多くの人たちが私にこう言ってきました。
「似合う色はこれと言われたけれども、それは着たくない」
「あなたの骨格にはこれが合うからと言われたけれども、なんとなく着たくない」
「あなたの服は全部、ファストファッションでいいのよと言われたけれども、それは嫌」
私はそのたびに答えてきました。
「嫌なら着なくていいです。好きなものを着ればいいです」
何度、こう言ってきたかわかりません。
多くの人が誰かのお勧めを選択し、
自分の好きなものを選びません。
自分の好きなものを着ない理由はさまざまでしょう。
誰かにそれは似合わないと言われた、
もしくは禁止された、
他人からどう見られるか心配か、などなど。
なんらかの理由はあると思います。
好きなものを着るも着ないもその人の選択なので、
私はとやかく言いません。
好きなものを選ばないという人生もあるでしょう。
だけれども、覚えておいてほしいことがあります。
それは、自分の好きを抑圧したら、
あなたは自分のその「好き」に復讐されるということ。
好きなものを着ないあなたはいつも不機嫌です。
誰かに不平不満を漏らします。
不機嫌な人を人は遠ざけます。
人が遠ざかれば、幸運も逃げていきます。
なぜなら、幸運はいつでも人から届けられるからです。
それだけではありません。
「好き」を抑圧した結果、あなたは事故を起こすかもしれませんし、
病気になるかもしれません。
人間関係は悪化し、別れたり、職を失ったりするかもしれません。
何よりも、あなたの精神に影響を与えます。
元気がなく、うつ状態になるかもしれません。
好きには理由がありません。
それは無意識によって決定されます。
それはあなたが理性で関与できる範囲ではありません。
無意識の欲動を抑えると、さまざまな症状が出るということは、
フロイトが発見して以来、多くの心理学者が指摘しています。
表現する言葉はいろいろですが、言っていることは皆、同じです。
多くの人が自分の理性でもって、誰かのお勧めを選ぶことのほうが、
自分の好きを選ぶより望ましいと考えて決定しています。
けれども、それが自分の好きなものでないのなら、
それは抑圧となり、いずれあなたに復讐するでしょう。
自分の「好き」を甘く見てはいけません。
それを抑圧した結果、人生にはさまざまな災いが訪れます。
不機嫌とか憂鬱とか、
嫌な気持ちとか具合の悪さとか、
そんな災いがあったとしても、誰かのお勧めを着ることのほうが重要だと考えるなら、
それはそれでいいでしょう。
選ぶのは自由です。
色とシルエットに配慮すれば、
ほとんどの自分の好きなものは着られます。
好きなものを着るのを阻止しているのは、
最終的にはあなた自身です。
ほかの誰かではありません。
無意識が決めたその好きは、
魂の望みです。
魂の望みを実現する人生と、それを無視する人生、
私たちは、どちらでも選択できます。
そしてその選択の果実を収穫するのは自分自身です。
幸いか災いか、
どちらの果実が望みなのか、
自分で決めてください。
もし幸いを望むなら、
好きなものを着ましょう。
それは、幸せへの第一歩です。
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