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2025年8月30日土曜日

手持ちのジュエリーを活用しましょう

 

さて、皆さんは金(ゴールド)の価格がどれだけ変わったか、御存知でしょうか。

2000年、1グラム当たり966円だったゴールドは
2010年には、1グラム当たり3,446円
2020年には、1グラム当たり6,070円
そして2025年8月現在では、1グラム当たり17,770円になっています。
2000年から見ると、金は17倍以上もの価格になりました。

※引用元はこちら https://ecodb.net/commodity/gold.html

 https://gold.tanaka.co.jp/index.php

一方、日本の可処分所得はこの30年で逆に減っていますから、
2000年前後なら、気軽に買えたゴールドのジュエリー、
今では大変高価なものとなってしまいました。 
特に2000年以降の5年間での値上がりが激しいのは、円安が原因です。
円の価値は下がりましたが、ゴールドの価値は上がり続けているのです。

さて、大人になればなるほど、装いにジュエリーを足したくなるもの。
それはジュエリーが地位の証でもあるのと同時に、
大人の肌にふさわしいからでしょう。

しかし、今からゴールドのジュエリーを買うのは大変です。
簡単に買える人は、どこぞのお金持ちです。

本物のゴールドの値上がりとともに、
金属にメッキしたアクセサリーの商品もふえてきました。
しかし、残念ながら、それらの輝きは長くは続きません。
使用すればメッキははがれます。

それではどうしたらいいでしょうか。

できることは2つあります。
まず一つは、既に持っているジュエリーのリフォームです。
ある程度の大人なら、若いころに買ったジュエリーが何かしらあるでしょう。
または、親世代から受け継いだものがあるかもしれません。
その中で使えそうなものをリメイクするのです。

簡単なのは、パールのネックレスのリフォームです。
上の写真のように、糸がえのときにバロックパールを足して、
留め具をマンテルにするだけで、
日常使いできるカジュアルなパールネックレスに変わります。
この程度のリフォームなら、
メッキのアクセサリーを買うよりも安くすみます。
そのほかのアイデアは、メゾンのコレクションを参考にするといいでしょう。 

もう一つは、
もう既に持っているジュエリーを売って、今風のジュエリーを買うことです。
残念ながら、ジュエリーデザインにも流行があります。
昔買ったもの、
あるいは、親世代から受け継いだものは古臭くて今では使えないかもしれません。

けれども、ゴールドやプラチナなら、今この価格で売ることができます。
プラチナも価格に変動がありますが、
ゴールドほど高価ではありません。
古いゴールドをいくつか売って、今から使えるデザインのものをかわりに買う
というのも一つの手です。

私も先日、90年代に買ったゴールドのジュエリーを全部売って、
そのお金で新たに今使えるジュエリーを買いました。

もちろんゴールドは持っていれば、その価値は続きます。
価格変動はあるでしょうけれども、
価値がなくなるということは、たぶんこれを読んでいる人が生きている間はないでしょう。

しかし、ただ持っているだけで使わないのなら、
使える形にしておくというのも、いい方法だと思います。
実際、私も新しく買ったジュエリーを日常的に着用しています。

大人であればあるほど、本物の輝きがふさわしくなります。
すぐに輝くなるメッキのアクセサリーでお茶を濁すのはやめて、
大事なお金は本物に使いましょう。

本物だけが、長い友達になれます。 
本物だけが、本物の人にふさわしいのです。

 

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2025年8月15日金曜日

9月14日(日曜日)ワークショップ「アロマを使ってなりたい自分になる」参加者募集のお知らせ


2025年9月14日(日)「アロマを使ってなりたい自分になる」ワークショップを開催します。
キネシオロジーの手法を使って、それぞれの目標を設定し、アロマスプレーを作ります。

今回からは、簡単なキネシオロジーの方法に加えて、経絡を使った感情の修正方法もお伝えします。気分を落ち着かせ、目標に近づくために使える方法です。
また、定員も6名までとし、より目標達成できるよう、深堀りしていきます。

使用するエッセンシャルオイルと芳香蒸留水は自家製のものを中心に使います。
9月の自家製精油と芳香蒸留水は、福原オレンジです。
自家製エッセンシャルオイルはブラッドオレンジ、福原オレンジ、レモンなど。
ハッピーモード全開の香りのラインナップです。

内容は、
簡単なキネシオロジーのやり方(自分に合うものを見分ける方法)
経絡を使った修正方法

目標作り
エッセンシャルオイルと芳香蒸留水を使って目標の達成を助ける香り作り
になります。
アロマスプレーそれぞれ目標に合った配合を私がキネシの手法でチェックして選びます。
ただのいい香りではなく、その人に今必要な香りになります!

