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2016年12月2日金曜日

おしゃれを人生の目的にしてはいけない

多くの人にとって「おしゃれ」そのものが人生の目的ということはありません。
人それぞれ、その人生での目的や達成すべきことがあるはずです。
それは何かを成し遂げることかもしれませんし、
魂の成長かもしれませんが、
とにかく「おしゃれ」や「ファッション」が人生の目的ではないはずです。

例えば、1本の映画を思い浮かべてみてください。
もしその映画の目的が「おしゃれ」であるならば、
アカデミー衣装デザイン賞が取れればいいはずです。
けれども、いまだかつて、アカデミー衣装デザイン賞を取ることが、
その映画の目的達成であり、成功であったことはなかったはずです。

映画の目的は観客を感動させたり、考えさせたり、行動する動機を起こさせたりすることであり、
その衣装は、その目的をサポートするための道具にすぎません。
ですから、どんな監督も映画のプロデューサーも、
アカデミー賞の作品賞が欲しいのです。
また、そこに出演している女優であったら、
自分がどんな衣装を着ていたとしても、欲しいのは主演女優賞であり、
着ていたものが素晴らしかったからといって、衣装デザイン賞で満足する、
ということはあり得ません。

人生においても同じことが言えます。
おしゃれが目的化してしまうと、
何のためにその衣服を着るのか、
また、どうしたいからそれを買うのか、
そして集めるのか、維持し続けるのかわからなくなり、
最終的に、手をつけられないほどに困ってしまうという事態に陥ります。

そして、明日、もしくは今日着ていく衣服について悩む時間が多くなり、
似合うものに出会うため、何度も何度も買い足して、
挙句の果ては、その捨て方さえわからなくなってしまう、
ということになりかねません。

私たちは、同じように方法が目的化してしまって、失敗した人たちをたくさん見てきました。
大学に入ることを目的化した人、
会社に入ることを目的化した人、
外国に住むことを目的化した人、
結婚することを目的化した人、
そのどれもがほとんどの場合、うまくいきません。
これらすべて、何かのためになされるものなのに、
それを目的化してはいけないのです。

おしゃれが目的化し、それが達成されたところで、
そこに真の幸せはないでしょう。
おしゃれなど、お金さえあれば、簡単に達成できます。

おしゃれは、その人の人生の目的をサポートするためのものです。
その人がその目的をよりよく達成するために奉仕すべき存在です。
主従関係で言えば、明らかに従の立場にあるものです。

まずは自分の人生の目的について考えてみましょう。
それはほんのささやかなものかもしれませんし、
必ずしも、誰か他人から認められるものではないでしょう。
それでもそれは何かしらあるはずです。
そうでなければ、この世に生まれているはずがありませんから。

おしゃれが人生にとって従だとわかれば、
すべての優先順位がわかるはずです。
今まさに、おしゃれを優先しすぎているのなら、
考え直すとよいでしょう。
そうすれば、自分が既に持っている時間や労力、経済力といったエネルギーの配分の仕方も決まってきます。

おしゃれにエネルギーをかけ過ぎても、
人生の目的は達成されません、
そのことを忘れないように、自分のエネルギーを使いましょう。


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