしゃれな感じを演出することは可能です。
自分のお気に入りを集めたり、またはシルバーまたはゴールドで統一する、
クリアな素材で統一するなど、自分でテーマを決めて過剰づけをしていくといいでしょう。

日中の外出には紫外線対策が、男性も同様に、必要です。
日傘やサングラス、帽子、日焼けを防ぐ長袖のアイテムなど、
暑さと紫外線対策を忘れずにしましょう。
そしてどうしてもおしゃれに見せたい場合は、夜の外出時にするとか、
どこかに着くまでは猛暑対策を優先し、出先でおしゃれなものに着替えるのもいいと思います。

今までどおりに考えていたのではもう対応できないのが最近の暑さです。
優先すべきなのは自分と他人の健康です。
おしゃれなんて、この際どうでもいいぐらいに考えて、
涼しくなってからおしゃれを楽しめばいいでしょう。
嫌でも季節はめぐっていきますから。

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2018年7月11日水曜日

連載のお知らせ

現在、

☆WEB女子SPA!にて『モードをリアルに着る!』連載中(毎週木曜日)
☆WEB日刊SPA!にて『モードをリアルに着る!オム』連載中(隔週金曜日)です。

着こなしの具体的なテクニックについては上記の連載に詳しく書いています。

どうぞごらんくださいませ。

2018年7月3日火曜日

50歳になったら何を着たらいい?という問い

「50歳になったら何を着たらいい?」という問いがありました。
その答えを知っているのは、私ではありません。
ですから、私がお教えできるのは、
その答えにたどり着くまでの1つの方法です。

40歳を過ぎたころでしょうか。
年の重ね方というものが人それぞれ違うものだと、
多くの人が気付くでしょう。
そして年代別に作られているはずの雑誌のモデルが、
どう見てもその年代の人より若いであろうということにも、
薄々感づくのもそのころでしょう。

何歳という、生きてきた時間経過も、
世代という、大雑把な一絡げも、
もはや無意味であると、本当は誰もが気づいています。
ただ、それを声に出してみたり、
文字として書き記してみたりはしないだけです。
なぜならそれをすると、その言葉は石に刻まれた碑文のように、
永遠に消えないような気がするから。

あなたにはあなただけしか知らない過去があり、
同時にあなたさえ知らない未来があります。

50歳になったら何を着たらいいか、
その問いに対する答えへの道は、
あなたのたどってきた過去という階段の上にあり、
今という踊り場で、
目指すべき頂上が見えたときにわかるでしょう。
頂上が見えないのなら、
そこへどうやってたどり着くのかわかりません。

50歳になったら何を着たらいいのかわからないとしたら、
あなたには自分が登ろうとしている、その山のてっぺんが見えていないのでしょう。
それは霧に隠れているのか、
手前の小さな峰に阻まれて見えないのか、
その理由はさまざまでしょうけれども、
とにかく見えないのだろうと思います。

30歳でも、40歳でも、50歳でも、60歳でも、
見えない限りわかりません。

では見るためにはどうしたらいいでしょうか。
見るためには、自分で自分がどうなりたいか、どこへ行きたいのか、
誰といたいのか、何を見て感じたいのか、
どう経験したいのか、
自分で決める以外ないでしょう。
大人になればなるほど、
誰もあなたの行き先を決めてはくれません。
またどうやったらたどり着けるかも、
ほかの誰かが教えることはできません。


決められないのなら、
参考資料を集めましょう。
旅へ出るためのガイドブックのように、
憧れの人が登ったルートを参考にしてもいいでしょう。
もちろんその前にはあなたの現在地や予算を確認しておくこと。
それなしに実行することは不可能です。

それでも最後に決めるのはあなたです。
迷い道に入ってしまったら、
もといた場所へ戻ればいいでしょう。
違ったなと思ったら、違う道を選べばいいでしょう。

下降したくないのなら、
たとえそれが薄紙一枚程度のものであったとしても、
少しずつ上がるためのものを選びましょう。
あなたはもう初心者ではありません。
もう随分と遠くまでやってきました。

未来の自分が待っている場所へ、
自分で自分を引き上げるために、
その1枚があれば、もう一歩先へ進めるような、
そんな服を選んでいけば、
目指す境地へたどり着けるでしょう。

※具体的に何かなどは、個人個人違い過ぎるので、書くことはできません。


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