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2025年12月2日火曜日

嫌いなものは何?

自分はこれが好き、こういうスタイルをしたいと言う人がいる一方、
特に好きなものがない、これといってやりたい格好はない、
と言う人がいます。

あるいは、昔は好きなものがあったけれども、
今はなくなった、またはわからなくなったという方もいるでしょう。

これといって好きなものがない状態というものは、
案外多くの人が経験しているのかもしれません。

しかしそんな、これといって好きなものがない人の話をよく聞いてみると、
嫌いなものはあるのです。

あれは嫌、
これは着たくない、
それは無理、 
なんか似合わない、
言い方はいろいろ、理由もいろいろ、
とにかく「それは嫌い」というものがある人がほとんどです。
特に好きなものはない、だけれども嫌いなものはたくさん、
こういう人は結構いるのではないでしょうか。

そういう方は、
自分が何が嫌いなのか、
どういう格好をしたくないのか、
徹底的に突き止めていきましょう。

あっちも嫌、こっちも嫌、
何が嫌なの?
どうして嫌なの?

そんなふうに自分に問いかけていきます。
どうして、どうして、どうして。
その先にやっと、霧が晴れたように、自分がどうしたいかが見えてきます。
特別好きなものがないと思っていた自分の、
本当に欲しかったものは何なのか。
嫌いだらけに埋もれてしまって、見えなかったものは何なのか。
ないとされたその存在が姿をあらわしたときに初めて、
自分の本当の思いに出合うことができます。

ああいうのでもない、
こういうのでもない、
なんか違う、
それも違う、
ないないないと思っていたそのものは
本当は、あります。

嫌いなものたちがあなたの目を曇らせます。
怒りにも似たその感情が、あなたをあなたから遠ざけます。
その感情のまま、そして曇った目のままでは何かを探すことはできません。
それらを取り除いて、はっきり見えるようになったそのときが本当の始まりです。

誰かと自分に否定されたその残された好きなものを
これからは選んでいきましょう。

たとえそれが、どうせ助けてはくれない他人から見ておしゃれには見えなくたって、
だからどうした と言うのでしょうか。
自分の思いを無視しないことのほうが
よほど大事なことなのです。

 

 

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34,000字余、18,000円です。現在ファッションレッスンはこちらのみとなります。
よろしくお願いいたします。 

 

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2025年11月17日月曜日

若くない人たちのための装いの小道具

若いときはその意味がわからなくて、なぜなんだろうと思うところがたくさんありました。

例えばそれは
大ぶりのネックレスや指輪
重厚で豪奢な素材
つややかな光沢に、しっとりと重いシルクのスカーフ
防寒のためではない手袋
飾りとしての帽子
などなど。

これら、20代の若いころには、
なんで大きいんだろう?
なんでこんなに凝った素材なの?
なんでやたらとスカーフを巻くのかな?
その手袋や帽子、必要かしら?
と思っていました。

しかし年をとるにつれてわかるようになりました。
大きなネックレスも指輪もイヤリングも、
柄の入った大きなスカーフも、
必要ないのに手にはめる手袋も
夜でもかぶる帽子も、
すべてそれらは年を取った人たちを
その年齢を生かしながら
美しく装うためにあったのだ、ということに。

節くれが目立つようになった指には大きめの石の指輪を、
分け目の白髪が目立つときにはお帽子を、
首のしわが気になるのなら大ぶりのネックレスやスカーフを、
顔のシミから目をそらすために大きな輝くイヤリングを。

若いころの肌の輝きがなくなるころになると、
その代替品が、
若い肌以上の価値を伴って
きっちりと、そしてひっそりと提供する
それが洋服の世界の心遣い。

むしろ、若い肌でないほうが似合う、
その大きさ、その豪奢さは年を取ってからのほうが堪能できます。
いい年の大人の特権ですから、その権利を行使しない手はないのです。

若いころ、マンレイ展で見たココ・シャネルの肖像写真には
何重ものフェイクパールのネックレスと
両腕に大きなバングルと
耳には大ぶりイヤリング、
目深にかぶった黒いカンカン帽がありました。

なんだかやけに大げさなんだけど、
それが素敵に見えるのはなぜなんだろうかと思ったあのときの疑問は、
年を取ったら解けました。

それは洋服の世界の考案者たちが用意してくれた
若くない人たちのための装いの小道具です。

何の小道具かって?
それは、もしも世界が舞台であるなら、
私たちは単なる役者であり、
その役者である私たちが、この世界という舞台で美しく輝くための小道具です。
この小道具を使えば、少しは舞台もうまくいくでしょう。
そしてその小道具を自分に用意してくれるのは
自分以外にはいないのです。

