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2013年6月10日月曜日

カーディガン

カーディガンを今現在、持っていない方はいらっしゃるかもしれませんが、
今まで一度も着たことがないという方はいらっしゃらないと思います。
また、ファッションがコンサバでも、モードでも、
カーディガンの形やスタイルに大きな差はありません。
もちろん、中にはデザイン性の高い、
オーソドックスなカーディガンからは程遠いデザインのものもありますし、
時代によって、体に対するフィット加減は違いますが、
それでもなお、カーディガンというものは、
年齢を問わず、時代や流行を超えて、
誰でもが持っている、稀有なアイテムだと思います。

そんなカーディガンですが、なにがカーディガンかというと、
定義は簡単です。
ニットで前あきのもの、これだけです。
考案したのは、イギリスのカーディガン伯爵で、
カーディガンという名称は、この伯爵の名前が由来です。

ニットで前あきのものすべてがカーディガンなわけですが、
前あきの形はVネック、またはクルーネック、
そして、中には襟つきのものもあります。
また、ボタンもあるものと、ないものがありますが、
基本的にはボタンどめです。
袖は長袖がほとんどで、まれに半袖のものもあります。
あとは、そのときの流行のシルエットがあるのみで、
タイトなものもあれば、大きなものもあります。

デザイン性が高いものは、ないわけではありませんが、
ほかのアイテム、たとえばワンピースやジャケット、シャツほど、
大きくデザインされたものはあまり好まれません。
その理由は、カーディガンが、寒いときの羽織ものという位置づけにあるからだと思われます。
そのために、その羽織ものとしての機能が失われるようなデザインは嫌われます。
ですから、形のデザイン性よりも、たとえば色であるとか、刺繍による装飾などによって、
バラエティが作られています。

また、カーディガンは1年を通して使えるアイテムです。
真夏の日本でさえも、冷房の風から体を守るために、カーディガンは重宝します。
素材を変えれば、1年間、どんなときにも使えます。

そして、カーディガンは、そのボタンの存在により、ふつうのセーターより、
あらたまったイメージを醸し出します。
特に、ツインセットとしてカーディガンを着れば、より一層ノーブルになります。

1年じゅう使える、流行による変化があまりない、羽織ものとしての機能性、1枚でも着られる、
色のバラエティの豊かさがあるなど、
カーディガンは、白シャツと並ぶ、最強のアイテムの1つなのです。

そんなカーディガンですが、大人が選ぶとしたら何に注意したらよいでしょうか。
まずは素材です。
シンプルなデザインのカーディガンであればあるほど、
素材が目立ちます。
冬のカシミア、夏の海島綿など、上質な素材のものを選び、
丁寧に扱えば、何年も長持ちします。
買うときは、値段が高いと感じるかもしれませんが、
ごくごく普通のシンプルなものを選べば、結果的に、それは決して高くはない買い物です。

そして、次は色。
カーディガンは、自分がいつも使うメインの色のものを選ぶのもいいですし、
差し色の色を選ぶのもお勧めです。
肩にかけたり、腰にまいたりという、小物としての使い方もありますので、
そのときは、差し色のものを選ぶと、全体のコーディネイトが決まります。

そして、そんな上質なカーディガンをよりノーブルに着こなそうと思うのなら、
首元にシルクのスカーフや、パールやターコイズのネックレス、ダイヤモンドのペンダントなど、
やはり上質なアクセサリーを持ってくるとよいでしょう。
また、丁寧で豪華な刺繍などがされているものは、アクセサリーがなくても、
それだけで絵になります。

また、カーディガンはもちろんシャツの上に羽織ってもよいものですが、
シャツではなくて、女性が下着やキャミソールの上に直接、着ると、
それは男性にはできない着こなしであり、セクシーです。

カーディガンは、なんてこともないアイテムです。
子供から大人まで、男も、女でも、誰でも着ています。
そして、そんなカーディガンだからこそ、慎重に、じっくりと選んでほしいと思います。
なぜなら、ここにはパラドックスがあるからです。
誰でも着ているものだからこそ、誰とも違うように見せることができるということ。
簡単だからこそ、難しいということ。
男女の性別のないアイテムだから、より一層、女性らしく見えるということ。

まずは自分にぴったりのカーディガンを見つけましょう。
そして、その次の段階は、
上記のことを意識してみてください。
誰もが着ているもので、どれだけ自分を表現できるのか。
何の変哲もない形のいカーディガンを、どれだけおしゃれに見せることができるのか。
鏡の前でいろいろ試してみて、
自分なりの答えを見つけていきましょう。
簡単なようでいて、難しいです。
だけれども、その難しさに取り組んだ分だけ、それは自分の実力となります。

それをやってみたか、やらなかったかの差が、
おしゃれな人とそうでない人との差です。
おしゃれとは、結局のところ、努力です。