※目標の例
・毎日、英語を2時間勉強することは私にとって簡単です。
・私は自分自身を大切に扱います。
・私はいつも楽しく身体を鍛えます。
・私は今もこれからも若々しく健康的です。
・私はどんどん自分らしい美しさに近づきます。
・いつも楽しく誰かとコミュニケーションがとれています。
などです。


日時:2025年9月14日(日曜日)
時間:13:20~14:45 

場所:神奈川県藤沢市 藤沢駅から徒歩14分の会議室(参加者にお伝えします)
募集人数:6名
対象:どなたでも
参加費:4000円(アロマスプレー30ミリリットル代込)
主催:オフィス小林

参加ご希望の方は、
・お名前(本名)

・緊急の連絡先(携帯番号など)を明記
メールの件名「9月アロマ」として、
fateshowthyforce@gmail.com
小林までご連絡ください。

※注 あくまで多人数でのワークショップです。個人セッションほどの深いレベルやテーマは扱えませんのでご注意ください。





2025年8月13日水曜日

いつも同じでいいもの

トレンドは若くて、都会にいればいるほど影響されます。
一方、若くなくて、都会から離れれば離れるほど、トレンドには影響されません。
影響されるとは、トレンドを取り入れたほうがなんとなく素敵に見える、ということです。

よって、若くないけれども、都会生活者ならトレンドを意識したほうがおしゃれに見えます。
また、若くなくて、かつ都会にはほとんどいかないのなら、違う方法が素敵に見えます。

違う方法とは、その人独自のスタイルの確立です。

若いときはスタイルの模索時期。
30代はスタイルの構築時期。
40代以降は、スタイルの確立時期。
それ以降は、自分のスタイルをより進化させる時期になります。

スタイルが確立すればするほど、
その人ならではの「いつも同じでいいもの」がふえてきます。
ある人にとっては、それはタイトスカートかもしれません。
またある人にとって、それはブーツや帽子かもしれません。

スタイルが確立されているのならば、トレンドに関係なく、
その人はいつも同じものを身に着けるようになります。

さて、『プラダを着た悪魔2』が2026年に公開されます。
前回公開されたのは2006年でした。

現時点(2025年8月)では、出版社を辞めて新聞社にうつったアンディが
どういう理由でファッション誌のエディターとして戻ってきたのか、
まだわかりません。

けれども、メリル・ストリープ演じるファッション誌の編集長と
一緒に働くアン・ハサウェイが演じるアンディのスナップがいくつか公開されました。

20年前のアンディは、大学を出たての20代。
まだまだ自分のスタイルは模索中で、
同僚のスタイリストの教えに従って、
田舎の大学生スタイルから、おしゃれなディタースタイルへとワードローブをかえていきました。

あれから20年たって、アンディも40代。
もうスタイルは確立されているはずです。

公開されたルックをいくつか見るとわかることがあります。
それはアンディのジュエリーがいつも同じ、ということです。

アンディはどのルックのときも同じパールのネックレスを身に着けています。
これが何を意味するかというと、
アンディのスタイルは確立していることを意味します。
スタイルが確立している人は「いつも同じでいいもの」が必ずあるのです。

アナ・ウィンターも同様に大振りのネックレスを必ずつけています。
カリーヌ・ロワトフェルドはいつも黒いタイトスカートにヒール靴です。

これらは彼女たちの「いつも同じもの」。
彼女たちのスタイルは確立しているので、それで全く問題はないのです。
問題がないとは、すなわち、いつも同じものでもおしゃれに見える、ということです。