 

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2025年11月4日火曜日

有料版ファッションレッスン初級テキストリリース

 

 

noteにて、有料版ファッションレッスン初級をリリースしました。

こちらになります。

https://note.com/linenandvelvet/n/nb1af9912b5d5?app_launch=false

34,000字余、18,000円です。価格はこれまでのファッションレッスン価格と同等になるように設定してあります。

これまで対面、あるいはオンラインで実施していたファッションレッスン初級で、私が語っていた部分をより詳しくテキスト化しました。

これにより海外在住の方、またテキストで自習したい方はファッションレッスンの内容がわかるようになりました。

興味があったけれども、躊躇していらっしゃった方、最近知ったばかりの方、ぜひご購入をご検討ください。この方法を実践すれば、お金を払った分ぐらいは簡単に元が取れます。

また海外在住の方には円安の今、激安価格だと思うので特にお勧めです。円安のうちにぜひどうぞ。 

ちなみに私のファッションレッスンを過去受けた方々は、円安で服、靴、バッグが値上がりした今、買い物方法を変えておいてよかった、本当に助かったと皆一様におっしゃっていますので、効果は実証済みです。

お金をかけずにおしゃれを実践したい方、まだおしゃれをあきらめたくない方のためのテキストです。

お金がたくさんなくても、もう若くなくても、おしゃれを楽しんでいきましょう!

 

※なお、アドバイス部分は対面でないとできないので、ご要望があった場合、別途有料で、ワークショップ形式で開催します。ご要望があれば1名でも開催します。その場合、開催場所は神奈川県藤沢市のJR藤沢駅付近の会議室になります。料金は現在のところ、1時間で5,000円程度にしようと考えています。


 

2025年11月3日月曜日

おしゃれは想い出作りのために

人間が衣服を着ることの基本的な意味は、寒さ、あるいは危険なものから身を守るため、
つまり、生存のためです。
動物のように何も着ないでも生存できるのなら、
衣服を身に着ける必要は生まれなかったでしょう。
衣服がなければ生存できないか弱い生き物、それが人間です。

次に衣服を着る意味は、
何かのグループの一員として、
あるいはそのグループの中の地位の明示のためでしょう。
ほとんどの文化には、高い地位を示すための衣服や、
その者が儀式をつかさどるための衣装があります。
その一方で、奴隷は奴隷の身分がわかるような身なりをさせられます。

衣服によって生存がある程度、担保されると、
余裕が生まれ、文化が発展します。 
その余裕の暁に生まれたのが、いわばおしゃれです。

そのおしゃれ、では何のためにするのでしょうか。

その答えは人それぞれです。
プロダクトとしての衣服が好きな場合は、ただ単にそれを楽しむだけのためにおしゃれをするでしょう。
また、承認欲求を強く持つ人にとっては、誰かに認められるためにおしゃれをするかもしれません。

それを除いてもなお、おしゃれをする意味とは何なのかを考えてみたいのです。

それは、私たちが私たち自身に新しい経験を与えるためなのではないでしょうか。
人間が相互にかかわりあって形成される社会において、
何を着るかによって、行けるところ、できることが変わってきます。
はっきりとそれが示されるのが「ドレスコード」と呼ばれるもので、
しばしばホテルやレストランで提示されますが、
これは、ここでの滞在、あるいは会食を経験するためには、
ドレスコードに示された衣装を着用してくださいね、という意味です。
つまり、その示されたコードにのっとった衣装を身にまとうことで、
その人に、ホテルあるいはレストランでの経験が許可されるのです。
その結果、その人の経験の幅は広がります。

特段、ドレスコードを示されてはいなくても、
おしゃれをすることで気分よく、楽しく経験できる事、あるいは場所はいろいろあります。
素敵なお店での買い物、
しゃれたレストランでの食事、
観劇、コンサートやライブに行くこと、
同窓会に参加することなど、
自分以外の人がそこにかかわるものが主なものです。

これが例えば自然の中、自分ひとりで山登りをするのでしたら、
おしゃれよりも重要なのは安全対策であり、熊に襲われないための装備です。
(切実)
隠遁生活者は、よほどのおしゃれのディレッタントでない限り、
おしゃれなどする必要はなく、
生存のために一心不乱になればよいのです。

大人である私たちが自分自身にあげられる大事な贈り物の一つが経験です。
そしてその経験の一つ一つを、私たちは想い出と呼びます。

20代のころには、「想い出作り」という題名のドラマを見ても、
ただドラマの筋を追っていくのみで、
そのドラマで繰り広げられた出来事が、
想い出を作るための経験だったとは知る由もありませんでした。

