ページ

2026年1月27日火曜日

年を取れば取るほど

自分が年を取って気づいたことがあります。
それは、年を取れば取るほど、おしゃれをする人は減る、ということ。

理由はいろいろあります。
まず第一に経済的な問題。
年齢が上の人に似合うもの、またはふさわしいものは素材、パターンともクオリティが高いものです。
若い肉体には似合っていた、安くてぺらぺらで、いい加減なパターンの服では、年を取ったことによる肉体の「アラ」を隠せなくなります。
隠せないばかりか、若い人向けの服はよりその「アラ」を強調することになります。
そのためどうしても年齢が上の人向けの服は高価なものになります。
しかし、多くの人が年齢が上がると被服費を減らさざるを得なくなります。
服や靴以上に、若いころには必要なかった出費がふえていくからです。

その次には体型の問題です。
世界のコレクションを見ればわかるとおり、
モデルのほとんどは若く、細身の体型です。
プラスサイズのモデルさんはそれなりに身体を鍛えていて、
きれいなプロポーションを保っています。
若いころは何もしなくても保てたその体型も、
何かしらのエクササイズなしで維持する、または更新していくのは困難です。
よって、人によっては理想的な体型から離れていきます。
そうなると、おしゃれをする意欲もなくなってしまう人もいるようです。

もう一つは、おしゃれをする機会の問題です。
年齢が上がってくると、自分で機会を作らない限り、
特別なおしゃれをする機会は減っていきます。
一般的な仕事であるならば、若いころほど華やかな場所に行くこともあまりありません。
おしゃれをして出かけるということが日常生活から消えていくのが通常です。
おしゃれをしていく機会や場所がないからおしゃれはしない、
年齢が上がると、そう考える人がふえてきます。

最後にもう一つは、参考になる人がいなくなる、ということです。
おおむね雑誌は若いモデルや俳優ばかりを起用しています。
ドラマを見れば、年齢が上がった女優は派手な女社長か、そうでなかったら地味な母親役を演じることが多く、参考になるようなスタイリングは見られません。
もちろん今でもマダム向けの雑誌はありますが、
コートが1着100万円以上もするようなアイテムばかりが出てきます。
日本人の平均的な収入を考えたら、一般の人がとても買えるようなものではありません。

自分の問題と、自分を取り巻く環境の問題、
それらを含めて、年齢が上がるほどおしゃれをするのは難しくなります。
その困難さが、人をおしゃれから遠ざけます。
当然の帰結です。

年を取ったとき、おしゃれをするのかしないのか、選べます。
どちらを選んでも構いません。
自分自身の人生です。
おしゃれをしないからといって、誰かに迷惑がかかるわけではありません。
おしゃれすることをやめたからといって、誰かに批判される筋合いではありません。
それもまた一つの人生の選択です。

一方、おしゃれをするほうを選んだ人はどうでしょうか。
それは難しい道を選んだということ。
簡単な道ではありません。
体型を維持しなくてはなりませんし、
お金も賢く使わなくてはなりません。
しかし、チャレンジしてみる価値はあります。
やったらやったなりの結果も出ますから、無理なゲームではありません。

得られるのは自己満足だけかもしれません。
それでも構わないなら挑戦してみるといいでしょう。
自己満足のほかに得られるものがあるかもしれません。
あるかもしれない、あるいはないかもしれない。
これは掛けですが、
掛けたところで、失うものは何もないでしょう。

 

★noteにて、有料版ファッションレッスン初級をリリースしました。

https://note.com/linenandvelvet/n/nb1af9912b5d5

34,000字余、18,000円です。現在ファッションレッスンはこちらのみとなります。
円以外で決済される方、大変お得です。
値上げすることはあっても、値下げはしません。

よろしくお願いいたします。 

 

楽天ROOM,毎日更新中!
私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

nao111のROOM
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

ぜひごらんください。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2026年1月17日土曜日

後悔しない人生のために

年を取れば取るほど、過去にやらなかったこと、あるいはやったことについて後悔することがふえるでしょう。

どんなに強がっても、どんなに自己肯定感が高くても、まったく後悔しない人生はないはず。
人がもし後悔しないのだったら、そもそも「後悔」という概念は生まれません。
日本語にも、英語にも、そのほかほとんどの言語に「後悔」を意味する単語があるということは、その言葉をしゃべる人々が後悔の念を感じるからにほかありません。