自分のスタイルを確立するフェーズに入ったら、
自分にとっての「いつも同じもの」を決めましょう。
そしてずっと着用し続けられるクオリティの高い
「いつも同じもの」を見つけましょう。
ジュエリーでも、スカーフでも、靴でも構いませんが、
バッグは身に着けないので除外します。

「いつも同じもの」を身に着けているということは、
自分のスタイルが確立している証拠です。
「いつも同じもの」が何もなくて、
なんでもとっかえひっかえしているのは若い人がやることで、
大人のおしゃれとは違います。
それはVogueの編集長たちが証明しています。
都会生活者の場合、そこにフレーバー、あるいはトッピングとしてトレンドを取り入れればいいでしょう。

自分のスタイルが確立途中にあり、
まだ「いつも同じでいいもの」を持っていない人は、
今から「いつも同じでいいもの」を探す旅に出てください。
そしてそれが見つかったら、早速身に付けましょう。

それを見た人は、あなたがスタイルを確立した人だと気付くでしょう。
気付くとはどういうことでしょうか。

意識していても、意識していなくとも、
 その人はおしゃれな人だと認識するするということです。 

 

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2025年7月25日金曜日

服の買い時はいつなのか


 

服の買い時というものがあります。 
買い時には、個人的な買い時と、市場においての買い時との2つがあります。

まず、個人的な買い時、つまり自分が買うタイミングです。
基本的には、次のシーズンの見直しをして足りないものを買い足すときが買い時になります。
春夏物なら春の終わり、秋冬物なら夏の終わり時期がそれに当たります。

またシーズンが始まってから足りないと気づいたものを買い足す、ということもあるでしょう。
住んでいる場所や仕事が変わった場合、その時点で必要になるものも出てくるかもしれません。
そういった場合は、足りなくて生活に支障が出る前に買っておくといいでしょう。

個人の都合は人それぞれですので、買い時もそれぞれです。
ですから、自分なりの「買い足し」のルールを決めておくといいでしょう。

次に、市場においていつが買い時か、ということについてです。

新作をいち早く買いたい場合です。
この場合は定価で買うことになるので、通常は最も高い価格になります。

例えば秋冬物の場合、8月には秋物が売り出され、それ以降、順次、セールが始まる1ヵ月前ぐらいまで新作が出続けます。
新作をいち早く定価で買うという場合、一般的には秋冬物であれば8月ごろ、春夏物であれば2月ごろがスタートとなります。

それよりもっと早い時期に新作を買う場合もあります。
それは展示会、あるいはネット上で発注する、予約する方法です。

新作を定価で買う場合は、なるべくバラエティが多く、かつ売り切れが出ていない時期に買うのが適当なので、必要な時期より2か月程度早めの時期が買い時となるでしょう。

次に、新作にこだわらない場合です。

一つ目はセールやアウトレットです。
アウトレットは1年中セール価格ですが、それでも季節に影響されるため、秋冬物が欲しいのなら、8月の中旬以降が買い時になります。
アウトレットの季節感は、デパートやセレクトショップの店舗と変わりありません。

価格を優先させてセールで買いたい場合についてです。
セール時期は年々早まっています。
春夏物であれば6月下旬から、秋冬物であれば12月下旬からもう既にセールは始まります。
最近のセールは、値引き率が低いところから始まって、終盤以降に値引き率のピークを迎えるよう設計されています。
当然のことながら、シーズンの終わりは選択肢が少なくなりますから、
必要な度合いと予算のバランスをとって、どの時期が買い時なのか見定めるといいでしょう。
価格が優先ならセール時期の最後が買い時となります。

一方、インターネット通販の場合、事情は少々変わってきます。
セール時期は定期的にやってきますし、一度値下がりしたものがまたもとの値段に戻ったりします。
これは店舗ごとにそれぞれのルールで実施されているようなので、自分が欲しいものがどのようなルールでセールを行うのか、よく見ておいてから買うといいでしょう。

最後に、セカンドハンドや古着についてです。

セカンドハンドや古着は新作、あるいはセールやアウトレットとは全く違うルールで価格の決定がなされています。
なぜなら、仕入れる商品が一般の人から買い取ったものだからです。
一般の人が要らなくなった服を売るのに、季節はあまり関係ありません。
夏に冬物を売る人もいれば、冬に夏物を売る人がいます。
いつ時にどんなものが出てくるかは、全く予想できません。

