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2012年2月6日月曜日

若いみんなへ



先日、なんと16歳の方からメール、いただきました!
じゅ、じゅうろくさい??
そんな方が読んでるの??
大人の女性向けに書いてるつもりだったのでびっくりです!!
というわけで、今日は若い人たち向けに書きたいと思います。
「若い」に該当しないわ、と思う方は、若くなったつもりでどうぞ!

で、何ですって?
「おしゃれになるためには、どうしたらいいですか」ですって?
いい質問だわ。
まさに10代から考えておくのにふさわしい質問ね。
じゃ、答えるね。

まず、若いってことは大体において、いいことよね。
なんかさ、まだ未来に夢持てるじゃない?
(まあ、大人だって、もちろん夢があるんだけどね)
で、そんな若者がおしゃれになりたかったら、どうしたらいいかっていうと、
やっぱり、学ぶしかないわ。
まず何より先に学んでほしいのが色のこと。
わたし、大人の女性の皆さんにいろいろ教えてて思うんだけど、
色のセンスって、後から身につけるのが一番難しいみたいなんだ。
「これとこれは合わないよ」って、今ごろ言われても、みんなよくわからないみたいなのね。
だから、まず色について学んでほしいのよ。
で、どうすればいいかっていうと、素敵な色彩をたくさん見てほしいわけ。
一番いいのは美術、しかも本物を見てほしいんだけど、これはいろいろ住んでる場所とか、お金とか、問題あるじゃない?
だから必ずしも美術じゃなくていいと思うのね。
日本には、世界に誇れるアニメっていうのがあるんだから、その中から自分がいいなと思う色を集めてみてもいいし、今はネットにアクセスするのが簡単だから、
好きなイラストレーターを見つけて、色について考えてみるのもいいと思う。
自然の中にも素敵な色彩がいっぱいあるし、花屋さんもいいよね。
それで、必ずやってほしいのが、自分がどの色が好きかっていうのを見つけてほしいのよ。
一枚一枚絵を見るたびに、ぼけっとしてないで、自分はどの色がいいか、どの色は嫌いか、ちゃんと見極めてほしいわけ。
最初は、どの色が自分が好きな色かさえ、よくわからないと思うよ。
でも数こなしていくうちにだんだんわかってくる。
これは、どれだけ数こなしたかにかかってくるから、スポーツの練習と同じだね。
初めはゆっくりでいいんだけど、だんだん回数こなしたら、瞬時に自分の好きな色かどうか、見分けられるようになるまで続けてみてね。
時間をかけないで、直観でさっと選べるようにね。
それは後で洋服を選ぶときにきっと役立つよ。
おしゃれに見えるかどうかの半分は色だからね。

あとさ、若いときは、洋服にお金かけちゃだめよ。
もしブランド物のバッグ買うんだったら、そのお金をもっと違うことに使ってほしい。
旅行に行くとかさ、なんか講座を受けに行くとかさ、ライブに行くでもいいし、
高い服なんて、買わないでほしいんだよね。
そら、私が文化に行ってたときも、コム・デ・ギャルソンだの、ヴィヴィアンだの、着てた人いたよ。そうやったら、手っ取り早くおしゃれに見えるっていうのはわかるよ。
だけどね、それやったら、自分の力にならないのよ。
少ないお金でどうやっておしゃれに見えるか考えることが、おしゃれ力を育てるのよ。
なんでもお金で解決したらだめ!
受験勉強と同じだわ。
いくらお金かけて家庭教師つけたって、自分がやらなきゃ自分の実力にはならないでしょう。
それと同じこと。
少ないお金でどうやったらおしゃれに見えるか、その工夫をいつもしてね。
自分でやったことこそ実力になるんだよ。

あと、いろいろなスタイルに挑戦してみてほしいな。
まだまだ自分のスタイルを決める必要はないよ。
それに着てみなきゃわからないことがたくさんあるから、なんか着てみたい、って思ったら、
誰がなんと言おうとチャレンジしてみて。
若いときに変な格好したって、それは全然恥ずかしいことじゃないよ。
(それをいい年の大人がやったらイタイけどね)

あと、シルエットなんだけど、この際、シルエットはどうでもいいや。
だって、シルエットってものすごく変わるのよ。
今、自分はこのシルエットが似合うって決めちゃっても、
10年後、同じ体型なんてことありえなくない?
もしそうだったら、マジやばくない?いろんな意味で。
まだまだ育つみんなは、あんまりシルエットにこだわらなくてよし。
細い子は細いから着られる服を着ておいて、そうでない子はもっと大人になったらスタイルがよくなっていく自分を楽しみにしててね。

あと、最後、着こなしだよね。
残念ながら、最近、着こなしのいいお手本って、ないんだよね。
芸能人っていうのも、ちょっと違うし。
結局、いいのはふる~い映画なのね。
50年も60年も前の映画しか、お手本にならないんだよね。
たとえば、オードリー・ヘップバーンぐらいなら知ってると思うけど(知らないかなあ?)
それぐらい古い女優さんの映画じゃないと、着こなしのお手本になる映画って、全然ないとは言わないけど、すご~く少ないのが現状なんだよね。
やっぱり日本は洋服の歴史が短いから、そこら辺は西洋に、しかも古いところに学ぶしかないわけ。
まあ、ビデオ屋さんに行けばたくさんあると思うから、昔の女優さんで気にいった人見つけて、見てほしいな。
だれかお気に入りのスタイルの人が1人は見つかるはずだよね。

こんな感じかなあ。
やっぱり、何でもそうだけど、努力したら努力しただけの結果が出るものだよ。
若いときは、失敗しながらいろいろチャレンジして、
身につけていくの。
失敗しないとうまくならないよ。
他人の目なんて、気にしないで。
馬鹿みたいにお金使ったりしなかったら、大人は文句言わないと思うから。
自分で、自分に力をつけていこうね。
いいものをたくさん見て、お店でいっぱい試着して、友達と服交換して、意見を言い合って、たくさん触れて。
これだったら、自分に自信が持てる、格好いい感じがするってなるまであきらめないで。
それを全部自分でやってみて。

これを続けていくと、すごいことになるよ。
自分の中の宝石が輝き出すの。
それはね、世界に1つしかない宝物なの。
そしてね、誰にも奪うことができないの。
世界中のみんながその輝きにうっとりするよ。
そして、それが輝き続けている限り、人生はうまくいくんだ。

じゃね、健闘を祈る!

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