ああすればよかった、あるいはああしなければよかった、
どちらの後悔もありますが、
ことおしゃれに関しては、
あれを着ればよかった、
あれを履けばよかったという
やらなかった後悔のほうが多いだろうと推測できます。
なぜなら、年を取るということは、
あれもこれも着られなくなる、履けなくなるという肉体の現実に直面する機会がふえることを意味するからです。
肉体的にできなくなることが、つまり年を取るということ。
肉体の能力や機能、状態には限界があり、
成長のピークを迎えたら、あとは下るだけなのです。

あそこに行けばよかった
あの人に会っておけばよかった
あれを習っておけばよかった
そして
あの素敵なコートを着ておけばよかった
若いときに短いスカートを履いてみればよかった
ヒールの高い靴も一度は履いてみるべきだった
おしゃれをしてホテルのラウンジルームでアフタヌーンティーを楽しめばよかった
海の見えるテラスで、春の午後、明るい色の服を着て、ランチを食べておけばよかった
などなど、
年を取れば取るほど後悔する項目は増えるでしょう。

そしてその後悔がピークに達するのは、
自分がもうすぐこの世からいなくなるとなんとなく気づいたときです。
しかしほとんどの場合、そこで気づいたのでは遅いのです。
 
年を取ってから後悔するのは致し方のないこと。
しかし、その後悔がまだ回復可能なうちならば、その後悔を払拭することができます。

後悔したと気づいたらそのときから、
好きなところへ行き、
好きな人に会い、
好きな服を着て、
好きな靴を履いて、
海辺のレストランのテラス席で、
会いたいと思っていた人と会えばいい。
まだ間に合うそのうちに。

死ぬ間際、後悔という感情を味わうのはほかの誰でもない自分自身だけです。
最後の日々を苦い後悔のうちに過ごすのか、
あたたかで素敵な思い出の中で過ごすのか、
そのどちらかで人生の満足度は変わるでしょう。

この世に心を残さないように、
最後の日々、思い出すだけで笑顔になってしまうような、
そんな想い出たちにに包まれるためにも、
後悔しない人生のために、
好きな服を着ましょう。
あの春の日、太平洋を見下ろすテラス席で、
おしゃれをしてコーヒーを飲んだ日を最後に思い出せるように、
できるうちにおしゃれをしましょう。

それは自分の最後の日々への今の自分ができる最良のプレゼントなのです。

 

★noteにて、有料版ファッションレッスン初級をリリースしました。

https://note.com/linenandvelvet/n/nb1af9912b5d5

34,000字余、18,000円です。現在ファッションレッスンはこちらのみとなります。
円以外で決済される方、大変お得です。
値上げすることはあっても、値下げはしません。

よろしくお願いいたします。 

 

楽天ROOM,毎日更新中!
私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

nao111のROOM
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

ぜひごらんください。

2026年1月8日木曜日

2026年2月8日(日)「アロマと惑星を使って今年の目標」ワークショップ参加者募集のお知らせ

 


2026年2月8日(日)「アロマと惑星を使って今年の目標」ワークショップを開催します。

今年は海王星&土星と、天王星がサインを移動します。
結構いろいろ動きがありそうですので、エフェメリスを使って自分にどんなふうに関係があるのかチェックしていきましょう。
(エフェメリスは配ります)

その後は、キネシオロジーでチェックしながら、今年の実現可能な目標を作っていきます。
その後、目標実現をサポートするアロマスプレーを作ります。
使用するエッセンシャルオイルと芳香蒸留水は自家製のものを中心に使います。

内容は、
今年の重要な惑星の動きを開設
それを参照して今年の目標作り、
エッセンシャルオイルと芳香蒸留水を使って目標の達成を助ける香り作り、
になります。
アロマスプレーそれぞれ目標に合った配合を私がキネシの手法でチェックして選びます。
ただのいい香りではなく、その人に今必要な香りになります!

