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2024年4月26日金曜日

捨てないおしゃれ

 

           ※90年代のヘルムートラングのジャケット

多くの人が欲しがるのは結果、そして証拠です。
自分が思っているだけ、自分が言っているだけでは、
どんなことも納得しないでしょう。

おしゃれな人は捨てない人、
捨てるのではなく回す人、
そういう人が素敵だよ、とこのブログを書いた当初から書き続けてきました。
しかし、それを信じた人は少なかっただろうと思います。
なぜなら、多くの人が走ったのは真逆の方向だったから。

しかし今、ずっと言い続けてよかったと心底感じます。
結果も出ましたし、証拠もあります。

結果とは、ファッションレッスンを受けたり、本を読んで実践してくださった皆さんの現在の姿です。
ここまでやっていれば文句ないでしょう、
という領域までできている人がほとんどです。
(ほとんどというのは、レッスンを受けた方全員の最近の姿を知っているわけではないからです)
当初はそれほど顕著でなかった結果もここへきて明らかな差となってあらわれています。

ではその結果は客観的な指標なのかという問題です。
それは他人からいただく言葉で判断できます。
つい先日も「皆さん、素敵な格好ですね」と知り合いではない方に言われたばかりです。
また、ハイアットリージェンシーのサロンへ行ったときも、
捨てない、そしてセカンドハンド(つまり回す)のおしゃれで訪れた我ら二人は、
入口から入って真正面の、誰からも見られる大きなソファの席に通されたのでした。

自分で自分の装いを宣伝しなくとも、
またインスタでたくさんタグ付しなくとも、
外からこんな言葉をいただきます。

捨てないおしゃれは、
「最も新しいことが最もおしゃれ」の対極をいくものです。
それは、自分のスタイルを確立し、
そのスタイルに必要なアイテムを少しずつ集めていき、
その結果、素敵に見えるというものです。
少しずつ集めていくのでそれには時間がかかります。
今日習った、はい、明日からおしゃれになった、というわけにはいきません。

自分のスタイルを構成する服、靴、バッグはそんなに簡単に見つけられません。
自分のスタイルは誰かと同じでも、誰かのお勧めでもないからです。
それは自分自身で見つけるもの。
それを見つけるのにも、それと出会うのにも、両方時間がかかるのです。

自分のスタイルで作られる「捨てないおしゃれ」はすたれません。
何年前の写真を見ても素敵だなと思える映画俳優のポートレートのように、
いつ振り返っても、自分のスタイルの装いをしているので、
古い自分も安心して見られるのです。

もちろん、人間ですからサイズが合わなくなって着られなくなったり、
環境が変わって必要なくなる、ということはあります。
「捨てないおしゃれ」実践者は、
自分が要らなくなってもすぐに売れるような服を集めるので、
そうなった暁にはすぐに売るのです。
それは捨てるではなく、回すです。
1枚の服は、モノとしてもう着られなくなるまで回り続け、
最後はリサイクルされ、新しい素材に生まれ変わります。

気候変動や地球環境、そしてグローバルサウス問題に配慮した行動は、
その人の自尊心を高めます。
「捨てないおしゃれ」はすればするほど自己肯定感が高まるのです。
一枚を長く着ること、
セカンドハンドを取り入れること、
リメイク、リサイクルすること、
シェアすること、
すべて誇らしく他人に話すことができます。

これは、おしゃれのためにいつも新しいものを買わなくてはいけないと思い込んできた強迫観念からの解放です。
もうそんなことは気にしなくていいのです。
おしゃれに関していつもびくびくしていた自分との決別です。

「捨てないおしゃれ」は、単なるおしゃれを超えたものです。
それがあなたに与えてくれるのは、
新しい自己像であり、満足と安心です。

そして他人はそんなあなたを見て、
「いつでも新しい服を着た人」という凡庸な呼称ではなく、
「世界に通用する最も新しい考えを持つ知的で素敵な人」という、
輝く称号で呼ばれるでしょう。
それこそが、誰もが本当に欲しかったものではないでしょうか。

