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2011年10月3日月曜日

ぽっちゃりさんのためのファッション:実践編



さて、今日は実践編です。
前回、ラファエル前派の画家であるロセッティの絵にヒントがあるということで終わりました。
ラファエル前派とは、19世紀のイギリス、ヴィクトリア朝時代の画家の一派です。結成されたのは1848年。くしくも、前回、海王星が魚座入りしたのと同じ年です。
前にも書きましたが、心理占星術家のリズ・グリーンは、ファッションと海王星は関連があると言っています。海王星が星座を移動するごとに、ファッションの流れが変わるのです。
占星術を信じても、信じなくても、流行が海王星の星座移動と時期を同じくしているというのは、調べてみれば明らかなことで、これは納得せざるを得ません。
ラファエル前派は、ルネッサンスの画家、ラファエロより前の初期ルネッサンス、または中世の時代のテーマを絵画の題材とします。神話的要素が強く、女神は特によく出てくるモチーフです。ロンドンのテイトギャラリーに行けば、ラファエル前派だけを展示した一室があります。

イギリスで産業革命が起こったのは1760年代。1830年代には、もう鉄道も開通しています。効率化をよしとする時代の芽は、まさにここで発芽します。膨らんでいたスカートは小さくなり、上半身は体にぴったりしたものになるなど、女性の衣服が、それまでと比べてだんだんタイトになってきたのはこの時期です。なぜなら、機械や鉄道とボリュームの大きなスカートは、相いれないからです。

どんな時代も、時代の気分の変化をいち早くキャッチするのは芸術家たちです。
ラファエル前派の画家たちが描いた、たくさんの女神たちは、たっぷりしたドレープの、ゆるやかなドレスを身につけています。このスタイルは、当時の実際の女性のスタイルにも影響を与えたはずです。
のどかな田園にいきなり鉄道が走りだし、さまざまな機械を人間が扱うようになったストレスと疲弊は、今と同じレベルではなかったかと思います。
女性のファッションも味気ない方向に向かっていったことでしょう。しかし、それが限界点に達したとき、それとは逆の流れが出てきたのです。
この状況は、現在の状況と非常によく似ています。

ぽっちゃりしている、ふくよかであるということは、何かを産み出すということのシンボルです。細く、やせたところからは、何も生まれないのです。
みな同じ均一化された制服のようなスタイル、そして無駄すべてをはぎ落したスタイルが、何かを産み出す、クリエイティブなスタイルのシンボルとはなり得ないのです。
2012年、海王星の完全な魚座入りを境に、新しいスタイルを提案するブランドが数多く出現するでしょう。
しかし、もちろんすべてがそれ一色になるということはありません。
今まで余りにも選択肢がなかった、その選択肢が増えるということです。

ぽっちゃり、ふくよかな方々は、スキニ―スタイルをよしとする、ファッション雑誌を捨ててしまいましょう。
そして、自分の最も好きな女神スタイルを発見しましょう。
他人と比較してはいけません。
あこがれるのは、女神にしましょう。
女神だったら、どんなスタイルが素敵なのか、それをいろいろ想像しましょう。
間違っても、ポロシャツにスキニ―ジーンズではないはずです。そんな女神、何だか貧乏そうでしょう?
ふくよかであることは、豊かさ、クリエイティブ、優しさの象徴です。
それを表現するような、衣服を選びましょう。
(もちろん、実際、優しくなければだめですよ)。

最後に、私が、日本で購入できる、女神スタイルを取り入れているなと思うブランドのサイトをご紹介しておきます。どれも、ドレープを多用したスタイルが特徴です。(モデルはやせてますが・・・)

http://www.mikimialy.com/
http://sararoka.com/index.html

http://www.tsunoda-paris.com/

もちろん、このブランドを買わなければいけないということではありません。
スタイルやデザインを参考にしてくださいねということです。

日本の女神たちが、このやせ細った日本を豊かにするであろう時代は、すぐそばまできています。