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2026年4月24日金曜日

似合う似合わないの罠

まだまだ多くの人が似合う似合わないに拘泥しています。
自分がちょっとこだわる程度なら、まだ傷は浅いでしょう。
しかしこだわりすぎるなら問題です。
あなたはそのこだわりにとらわれて身動きできなくなります。

しかしもっと問題なのは他人があなたのルックスに対して似合う似合わないを判断することです。
それはルッキズムの一種です。 

ルッキズムとは、他者の外見や身体的特徴で他者を差別する考え方です。
「似合わない」ことで他者を低く見積もるなら、それはれっきとしたルッキズムです。
しかもその「似合わない」は決して絶対的なものではありません。
地域と時代によって「似合う」はいくらでも変わっていきます。
ある地域と時代の「似合う」は、違う地域と時代に行けば簡単に「似合わない」に変わります。 
そのため、似合う似合わない論はどこまでいっても決着することはなく、不毛なのです。

誰かがある人のことを「似合わない」という理由で批判したり、見下したりするのなら、
その誰かはれっきとしたルッキスト(外見重視主義者)です。
それはジェンダーや国籍で誰かを差別する人と同列です。

自分が何かを着て、なんとなく違和感を感じることはあるでしょう。
それは例えば、
なんとなく自分のアイデンティティとはかけ離れている
自分のジェンダーとは違う
なりたい自分ではない
などなど、そういった感覚はあり得ます。
それは自分の感覚であり、他人が決めたものではありません。
あなたはその自分の感覚に従って、
着るものをより本当の自分に近づけるために変えていけばいい。

しかし他人から言われる「似合わないからその服を着るな」
という言葉があなたに要求するのは服従です。

皮肉なことに、「服」という字には従うという意味もあります。
服従とは、従うという意味の言葉が2つでできた言葉です。

服従を重ねていけば、
あなたは自分から遠ざかります。
簡単に搾取され、
誰か他人が決めた人生を歩くことになります。

他人が言う「似合わない」にはそんな罠がひそんでいます。
身動きがとれなくなる前に、
そんな罠を見つけたら、
飛び越えるかよけるかしてください。
支持していない人への「服従」ではなく、「抵抗」を選びましょう。
自由に選択する権利は捨てずに、
選び続けましょう。

 

 

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2026年4月2日木曜日

ファッションと戦争

 美しくて、楽しくて愛に満ちたファッションと、破壊と恐怖と憎悪にまみれた戦争、
一見、この二者は全く関係がないように見えますが、深く関係しています。

まずはデザイン面での関係です。

ミリタリー、ネイビーというように、ファッションのある分野を示す用語には
軍隊用語が使われています。ミリタリーは陸軍、ネイビーは海軍です。
ネイビーブルーとは海軍の青という意味になりますし、カモフラージュ柄は陸軍の戦闘服の柄です。

それだけではありません。
現代のファッションでは、軍服オリジナルのデザインのアイテムが多く使用されています。
それらは、
トレンチコート
ピーコート
MAー1ジャケット
Mー65ジャケット
カーゴパンツ
モッズコート
サファリジャケット
チノパンツ
ブレザー
サイドゴアブーツなど
詳しく調べればもっとあるでしょう。
英語表記のままだとよく意味がわからないものも多いですが、トレンチコートのトレンチは第一次大戦中に作戦のために使われた塹壕を意味しますし、デザインディテールにその痕跡は残っています。

またこれらの衣服は男性のみならず、女性もよく着用するアイテムです。
ファッションの歴史を振り返ってみると、特に第二次世界大戦中、軍に従事した女性が着ていた衣服が、その後、女性のオフィスウエアとして進化していったことがわかります。
現代では、トレンチコートもブレザーも、チノパンツもカーゴパンツも、ごく普通に女性が着ています。
デザイン面において、戦時中に利便や効率のために発達した衣服は、ファッション全体に大きな影響を与えました。

次に、戦時中の個々人への影響です。

戦争に参加した国の多くの一般市民は、いわゆる「おしゃれ」をすることが不可能となります。
理由は物資の欠如、そして衣服による自由な自己表現の制限からです。

戦争が始まれば、あらゆるものが不足し、一般市民は節約、そして窮乏生活を強いられます。
日本の例で言うと、大正時代モボモガとしてモダンな流行りの衣服を着ていた男女は、ほんの数年後には、地味な色の着物をほどいて作ったもんぺ姿となります。

それまで持っていたおしゃれな服を着て街を歩けば、どこからか「ぜいたくは敵だ」という声が聞こえてくるのみならず、石の礫が投げつけられます。
戦時中、おしゃれをするという行為は忌み嫌われ、憎悪の対象になります。
おしゃれをしたいのなら、どこかで隠れてする以外ありません。
しかもそれは、大変に危険な行為なのです。

そもそもなぜそれほどまでにおしゃれな服を着ることが忌み嫌われるのでしょうか。
もう既に持っていた服を着ているだけなら、贅沢というわけでもないでしょう。
それでもおしゃれは嫌われます。
なぜなら、おしゃれとは、強制されたものではなく、好きなものを着るという自由な精神の表現だからです。 
好きなものを着る、
自由に着る、
楽しく着る、
これらすべてが戦争に加担する者たちの憎悪の対象です。
従わない者は許されない空気が社会全体を覆います。
今もいるファッションポリスが戦争中には、
おしゃれをしている人に対して「ぜいたくは敵だ!」と言い放つでしょう。 

戦争は、ファッションのデザインの発展に貢献したという側面はあります。
しかしこの程度のデザインディテールであれば、戦争などなくても賢い人が発明したでしょう。
ファッションにおいて、戦争は絶対に必要はものではありません。

戦争が始まったら、
どこかで必ずおしゃれという楽しみを奪われる人が出てきます。
資源不足と、爆弾が落ちる心配と、いきなり誰かにとらえられる恐怖の中、
おしゃれをすることはできません。
これは仮定の話ではなく、過去にあった、あるいは現在進行中の話です。
戦争により、おしゃれという楽しみを奪われた人は今でもどこかにいるのです。

おしゃれをしたいのなら、戦争に反対し、平和を維持しなければなりません。
戦争に加担するものはすべて、おしゃれの敵です。

自分だけではなく、地球に住む誰かほかの人のおしゃれをする権利のためにも、
おしゃれすることを愛する者たちは、
戦争にを反対し、平和を選び続けなければならないのです。 


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