しかし時が過ぎ、過去の時間のほうが未来の時間よりも長くなると、
その「想い出作り」の重要性がわかるのです。
そして、その想い出を自分に渡せるのは自分しかいないのだ、ということも。

おしゃれをすることによって、経験の幅は広がります。
そしてその経験は自分自身へのプレゼントになります。

そのプレゼントははことあるごとに開封され、
自分だけ、あるいは誰かと分かち合って楽しめます。
もうできない経験をなつかしむという感情を味わえます。

自分という記憶が続く限り、
あるいはどこか永遠の記憶の貯蔵庫に、
楽しかった想い出として記憶される限り、
それはずっとプレゼントです。

どうせおしゃれをするのなら、
自分へのプレゼントとしておしゃれをしてはどうでしょうか。
想い出の宝箱の中に、一つ一つ光る宝石のように、
その 想い出をしまいこんではときたま取り出してながめつつ、
あらゆる感情に浸ることができるならば、
この後、どんなことが人生に起ころうとも、
なんとかやり過ごせると思えるでしょう。

なぜなら想い出は、他人には奪えませんから。
そして、誰かが欲しがっても、他人にあげることはできませんから。
誰にも奪われないそのものこそが、人生を支えるものなのです。

 

 

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「おしゃれをして何かをした経験」、これが私たちの見えない財産となり、
終生、あなたに寄り添います。
記憶がなくなってしまうまで。 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

2025年10月12日日曜日

1%の魅力を手に入れよう

長く生きていれば、流行は繰り返すものだと気付くでしょう。
年齢が上がるにつれ、既視感があるトレンドがあらわれては消えていくのがわかるはず。

要するに、私たちは飽きるのです。
毎日の生活の、その毎日のための衣服に。

自分が着ている姿を見ても飽きる。
同じものを他人が着ているのを見るだけで飽きる。
そして、最終的に子供とお年寄りが同じものを着たときに、
飽きるを通り過ぎて、嫌悪になり、
街に出るときにその同じものを着たくなくなります。

その飽きは1年というタームでも短いタームでもあらわれます。
長い夏にずっと同じものを着続けていると、
秋のお彼岸のころにその同じTシャツは飽きてくるのです。

長い冬、ずっと同じ黒いコートを着ていると、
春のお彼岸のころに、その黒いコートが素敵に見えなくなるのです。

目の中に同じものが入り続けてきて、飽和状態になったら飽きる。
そして素敵に見えなくなる。
そんなとき、新しいもの、見慣れないものがなんだか素敵に見えてきます。
それは過去に一度、飽きてやめたものだったとしても。

1年の間でも飽きるタイミングがやってきますが、
長い流行の後も飽きるタイミングがやってきます。
ロング丈のスカートが10年以上も流行ったら、もう飽きられるのです。
飽きが到達すると、その反動があらわれます。 

非常に長いロングの次にくるのは、非常に短いミニ丈です。
その目新しさが、自分と他人の目を喜ばせます。
飽き飽きした私たちの目は、長い間、忘れていたもの、
そして今では珍しいものを欲します。
それが今、ミニスカートなのです。

流行は若い人から広がっていきますから、
まずミニスカートを取り入れるのは10代、20代。
そこから徐々に上の世代へと広がっていきます。

多くの人が長い丈のスカートを履いているとき、
短いスカートはより新鮮に映ります。
99%のロングスカートに対して、1%のミニスカートが映えるのです。

その「1%のミニスカート」を楽しめるのは流行の初期の段階だけ。
50%を超えてきたら、 もう特段珍しいものではなくなります。

新しい驚きを自分と世界に与えたいならば、
今、ミニスカートを履いちゃいましょう。
特にタイツやロングブーツとあわせられる冬場は取り入れやすいです。
またミニスカートを手に入れるのは簡単です。
なぜなら、もう既に過去に流行したものだから、過去がたくさんあります。

1%の存在は魅力的です。
それは、ありふれていなく、珍しく、希少なものだから。
誰もがヤイロチョウを見たく思うのは、
それが美しいだけではなく、希少な生物だから。

年齢は関係ありません。
1%の存在になれるかなれないかは、
その人がチャレンジしたかどうか、
その人にその意思があったかどうかで決まるのです。 

 

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クオリティが高く、手の入れやすい価格のものは「お勧めコレクション」としてまとめていますのでぜひごらんください。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年10月1日水曜日

2025年11月1日(土)川端龍子絵画鑑賞会「東京ハーピー」【終了】

 

※本年の開催は終了しました。2026年度も開催予定ですのでよろしくお願いいたします。

 

2025年11月1日(土)に、龍子記念館において絵画鑑賞会「東京ハ―ピー」を開催します。

 今年も小林と、龍子直系の曾孫に当たるアベユリコさんの二人でナビゲートします。
(※「東京ハ―ピー」とは龍子発行の雑誌名です。)

さて毎年、文化の日に開催してきましたが、今年は会場の都合上、1日土曜日となりました。
11月の頭のこのころは毎年晴れるので今年も大丈夫でしょう!

