ページ

2019年6月18日火曜日

おしゃれで失敗しがちなこと

皆さんのワードローブを何年も拝見してきました。
そして、皆さんの共通のお悩みと疑問もわかりました。
その中で最も多い悩みと疑問はこれではないでしょうか。
つまり、
「おしゃれ」と雑誌に書いてあったもしくは誰かが言ったアイテム、
「最旬」とか「マストハブ」とか言われていたアイテム、
誰かのお勧めアイテム、
販売員さんのお勧めアイテム、
一番売れているアイテム 、
全部、買って、全部着てみたけれども、
おしゃれって言われないし、
なんか変な感じがするのはなぜ?
というものです。

理由は簡単で、最終的におしゃれなルックを作ることを目的にアイテムを集めたわけではないからです。

色とシルエット、素材によって全体のルックはでき上がります。
まず色をコントロールします。
そしてその時代に合ったシルエットを作ります。
ここまでできていれば、おしゃれの8割は完了です。

だけれども、
色を無視する、
無目的にシルエットもいろいろ組み合わせる、
だとすると、土台の8割は出来上がりません。
土台ができていないので、その上に何を付け足しても無駄です。

土台があっての小細工です。
土台があっての個性です。

鳥だって、巣を作るために適した木切れを集めてくるのに、
皆さんの集め方は、最終的にどうしたいかが明確ではありません。

そして最後、それを着てどういう結果が欲しいかも大事です。
キャンプに行くルック、
高級なレストランで食事をするルック、
会社でプレゼンするルック、
それぞれ違うでしょう。
キャンプに行くときは活動的でけががないよう楽しくキャンプするためだし、
レストランで食事するときは、室内のしつらえに合ったエレガントな服で気分よく食事をするためだし、
会社のプレゼンは、見ている人に納得してもらえるために話者に説得力を持たせるために服を選ぶでしょう。

それがキャンプへ行く服でレストランへ行ってしまったり、
レストランへ行く服で仕事のプレゼンをしてしまったりするから、
望んだ結果が得られないのです。
もちろんその望んだ結果が「嫌な気分」とか「失敗」でなければ、の話ですが。

アイテムを集める順番を見直してみてください。
まずは色、そしてシルエット、最後に目的についてです。

私が使わない言葉に「TPO」という言葉があります。
TIME (時間), PLACE(場所), OCCASION(機会)
でしょうか。
これには「目的」が抜けています。
だから私は使いません。

人が成功したと思えるのは、目的が達成して、
よかった、うれしかった、楽しかったというポジティブな感情を感じられたときです。
 
おしゃれの失敗を防ぐためにも、そして「成功」するためにも、
なんのために着るか、
そしてどういう結果が欲しいかということを忘れないようにしてください。


note始めました。こちらからどうぞ。

☆賢くお金を使って、無駄な買い物をなくすための方法論、
新刊『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』アマゾンさんのリンク先はこちら

※メールにての個人的なご質問、ご相談は受け付けておりません。