※目標の例
・好きなことを見つけて実行します。
・私は自分自身を大切に扱います。
・私はいつも楽しく身体を鍛えます。
・私は今もこれからも若々しく健康的です。
・私はどんどん自分らしい美しさに近づきます。
・新しいことに簡単に挑戦します。

などです。

日時:2026年2月8日(日曜日)
時間:13:20~14:45 

場所:神奈川県藤沢市 藤沢駅から徒歩14分の会議室(参加者にお伝えします)
募集人数:6名
対象:どなたでも
参加費:4000円(アロマスプレー30ミリリットル代込)
主催:オフィス小林

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)

・緊急の連絡先(携帯番号など)を明記
メールの件名「2月アロマ」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。

★本年のアロマのワークショップの開催は年4回程度の予定です。
参加ご希望の方は都合のいいときにご参加ください。


2026年1月4日日曜日

今の自分、なりたい未来の自分、どちらのために手に入れる?

最近の流行はもっぱら「自分に似合う服」です。
「自分に似合う服」というときの、その「自分」とはいつの自分でしょうか。
少なくともそれは未来の自分ではありません。
過去の集積の最終地点である現在の自分です。
つまり、過去の結果としての自分です。

過去の結果としての「自分」に似合う服とは、つまり過去と同じ服です。
それは過去と同じ状態の維持にほかなりません。

しかし、今現在の自分の現状に不満があり、
それよりもっとよくなりたい自分があったとしたらどうでしょうか。
もっと素敵になりたい、
もっとおしゃれになりたい、
もっと進化したい。

こんなふうに今以上によい方向に変化したいと望むなら、
これから手に入れる服、靴、バッグは、
よいほうに変化した暁の「なりたい自分」にふさわしいものを選ばなければなりません。
それは過去ではなく、未来の自分です。

服、靴、バッグはどんなときでも未来の自分のために手に入れます。
過去にさかのぼって服、靴、バッグを買ってあげることはできません。

今の「自分に似合う服」を選んでいては、
未来のなりたい自分にはなれません。
逆に言うと、未来のなりたい自分のための服を一つ一つ追加し、
過去の自分の分量を徐々に減らしていけば、
その「なりたい自分」に近づけます。

理想の「なりたい自分」がぶれなければ、
それは確実に近づけます。
ゴールが見えていて、
ずっとそこから目を離さないでいるのなら、
必ずゴールにはたどり着けるのです。

「今の自分に似合う服」と「なりたい自分のための服」、
どちらでも選べます。
その選択権は自分にあります。

選んだ結果を甘受するか、享受するか、
それは今現在のあなた自身が選べるのです。

 

 

★noteにて、有料版ファッションレッスン初級をリリースしました。

https://note.com/linenandvelvet/n/nb1af9912b5d5?app_launch=false

34,000字余、18,000円です。現在ファッションレッスンはこちらのみとなります。
円以外で決済される方、大変お得です。
値上げすることはあっても、値下げはしません。

よろしくお願いいたします。 

 

楽天ROOM,毎日更新中!
私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

nao111のROOM
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

ぜひごらんください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年12月24日水曜日

アーカイブになるモード服

2000年になる前は、ファッション誌にはデザイナーのインタビューがたびたび掲載され、デザインについて、女性像について、いろいろな視点から語られていました。

それがファストファッションの出現とともに、デザイナーのインタビューはぐっと減り、そのかわりに作る側ではなく、選ぶ側であるスタイリスト、エディター、バイヤーの声が大きくとりあげられるようになりました。

そこで語られていたのはデザインや女性像の話ではなく「カジュアルな定番がいい」という話。
カジュアル定番至上主義の出現とともに、街を行く人々の服装はカジュアル化し、
デザイン性の高いモードの人はぐっと減っていきました。

聞こえのいい「定番」ですが、特に女性誌を読むと
「毎年買い替えるよう」に書いてありました。
ジーンズ、Tシャツ、スニーカー、時にはバッグまで、毎年の買い替えが提案されていたのを記憶しています。
デザインは同じだけれども、細かいサイズ感を毎年更新するよう仕向けられる、
流行ったのはそんな定番でした。

