ときどき、自分がどういうものが欲しいかよくわからない、
と言う人がいます。
ではこういう方々は、なんでもいいのかといったら、
そういうわけではなく、逆にあれやこれや、着たくないとおっしゃいます。
自分はどういうものがいいかわからないけれども、
嫌なものはたくさんある。
こういう方が案外多いです。
こういう方々が何を欲しているかは、その人にしかわかりません。
宮廷料理人が好き嫌いの激しい王様に、
次々に最高の一皿を出しても拒絶されるように、
そういう方々に、あれやこれやとお勧めしたところで、
何を本当にお望みなのかは、こちらはわかりません。
ではどうしましょうか。
わからないのなら探すしかありません。
しかも膨大な資料の中から探すのです。
幸いなことに、今これを読んでいる方ならば、
インターネットにアクセスすることができます。
インスタグラムでも、ピンタレストでも、タンブラーでも、
どこからでも画像を取り出せます。
何が自分の望みかわからない方は、例えば、
「2021秋冬 コート」や「2021春夏 ワンピース」などと検索ワードを入れて、
上がってきた画像を片っ端から見ていけばいいでしょう。
たくさん見ていくと、その中に1枚ぐらいは、
自分の心が動くものが出てきます。
出てこないのなら、自分の心に何か引っかかるまで、見続けましょう。
探し物は、探さないと見つかりません。
探し物は、待っていても、あちらからはやってきません。
自分の本当に欲しいものをよく知っている人は、
探索して、それを発見した人たちです。
またどこかで、何が欲しいかわからない、というぼやき声が聞こえます。
実際に見に行って、多くのものと出合った人だけが、
探し物を見つけることができるのです。
秘訣はたったそれだけ。
やったかやらなかったか、それだけの違いです。
そうしてこれもまた、ほかの多くのものと同じように、
やるかやらないかは、自分で選べるのです。
自分が本当に欲しいものを知りたかったら、探索するという選択をすればいいでしょう。