リサイクルショップは大量の在庫を抱えたくはないので、季節に関係なく売ることがほとんどです。
一部、実店舗の場合は若干、季節感があるところもありますが、それでもごく普通のアパレル店舗ほどではありません。

セカンドハンドや古着はほとんどが一点ものです。
売れてしまえば、もうありません。
自分がどうしても必要なもの、あるいは探していたものがあり、
それが予算の範囲内ならば、見つけたときが買い時となります。

もちろんセカンドハンドも古着もセールはありますし、
待っていれば値下がりするものもあります。
欲しいけれども予算オーバーならば、値段が下がるまで待ってみるのもいいでしょう。
しかし待っている間に売れてしまう可能性もあります。

自分のワードローブを常に見直し、
予算もしっかり組んであるのなら、
「欲しいもの、あるいは探していたものが予算内で出ているのを見つけたとき」が、
セカンドハンド、古着の買い時になります。
よって、季節は全く関係ありません。
むしろ夏に冬物を買ったほうがバラエティもあって、安い場合もあります。

お金をかけずにおしゃれをするためにチープシックを実践する場合は、
常に自分のワードローブを見直し、
いつも必要なものを探している状態を維持するといいでしょう。
季節は関係ありません。

一年間だけではなく、
これから数年先のことまで計画することも重要です。
素敵でおしゃれな服は、半年や1年で捨てるものではありません。

今いいと思ったから、
今欲しいと思ったからだけで何かを買っていったら、
お金がいくらあっても足りませんし、
計画は台無しです。

お金をかけずにシックなおしゃれをするには
欲望と感情に流されている場合ではありません。
チープシック実践者とは賢い人なのです。 

 

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2025年7月2日水曜日

日本の暑い夏から、いかにして身を守るか

夏至を過ぎると、もう夏は本番。
おおむね6月20日前後の夏至から、
9月20日前後の秋分の日までの3ヵ月間が、現在の日本の夏と考えていいでしょう。
しかもその夏は、20世紀のころのような、扇子をあおいでしのいだ優雅な夏ではありません。
暑さから身を守るための防御策を講じてもなおしのびがたい、
毎日、元気に朝起きるのがやっとなほどの夏であり、
私たちのワードローブもまた、優雅ではなく粗野にならざるを得ないのです。

しかしその粗野は、生きるための粗野です。
誰かがその粗野な防御服を見たとしても、とがめることがないでしょう。
だって、熱中症で倒れたら困るじゃない?

さて、では日本の暑すぎる夏に考えられる、
衣服の面からの粗野な防御について考えてみましょう。
できることはいろいろあります。

・日傘、帽子、アームカバー、手袋などを使って日差しから身を守る

最近では女性と同じように男性も日傘を利用し始めました。
何も恥ずかしがることはありません。
太陽の光は地球上の生き物すべてに平等に降り注いでいますから。
日傘は特に重要なアイテムとなるでしょう。
ありがたいことに、最近では遮光率99%の日傘が登場しています。
私も使用している遮光率99%の日傘、
日差しを遮るだけではなく、明らかに傘をさすと体感気温が下がります。
これを使わない手はないのです。
ちなみに、20世紀の貴婦人が使った、木綿のレースの日傘は紫外線を通します。
日焼け対策にはなりませんので注意してください。

次に帽子とアームカバーです。
案外、多くの人がかぶっていないのが帽子。
頭のてっぺんの皮膚も、そして髪の毛も日焼けします。
ゴミ出しのときに外出するときも油断してはなりません。
ゴミ出しや郵便物を取りに行くときの日よけのための帽子を玄関に一つ置いておきましょう。

そして次には、手袋とアームカバーです。
いくら日焼け止めを塗っても、汗をかく夏はどうしても時間がたつと落ちてしまいます。
特に、一日に何度も洗う手は、日焼け止めだけでは日焼けを防ぐことが難しい部位です。
そんなときに備えて、手袋とアームカバーを用意しましょう。