ではデザイン性の高いモードはどうでしょうか。
デザイナーたちは、毎年の買い替えを促していたでしょうか。
そんなことはありません。
日本で「定番」が大流行しているその間に、
特に海外のデザイナーが率いるブランドは、
そのアーカイブ化を進めていました。

アーカイブ、つまりそれは発売以降も新鮮であり、十分着るに堪えうるデザインのものです。
 
例えばフィービー・ファイロのセリーヌです。
フィービーがセリーヌに在籍していたのは2008年から2018年。
初期のものは今から15年以上も前のデザインのものです。
その古いデザインのものが先日、バーニーズニューヨークの横浜店の店舗に
最新のマックスマーラとすぐ隣に、大々的に展示販売されていました。

フィービーは自分のデザインした服をアーカイブになるように扱っています。
それは毎年買い替えが必要な服ではなく、
積み重ねてワードローブを充実させる材料となる服です。

単なる定番と、実力のあるデザイナーがデザインした服の違いはここにあります。

定番の代表である、あるブランドのジーンズは定価が3万円程度します。
しかし、この3万円のジーンズも「定番」であるがゆえ、「買い替え」の対象です。
10年間1本のジーンズを毎年買い替えたら30万円。
その10年間、フィービーの同じ30万円のコートは買い替えられることもなく、
デザイン的にはまだ着られる状態です。

振り返ってみてわかるのは、結局お金がかからないのは、毎年買い替えを要求されるようなカジュアルな定番ではなく、デザイン性が高くとも、アーカイブになり得る服を持つほうでした。

よりお金を節約したいのなら、
oldと名付けられていまだにデザイン的に着られるモードな服について、取り入れることを考えてみるといいでしょう。
わかりやすい見本はフィービーのセリーヌです。
oldなゴルチエも、ヘルムートラングも、ヨウジヤマモトも、エルメスのマルジェラも、
いまだに高くセカンドハンドで売られています。

ワードローブをアーカイブで満たすこと。
そのほうが最初はお金がかかっても、結局はお金もかからず、
何よりも最後までおしゃれでいられるのです。 

 

★noteにて、有料版ファッションレッスン初級をリリースしました。

https://note.com/linenandvelvet/n/nb1af9912b5d5?app_launch=false

34,000字余、18,000円です。現在ファッションレッスンはこちらのみとなります。
よろしくお願いいたします。 

 

楽天ROOM,毎日更新中!
私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

nao111のROOM
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

ぜひごらんください。

 

 

 

 

 

2025年12月2日火曜日

嫌いなものは何?

自分はこれが好き、こういうスタイルをしたいと言う人がいる一方、
特に好きなものがない、これといってやりたい格好はない、
と言う人がいます。

あるいは、昔は好きなものがあったけれども、
今はなくなった、またはわからなくなったという方もいるでしょう。

これといって好きなものがない状態というものは、
案外多くの人が経験しているのかもしれません。

しかしそんな、これといって好きなものがない人の話をよく聞いてみると、
嫌いなものはあるのです。

あれは嫌、
これは着たくない、
それは無理、 
なんか似合わない、
言い方はいろいろ、理由もいろいろ、
とにかく「それは嫌い」というものがある人がほとんどです。
特に好きなものはない、だけれども嫌いなものはたくさん、
こういう人は結構いるのではないでしょうか。

そういう方は、
自分が何が嫌いなのか、
どういう格好をしたくないのか、
徹底的に突き止めていきましょう。

あっちも嫌、こっちも嫌、
何が嫌なの?
どうして嫌なの?

