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2024年4月3日水曜日

服に飽きる自分に対処する

 人間は飽きる生き物です。
たぶん、多様性のため、あるいは生き延びるために「飽きる」という感情が必要なのでしょう。
人によって、程度の差はありますが、同じものが続くと少なからず飽きがくるのは、人の性でしょう。
であるからこそ、私たちは、この飽きる性質に対処する必要があります。
なぜなら、飽きたからといって、次から次へと新しいものを買っては捨てることを繰り返していては、人としての生活も、地球環境も立ち行かなくなるからです。

飽きはいろいろな原因で発生します。
ひとつは、そればかり着たり、はいたりしていたから。
同じものを何度も繰り返し着続けたり、はき続けたりすると、飽きることがあります。

もう一つ、見飽きたというもの。
多くの人が見落としていますが、私たちは同じものを見続けると飽きることがあります。
目新しさの言葉どおりに、目は新しさを求めます。
ということはつまり、目が飽きるのです。
同じものを見続けると、人はそれに飽きます。
つまり、他人が着ていていたものを見続けたら飽きますし、
自分のタンスに入っているものを毎日見続けたら、同じように飽きてきます。

飽きたら即捨てるわけにはいきません。
それは、毎日会っていたら飽きたので別れるわけにいかないのと同様です。
そしてこの飽きを防ぐには、いい方法があります。
それは着ない期間、見ない期間を作ることです。

例えば、現在、日本の夏は長いです。
ゴールデンウィークごろから、真夏と同じものを着る日々がスタートし、それが終わるのは10月の頭です。
当然のことながら、この長い夏には飽きがきます。
この場合、夏を前半と後半に分けることをお勧めします。
気温の高さは同じでも、太陽の光の加減は変わっています。
夏は夏至を頂点として、だんだんと秋の光りへと向かいます。
お盆過ぎからは、徐々に「後半の夏」の装いへ変えていけばいいでしょう。
具体的に何をするのかというと、素材と形は夏のままだけれども、色合いを秋っぽくダークなものに変えるのです。
逆に言えば、夏前半は、同じ夏でも明るい色合いで夏を作るといいでしょう。

次にできることは、衣替えをすること、です。
ここ数年、衣替えをせずに、1年じゅうワードローブに同じものを出しっぱなしにする収納方法が流行っています。
収納という意味では、簡単ですし、悪くはありません。
しかし、もし毎日ワードローブを開けて、1年じゅうの衣服を見続けるなら、いずれ飽きがくるでしょう。
私たちには「久しぶり」が必要です。
そのためには、目に入らない期間を作る必要があります。
衣替えするほどスペースがないのなら、春夏の期間、秋冬物が目に入らないように工夫するといいでしょう。

もう一つ、飽きに対してできるのは、
他人と同じもの、あるいはスタイルは避けることです。
流行りものは、最後、幼児とお年寄りが着た時点で素敵に見えなくなります。
もし流行っているものを着たいのなら、街じゅうにあふれる前に着ること。
また、トレンチコートやジーンズ、スニーカーなど、
定番で、多くの人が身に着けるものを着るときは、
スタイリングや小物で変化をつけて、大多数の人と同じようにしないことです。
自分と同じ姿を街角で見れば見るほど、
飽きる時期は早まるでしょう。

飽きたら捨てるですんだ時代は終わりました。
経済的にも、そして環境保護の観点からも、
もうそれはできません。

飽きる自分を前提にして、ワードローブを考えてください。
また会えたね、
お久しぶり、
また来年会おうね、
そのための工夫が、飽きるという感情の痛みから自分を救います。

会わない時間を作れば、新鮮さは保たれるのです。

 

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