実は私、バードウォッチングの際に日焼け防止の手袋を装着するのを怠ったため、
手の甲にシミができてしまいました。
あまり格好いいとは言えない、まさに粗野な夏の手袋ですが、
シミを作りたくなかったら、必須になります。

・涼しい素材の服を選ぶ

暑い夏を涼しく過ごすため、着たら涼しいと感じる素材を選択する必要があります。
代表的なものはリネン、シルクなどの天然素材、
また、冷感、速乾性、透湿性など機能性がある化学繊維です。
この10年ほどで、機能性素材を使ったアイテムもふえてきたので、選択肢は広がりました。
今ではブラウス、スカート、パンツなど、あらゆるアイテムで見つけられると思います。
また、台風や大雨のシーズンに向けて、機能性素材を使ったアウトドアウエアを取り入れるのもお勧めです。
特にゴアテックスを使ったジャケットやシューズは通気性だけではなく、撥水性もあるので、夏の雨の日に適しています。

一方、真夏に着るのに適していないのは、特に機能性のないポリエステルやナイロンです。
これらの素材の原材料は原油、つまりガソリンや灯油を同じ油です。
ストッキングやフリースジャケットと同じ素材と考えていいでしょう。
真夏にこれら、特に機能性のないポリエステルやナイロンを着用することは、
真夏にストッキングやタイツを着用するのと同じこと。
暑いに決まっています。
安価な夏物の多くは、こういった特に機能性のないポリエステルやナイロンから作られていますので、選ばないようにしましょう。
なお、レーヨンはパルプから作られているため、着用しても暑くはありませんが、
水洗いすると縮むため、ドライクリーニングに出す必要があります。
1日着たら洗濯したい真夏の衣類としては向かないでしょう。

・ハイテクウエアを利用する

有名なのは、ファンが内臓された「空調服Ⓡ」です。
真夏の現場作業をする方たちはもう既に着用して、お仕事をされています。
時々見かける、膨らんだダウンジャケットみたいなジャケットがそれです。
見た感じ、まさに「粗野」であり、空気で膨らんだその姿は、
どこかユーモラスでさえありますが、私たちに必要なのは実用性です。
涼しくお仕事ができるのなら、見た目の素敵さではなく、そちらを選ぶ必要があります。
女性用もありますので、真夏の犬の散歩や庭の手入れの際には取り入れるといいでしょう。

もう一つ有名なものは着るエアコン。これはソニーが「ウエアラブルクーラー」として販売しています。
こちらも着用した姿は、素敵とは言い難い。
しかしこんな小さな装置のおかげで熱中症が予防できるのなら、
使ったほうがいいのです。
例えば「空調服Ⓡ」は着ていけない営業職の方など、こちらを選んだほうがいいでしょう。

・涼しい素材のナイトウエア
夜になっても気温が25度を下回らない日が多くなってきた今、
寝るときに着るものも、涼しい素材のものを選びましょう。
こちらもまた、代表的なものはリネンとシルク。
特にリネンは触った感じ、ひんやりと冷たく、汗をかいてもすぐに乾くので、コットンのようにべたべたになることはありません。
洗濯してもすぐに乾くので、朝洗っておけば、寝る時間には乾いています。
コットンのパジャマよりも定価は高いですが、コットンよりもずっと長もちしますので、
1度買ってしまえば、何年も着ることができます。

リネンのパジャマパンツにシルクのキャミソールなんていう組み合わせも涼しくてお勧めです。
この組み合わせだったら、暑さ対策をしつつおしゃれな気分も味わえます。
シルクもリネンと同様に、乾くのが早い素材ですので、旅行に持っていくのにも最適です。

真夏の暑さと日差し対策を講じれば講じるほど、
おしゃれからは遠ざかります。
けれども、それでいいのです。
新宿駅前の交差点で、熱中症で倒れ、誰かが呼んでくれた救急車に乗って、
新宿野戦病院に運び込まれ、
LINEの返信の心配やら、
きのう買って冷蔵庫に入れたRF1のお惣菜の心配するよりも、
おしゃれじゃないけれども、暑さに対して粗野に防御して、
ちょっとばかしカッコ悪いほうが数倍ましです。

日本の夏はもはやサバイバルゲームの中にあります。
サバイバルするために防御するのは当たり前。
夏の攻撃に負けてこちらが倒れないようにするのが一番大事。
この世界を生き残るためには、おしゃれがどうのなどとは言っていられないのです。 

ゆめゆめ御油断なきよう!

