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2024年7月2日火曜日

自分の目? 他人の目?

 自分はこれを着たい。
でも他人の目が気になる。
変に思われるかもしれない。
でも大好きだから着たい。
自分の気持ち、他人の気持ち、どちらを優先すればいいの?
そう思うときがあるかもしれません。

特に昨今、ファッションポリスがネット界隈を跋扈しています。
ほとんどは匿名です。
相手は誰だかわかりません。
(もちろんときたまわかる人もいます)

では、その誰だかわからない匿名の、
あるいはわかったとしても、どこで勉強したのか、働いたのかわからない人の
言うことを唯々諾々と聞けばいいのでしょうか。

前にも書いたとおり、
幾ら、唯々諾々ちゃんになったとしても、
言った相手は、あなたの行動に対して責任をとってはくれません。
言うとおりにした結果、楽しい機会を奪われたり、
悔しい思いをするかもしれません。

ではどうしたらいいのか。
答えは、「役者の視点を持つ」です。

自分に埋没しすぎても、相手に没入しすぎても、
どちらも正常に判断はできません。
自分からも相手からも引き離して、
中心を自分と相手の間に置きます。
そして、周囲の人々(観客)の視線を感じつつ、
自分も冷静に観察する、役者の視点を持つのです。

役者は、観客の視線を意識しつつ
自分の演技をコントロールします。
自分のことだけ考えて、自分のセリフを言うのだけに一生懸命なだけでは、
その演技は観客には伝わりません。
必要なのは、その中間の視点から眺められる自分です。

役者でなかったら、確かにすぐ簡単にでくるものではないでしょう。
しかし練習すれば、誰にでもできるようになります。

それができるようになったら考えます。
この条件、この登場人物、このシーンの中で、
この衣装は演者である自分にふさわしいものだろうかと。

そうして考えて答えを導き出しましょう。
観客の言うことだけを聞いていたら、あなたの芝居は壊れます。
自分のことしか見えなかったら、あなたの言いたいことは伝わりません。

そこで答えが出たなら、それを実践すればいいでしょう。
それでだめだなと思ったら、次回は修正すればいい。

ロックTシャツを着たいのなら、
それを着る自分を、相手と自分のあいだからながめてみて、
ふさわしいならそれを選ぶ。
何か変だなと思ったら、次回から修正を加える。

大事なのは自分で決めること。
自分で決めたことなら、責任もとれるし、改善もできます。
何より自分自身、満足しますし、自尊心も高まります。

自分の着るものは自分で決める。
失敗を繰り返して、修正を加えながら、
本当の自分に近づいていく。
その一歩一歩の積み重ねが、
その人を素敵な大人にするのです。

 

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