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2013年1月7日月曜日

シンプル・ワードローブの極意

このブログの基本は、
そんなにたくさんのワードローブを持っていなくても、
おしゃれに見えることは可能だし、
おしゃれに見えるかどうかと、たくさん持っているということとは、
関係がないということなのですが、
では、ただただ枚数を減らせばいいのかというと、
それもまた違います。

詳しい方法論は、
このブログの最初のほうの、
「おしゃれのルール」というタグにまとめてありますが、
それでも、まだ書き足りないことがあります。

それは何かというと、
枚数を減らした結果、残った服の性質の問題です。
これについてよく考えないと、
減らしたのはいいけれど、やっぱりうまくいかない、
ということになります。

例えばの話です。
金メッキの指輪を10個集めてみたところで、
満足はできません。
金メッキの指輪を100個集めてみても、
純金の指輪1つを持つことの満足感には、
到底達することができないのです。

これは食べ物と似ています。
いくらカロリーの高いジャンクフードをたくさん食べても、
決して満たされた感じは訪れません。
たしかにカロリーは摂取できます。
けれども、ジャンクフードには、人間に必要な栄養素が含まれていません。
満足が得られないため、大量に食べる結果、
残るのは、余分な脂肪だけになります。
余分な脂肪をまとったところで、
それでもまだ、満足はできないのです。

服を集めるときも同じです。
自分にとっての純金、
真に満足できるものを選んでいかないと、
いつまでたっても、何かが足りないという気持ちだけが残ります。
空っぽの栄養のものをたくさん集めたところで、
心は満たされません。

では、何が自分にとっての純金なのでしょうか。
それは、人それぞれの価値観によって違います。
ある人にとっては、それはハイブランドであることかもしれません。
また、ある人にとっては、それは自分で作ったものかもしれません。
また、違う人にとっては、それはオーガニックな素材のみで作られたものなのかもしれません。
それは、その人自身にしかわからない、
その人に必要な栄養なのです。

もちろん、実際に着られるかどうかや、
今流行っているものかどうかの問題もあります。
経済的な問題もあるでしょう。
けれども、この、自分にとっての純金、
つまり本当に価値あるものを集めるということをぬかしては、
シンプル・ワードローブは成り立ちません。

シンプルでいるためには、
ものの価値を見抜く能力と、
自分が求める価値を知る能力の2つが必要です。
ものの価値を見抜く能力は、その道のプロに頼めば、
一時的に得られますが、
自分にはどんな栄養が必要か、今何を欲しているのかは、
その人にしかわかりません。

お仕着せのダイエット方法が万人に通用しないように、
誰かからの提案だけでは、
決してシンプルにはなれないのはそのためです。
失敗することは、目に見えています。

性別や年齢、ルックス、そして服のサイズだけで、
提案される、その方法では、
決定的なことが欠落してしまいます。

自分がどういう人になりたいのか、
どういう暮らしをしたいのか、
どういう環境を好むのか、
何が好きなのか、
何が嫌いなのか、
好きな音は何か、
まず、それらのことを、第一に考えるべきなのです。
それなしには、永遠にシンプルにはたどりつけません。

もし、それさえ自分でわからないと言うのなら、
本当に自分が満足する時間を、
もっと自分に与えるべきなのです。
暖かい光に満たされて、
もうほかに何もいらないと思える、
あの時間の中に、もっととどまっていなければなりません。
一瞬のときめきではなく、
永続する幸せな気持ちを、
自分の中に作る必要があります。

何をしたら、自分の中にその満たされたものが生まれるのか、
そして、取り除くべき不純物は何なのか、
それを冷静に分析し、
そのための方法を探し、実践する。
その方法は、ヨガや瞑想かもしれませんし、ランニングやガーデニングかもしれません。
いろいろあると思います。
それを実践した結果、自分の中の不純物が取り除かれるようになったら、
おのずと、自分にとっての純金に値するものしか、
選べなくなるでしょう。

そうして選んだもので、シンプル・ワードローブは完成されるのです。
そのときそれは、目標ではなく、結果となります。
意識しなくても、選んだものが、結果、シンプルになった。
シンプル・ワードローブとは、
全く無駄のない、
そして、永続する幸せを与え続ける、
あなたにとっての純金を集めた、その結果なのです。