 

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2025年6月16日月曜日

暑すぎる夏は「真夏のマイルール」で乗り切って


 私がこのブログを始めたのは2010年。
そのころよりも明らかに、夏の最高気温が上がっています。
そればかりではなく、暑い期間が長くなっています。
もう以前のような「夏の装い」は、2020年以降の日本にふさわしいものではなくなりました。
私たちは以前とは違う日本の夏に対処する必要があります。

しかし、この10年余りで対処の方法もふえてきました。
機能性素材の衣服や下着もふえてきましたし、
空調服と呼ばれるファンがついたジャケットやベストなど、
機器を使った衣服も登場しました。
これらは主に物理的な面での新しい対処方法です。

もう一つできることがあるとすれば、
それは精神面での新しい対処方法です。
暑すぎる夏に対する「おしゃれマインド」を変えること。
これが新たに私たちができる、暑くて長い夏の対策でしょう。

どう変えるかは、人それぞれに違う選択が考えられます。
例えば、
真夏のおしゃれはあきらめて、暑さと日焼け対策だけに取り組む
おしゃれな装いは、日が暮れてからにする
冷房がきいた家の中だけは、暑い外ではできない好きな格好をする
暑い時期のおしゃれは、インド風やアフリカ風など、エスニックな衣装を着る
夏休みの旅行のためにおしゃれはとっておく
などなどです。

要するに、いつも、どんな時でも、朝から晩まで、おしゃれをしようとしなければいいのです。
そもそもそんな必要はありません。
誰にもそれを要求する権利はありません。

私たちがおしゃれをしたいと思うその目的は、
嬉しい、楽しいなど、ポジティブな感情を感じたいから。
肉体が耐えられないほどの状況下では、
ポジティブな感情の土台である肉体が快適であることが先決です。
耐え忍んでまでおしゃれをしたいときもなくはないでしょうけれども、
それはごくたまにある非日常的な場においてのみであり、
日常的なものではないでしょう。

もちろん働いている仕事場でルールがあるなら、
それに従わなければなりませんが、
それ以外の場なら、自分で真夏のルールを作っても構わないはず。
なぜなら、それはあくまで健康を維持するためのルールだからです。
健康でいるためのルールに反対する人はほとんどいません。
いるとしたら、それはパワハラをする人です。

例えば私は年々暑くなってくる夏に対して、
「なるべくシルクやリネン、オーガニックコットンを選ぶ
台風対策としてアウトドアウエアやスポーツウエアを用意しておく
夜の外出以外では、おしゃれはお休み」 
というように決めました。
これが私の「真夏のマイルール」です。

そもそも西洋の衣服は、
気温、湿度とも高い、今の日本の亜熱帯のような気候には向いていません。
また、コレクションで提案されているものは肌の露出が高いものばかりです。
向いていないものなのだから、仕方ありません。
もしかして、浴衣のほうが涼しいかもしれません。

暑すぎる夏は「真夏のマイルール」を作って乗り切りましょう。
そして、おしゃれに対する熱量と希望は、
その後に来る秋冬の季節までとっておきましょう。 

※写真:シルクの手袋で日焼け防止 

 

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2025年5月28日水曜日

若い人向けの服、若くない人向けの服、違いは何か

若い人向けの服と若くない人、ちがう言い方をしたら、いい年の大人向けの服
違いがないかと聞かれたら、違いはあると答えます。

ちょっと昔でしたら、デパートの2階の平場が「ヤング」売り場、
3階平場が「ミセス」売り場となっていました。
このデパート、あるいは大手アパレル界隈が「ミセス」という
既婚者に対しての総称を使って呼んでいたものが、
いい年の大人向け、具体的に言うと、大体40代以降の人向けの服になります。

