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2025年2月7日金曜日

無限のループから抜け出そう

 ある人は私にこう言いました。
「捨てなければよかった。後悔している」
またある人はこう言いました。
「捨てると足りなくなるからまた買う。
そしてまた捨てたほうがいいと聞いて捨てる。
けれどもまた買う。この無限のループが苦しい」

この10年ちょっとでしょうか。
とにかく「捨てる」あるいは「手放す」がブームになり、
その結果、おしゃれになれると信じた人も多かったようです。

けれども、実際に得られたものは、
捨てたことに対する後悔と、
無限のループから抜けられない苦しさ。

私がクライアントさんたちを観察した結果わかったのは、
「捨てる」と「買う」はセットである、ということ。
捨てて終わりということは決してなく、
次に何かしら買うことになるということです。

そしてこの運動は続きます。
2,3回着て、あるいは半年で「捨てる」をやめない限り、
永遠に続きます。
ぐるぐる同じところを回って、
またもとの所に戻ってくる。
その繰り返しです。

それでも、「おしゃれになれた」と言うのなら、
まだ少しは救いはあるでしょう。
けれどもそれはわずかな救いです。

しかもその救いは、
買い続ける苦しさ、重圧感、焦燥感、罪悪感よりも
はるかに軽いものでしょう。
捨て続けることによって得られたおしゃれと引き換えに
捨てた人は、苦しさ、重圧感、焦燥感、罪悪感を引き受けることになります。
それはつかの間のおしゃれよりも、ずっと重く長く続くものです。

この無間地獄のようなループから逃れるにはどうしたらいいでしょうか。
重い苦しさから抜けるにはどうしたらいいのか。
 そこから抜け出すためにやるべきことは、
ただ捨てるをやめて、1枚を長く着ることです。

皆さんも若いころ、
付き合う相手をとっかえひっかえかえて、
不毛な恋愛を続ける友達に対して、
「あーあ、前の人のほうがよかったのに、
なんですぐ別れて、次から次へと相手をかえるんだろう?
しかも彼女、一瞬は楽しそうだけれども、
その楽しさって刹那的で続かないんだよね」
と思いませんでしたか?

最初に付き合った、性格がいい相手が実は一番いい相手で、
その後、どんどん相手をかえるけれども、
かえればかえるほど地獄を経験している、あの彼女。

捨てれば買うを繰り返すということは、
自分自身があの「彼女」と同じ状態になっているということです。

そこに長く続く幸せはありません。
彼女は刹那の楽しみのために、
お金も時間も感情も浪費し続けています。

そんな「彼女」になりたくなかったら、
一人と長く付き合うこと。

つまり、1枚の服を長く愛すること。
そして簡単に手に入る安い相手ではなく、
多少高くとも、長く付き合えそうなものを選ぶことです。

欲しかったものはなんでしょうか?
長続きしない恋愛でしたか?

欲しかったのは、毎日続く幸せ、
そして苦しさ、重圧感、焦燥感、罪悪感とは無縁な状態であるならば、
簡単に捨てるのを今すぐやめましょう。

やめた暁に待っているのは、
満足感のあるハッピーな毎日と、
本当におしゃれになった自分です。

 

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