 

★zoomを使ってのファッションレッスンを始めました!
20代から60代の方に受けていただいています。
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
・服の枚数を減らしたい方
・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。

2024年4月24日水曜日

自分のスタイルがあなたを救う

2024年4月現在、円相場は1ドル154円。
これは約34年ぶりの水準です。
34年前とは1990年あたり。
長く生きてきた人は、この年を経験し、覚えているでしょう。
このころ、日本のデザイナーたちがパリコレで多く認められるようになり、
世界のファッションに大きな影響力を与えた時代です。
表参道を歩く若者たちは、この日本のデザイナーの作る服を着て、
仕事へ行き、カフェでお茶を飲み、美術館や映画館、ライブ会場へ向かったのでした。

このころ、アパレル製品の多くは日本製でした。
もちろん木綿や羊毛など、原材料の多くは輸入でしたが、
それでも日本産の生地を使い、日本で縫製されたものを、
日本の若者たちが自分たちで稼いだお金でそれを買って、着て歩いていました。

一枚の価格は決して安くはありません。
私の記憶では、当時、パンツやセーターは2万円程度、
ジャケットは4,5万円といったところでした。
これがコレクションに参加しているブランドとなると、もっと高くなります。
コートで10万円以上したでしょう。

まだインターネットに接続する人が多くはない時代、
ファッションに関する情報は雑誌や新聞、そして一部テレビのみでした。
コレクションは招待されなければ見ることができず、
多くは雑誌に掲載される写真によって、その内容を確認しました。

そのころの若者は皆それぞれ違う格好をしていました。
今ほど、同じものが大量に生産されることはなかったので、
全く同じ格好の人と表参道の交差点ですれ違う確率は非常に低いものでした。

もう一点違うことがあります。
このころの若者は、服を1年や2年で捨てたりはしませんでした。
2万もするスカートやパンツや、10万もするコートをすぐに捨てたりするわけがありません。
ある程度長く着るのはごく普通の一般的なこと。
自分で働いたお金で買った、安くはないコートやジャケットを大事に着る。
しかも工夫を凝らして着る。
その結果、おしゃれな若者が表参道の交差点に多く集まりました。

2000年に入るころ、その様相が一変します。
大量生産の安い衣料の出現です。
2000年の円の相場は1ドル107円前後。
1990年代に比べて円高になりました。
1990年代に始まった生産工場の海外移転は加速し、国内生産品は徐々に海外生産品にかわりました。
その結果、2024年の現在、日本製の衣料は全体の2%にまで減りました。

大量生産の安い服が出現したため、
購買する1枚の単価は低くなりました。
同時に、所有枚数と捨てる枚数もふえました。
新聞や雑誌が情報源だった時代は終わり、インターネットがそれにとってかわりました。

1枚は安い、たくさん買う、たくさん捨てる。
アパレル製品は今や、週刊誌のように扱われるようになりました。
またその方法、つまりたくさん買って捨てるこそがおしゃれなのだと吹聴する言説も散見されたため、
多くの人がその方法を採用しました。

一方、この方法を採用しなかった人々が一部います。
その人たちは、安くはない服を、少し買い、捨てないでとっておきました。
それは90年代のおしゃれな若者と同じ方法でした。

2024年4月、円安によって維持できた前者の方法は、ほとんどの人にとって不可能なものとなりました。
理由は、円安によるインフレ率と同等に、可処分所得がふえていないからです。

今、安心しているのは後者の、安くない服を、少し買い、捨てないでとっておいた方法を採用した人達です。
厳選された服をとっておいたので、今慌てることはありません。

慌てていない理由がもう一つあります。
後者の人は、一枚を長く保持し、着続けるため、
常に自分のスタイルについての考察を余儀なくされました。
そのため知らず知らずのうちに自分のスタイルができ上がりました。

よくあるテレビや雑誌の変身コーナーは、
確かに変身後のほうが変身前よりも見栄えがよくなってはいますが、
そこにその人のスタイルはありません。
スタイルは、その人のことをよく知らない他人には作れません。
そして何より、スタイルを作るのには時間がかかります。
一枚の保持が長ければ長いほど、その人独自のスタイルも完成に近づきます。

皆さんが大好きなシャネルの言葉があります。
「ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠」

"La mode se démode, le style jamais."