 今年のテーマは「古いもののよいところ、活かし方」と題して、
ユリコさんからは龍子邸の日本家屋について、
私からはセカンドハンド、どうやっていいものを見分けているのか、
私のやっている具体的な識別の方法をシェアします。

今の世の中、古いものの中にいいものがたくさんあります。
そんなものを再発見、再利用する方法についてお話ししていきます。

当日、私はもちろん少しずつ集めたセカンドハンドの衣装で参加します。
私もセカンドハンドあるよ、という方はどうぞ着てご参加くださいませ。
もちろん興味はあるけどまだ何も持っていないという方も歓迎です!

当日はアロマスプレーのお土産とお茶がつきます。
据え置き価格でご提供いたしますので、皆さまふるってご参加ください! 

日時:2025年11月1日(土曜日)
時間:13:00~16:30
場所:大田区立龍子記念館、その他・集合場所は東京都大田区内
定員:8名
参加費:2500円(龍子記念館入場料込み、お茶とおみやげつき)
主催:オフィス小林

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)
・参加人数をご記入の上、
メールの件名「東京ハ―ピー」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。

毎年、いいお天気になる11月の最初の日、
おしゃれをする機会がないとお困りの方もどうぞご参加ください。
おしゃれは別にしたくないという方も歓迎ですのでどうぞ。

以上、よろしくお願いいたします。

2025年9月30日火曜日

デザイナーのメッセージ

ジャンポール・ゴルチエのこれまでの軌跡をダンスでダンスと歌と衣装で表現した
「ファッションフリークショー」の舞台を、
おととしに引き続き、今年も見てきました。

そこで描かれるゴルチエの人生は、
小学生のときのデザイン画はクラスメイトや先生からバカにされるところから始まり、
お金がないなか開催したデビューコレクションは、
ヴォーグの編集長にこきおろされるなど、
成功までの道のりは順風満帆なものではありません。
そこには常に他人からの批判と否定がつきまとうのです。

なぜバカにされるのか、
なぜ否定されるのか、
それはゴルチエがいつでもゴルチエであろうとしたからです。

ほかの誰とも違う
その人らしさを表現しようとするとき、
他人はなかなか認めてはくれません。

そこで人生は、
他人に認められるように自分を変える人生と、
他人に認められずとも自分を貫く人生とに分かれます。

どちらを選ぶかは自分で選べます。
決定権は自分にあります。

そしてファッションとは、
後者を選ぶ道であると、
ゴルチエは訴えます。
その人の美しさをその人らしく表現する、
それがファッションである、
ファッションはその行為に貢献するものであると、
彼は言うのです。

他人を自分の思い通りに変えたい人はたくさんいます。
ネットの海を見渡せば、今日もまたファッションポリスが
「最近の若い人たちはセンスがない!」とわめいています。
しかも匿名で。

後者を選んだ、つまりファッションの道を選んだ人たちは、
匿名のそんな声はスルーすればいいのです。
匿名のその人は、あなたのサービスや商品を買ってくれはしないでしょう。
ましてや、高給で雇ってくれることもないでしょう。
つまり、人生にとってどうでもいい人だということ。
「この人、私にとって何かいいことしてくれるかしら?」
と問いかけて、
答えが「ノー」なら、速攻ブロックです。

その人の美しさを追求する過程も、その帰結も、
理解できない他人のほうが多いのです。
(ゴルチエの場合、それを認めてくれたのが日本の大手アパレル企業でした)

けれども、
その人の美しさを追求した人だけが
最後には賞賛されます。
ゴルチエがそうであったように。
男性にコーンブラとコルセットを身に着けさせた、その功績を
結局は認めざるを得ないのです。
酷評したファッションポリスでさえも。
(その様子もファッションフリークショーでは描かれています)

変な言い方ですが、
他人が望むようなおしゃれな人でなくたって全く問題ありません。
いつだって、価値があるのはその努力の過程、
葛藤したその姿です。

最終的には着ているものを超えたその先に
「格好いい」は存在します。

誰もが年老いたそのときに輝くのは、
自分を信じて格闘した
その軌跡だけだということを、
年老いたゴルチエは教えてくれます。

ついていくべきなのは、
そんなメッセージを発信するデザイナーなのです。

 

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