そんなふうに自分に問いかけていきます。
どうして、どうして、どうして。
その先にやっと、霧が晴れたように、自分がどうしたいかが見えてきます。
特別好きなものがないと思っていた自分の、
本当に欲しかったものは何なのか。
嫌いだらけに埋もれてしまって、見えなかったものは何なのか。
ないとされたその存在が姿をあらわしたときに初めて、
自分の本当の思いに出合うことができます。

ああいうのでもない、
こういうのでもない、
なんか違う、
それも違う、
ないないないと思っていたそのものは
本当は、あります。

嫌いなものたちがあなたの目を曇らせます。
怒りにも似たその感情が、あなたをあなたから遠ざけます。
その感情のまま、そして曇った目のままでは何かを探すことはできません。
それらを取り除いて、はっきり見えるようになったそのときが本当の始まりです。

誰かと自分に否定されたその残された好きなものを
これからは選んでいきましょう。

たとえそれが、どうせ助けてはくれない他人から見ておしゃれには見えなくたって、
だからどうした と言うのでしょうか。
自分の思いを無視しないことのほうが
よほど大事なことなのです。

 

 

★noteにて、有料版ファッションレッスン初級をリリースしました。

https://note.com/linenandvelvet/n/nb1af9912b5d5?app_launch=false

34,000字余、18,000円です。現在ファッションレッスンはこちらのみとなります。
よろしくお願いいたします。 

 

楽天ROOM,毎日更新中!
私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

nao111のROOM
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

ぜひごらんください。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年11月17日月曜日

若くない人たちのための装いの小道具

若いときはその意味がわからなくて、なぜなんだろうと思うところがたくさんありました。

例えばそれは
大ぶりのネックレスや指輪
重厚で豪奢な素材
つややかな光沢に、しっとりと重いシルクのスカーフ
防寒のためではない手袋
飾りとしての帽子
などなど。

これら、20代の若いころには、
なんで大きいんだろう?
なんでこんなに凝った素材なの?
なんでやたらとスカーフを巻くのかな?
その手袋や帽子、必要かしら?
と思っていました。

しかし年をとるにつれてわかるようになりました。
大きなネックレスも指輪もイヤリングも、
柄の入った大きなスカーフも、
必要ないのに手にはめる手袋も
夜でもかぶる帽子も、
すべてそれらは年を取った人たちを
その年齢を生かしながら
美しく装うためにあったのだ、ということに。

節くれが目立つようになった指には大きめの石の指輪を、
分け目の白髪が目立つときにはお帽子を、
首のしわが気になるのなら大ぶりのネックレスやスカーフを、
顔のシミから目をそらすために大きな輝くイヤリングを。

若いころの肌の輝きがなくなるころになると、
その代替品が、
若い肌以上の価値を伴って
きっちりと、そしてひっそりと提供する
それが洋服の世界の心遣い。

むしろ、若い肌でないほうが似合う、
その大きさ、その豪奢さは年を取ってからのほうが堪能できます。
いい年の大人の特権ですから、その権利を行使しない手はないのです。

若いころ、マンレイ展で見たココ・シャネルの肖像写真には
何重ものフェイクパールのネックレスと
両腕に大きなバングルと
耳には大ぶりイヤリング、
目深にかぶった黒いカンカン帽がありました。

なんだかやけに大げさなんだけど、
それが素敵に見えるのはなぜなんだろうかと思ったあのときの疑問は、
年を取ったら解けました。

それは洋服の世界の考案者たちが用意してくれた
若くない人たちのための装いの小道具です。

何の小道具かって?
それは、もしも世界が舞台であるなら、
私たちは単なる役者であり、
その役者である私たちが、この世界という舞台で美しく輝くための小道具です。
この小道具を使えば、少しは舞台もうまくいくでしょう。
そしてその小道具を自分に用意してくれるのは
自分以外にはいないのです。

 

★noteにて、有料版ファッションレッスン初級をリリースしました。

https://note.com/linenandvelvet/n/nb1af9912b5d5?app_launch=false

34,000字余、18,000円です。現在ファッションレッスンはこちらのみとなります。
よろしくお願いいたします。 

 

楽天ROOM,毎日更新中!
私が楽天市場のリサイクルショップ、質屋から選んできたセカンドハンド品は
以下の楽天ROOMから見ることができます。

nao111のROOM
https://room.rakuten.co.jp/room_60f0c5e2de

ぜひごらんください。