では、いわゆる若い人向けと、そうでない人向け、
何が違うのでしょうか。

大きく違う点は2つあります。
それはパターンと素材です。
若い人向けのパターンは、標準的な工業用ボディを使って、
特に手を加えることなくそのままパターンを作っていきます。
一方、いい年の大人向けの場合、ボディをそのままでは使いません。
必要な箇所、それは例えば肩甲骨の上、あるいはウエスト、そして腰の上、
あたりに、ぐるぐるとシーチングと呼ぶところの生地を巻いて、
元から会ったボディを肉付けしたものを使用します。
それはひとえに、いい年の大人のボディが若者とは違うからです。

全員ではありませんが、多くの人は若いときよりも体重がふえ、
身体を保護するかのごとく、贅肉がつきます。
よって、その贅肉がついているところに過剰な生地を巻き付けるのです。

もともとの工業用のボディはお腹は真っ平。
背中にも、腰の上にも余計な贅肉はついていません。
しかし、そこに肉付けしたボディを使うことによって、
若者ではない人たちにふさわしいパターンができ上がります。

もしそのようなパターンを用いていない洋服を、若者とは違う肉体の大人が着たら、
背中、お腹、腰のあたりの素材が足りなくなり、
身体じゅう、あらゆるところに出てはいけない「横じわ」が走ることになるでしょう。

もちろん肉体の形状には個人差がありますので、
若いころのスタイルを維持している方、
あるいはもとから痩せている方はこの限りではありません。

次に素材です。
残念ながら、人間とて生物。
生まれたてのふっくら、つややかな皮膚は年とともに失われていきます。
生まれてから20年ほどしか経っていない輝いた皮膚の上に、
洗いざらしであるとか、ぺらぺらした安い素材がのったとしても、
さほど大したことはありません。
素材の弱さを皮膚が十分にカバーします。

しかし、この皮膚の輝きがなくなってきたとき、
若者に似合う、洗いざらしであるとか、ぺらぺらの安い素材を着たならば、
皮膚はよりいっそうみすぼらしく見えてしまうのです。
それは、年をとったのにもかかわらず、
若者が使う化粧水を使うのと同じこと。
コスメの場合、年齢にふさわしい機能を備えた基礎化粧品を使うのが普通です。

洋服も同じです。
皮膚の衰えをカバーするために、豪奢な素材が存在します。
素材自体に品のある艶があるものがそれに当たります。
コットンでも、リネンでも、ウールでも、
最上級の素材には皆、悪目立ちしない、ひそやかな艶があるのです。

また、年をとってひずみが出てきた骨格や姿勢を補正するために、
適度な弾力があり、崩れない素材が用いられるのもいい年の大人の服の特徴です。
Tシャツひとつとっても、大人用のものは、
ボディのラインを拾わず、シャツそのものの形を保つような素材が採用されます。
それは、若者向けのぺらぺらとして、心もとない素材とは対極にあるものです。

大きなものはこの2つですが、
もう一つ、外せないものがあります。
それは、いい年の大人にふさわしいデザインです。
特に多くの女性デザイナーは、年齢が上がった人にふさわしいデザインについて
腐心しています。
デザインとは、
全体のシルエット、
素材選び、
ステッチの種類と幅、
開きはどのようにするか、
身幅、スカート丈、パンツ丈の決定、
ダーツの処理の方法、
ポケットの有無と位置、
デザイン線はどこへ入れるか、
糸、ボタン、ファスナーの選定、
これらすべてです。

これら、いい年の大人たちにふさわしいのは何なのか、
腐心したその答えが、彼女たちが考えた服のデザインとなります。
ココ・シャネル、ソニア・リキエル、マーガレット・ハウエル、アニエスb、
ミウッチャ・プラダ、日本ならば稲葉芳江、すべてそうです。

いい年の大人に一番似合うのがTシャツとジーンズであるならば、
デザイナーという職業は必要ありません。
しかし、この職業が長年廃れないのは、存在する価値があるからです。

年をとって何を着たらいいのかわからないときは、
年齢を経てみずからにふさわしい服を作ってきた
デザイナーの作品を参考にすればいいでしょう。
そこには洋服作りの素人が考えたのではない、
洋服作りのプロならではの答えがあります。

年をとってきたならば、
彼女たちが提案しているデザインを
採用しない手はないのです。

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