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2012年12月10日月曜日

きらきら

ここ数年、アクセサリーだけでなく、服にもきらきらした要素が取り入れられるようになりました。
スパンコール、ビーズ、ラメ、ビジューなど、生地そのものの場合もありますし、
部分的に刺繍や縫いつけの場合もあります。

そして、特に冬の季節、きらきらした服、小物を使ったコーディネイトが多く登場します。
それは、この季節のどこか華やいだ気分や雰囲気に、合っているからだと思います。

では、このきらきら、全体のコーディネイトに取り入れるとき、
何に注意したらよいでしょうか。

実は、きらきらの輝きには、安い輝きと、高い輝きとがあるのです。
残念ながら、それは値段に比例します。

誰もが納得する最高のきらきらした輝きは、ダイヤモンドです。
その高貴な輝きは、誰をも魅了します。
また、自然光のもとであっても、人工の照明のもとであっても、
その輝きは失われません。

しかし、服に使われるきらきら素材の輝きは、まことに千差万別。
本当に安っぽいものから、高級感のあるものまでさまざまです。

人工物で高級な輝きは、やはりスワロフスキ―のビーズです。
あれは、お値段もそれなりにしますが、その輝きは確かなものです。
ですから、スワロフスキ―を使っているだけで値段が上がるのは、
仕方のないことです。

それ以外の人工のビジューやビーズ、スパンコールは、
やはり値段なりの輝きと見ていいでしょう。
また、素材自体が光るものも同じで、やはり安くて光る素材は、
安い光を放ちます。

その差はどこでわかるかというと、
おもに自然光にさらされたときです。
暗い照明の、すべてのものが素敵に見えるショップの中で、
その輝きは、気になるほど安っぽくはないでしょう。
けれども、一歩、店を出て、太陽の光にさらされたなら、
その安っぽい輝きが明らかになります。
たぶん、光の反射の仕方の問題だとは思いますが、
安い輝きは、どこか平板で、きらめきがないのです。

気をつけたいのは、やはり大人であればあるほど、安い輝きのものを選ばないほうがいいということです。
自分を輝かせるために選んだはずのきらきらが、
自分の輝きをおとしめるはめになりかねません。
こればかりは値段に比例するので、それなりの値段のものを選ぶのが無難でしょう。
できれば、太陽光の入るような店内で輝きを確認してから買ったほうがよいでしょう。

そしてもう一つは、きらきらの分量です。
芸能人でもない限り、100パーセントか、またはそれに近いきらきら、
つまり、スパンコールのドレスは避けたほうがいいでしょう。
大人のきらきらは、あくまでスパイス的に用いるほうが賢明です。
どこか1か所、高貴な光がきらきら輝く、その程度でいいと思います。
きらきらの多所使いはやめにしましょう。

最後に、これはもちろんのことですが、
ダイヤモンドを身につけるなら、服をきらきらさせる必要はありません。
きらきらと、きらきらをけんかさせてはいけないのです。
いつでも、全体のどこの部分がポイントか考えて、
ジュエリーを身につけるのなら、
それに負けるようなスパンコールやビーズはやめましょう。

ここら辺をおさえれば、
今の時代、きらきらした装飾の服は、
必ずしも夜だけや、パーティーのときだけのものにする必要はないと思います。
日中は少しおさえ気味に、夜は少し華やかに、
きらきらしたものを取り入れれば、コーディネイト全体のフォーカル・ポイントができ上がります。

最後に忘れないでください。
いくら服だけきらきらしてみせたところで、
あなた自身がきらきらしていなければ、
全体に輝いては見えません。
服やジュエリーは、輝きを付け足しはしてくれますが、
補ってはくれないのです。
それはあくまで、着る人、身につける人の輝きあってのこと。

きらきら輝いている人は、
遠くからでも、その輝きがわかります。
自分に自信を持って、
他人と比べないで、
固定観念に縛られないで、
自分で作ったおりから抜け出して、
そうして人は、初めて輝きだします。

ダイヤモンドを身につける前に、
まずは、自分を覆う曇りを取り除きましょう。
そのために必要なのは、
不必要なすべてのものを手放すこと。
そして、身軽になった自由さが、あなたを輝かせます。

いらないと自分で決めて、
手放すと自分で宣言すれば、
その不必要なものは手放せます。
すべてから解放されてしまえば、
あなたは、夜空に輝く恒星のように輝くでしょう。
そうしてそれは、誰にも奪われない輝きです。

輝くようになったあなたは遠くからでも、すぐに見つけられるでしょう。
なぜならその輝きは、ダイヤモンド以上だからです。