安く新しい服をたくさん買っては捨てるを繰り返す。
それは確かにファッションでした。
それを楽しく思った人も多いでしょう。

しかし、1990年と同じ為替相場では、それはもう無理なのではないでしょうか。
それがもう無理になったということは、街行く人々が証明しています。
アパレル業界は輸入品に頼っています。
よって、円安になったなら、価格は1.5倍から2倍に上がるでしょう。

この状況からあなたを救うには、ファッションをやめて自分のスタイルを作ること。
日本語で言うなら、流行を追いかけるのをやめて、
自分なりのおしゃれを追求する方向へと、
自分自身の行動を転換すること。
短時間で安くは手に入りません。
それがスタイルというものです。

 

★zoomを使ってのファッションレッスンを始めました!
20代から60代の方に受けていただいています。
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
・服の枚数を減らしたい方
・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。

 

2024年4月13日土曜日

4月28日(日)WS[アロマを使ってなりたい自分になる」参加者募集のお知らせ


 

2024年4月28日(日)「アロマを使ってなりたい自分になる」ワークショップを開催します。
キネシオロジーの手法を使って、それぞれの目標を設定し、アロマスプレーを作ります。
使用するエッセンシャルオイルと芳香蒸留水は自家製のものを中心に使います。
4月の自家製精油はレモンと青レモン、福原オレンジのすっきり若々しい香りが中心になります。レモンとオレンジで、楽しさとやる気が出る香りを作りましょう。

内容は、
簡単なキネシオロジーのやり方(自分に合うものを見分ける方法)、
目標作り、
エッセンシャルオイルと芳香蒸留水を使って目標の達成を助ける香り作り、
になります。
アロマスプレーそれぞれ目標に合った配合を私がキネシの手法でチェックして選びます。
ただのいい香りではなく、その人に今必要な香りになります!

※目標の例
・毎日、英語を2時間勉強することは私にとって簡単です。
・私は自分自身を大切に扱います。
・私はいつも楽しく身体を鍛えます。
・私は今もこれからも若々しく健康的です。
・私はどんどん自分らしい美しさに近づきます。
・私は毎日楽しく勉強できます。
・いつも簡単に片づけができます。
・いつも簡単に勉強ができます。
・いつも健康的な体重を維持します。
などです。

※予定している自家製芳香蒸留水→レモン、福原オレンジ
 予定している自家製精油→レモン、福原オレンジ、小林みかんその他です。

日時:2024年4月28日(日曜日)
時間:13:20~14:45
場所:神奈川県藤沢市 藤沢駅から徒歩14分の会議室(参加者にお伝えします)
募集人数:10名
対象:どなたでも
参加費:4000円(アロマスプレー30ミリリットル代込)
新たに親子料金(高校生のお子様まで)を設定しました。
親御さんお一人+高校生までのお子様で、
講義代+アロマスプレー2本分で5500円です。

主催:オフィス小林

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)※親子参加の場合にはお子様の学年も明記
・緊急の連絡先(携帯番号など)を明記
メールの件名「4月アロマ」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。
 ★
・目標やなりたい方向性がある方、また逆に、なりたい方向がわからない方でどうするのがいいかわかるようになりたい方にもお勧めです。キネシオロジーを使うと、自分に何が向いているかがわかります。

・2回目以降の参加者はカードとキネシオロジーで簡単リーディングもします。自分でどうしたらいいのか、わかるようになります。

2024年4月3日水曜日

服に飽きる自分に対処する

 人間は飽きる生き物です。
たぶん、多様性のため、あるいは生き延びるために「飽きる」という感情が必要なのでしょう。
人によって、程度の差はありますが、同じものが続くと少なからず飽きがくるのは、人の性でしょう。
であるからこそ、私たちは、この飽きる性質に対処する必要があります。
なぜなら、飽きたからといって、次から次へと新しいものを買っては捨てることを繰り返していては、人としての生活も、地球環境も立ち行かなくなるからです。

