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2024年5月23日木曜日

服を長もちさせる(気分的に)

前回、物理的な面で服を長もちさせる方法について書きました。
今回は、気分の問題についてです。

現在、まだまだ着られるものがたくさん捨てられています。
1枚の着用回数は減っているということは各種統計に出ています。
洋服はそれほど簡単には壊れませんので、
回数の少ない状態で廃棄された洋服は、まだまだ着られるものであると予測できます。
こちらにあるように※、
「安く買い、流行のシーズンが終わったら処分するサイクルを見直す」
という回答から、捨てるタイミングが流行が終わったときであることがわかります。
環境省 サステナブルファッション

では、気分的に服を長もちさせるにはどうすればいいでしょうか。

まず一つは、行き過ぎた流行のものは買わない、ということです。
すべてではありませんが、新品の多くのものがトレンドに影響されています。
ですから新品の既製服を買っている限り、完全にトレンドの影響から脱することはできません。
また、その時代の空気というものがありますから、
トレンドを意識しているほうがおしゃれに見えることは確かです。
そんな中でできることは、
行き過ぎた流行、特に行き過ぎたシルエットのものは買わないということです。
今であれば、ビッグシルエットが流行しています。
こういうときは、必要以上に大きなコートやジャケットなどは買わないほうがいいでしょう。
どうしても買いたい場合は、着用と洗濯回数が多い消耗品でそのトレンドを楽しめばいいでしょう。
そういったものは何枚も買わないで、1枚だけ買って、激しく着用すれば、
それなりに服は劣化していきますので、
流行の終わるころにはちょうどいい捨てどきになっていると思います。

また、そのときだけ流行っているアイテムというものもあります。
最近だと、ボア素材のフリースジャケットが大流行りしました。
流行は、幼児とお年寄りにまで及んだときに終わります。
道ですれ違ったお年寄りが、自分が着ているのと全く同じボアのジャケットを着ていたら、
次回のお出かけ時に、そのボアジャケットは着たくなくなるのです。
それが私たちの心理です。
「これがよく売れています」「一番の売れ筋」などは、
早晩に流行遅れになりますから注意しましょう。

次に、洋服が持つ情報としての新しさにこだわらないことが挙げられます。
今年のジーンズ、今年のTシャツだから、来年は着たらおかしい、
そんな脅迫的な文言を言う人がいるでしょう。
それは情報として古いからだめなんだ、という意味です。
しかし、情報として古くなったとしても、ジーンズは1年はいたぐらいでは傷みません。
私たちが新しいことにこだわり過ぎると、
常に古くなる恐怖の状態を維持することになります。
そうなったら最後、身体の中はコルチゾールがめぐり、常にサバイバル状態です。
おしゃれを楽しむ余裕などなくなります。
いつでも余裕がない人は、素敵になど見えません。
また雑誌のどこかに、あるいはSNSのどこかでそんなことを言う人がいても、
その人たちと日常的に接することはないでしょう。
つまり、あなたを追い込む人は、あなたの日常には関係のない人たちなのです。
新しさにこだわらないことはとても重要です。

行き過ぎた流行のものを買わない、
新しさにこだわらないためにどうしたらいいか。
それは、それらに振り回されない自分のスタイルを持つことです。
これが一番簡単で手っ取り早いです。

流行はフレーバーとして加味しつつ、
自分のスタイルを構築するためにワードローブを作っていく。
その中で失敗や変更があっても大丈夫なように、
自分が要らなくなったら売れるようなものを多く取り入れる。
これらを繰り返していくことで、気分的にも服を長もちさせることができます。
実際にそうであるということは、もう既に実践している人たちが証明済みです。

 

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