飽きはいろいろな原因で発生します。
ひとつは、そればかり着たり、はいたりしていたから。
同じものを何度も繰り返し着続けたり、はき続けたりすると、飽きることがあります。

もう一つ、見飽きたというもの。
多くの人が見落としていますが、私たちは同じものを見続けると飽きることがあります。
目新しさの言葉どおりに、目は新しさを求めます。
ということはつまり、目が飽きるのです。
同じものを見続けると、人はそれに飽きます。
つまり、他人が着ていていたものを見続けたら飽きますし、
自分のタンスに入っているものを毎日見続けたら、同じように飽きてきます。

飽きたら即捨てるわけにはいきません。
それは、毎日会っていたら飽きたので別れるわけにいかないのと同様です。
そしてこの飽きを防ぐには、いい方法があります。
それは着ない期間、見ない期間を作ることです。

例えば、現在、日本の夏は長いです。
ゴールデンウィークごろから、真夏と同じものを着る日々がスタートし、それが終わるのは10月の頭です。
当然のことながら、この長い夏には飽きがきます。
この場合、夏を前半と後半に分けることをお勧めします。
気温の高さは同じでも、太陽の光の加減は変わっています。
夏は夏至を頂点として、だんだんと秋の光りへと向かいます。
お盆過ぎからは、徐々に「後半の夏」の装いへ変えていけばいいでしょう。
具体的に何をするのかというと、素材と形は夏のままだけれども、色合いを秋っぽくダークなものに変えるのです。
逆に言えば、夏前半は、同じ夏でも明るい色合いで夏を作るといいでしょう。

次にできることは、衣替えをすること、です。
ここ数年、衣替えをせずに、1年じゅうワードローブに同じものを出しっぱなしにする収納方法が流行っています。
収納という意味では、簡単ですし、悪くはありません。
しかし、もし毎日ワードローブを開けて、1年じゅうの衣服を見続けるなら、いずれ飽きがくるでしょう。
私たちには「久しぶり」が必要です。
そのためには、目に入らない期間を作る必要があります。
衣替えするほどスペースがないのなら、春夏の期間、秋冬物が目に入らないように工夫するといいでしょう。

もう一つ、飽きに対してできるのは、
他人と同じもの、あるいはスタイルは避けることです。
流行りものは、最後、幼児とお年寄りが着た時点で素敵に見えなくなります。
もし流行っているものを着たいのなら、街じゅうにあふれる前に着ること。
また、トレンチコートやジーンズ、スニーカーなど、
定番で、多くの人が身に着けるものを着るときは、
スタイリングや小物で変化をつけて、大多数の人と同じようにしないことです。
自分と同じ姿を街角で見れば見るほど、
飽きる時期は早まるでしょう。

飽きたら捨てるですんだ時代は終わりました。
経済的にも、そして環境保護の観点からも、
もうそれはできません。

飽きる自分を前提にして、ワードローブを考えてください。
また会えたね、
お久しぶり、
また来年会おうね、
そのための工夫が、飽きるという感情の痛みから自分を救います。

会わない時間を作れば、新鮮さは保たれるのです。

 

★zoomを使ってのファッションレッスンを始めました!
20代から60代の方に受けていただいています。
・たくさん持っているのに着るものがない、おしゃれに見えないと感じる方
・被服費を節約したい方
・簡単におしゃれに見える方法を知りたい方
・服の枚数を減らしたい方
・過去の自分に決別したい方
こんな方々に最適です。

 これまでファッションレッスンを受けた方々の感想としては、
・毎日のスタイリングが楽になった。
・被服費が減った。
・いろいろ値上がりしている中、本当に助かっている。
・おしゃれな人認定された。
・もっと早く知っておけば被服費が節約できたのにと後悔。
などです。

 詳細はこちらにあります。